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2022年7月29日金曜日

食虫植物を飼ってみた

サムズアップ・アメリカ!
北米の食虫植物トップ5




知人からのお裾分け?のような形である日突然、我が家に食虫植物の鉢がやってきました。
「わあ・・・」家族一同、驚きと戸惑いのなんだかおもしろ気まずい雰囲気に包まれました。
真っ先に思うのは「どうやって飼うんだろう?」
そこからいろんな興味が湧いてきました。
本日はその下調べ報告です。

食虫植物は、太陽から光合成によってエネルギーを得ている点では、他の植物と同じです。しかし、他の植物が土から栄養分を得ているのに対し、この珍しい植物は昆虫の体から栄養分を得ています(あ、捕食するのは昆虫だけでなく、小さなカエルやげっ歯類も含まれます)。世界には600種近い食虫植物が確認されており、そのうち66種が北アメリカに生息しています。ここでは、北米の食虫植物トップ5を紹介しています。



ヒメツルニチニチソウ The Bladderwort


世界最速の食虫植物で、アメリカ全土に分布しています。
水中に生息し、柔軟な弁を持つピンヘッドほどの小さな中空構造(膀胱)を持つ植物です。獲物を捕らえる速度は驚異的で、その仕組みはこれまでほとんど観察されていないそうです。
この植物は普通の草木に紛れて、獲物(主に小さな甲殻類、孵化したばかりのオタマジャクシ、蚊の幼虫など)が仕掛けの毛を動かすのを待っているのです。すると、仕掛けが閉じ、膀胱が開いて、重力の600倍の力で獲物を引き寄せるのだとか。
アメリカでは湖、湿地帯のある池、川・河川に普通に生息しています。細い茎に小さな黄色い花を咲かせ、水深3mほどの場所で生活します。



ムシトリスミレ  
The Butterwort


他の食虫植物に比べてあまり知られていませんが、食虫植物の世界ではハエトリグサと呼ばれています。
他の食虫植物と同様、栄養価の低い土壌に生息し、昆虫を餌として生きています。しかし、他の多くの肉食植物とは異なり、ムシトリスミレは獲物を捕らえる方法がより受動的です。基本的には、粘液という粘着性のある液体に昆虫が引っかかるのを待つだけ。
虫を捕らえた後、葉の縁は丸くなり、その後、虫を消化した後に丸くなります。
消化酵素を分泌することで、獲物から栄養分を吸収し、消化することができます。粘着性のある粘液で獲物を固定しながら消化します。



コブラリリー  The Cobra Lily

カリフォルニア州とオレゴン州にのみ生息するコブラリリーは、肉食性の植物であるピッチャー・プラントの仲間です。
葉の形が、今にも襲いかかりそうなコブラに似ていることから、この名前がつきました。
この植物は肉食性で、甘い蜜で昆虫を誘引します。
昆虫が蜜を食べ続けると、ピッチャートラップに誘導される仕組みです。
一旦中に入ると、なかなか逃げられないとのこと。
透明な窓のような植物に虫たちは戸惑うばかりでしょう。
疲弊した虫たちは、やがてピッチャーの底で溺死してしまうのです。
コブラリリーの体液にはバクテリアと幼虫が住んでいて、植物が獲物を消化するのを助けています。



Sundew Plants

サンデュープラントは、肉食植物界最大のグループです。
約130種が存在し、コインほどの大きさから小さな茂みのような大きさにまで成長する珍しい植物です。
触手の先端には粘着性の腺があり、それが露のしずくのように見えることから、この名がついたそうです。
この粘液腺からさまざまな物質が分泌され、昆虫を誘引し、捕獲し、消化します。
昆虫が粘着剤に捕らえられると、昆虫に触手を巻きつけて窒息させるのです。
蚊が彼らの栄養の大部分を占めているらしいですね。
この植物は、一度捕らえた虫を殺すのに約15分かかるのですが、消化が完了するまでには数週間かかるといいます。
このバグキラーは、付近の昆虫を捕らえることを期待して、サンデュウという植物に帰省しているのが見られます。植物の分泌物が無害であるため、サンデュウの上で安全に生活できるという点でちょっと変わり者ですね。



ビーナス・フライトラップ  The Venus Flytrap

カロライナ州の海岸平野や砂丘地帯に生息するビーナス・フライトラップは、最もよく知られた肉食植物です。
今回、我が家が買うことになったのがこのビーナス・フライトラップです。
なんとも見ようによっては、モンスターの口のようで、禍々しい印象を持つ方もいるでしょう。
毎年花を咲かせる多年草で、花はスウェットビー、ノッチトップフラワーオオカブト、チェケラカブトによって受粉されます。
面白いことに、ビーナス・フライトラップは受粉をする昆虫には反応しません。が、アリ、クモ、バッタ、その他の甲虫を蝶番のついた2枚の裂片の中に閉じ込めるものです。
裂片の内面にはトリコームと呼ばれる毛状の突起があり、獲物が接触すると裂片はピタリと閉じます。
興味深いことに、彼らの獲物のうち、飛翔する昆虫は5%未満だそうです。
植物のトラップは、枯れて落ちるまでに数回その機能を発揮することができるのだとか。
そして、地下茎に新しいトラップが形成され、古いトラップに取って代わります。
ビーナス・フライトラップは20年、あるいはもっと長生きする可能性もあると言われていますが、まだ確実な証拠はないそうです。


「ビーナス・フライ・トラップ」についてわかって来たこと

育て方:ビーナス・フライ・トラップのお手入れ方法

食虫植物は、育てて楽しい、見て楽しい、学んで楽しい植物です。
ビーナス・フライ・トラップ(Dionaea muscipula)は、湿地や沼地の近くに生育する、水分を好む植物です。
自生地では乱獲され、希少な植物になりつつあります。
ノースカロライナ州とサウスカロライナ州のごく一部の地域に自生するビーナス・フライ・トラップは、窒素が枯渇した土壌で生育します。
そのため、昆虫を捕獲し、必要な窒素を供給しているのです。


ビーナス・フライ・トラップの世話の仕方 

ビーナス・フライ・トラップは、弱酸性の湿った土壌を必要とします。
ピートモスと砂を混ぜた土でビーナス・フライ・トラップを育てると、弱酸性になり、土をあまり湿らせることなく水を保持することができます。
湿度は60%以上、日中の温度は22~24℃です。夜間の温度は、13℃を下回らないようにします。
ビーナス・フライ・トラップは、化学物質や重いミネラル成分に敏感なので、蒸留水やボトル入りの水が最適です。水を張った皿に1時間浸けて土を湿らせ、葉に水がかからないようにします。

ビーナス・フライ・トラップの手入れを簡単にするために、テラリウムにすることです。古い水槽に蓋をすれば、植物のための良いハウジングになります。湿度や水分の保持を促し、植物が捕らえるために昆虫が内部を飛び回るようにすることができます。水槽の内側に水苔と砂を2つずつ並べます。ビーナス・フライ・トラップは、東向きか西向きの窓際に置き、間接照明を強く当てるとよいでしょう。

ビーナス・フライ・トラップはロゼット型で、4~6枚の葉が蝶番で閉じられるようになっています。
葉の縁はバラ色のピンク色をしており、魅力的な蜜を分泌します。葉の縁には無数の繊細な繊毛があります。昆虫がこの繊毛に触れると、葉は閉じ、昆虫を捕らえるのです。
特殊な消化液が虫を分解し、植物は虫の体液を食べます。
ビーナス・フライ・トラップのお手入れは、昆虫を捕獲できる場所に確実に置くことが必要です。

ビーナス・フライ・トラップは、その名のとおり葉で虫を捕獲する植物です。
ハエだけでなく、アリなどの匍匐性昆虫も食べます。
室内でビーナス・フライ・トラップを飼う場合は、昆虫を捕獲することで手助けをする必要があります。
ピンセットを使って、開いた葉っぱのパッドの上に虫を置き、閉じるまで縁の小さな毛をくすぐるのです。なんだか猛獣使いになった気分です(笑)。



というわけで、飼い始めてまだまだ謎の多い食虫植物ですが、どのような生態が見られるのか、興味津々です。




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