日米微妙に食い違うゲームトレンド
PlayStationとXboxが時を同じくして、年末に新しいゲーム機を出すということで、大いに期待が盛り上がるゲーム業界。ゲーム・タイトルのほうも、ちょっと早いのですが、年末に向けてそろそろ一年を総括するコラムが発表されだしています。今日はその中で、ビデオゲーム・ソフトについて、日本とアメリカで興味深い違いが垣間見れたのでちょっと考察してみました。
まずは日本の今年のビデオゲームの収穫に挙げられるベスト15タイトルをWEBサイト「ゲーム売り上げ定点観測」より転載させていただきます。
2 リングフィットアドベンチャー
3 ファイナルファンタジーVII リメイク
4 ポケットモンスター ソード・シールド
5 マリオカート8 デラックス
6 Ghost of Tsushima
7 世界のアソビ大全51
8 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
9 Minecraft
11 スーパーマリオ 3Dコレクション
12 スーパー マリオパーティ
13 脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング
14 ペーパーマリオ オリガミキング
15 ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX

今年のゲーム界の目玉は誰が何と言おうと1位の「あつ森」に尽きるでしょう。10月の現時点で579万本という驚異的な売り上げで、2位以下を圧倒しています。殺伐としたゲームが多い中で、大人もこどももワクワク一緒に夢中になり、世代を超えて話題を共有できる楽しさが話題になりました。まさに国民的ゲームといっていい本年度随一の出来栄えでした。2位のリングフィットアドベンチャーもゲームとフィットネスを見事に融和させた新機軸が受けて堂々のランク入り。こちらも納得の100万本の大台越え達成です。
それ以外はあまり目新しいタイトルのランク入りはなく、前年に続いて手堅い売れ筋が実績を上積みしていった印象です。
ちょっと変わり種でスマッシュヒットしたのが、いちおうアメリカ産のゲームですが、堂々日本の侍活劇をテーマにした「Ghost of Tsushima」です。これが純然たるアメリカのゲーム製作会社Sucker Punch Productionsによるものだとは驚きです。つくりも仕様もグラフィックスもまるで日本で制作したような高度な仕上がりが話題になりました。むろんこのプロダクションの親会社がPlayStationのSONYですから、大々的なバックアップがあったことは想像に難くないのですが、企画立案はアメリカのスタッフだそうです。
どうやって元寇などという日本人しか知らない題材を取り上げたんでしょうかね。ゲームのワンシーンを見た限りでは黒沢映画の影響がもろに出ており、彼らが「クロサワのようなカッコいいサムライ・ゲームを作ろうぜ」みたいなノリで制作したのではと想像しました。それにしても舞台設定といい、アイテムのデティールといい、サムライの刀の構え方といい、違和感がないのには驚きます。
さて各論を述べだすとキリがないので、次に2020年、アメリカでのビデオゲームの総括も並べてみました。こちらはアメリカの人気雑誌「ESQUIRE」がまとめた2020年のベスト・ビデオゲーム15選からです。順不同で挙げられた15タイトルは、
Final Fantasy VII Remake
Animal Crossing: New Horizons
Streets of Rage 4
Moving Out
Murder By Numbers
Doom Eternal
Dreams
Ori and the Will of Wisps
Half Life: Alyx
Journey to the Savage Planet
Paper Mario: The Origami King
Clubhouse Games: 51 Worldwide Classics
Carrion

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