四月三日はマイクロフォーサーズの日です。今年はこの記念日を機に、マイクロフォーサーズの公式ウェブサイトをリニューアルしたそうです。
マイクロフォーサーズに関しては、人それぞれ違った印象を持っているようです。
アメリカでも利用者は少なくないのですが、小型軽量という利便性に関しては、アメリカ人にとってさほどアピールしきれていないような印象を受けます。
というのも、アメリカ人は概して堅牢性を重視する傾向にあり、それはカメラに限ったことではありません。自動車でも、日本車はスリムで低燃費との評価の反面、華奢な印象を持つ人も一定数います。そういう人は往々にしてやたらでかいピックアップトラックを足代わりに選びます。
カメラでも、マイクロフォーサーズの小ささより、ずっしり重いNikonのD6とかCanon EOS-1D Xシリーズなどに惹かれます。携帯性よりも堅牢性の方が評価されやすいのです。
マイクロフォーサーズ規格のカメラは決して、一概にタフじゃないとは言えないのですが、どうしても小さいゆえに、大きなカメラより格下に見られがちなのです。
実際、マイクロフォーサーズを手に取って最初に感じるのはその軽さですが、例えばOlympus(現OMデジタルソリューションズ)のOM-D Ei mark IIなどの手ごたえは決して華奢なものではありません。それどころか、ずっしりしたその手ごたえは、なにか精密機器の凝縮した塊を手にしているようで、安心感さえ感じるのです。
マグネシウム合金に鎧われた小型軽量ボディに、5軸手ぶれ補正機構、防塵・防滴・耐低温性能を搭載しています。OM-D E-M1 Mark IIは、特に手持ちで高画質撮影が行える、圧倒的な機動力を持つプロモデルです。AF/AE追従最高18コマ/秒、AF/AE固定最高60コマ/秒の高速連写と、121点オールクロス像面位相差センサーも実現。驚異的な高速性能でもって、動体をがっちり捉えて、一瞬の動きを捕まえます。
こいうった優れた機動性を備えたマイクロフォーサーズ機は、持ち出しも容易で、撮影のチャンスを広げてくれます。
またフルサイズだと数十万円もする巨大な望遠レンズの撮影幅が、マイクロフォーサーズではとてもコンパクトでスリムなレンズで済みます。低照度、高画質などの面ではフルサイズに譲りますが、その分、低コストでいいレンズを揃えることができ、特にスポーツや野生動物の撮影など遠くのものを狙うにはマイクロフォーサーズに利があると言えるでしょう。
2008年、パナソニックとオリンパスは、共同開発という事で、フォーサーズセンサーを採用した初のミラーレスカメラを発表しました。そこから始まる歴史の中で、ミラーレスカメラの技術は積み重ねられ、今や日本で出荷台数一位のフォーマットとなっております。
2012年には、オリンパスのOMD EM5(現在はOMD EM5 IIIとして発売中)とパナソニックのLUMIX GH3(現在はLUMIX GH5として発売中)が発売されましたが、これらは間違いなく、実際にプロの仕事ができる最初のミラーレスカメラです。
2008年、パナソニックとオリンパスは、共同開発という事で、フォーサーズセンサーを採用した初のミラーレスカメラを発表しました。そこから始まる歴史の中で、ミラーレスカメラの技術は積み重ねられ、今や日本で出荷台数一位のフォーマットとなっております。
2012年には、オリンパスのOMD EM5(現在はOMD EM5 IIIとして発売中)とパナソニックのLUMIX GH3(現在はLUMIX GH5として発売中)が発売されましたが、これらは間違いなく、実際にプロの仕事ができる最初のミラーレスカメラです。
それまでミラーレスに前向きでなかったプロやプロ志向の写真家を唸らせました。
その昔、私は小さくて軽いオリンパス PEN E-PL8に75mm F1.8レンズをつけて、同窓会に出かけました。狭く暗いレストランでも、手軽にコンデジ気分で撮りまくれるのは爽快でした。撮った写真も実に豊かな表現力を持っているものだと感動を覚えました。
その昔、私は小さくて軽いオリンパス PEN E-PL8に75mm F1.8レンズをつけて、同窓会に出かけました。狭く暗いレストランでも、手軽にコンデジ気分で撮りまくれるのは爽快でした。撮った写真も実に豊かな表現力を持っているものだと感動を覚えました。
次に買ったのはパナソニックのLumix G8でこれはいまでも愛用していますが、先に買ったオリンパスのレンズをそのまま装着できるのがまた素晴らしい。レンズを無駄に売ったり買ったりしなくて済むのです。
どのようなカメラシステムを採用するにしても、常に妥協点があります。この記事では、マイクロフォーサーズカメラの長所と短所を説明します。

マイクロフォーサーズカメラの長所
1. ボディ内手ブレ補正
オリンパスのOMD EM1 Xは7.5段の手ブレ補正効果を持ち、パナソニックのLUMIX G9 Proもそれに負けていません。
暗いライブ会場や屋内スポーツで、三脚を使わずにスローシャッターで手持ち撮影をすることだって
、ほぼ問題なく撮影できます。
動いている被写体を撮影するときには、オリンパスの40-150mm F/2.8 Proレンズを300mm相当の焦点距離にして、1/100のシャッタースピードで撮影することにも可能です。並みのAPS-C機にはできない芸当です。
三脚が使えない都会の夜景を撮影する旅行写真家の方は、マイクロフォーサーズ機をぜひ手持ちで撮影してみてください。。
2. 小型・軽量のボディとレンズ
マイクロフォーサーズ・システムは、ボディとレンズの両方でサイズと重量の優位性があるため、旅行者や登山者にとって最適なシステムです。カメラとレンズの総重量はセンサーサイズが大きいほど必然的に大きくなり、大きいほど利用者の負担になります。長時間持ち歩く撮影に大掛かりな機材を抱えるリスクを考えると、マイクロフォーサーズという選択肢は貴重な分岐点と言えるでしょう。
マイクロフォーサーズシステムのレンズは二社共同開発の強みと、かつまた歴史も長くなってきたので豊富に揃っています。開発者側の立場からも比較的低コストでいいものが提供しやすいと言われています。またシグマ、ライカ、サムヤンなどのサードパーティ製レンズもこのシステムを後押ししてくれています。
先述のように、マイクロフォーサーズシステムは、レンズの大きさや重さを大幅に減らすことができるため、構造的に望遠域でアドバンテージを発揮します。鉄道や野鳥撮影など望遠が必要な場面にはいい仕事をしてくれます。
3. 先進的でユニークな技術
オリンパスとパナソニックは、プロキャプチャーモード、60FPSサイレントシャッター、ハイレゾショットモード(50MP JPEG、80MP RAW)、台形補正、6Kフォトモード、カメラ内フォーカススタッキング、星空AFなどのユニークな技術を持っています。

オリンパス独自の最もユニークな機能はライブコンポジットで、フレーム内の重要な要素を露出オーバーにすることなく、時間をかけて徐々に露出を上げていくことで、当てずっぽうで上のような夜景写真を撮ることができます。
このモードでは、新たに検出された光源のみを時間経過とともに記録し、液晶画面上で画像の展開を確認することができます。
オリンパスOMD EM1 Xは、20メガピクセルのセンサーで最大80メガピクセルの画像を撮影できる手持ちハイレゾモードも搭載しています。
さらに、レンズフィルターを使わずに滝を撮影できるカメラ内ライブNDや、車やバイクをカメラが追尾してくれるAIオブジェクトトラッキングなど、モータースポーツを撮影する人には特に便利な機能が搭載されているので、構図や露出を気にする必要はありません。

マイクロフォーサーズカメラの欠点
1. 低照度性能が弱い
室内の撮影とか光量の少ない場所での撮影が多い時は、動く被写体に十分なシャッタースピードを出すためにISOを上げなければなりません。
1. 低照度性能が弱い
室内の撮影とか光量の少ない場所での撮影が多い時は、動く被写体に十分なシャッタースピードを出すためにISOを上げなければなりません。
体育館の暗い照明の中で、高速で走る選手を撮影する場合には苦労する時もあるでしょう。
私のLumix G8のマイクロフォーサーズでのISO上限は3200で、たまにISO6400まで上げることもあります。最近のフルサイズ機ならISO51200なんてのもザラですから。ここはかなりの差が出るところでしょう。
しかし解決策がないわけではありません。オリンパスの25mm F1.2 Pro(50mm 1.2 EFL)やパナソニックのライカDGバリオ・ズムルックス10-25mm F1.7(20-50mm 1.7 EFL)のような、F値が明るい超高速レンズを使用することで多くの場合回避できます。
また、動画中心のパナソニックLUMIX DC-GH5Sは、最大51,200のきれいなISOを備えています。
2. 背景をぼかすのが難しい
マイクロフォーサーズ機は、フルフレーム機に比べると、背景をぼかすのが難しくなります。出来ないわけではありませんが、より柔らかくふんわりした背景ボケを楽しみたいならフルサイズの方が有利です。この場合もなるべくF値の明るいレンズを選ぶことで、前景ボケも背景ボケも演出することは可能です。
※オリンパス25mm F1.2 Pro(50mm F1.2 EFL)のようなレンズを使うと、F1.2の絞りの集光性と、フルフレーム換算でF2.4の被写界深度が得られることを覚えておいてください。
また、ISO感度を下げてきれいな画像を撮影したり、ポートレート撮影で両目にピントを合わせたりすることができるので、ポジティブなカテゴリーに加えることができます。
また、マクロ撮影などでは、この被写界深度の深さがメリットになることもあります。
---- おススメのマイクロフォーサーズカメラ ----
オリンパス OM-D EM1 Mark III

画素数:20.4メガピクセル
手持ち高解像度モード :50MP RAWまたはJPEG | 三脚高解像度モード 80MP RAWまたはJPEG
ISO感度:オート、200~6400(拡張:64~25600
AF:位相差検出。121 (121クロスタイプ)
コントラスト検出:121
EVF:236万ドット
メモリー:スロット1:SD/SDHC/SDXC(UHS-II)/スロット2:SD/SDHC/SDXC(UHS-I)
ボディ内手ぶれ補正:あり。特定のレンズとのデュアルISを含む。
「オリンパス OMD EM1 III」と「オリンパス EM1 X」は、同ブランドの現在のフラッグシップカメラボディです。
前者は、EM1 Xの内蔵グリップに加えてバッテリーグリップを追加することができ、同じ画質をより小さなフォームファクターで提供するので、多くの人にとって最適です。
バッテリーはかなり大容量で、私は結婚式の1日を2個のバッテリーで撮影したことがあります。また、手の大きい方や長時間の撮影をされる方には、オリンパスのパワーバッテリーグリップ「HLD-9」を装着することができます。
このカメラは、優れた人間工学に基づいて設計されており、軽量でかさばらず、プロ用レンズを快適に扱うことができます。
121点のクロスタイプのAFポイントを搭載しており、優れた精度で被写体を追いかけることができます。
このカメラボディは、結婚式やポートレート、野生動物など、プロや本格的な撮影者に最適なカメラです。
パナソニック LUMIX DC-G9

画素数:20.3メガピクセル
高解像度モード: 80MP RAWまたはJPEG
ISO感度:オート、200~25600(拡張:100~25600
AF:コントラスト検出:225
EVF:3,680,000ドット
メモリー:デュアルスロット。sd/sdhc/sdxc (UHS-II)
ボディ内手ぶれ補正:あり。特定のレンズでのデュアルISを含む。
パナソニックLUMIX G9は、オリンパスOMD EM1 IIIの競合機種として非常に注目されており、最新のファームウェアアップデートにより、パナソニックLUMIX GH5の動画機能もほぼすべて備えています。
EVFはオリンパスよりも高解像度ですが、オールコントラストのAFポイントを採用しているため、アクションではオリンパスに一歩譲ります。
しかし、私はこのカメラボディで素晴らしい鳥の飛翔写真を見たことがあります。
もしあなたがポートレートやイベント、そして特にハイブリッド動画を撮影するのであれば、G9は素晴らしい選択肢となるでしょう。
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