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2020年8月4日火曜日

やり直し英語なら、DUO 3.0

数ある英語学習書



 結論から言います。英語の再チャレンジにおすすめの学習書。私の一押しは、
「DUO 3.0」です。
 他になしとは言いませんが、最良の選択肢の一つであることは間違いありません。これは今まで数多くの参考書を読んできた中で、一番身についたな、と実感できた本です。奥付けを見ると初版が2000年ですから実に二十年にわたって、重版され支持され続けてきたロングセラーです。重要単語1600と熟語1000を例文560本に組み込んだ力業が見事です。まさに英語力獲得に必要かつ最低限の内容が、無駄なく網羅されています。今読み返しても全く古びた表現はなく、選び抜いた例文であることがわかります。分厚い辞書のような参考書を何冊も読むより、これ一冊を半年なり一年なりかけて繰り返し読み、聞き、発音するだけで、長足の進歩が期待できます。私が以前勤務していたニューヨークの日系企業では、この本をまとめ買いし、希望者に配っていたくらいです。怠け者の私でさえ、この本を三ヶ月かけて4回熟読(これ少なすぎ)しました。CDに至っては100回以上、数えきれないほど、通勤列車の中で聞き返しました。耳の奥に定着した表現は必ずどこかで使えるので、騙されたと思って、ぜひ試してみてください。極論かも知れませんが、この本でダメなら、何やっても身につかないだろうと思えるほどです。それほど強くおすすめできる一冊です。


参考書大国、日本
 
 私の姪っ子がいま日本で一生懸命英会話を勉強中です。自宅勤務になってから片道通勤時間が約1時間、往復で計2時間あまり浮いたので、英会話に再チャレンジしているそうです。
 大人になってから、英語を学び直すのはいいことです。大抵は学校を卒業すると、単語も文法も忘れがちです。もったいないことです。受験に必要な4000語、いや普通の高校出る頃までに蓄積した2000語ぐらいは誰でも一度は覚えたはず。学校を出てそれを使わないとさらに半減してしまいます。語彙力は英語を学ぶ上でのモチベーションにもつながります。すっかり忘れてから、やり直すのは時間がかかるので、この時点で再学習のやる気が違ってきます。英語再チャレンジも早ければ早いほどいいのです。でもどこから手をつけたら良いのかわからない、と姪っ子から質問が来ました。
 この子はどこか漠然と英語に憧れを持つタイプ。英会話できるようになるたい、でも勉強は嫌い。といった一番学習のモチベーションが上がりにくい部類の人です。
 じゃあ高校一年の教科書のおさらいが手始めでしょう、と答えましたが、納得いかない反応。大人にふさわしい再チャレンジ法を知りたい、みたいな様子です。
 ご存知ですか、日本は世界でも有数の参考書大国なのです。英語以外でも、日本ほどハウツー物の書籍が溢れている国はないほどです。英語学習はその頂点に立つといって良いでしょう。
 一言で英語学習といってもたくさんのジャンルがあります。英文法、英会話、リスニング、リーディング、ライティング、発音、受験用そして翻訳、通訳。どれか一つに絞らないととても身につくものではありません。仮に英会話に絞ってさえ、まだ星の数ほど学習法はあります。私が思うに、これという王道はあっても、それがその人に合うとは限らない。結局その人に合った学習書なり方法を手探りで見つけていくしかないのだと思うのです。
 ただどうしてもどれか一つ、と言われれば上記のように「DUO 3.0」をおすすめします。
 それは自分に合っていたからそう言えるだけで、中にはダメだという人もいるでしょう。相性というのはそれくらい大事なものです。


洋書で根っこから英語漬けにする

 アメリカやイギリスに住んでいても、狭い交友範囲の中ではなかなか上達は難しいものです。
 そんな時、数ある英語学習書で、何がいいのか迷うこともあると思います。
 日本語からすっぱり縁を切って、完全に英語で基礎からというなら、
「English for Everyone: Level 1: Beginner, Course Book: A Complete Self-Study Program」
がおすすめです。これは完全自主学習を前提にした参考書です。英語による英語解説なので、ある程度の語学力は必要です。しかし中学一二年くらいの英語の基礎があれば、とりあえず読み進められます。この本は以前ご紹介した、BOCESの外国人のための英語教育プログラムでも、副読本として使われていました。読んで見ると、なるほどアメリカ人はここを教えたいのか、と納得させられる有用な内容が盛り込まれています
 ちょっと子供向け?みたいに初めはすごく優しい入り口なんですけど、だんだん洋書ならではの高度なテクニックも知ることになります。日本人向けの英語学習書とは違って、全ての外国人向けなので、戸惑うところもあるかと思います。しかしそれも含めて最後まで読み進めていけば、必ず一定の成果を得られるはずです。何より、書いたのが英語の本場の人で、日本の著者には書けない臨場感があります。アメリカの教育者が選択した学習法だと理解し、その意図に従えば必ず一定の成果を出せるのではないでしょうか。


 以上、英語の再チャレンジに臨む人へ、思うことを書かせていただきました。
 結論としては、繰り返しになりますが、他人の意見も参考にしつつ、まず自分のゴールを明確化してから、自分に合った学習書なり勉強法を見つけることだと思います。
 また次回、オススメできる本やテキスト、媒体などご紹介できればと思っています。


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