写真撮影に役立つソフトボックス

サムズアップ・アメリカ！
ソフトボックスを正しく選ぶ方法

写真撮影におけるライトモディファイヤーをご検討の方、ぜひ以下の記事をご参考にしてください。

（＊Light Modifiers : ストロボやアンブレラライトなどの光源をコントロールし、撮影を補助する機器を指す）

ここ数年、写真業界はライトモディファイヤーの価値を認めるようになりました。

中でもソフトボックスは最も人気があり信頼性の高いライトモディファイヤーの1つです。

本記事は、ソフトボックスに興味があり、使用をご検討中の方へのアドバイスです。

ソフトボックスとは何か、その重要性、最高のソフトボックスの探し方、そしてアンブレラとの違いなどの基本情報をカバーしてみました。



ソフトボックスって何？

ソフトボックスは、通常、ハロゲンランプなどの人工光源の周りに装着する布を覆った箱であり、ライトスタンドに装着されます。前面は半透明の布で囲まれ、内壁は銀色または白色で、外壁は黒色です。

ソフトボックスは、人工光を拡散して均一で柔らかな光にします。

ソフトボックスは、人工的な光を拡散して均一で柔らかな光にします。

硬い影を減らす効果があり、ポートレート、コマーシャル、料理、商品撮影、ビデオ撮影などで愛用されているのも納得です。



どのように使うのか？

ソフトボックスは、スピードライト、フラッシュライト、または連続光で動作します。

密閉された人工光源は、まずシングルまたはダブルの内部ディフューザーを通して発射され、次にソフトボックスの前面を覆う別のディフューザーに照射されます。

光はシルバー/ホワイトの内壁に反射し、半透明の布を通過して、ソフトで均一な光を作り出します。外側の黒い布は、被写体に光を反射させ、光がこぼれるのを防ぎます。

ソフトボックスのメリット

ソフトボックスのライトは、拡散された光の質と写真撮影における汎用性から人気があります。自然光の撮影を中心に行う場合でも、ソフトボックスがあれば曇りの日でも重宝しますし、長時間の作業にも対応できます。

ここでは、ポートレートに最適なソフトボックスの明確な利点をいくつか紹介します。


柔らかい光への適応性

これは、ほとんどのプロのカメラマンがビデオ用の最高のソフトボックス照明に投資する主な理由です。

ソフトボックスは、撮影のすべての種類のための柔らかい光を生成するための最良のツールであることは間違いありません。

料理、ファッション、ポートレートから商品撮影まで、ソフトボックスがあればどんな難題にも対応できます。

ソフトライトは、肌の傷を隠したり、コントラストを下げたり、影を和らげることでシームレスな外観を作り出したりするのに重要な役割を果たします。


汎用性

ソフトボックスは、サイズ、形状、最も効果的な距離などが異なります。

ソフトボックスの種類によって、画像の仕上がりが異なります。主な光源でない場合でも、フィルライト、エッジライト、バックグラウンドライト、セパレーションなどの補助をすることができる汎用性の高いもので、写真撮影には欠かせない存在です。



正しいソフトボックスの選び方

ソフトボックスの利点が分かったところで、次に重要なのは正しいソフトボックスを選ぶことです。以下は、ソフトボックスを選ぶ際に覚えておきたい4つの重要な特徴です。


サイズ

ソフトボックスのサイズによって、得られる結果が異なります。

被写体から等距離に置いた場合、ソフトボックスが大きければ大きいほど、光は柔らかくなります。

大きなソフトボックスは、小さなソフトボックスと比較して、アイテムやモデルのより大きな表面積をカバーすることがよくあります。

したがって、結婚式などの写真に最適なソフトボックスは、全身をカバーするために大型のものです。ソフトボックスが被写体に近いほど、光は柔らかくなることを常に念頭に置いてください。
ポートレートやヘッドショットの写真撮影のみを扱う場合は、節約できる小型から中型のソフトボックスを購入しましょう。


形状

ソフトボックスには様々な形状がありますが、長方形が最も伝統的な形状です。

2面体のソフトボックスはストリップと呼ばれ、8面体のものはオクタゴンボックスと呼ばれています。

その他のあまり一般的でない形状のソフトボックスには、ラウンド、ヘキサゴナル、パラボリックなどがあります。これらは多様な写真家のニーズに合わせて作られた特殊な形態です。ソフトボックスの形状は、光の被写体への当たり方、反射、キャッチライトに影響します。

キャッチライトは、画像内の重要な光源を反射させるものです。自然光を使う場合、光の中心的な起源は太陽であり、被写体の視界（人間の場合は目）に映るキャッチライトはそれを模倣したものです。

特にポートレート撮影ではソフトボックスの形状が重要で、キャッチライトが太陽に似ている、つまり丸い形状のソフトボックスを選ぶ必要があります。

したがって、ポートレート撮影に最適なソフトボックスは、丸とまではいかなくとも、太陽と同じキャッチライトが得られる八角形のボックスが最適です。

一方、商品撮影に最適なソフトボックスは、その形状からストリップボックスで、背景を下からも上からも照らすことができ、商品撮影に重要なスロープの背景を完璧に作ることができます。


付属品

ソフトボックスのアクセサリーを1つだけ買うとしたら、ファブリックグリッドを選ぶとよいでしょう。

ソフトボックスの効果を補うのに最も便利なアクセサリーの1つです。ソフトボックスの前に置いて使用します。ファブリックグリッドは光を狭め、光のこぼれを少なくするので、撮影時の光量を制限することができます。

これは、光を広範囲に反射するライトモディファイヤーを使用する場合や、ハイコントラストまたはローキーイメージを撮影する場合に非常に重要です。


マウントシステム

ソフトボックスには、独自のマウントシステムが付属しているものと、別のマウントシステムに対応したものがあります。

後者の場合は、柔軟性を持たせることができます。ストロボのマウントシステムとスピードライトのマウントシステムは異なり、この2つは互換性がないことに注意する必要があります。そのため、必要なものを特定しておく必要があります。

アンブレラとソフトボックスの比較

アンブレラとソフトボックスはどちらもライトモディファイアーの良い選択です。この2つのどちらかを選ぶときは、携帯性、効果、光の質を考慮する必要があります。

アンブレラはソフトボックスと比較して、分解/小型化できるため、持ち運びに便利です。しかし、窓のような光を作り出すには、ソフトボックスの方が効果的です。

さらに、ソフトボックスはアンブレラよりも平坦で広く均一な光を作り出し、シャドウエッジの範囲を狭め、指向性を弱めることができます。

一方、アンブレラは湾曲しているため、影のエッジが際立ち、方向性がはっきりした光になります。

一般的に、アンブレラはソフトボックスよりも安価です。もちろん、アンブレラの方が壊れやすい傾向があるので、注意が必要です。



結論

あなたが新進気鋭の写真家であれ、プロの写真家であれ、ソフトボックスはあなたの写真撮影ツールに加える価値のあるものです。スタジオやロケ先で撮影する際に、最高の画像を提供するために、適応性と汎用性があります。
このガイドが、屋外の肖像画、ビデオ、スピードライトなどに最適なソフトボックスを選ぶのに役立つことを願っています。