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2022年7月6日水曜日

猫を飼う前に知っておくべき事

サムズアップ・アメリカ!
猫族の個性・性格を理解しましょう




あなたの周りにいる猫は、基本的な性格を持っているように思えますか?
その可能性は高いですが、実は多くの猫が日によって異なる態度を見せます。
これから猫を飼おうと思っている方、あるいはすでに飼い始めたけど色々面食らっている・・・、などという方は以下をお読みください。
猫の性格をより深く理解したいのであれば、性格に影響を与えるこれらの要因について考える必要があるのです。


遺伝と猫の性格

遺伝を完全に知ることができるのは、純血種の猫だけです。さまざまな猫種が誕生して以来、体型や性格などの特徴はほぼ一貫しています。また、ブリーダーが品種改良に努めてきたため、猫種内の色も品種基準で一定している。(余談ですが、猫の色には性格的な特徴も含まれていることがあるそうです)

ある品種の中の性格は、他の要素は別として、かなり一貫しています。例えば、Cat Fanciers AssociationのPersian Cat Profileでは、その性格を「スイート」、「ジェントル」、「安らぎある雰囲気」と表現し区別化しています。

*CFA=キャットファンシアーズアソシエーションは1906年に米国で設立されました。CFAは現在、世界最大の血統書付き猫の登録簿であり、北米で最も権威のある血統書付き猫登録協会として知られています。





環境要因

ペットの猫の大半は家庭猫またはミックス猫であるため、その性格を決定する最も重要な要因は環境です。
猫にとって、住まいの環境要因として最も重要なのは、"家全体の雰囲気がどうか "です。
静かで和気あいあいとしていたり、騒がしくて楽しそうに活動していたり、人間の家族の交流が普段から均等に行われている家庭は、猫にとって最も望ましい雰囲気と言えるでしょう。

猫が最も嫌うもののひとつに、あらゆる種類の変化があり、それは日ごとの態度の変化も含まれます。
もし猫を飼う家族が幸せそうで活発であったかと思うと、次の瞬間には不機嫌でよそよそしくなり、大声で言い争ったりする、などという家族だと、猫は自分の個性に従ってその変化を反映するのだとか。
また家族の粗暴な態度が、猫を萎縮させることもあります。内気で引っ込み思案な猫は、何日もベッドの下に隠れていることもあります。普段は活発な猫が、突然、大好きな隣近所の猫に攻撃的になることもあります(リダイレクト・アグレッション症候群の一種)。


猫に影響を与える可能性のある変化の例としては、以下のようなものがあります。


新しい訪問者や修理工など、見知らぬ人が出入りする。

新しい猫や子猫が家に来た。

家庭内で病気が発生した場合、それが人間の病気であれ、猫の病気であれ、すべての猫にとって変化となります。
病気の猫はうつ病になるかもしれません。一匹が死ねば、生き残った猫たちはその喪失感を嘆くでしょう。

逆に、人間の家族がほぼ円満であれば、猫たちの生活が自動的に平和になるわけではありませんが、猫たちはそれぞれの気質に合わせて自由に交流できるようになります。


猫は潔癖な生き物で、汚れたトイレや腐った餌には我慢できずストレスが溜まります。
片付けられないことと、汚くて臭い家は全く別物です。
そのような環境では、ほとんどの猫が引きこもり、うつ病になり、体調を崩す可能性があります。
一方、清潔な家(必ずしも片付いている必要はない)には、栄養のある食べ物、冷たく澄んだ水、おもちゃ、ひっかき棒があり、他の条件がすべて同じであれば、猫は幸せになるための基礎を享受しているのです。





歴史

猫の歴史は、その性格や行動に大きな影響を与えています。
ペット店で購入する純血種の猫の多くは、数世代前の血統書が購入価格の一部になっています。
しかし、血統書だけではありません。バックヤードブリーダー(子猫工場)から購入した純血種の猫は、信頼できるブリーダーの家で育った猫とは、かなり違った性格をしているはずです。

家庭で飼われている猫の場合、その多くが路上で見つかったり、アニマルシェルターから引き取られたりして、その猫の経歴はほとんど知られていないことが多いです。
中には育児放棄、虐待などを受けていたものもあるかもしれません。
前の家族の誰かに可愛がられていたのに、誰かが犬を飼うことになり、猫は手放さざるを得なくなった・・・などという例もあるかもしれません。
あるいは、前の飼い主が立ち退きを迫られたり、貸主に家を差し押さえられたりという経済的な理由も見逃せません。
このような場合で、猫を置き去りにしたり、保護施設に預けたりすることは珍しくありません。

上記のような要因が重なると、その家の猫の様々な性格に影響を与えることになります。
前の家で虐待を受けていた猫は、特別な養育を必要とする可能性が高いです。しかしそれで性格が暗い猫で一生を終えるわけではありません。その後の愛情ある新しい環境で手厚く飼育してあげると、最終的には愛情深い性格の整った猫になる可能性もあります。
もし、無秩序で機能的でない雰囲気や、多くのストレス要因がある家庭に捨てられた場合は、常に fraidy cat (意気地なし)のままかもしれません。





猫同士の序列

近頃は、都会でも猫を複数飼う家庭を見かけます。ほとんどの多頭飼いには序列があり、その時々によって、あるいは日によっても変わることがあります。


アルファキャット

アルファキャットは、その家庭の他の猫に対して支配力を発揮している猫です。そのため、他の猫が自分の優位性を脅かすと、攻撃的な行動につながることがあります。
猫は威嚇のためのヒスノイズやスワッティング、あるいは徹底的な攻撃を見せることがあります。
また、アルファ猫は人間に対しても支配力を発揮しようとするので、やっかいなことになります。
あなただっていじめっ子にはなりたくないが、猫にいじめられるのも我慢がならないでしょう? そういうこと、実際にあるんです。
もしあなたの猫が上手に出たらどうしますか?
そういう時は、例えば撫でているときに噛んできたら、「今日はもう撫でてやらない」と意思表示をするとかです。
「アルファキャットが餌皿を独占しようとしたら、他の猫が食べるまでキミを閉じ込める」と躾けるなど、猫に因果関係を教えることが大切です。まるで幼いお子さんに教育してるみたいでしょう? そのやり方で行くのです。

ベータキャット

通常、アルファ猫の次がベータキャットですが、これは必ずしもベータがアルファを目指すという意味ではありません。アルファが部屋を出ているとき、ベータは二次的な支配を確立しようとすることがあります。見ていると猫にも序列があることがよくわかります。それが行き過ぎないように、飼い主は見ながら微調整することが大事なのです。



猫族を理解することができるのか?

猫は「こんな」性格を示すかと思えば、次の瞬間クルリと別の「あんな」性格を示すなど、謎に包まれた存在であることがよくあります。人間でいえば、このような行動特性を "気分屋 "と呼ぶのかもしれません。
しかしこと猫に関して、愛猫家の意見が一致するのは以下の3つだけだそうですです。

● 我々は彼らを完全に理解することはできない。
● 彼らは人間が望む無条件の愛を与えてくれる稀有な存在になりうる。
● 猫がいなければ、我々の人生は虚しいものになるだろう。


なるほど、人がいかに猫という存在を大事に思い、特別扱いしてきたのかがわかる意見ですね。これからの人生で、猫に付き合おうと思われる方は、今一度、ご自分にその資格があるのかどうか、見なおされたほうが良いかもしれませんね。



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