2022年7月5日火曜日

祝:アメリカ独立記念日

サムズアップ・アメリカ!
米国人が祝う独立記念日




アメリカは毎年7月4日を祝日とし、独立記念日を祝います。


後にアメリカ第2代大統領となるジョン・アダムスは、1776年に妻に宛てて、この日は「この大陸の端から端まで」花火と祝典で記憶されるだろう、と書き送ったそうです。

しかし、彼が言っていたのは1776年7月2日であり、7月4日ではありません。7月2日は、13の植民地からなる大陸議会が、イギリスからの独立を決議した日です。議会が、トーマス・ジェファーソンを中心に書かれた独立宣言に正式に署名したのは、その2日後だったのです。




最初の7月4日のお祝い

ポーリーン・メイアは、1997年に『アメリカの経典』を著した歴史学者です。
彼女は「Making the Declaration of Independence(独立宣言の作成)」という本を書いた歴史学者なのです。1777年の7月初旬、大陸議会のメンバーは、イギリスからの解放を宣言してから1年経ったことを忘れかけていた、と彼女は書いています。

「7月2日に祝うには遅すぎる!」 そこで議会は、翌日に独立を祝うことにしました。これが7月4日独立記念日の由来です。

フィラデルフィアのペンシルベニア・イブニング・ポスト紙は、「昨日は7月4日、アメリカ合衆国の独立記念日であり、この街では喜びとお祭りの実演で祝われた」と報じています。

「夜には花火が盛大に打ち上げられ、街は美しく照らされた」とあります。すでにこの時、今のお祝いの原型があったようですね。





正式な祝日となる

独立記念日を祝う習慣は、1812年の対英戦争以降に広がり始めた。そのような祝賀行事は、ほとんどが7月4日に行われました。

しかし、初代副大統領のジョン・アダムスは、アメリカ人は7月2日に独立を祝うべきだと考えていました。 歴史家によると、アダムスは死ぬまで7月4日の行事に参加するようにとの誘いを断っていたといいます。彼は事実上の独立日に最後までこだわりました。しかし皮肉なことに、アダムスは1826年7月4日に亡くなったのです。

また同じ日に、あの有名なトーマス・ジェファーソンも亡くなっています。この二人、元大統領は友人であると同時に、ライバルでもありました。二人とも、独立宣言調印から50周年の日に亡くなったのです。



1870年米国議会は7月4日を公式な祝日とした




独立記念日のあれこれ

● 1776年7月、米国は人口250万人の国でした。現在では3億3千2百万人の国になっている、と米国国勢調査は報告しています。最近ではご存知のように、アメリカ人は独立記念日を花火やパレードなどのお祭りで祝っています。

● 毎年7月4日にニューヨークで行われる花火大会は全米一の規模を誇ります。隣のニュージャージー州やコネティカット州でも見ることができる一大イベントです。もちろんテレビでもエンターテイメントショーと絡めて全米に放送されます。


● ペンシルベニア州フィラデルフィアでは、主催者がこの祝日を祝うために、花火、音楽、食べ物の16日間のフェスティバルを開催しています。デラウェア州の小さな村ルイスは、独立記念日ボートパレードでその沿岸の歴史を祝います。





● ジョージア州アトランタでは今年、伝統あるAJCピーチツリーロードレースのため、南部の都市で道路が閉鎖されます。この独立記念日の人気イベントには、合計6万人のランナーが参加することが許されています。


● カリフォルニア州ロサンゼルスでは、映画好きならキャスティーク湖の小舟から、あるいは歴史あるハリウッド・フォーエバー墓地の草地から、古いハリウッド映画を鑑賞してこの祝日を祝うという選択ができます。


● 北部のアラスカ州アンカレッジでは、独立記念日の伝統行事として、パンケーキの朝食、野球の試合、深夜の花火が行われます。日照時間が19時間のこの時期、アンカレッジの花火大会は夜11時まで待たないと始まりません。



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