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2021年6月20日日曜日

J-Popはアメリカでブレイクするか

サムズアップ・アメリカ!
一部でバズってるJ-Hip-Hop



Chelmicoは大注目

うちの子がテレビでいつものようにゲーム実況でも観ているのかと思ったら、音楽がなんとなく日本語っぽいフレーズで耳に入ってきました。
「何それ?」と訊くと。
Cheimocoのミュージックビデオだという。あとで「Player」というタイトルの曲だと知りました。それが半年ほど前。
それからほどなく、アメリカの友人からもChelmicoの名を聞き、さらに米国の音楽レビューサイトかどこかでも、この日本のヒップホップ・ユニットの名が目に入るようになりました。
あとで知ったのですが、アニメ「映像研には手を出すな」のオープニング曲に使われたという「Easy Breezy」のオリジナル・ミュージックビデオがYoutubeで995万回も再生された大ヒット曲なのだそうです。その笑劇的でマジカルな動画はもう私自身、何十回も観ましたが、いまだにいつ観ても笑えてしまいます。なるほどこれならアメリカでも観せれば絶対ウケるわ、と確信しています。(まだ観てない方は必見!!)

そんなChelmicoの欧米での評判が気になって集めてみました。以下はその一部の抜粋です。

「1月、MCのレイチェルとマミコは、『Keep Your Hands Off Eizouken!』のオープニングテーマ「Easy Breezy」を発表し、大ヒットしました。YouTubeで800万回再生された「Easy Breezy」は、そのハイテンポな曲調から、チェルミコが国内外で注目されるきっかけとなりました」

「2020に出た新アルバム「Maze」には、『Easy Breezy』と同じように、無限で、ペースが速く、予測不可能な13曲が収録されています。一曲一曲の音楽的な特徴は大きく異なり、喜びや悲しみ、屈託のないエネルギーなど、豊かでカラフルな表現が一瞬一瞬に詰まっています。単体のカットを集めた『Maze』は、無限に遊べる作品であると同時に、世界観を構築する作品でもあるのです。一度チェルミコの世界に浸ってしまうと、きっと病みつきになってしまうでしょう」

そう、まさにそんな感じで、私も同感します。






「楽しくて熱狂的な日本のヒップホップを作る親友、chelmicoとの出会い」
といタイトルのエッセイもChelmiko愛に満ちています。

「レイチェルとマミコは、インターネットで有名になった後、母国のメジャーレーベルでラップを担当するまでになりました。日本での流行が彼らの活動にどのような変化をもたらしたのかをご紹介します」

「AppleのCMや、大ヒットアニメ「Keep Your Hands Off Eizouken!」のオープニングで彼らの音楽を耳にしたことがあるかもしれません。今、chelmicoの熱狂的で楽しいラップミュージックは、日本のポップカルチャーの中で常に存在しているかのようです。3年前に私たちが彼らの存在を知ってから、彼らを取り巻く環境は大きく変わりました。レイチェルとマミコ・スズキの2人組は、かつては親しい友人関係から生まれたラップユニットで、かなり地味な存在でした。しかし2020年には、日本の音楽シーンで最もクールで影響力のあるアーティストの一人に成長しています」
と記され、こう続きます。

「しかし、他のアーティストと同様に、コロナウイルスの流行により、2人は数カ月間、屋内に閉じこもらざるを得なくなった。そこで、ビルに夕日が沈む頃にスカイプで連絡を取り、彼らの心境、初期の頃からの音楽の進化、そして大勢の人の前でパフォーマンスをすることが最も恋しいことなどについて話してもらった。このような状況にあっても、彼女たちは幸せそうであり、自分自身に忠実です。だからこそ、私たちは今、チェルミコを必要としているのだと思います」

「日本の音楽の主流はポップスですが、近年ヒップホップは人気を得る方向にあり、ブレイクしはじめています。多くの日本人ラッパーが成功を収めていない中、チェルミコはポップスとの融合とアプローチにより、日本のリスナーに親しみやすく、注目されています」

「Chelmicoは、東京出身の女性ラップデュオで、レイチェル・ワタシガとマミコ・スズキで構成されており、彼らの名前は2人の名前を組み合わせたものです」

なるほど。レイチェルの本名が「わたしがレイチェル」というのは本当らしいですね。
どんな漢字で書くのでしょう?

「2人は2014年に共通の友人を介して出会いました。この間、レイチェルはモデルとしても活動しており、大森聖子などのアーティストのミュージックビデオにも出演していました。出会った最初の年に、2人は非公式にラップを披露した後、ラッパーのホーリー・ペイジに連絡を取り、彼女のために歌詞を書いてくれないかと頼んだのです。その結果、1stシングル「Labyrinth '97」が誕生しました」

「その1年後の2016年、彼らは10月にファーストアルバムをCupcake ATMレーベルからリリースしました。2020年1月に発売された最新シングル「Easy Breezy」は、アニメ化された「Keep Your Hands Off Eizouken!」の主題歌に起用されました」

このように、Chelmikoの名と活動はアメリカでも着々と紹介されているのです。そして英語圏からでもアルバムや楽曲のリリース状況の詳細が伝えられるようになりました。




スタジオ・アルバム

「ラブ・イズ・オーバー」(2016年)

「数種類のリミックスを収録したこのEPは、チェルミコの味と才能を新鮮に紹介してくれます! 美味しくてユニークな作品です。非常に高揚感があり、大胆な曲です。歌はソフトで美しく、ラップは力強いです。」


「この曲は本当に楽しくて明るい曲で、すべてのリミックスがこの曲の多様な幅を示しています。さらに、この曲にはキュートな遊び心があり、彼らがいかにして自分たちのラップスタイルを作り上げたかを示しています。彼らの歌には、思わず立ち上がって踊りたくなるようなエネルギーがあります。この曲は、ジャジーでゆったりとした雰囲気があり、クールなテンポが彼らのボーカルに合わせて上昇したり下降したりします」






チェルミコ(2016年)

「この10曲入りのアルバムは彼らのファースト・アルバムですが、彼らに染み付いたラップ・スタイルの歌詞をリラックスしたゆるいテンポの曲中心で展開します。
Oh, Baby!という曲から始まりますが、彼女らは曲のペースに合わせてアップダウンを繰り返し、感情とエネルギーを最大限に引き出しているのが印象的です。「Summer Holiday」では、島にいるようなゆったりとした雰囲気が魅力です。彼らのボーカルは、この感情にマッチした、物憂げなスタイルで歌われています。ファースト・アルバムとして、この作品は注目に値するもので、彼らのラップのスタイルを一緒に聴くことができるのは素晴らしいことです。」



「POWER」(2018年)

「13曲入りのこのアルバムは、またしてもアップビートで楽しいペースの曲が並んでいます。ホーンやアップビートな金管楽器を使った曲は、お祝いの気持ちが込められていて、ダンスに最適な感じです。「Get It 」では、トライバルなドラムとエコーのかかったラップスタイルでサウンドを多様化しており、クレッシェンドに向かって盛り上がっていく中で、実に興味深いミステリアスなクオリティを発揮しています。「BANANA 」では、バカみたいにルーズでジャジーなアンサンブルがとてもよく流れ、彼らのボーカルがシルクのように溶けています。」






「フィッシング」(2019年)
「このアルバムでは、彼女らは全12曲で楽しい遊び心のあるエネルギーをもたらし続けています。すべてのサウンドの集合体には洗練されたものがあり、この5年間の彼らの音楽的成長を如実に示しています。"Summer Day "は、ポップなベースラインを持ちながら、彼らがラップやメロディーを織り交ぜるスペースを持つ、とても素晴らしいトラックです。」

「このアルバム全体は、バブルガム、エレクトロ・ポップ、そしてグルーヴィーなR&Bの実にラッドなブレンドです。Navy Love "のような曲では、ジャズやブルースの影響が幅広く見られ、"Beer Bear "のような曲では、インディー・ロックの影響も見られます。全体的に非常にダイナミックなアルバムで、特徴的なスタイルを持っています。」

「このデュオのダンスに隣接したサウンドは、すべてのシングルとアルバムに強く受け継がれています。彼女たちのダイナミックでジャンルを超えたスタイルは、日本のラッパーであるだけでなく、女性が業界や顧客層の型を破り、何年も楽しめるユニークでキャッチーな作品を作っていることを証明しています。」



なるほど、なるほど、ですね。欧米でもとてもユニークなグループとして彼女らの楽曲を高く評価していることが分かります。お二人ともモデル出身ということもあって、一見ダサいジャージやパジャマ姿も、その着こなしには光るセンスを誰もが感じるでしょう。アジア初のファッション性という観点からも注目される可能性大です。

私も最新のアルバム「Maze」(まぜ、と読むそうです)まで一気に俯瞰的に聴いてみましたが、おじさんでも、とてもゆらゆらした気分で聴ける楽しい曲ばかりです。

こうしてみると、欧米でも彼女らのゆるーいヒップホップが受け入れられる日も近いかもしれませんね。私もにわかファンとしてChelmiko、応援していきたいと思っています。

なおChelmicoについてもっと詳しく知りたい方は、「DJ tube」というサイトの「日本人ラッパーのプロフィール」の項目へ行ってみてください。

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