2021年3月22日月曜日

初心者の鳥撮りカメラ

 カメラ選び:野鳥用


アメリカでも人気の趣味の一つである、野鳥観察、および撮影。こちらの人はどのようなカメラを使っているのでしょうか。日本とそれほど変わらないと思われるでしょうが、ここ10年ほどの売れ筋をみていくとその相違が見えてきます。ただし昨今、ミラーレスが主流になりつつある中では、野鳥用カメラの志向も似てきているようです。

今回はこれから野鳥を撮影してみようかなと思われている方に向け、大きく三つの推薦カテゴリーに分けてみました。この中からあなたに合った野鳥撮影カメラがかならず見つかるはずです。


1 とにかく簡単に野鳥を撮ってみたい。

このジャンルではいわゆるブリッジカメラがおススメです。

特徴は広角から超望遠まで一台でカバーできる便利さに尽きます。ひところは人気機種としてほとんどのカメラメーカーからこのタイプは出されていました。ブームが去った今が買いごろで、ディスコンになる前に一台持っておくと、野鳥のみならずなにかと撮影に役立ちます。例えば学校の運動会や発表会、ライブイベント、スポーツ観戦などです。

一見すると大ぶりで、ゴテゴテいろんな機能がついていて、とっつきにくいと感じるかもしれませんがご安心を。使い方は簡単で、特段カメラの知識がなくても、フルオートでしっかりした写真が撮れます。特にこの手のカメラは20倍、30倍以上の超ズームが特徴なので、手振れ補正は大抵ついています。三脚なしでもそこそこの写真が撮れ、三脚を構えて撮れば、本格的な野鳥撮影にも肉薄する絵が撮れます。

その代表格が、NIKON P1000です。

ニコン「COOLPIX P1000」は、デジタル一眼レフスタイルのスーパーズームで、世界最高水準の125倍ズームを実現しています。このカメラの特徴は、なんといってもレンズにあります。広角24mmからスタートし、3000mm相当までズームできるので、月面の極部をトリミングして撮影することも可能です。身近なところでは、P1000は1cmまで近づいて撮影できるので、マクロ撮影も可能です。開放値は、広角側でF2.8、ズームアップするとF8になります。レンズには光学式手ブレ補正機能が搭載されており、動画撮影時には電子式手ブレ補正機能を追加することができます。

レンズ以外の部分では、比較的小型の1/2.3インチセンサーを搭載しており、解像度は1600万画素で、JPEGだけでなくRAWファイルの保存も可能です。フル解像度のフレームを1秒間に7fpsでバースト撮影することができます。また、VGA(640×480)の解像度ではあるが、120fpsまでの低解像度の連写も可能だ。P1000では、1080p、720pに加えて4K動画の撮影も可能で、2倍(720p)、4倍(480p)で再生するハイスピード(スローモーション)モードも搭載しています。

P1000は、フル可動式の3.2インチ大型液晶ディスプレイと、0.39インチ230万ドットの有機EL電子ビューファインダーを搭載しています。内蔵フラッシュに加え、ホットシュー、外部マイク用ソケット、ミニHDMIポート、カメラ内のバッテリーを充電するためのUSBポートを装備しています。

ちょっと高すぎ、大きすぎ、オーバースペックだと思われる方には、


CANON SX70



SX70 HSは、3インチ92万ドット液晶バリアングルスクリーンを採用しています。このスクリーンは、サイドヒンジで折りたたんでどの方向にも向けることができ、難しいアングルからの撮影や、静止画や動画のセルフィー撮影に非常に役立ちます。また、内蔵の電子ビューファインダーは236万ドットの有機ELパネルに更新され、明るい環境での撮影時には明るく大きな視野が得られ、長い焦点距離にズームした場合には被写体をフレーム内に収めることができます。また、新しいファインダーには近接センサーが搭載されており、カメラを目に近づけると自動的に画面とファインダーが切り替わります。この点では、ビューファインダーを搭載していないだけでなく、従来のフリップアウトスクリーンから固定式パネルに変更されたCOOLPIX B600よりもSX70 HSの方が優れています。

SX70 HSは、センサーとプロセッサーのアップデートにより、2,000万画素のCMOSセンサーとキヤノンのDigic 8プロセッサーを組み合わせ、JPEGおよびRAW画像(キヤノンの圧縮RAWフォーマットを含む)、10fpsの高速連写、4K動画を実現しています。4K動画は、SX70 HSのセンサー中央部を1:1でクロップしているため、レンズの焦点距離が長くなり、より近づいて撮影することができます(ただし、広角側の撮影範囲は狭くなります)。SX70 HSは、3.5mmのマイク入力を備えており、動画撮影に適した仕様となっています。ただし、キヤノンは前モデルのホットシューを廃止したため、ショットガンマイクを装着する場合にはブラケットを使用する必要があります。また、接続性について言えば、カメラ内でのUSB充電はまだありません。

 

2 野鳥を綺麗に撮りたい。

今回はビギナー向けという事で、バズーカ砲のようなレンズを付ける一眼レフはご紹介しません。その代わり1インチセンサーで、仕上がりはAPS-Cセンサー機に匹敵する1台をお勧めとします。

それは、SONY RX10 IVです。




RX10 IVは、RX10 IIIで指摘されていたオートフォーカス性能の不満という主旨にソニーが耳を傾け、優れたブリッジカメラを実現させました
特に24コマ/秒の高速連写をしたい場合には、野鳥はもちろん野生動物やアクションの撮影に有効な選択肢となります。

ブリッジカメラの多くは、28mmから500mmまでの光学的に長いズームレンズを搭載しています。しかし、最大焦点距離でF6.5またはF8以下の小口径レンズを搭載しています。

しかし、RX10 IVは違います。焦点距離24mmから600mmまでの非交換式レンズでありながら、600mmでF4という大口径を実現しています。さらに、最短焦点距離での開放F値はF2.4と、他社よりも1〜2段高い数値を実現しています。

このため、RX10 IVは野鳥撮影に適しており、遠くの小鳥に素早くズームインし、迷わず撮シャッターを切ることができます。

RX10 IVは、315点の位相差AFを搭載しています。撮影速度は、従来の14コマ/秒から24コマ/秒に向上し、解像度144万ドットのタッチパネルディスプレイを搭載しています。

デザイン面では、RX10 IVは先代モデルと大きな違いはありません。左上にはモードダイヤル、右上には露出補正ダイヤルが配置されています。絞りは鏡筒リングで素早く変更でき、マニュアルモードでは背面ダイヤルでシャッタースピードを調整できます。焦点距離の調整は、シャッター周りのズームレバーや、レンズのステップズーム鏡筒を回すことで簡単に行えます。

1インチセンサーの静止画と動画の画質は素晴らしく、操作性も非常に良好です。タッチスクリーン機能が搭載されたことは歓迎すべきことですが、これをさらに統合することができるでしょう。

3 記録としてたくさんの野鳥を撮りたい。

Panasonic TZ95 がおススメです。


こちらはポータビリティを最重視しつつ、じゅうぶんなズーム性能で、いつどんな時でもバッグやポケットからさっと取り出して、構えるだけでいい写真が撮れるスグレモノです。

パナソニックのTZシリーズは、ポケットサイズのカメラとして長年親しまれてきたシリーズです。TZ90の最大の特徴は、チルトアングルスクリーンを搭載したことで、手のひらサイズのカメラでありながら、腰の高さや正面からの自撮りが可能になりました。
さらに、内蔵ビューファインダー、チルト式タッチスクリーン、4Kビデオ・フォトなどの魅力的な機能を搭載しており、Wi-FiとBluetooth接続が可能なことで、より充実したパッケージとなっています。

パナソニックLumix TZ95(北米での呼称はZS80)は、30倍(24-720mm F3.3-6.4)のレンズを搭載したポケットトラベルズームです。2019年4月に発売されたこの製品は、初期のTZ90 / ZS70に代わるもので、ビューファインダーをより詳細に見えるように更新し、既存のWifiに加えてBluetooth接続を追加し、撮影中にバックグラウンドで画像を転送できるようにしました。

大規模なアップデートではありませんが、TZ95 / ZS80には、先代モデルやそれ以前のTZ / ZSモデルを大ヒットに導いた多くの機能が受け継がれています。3インチの1040万ドットのチルト式タッチスクリーン、露出設定用の独立したモードダイヤル、プログラム可能なレンズリング、10コマ/秒の連続撮影、30コマ/秒の8メガピクセル4Kモード、4Kビデオ、RAW撮影などです。野鳥撮影に必要十分な倍率ですので、十分な光のある条件ならば、記録として保存するに足るキレイな写真が撮れるでしょう。


ライバルとしてもう一台挙げるなら、SONY HX90



サイバーショットDSC-HX90Vは、発売当時、世界最小のスーパーズームカメラでした。24-720mm相当の30倍ズーム、光学式手ブレ補正機構、18.2MP BSI CMOSセンサーを搭載しています。RX100 IIIと同じポップアップ式有機EL電子ビューファインダーと、上方向に180度傾く3型液晶を搭載しています。また、RX100と同様に、レンズの前面にはカスタマイズ可能なリングが付いています。HX90Vは、XAVC Sコーデックによる1080/60pの動画撮影が可能で、最大50MBpsのビットレートを実現しています。また、NFC付きWi-FiやGPSも内蔵しています。ソニーの技術が凝縮された一台として、野鳥撮影にも活躍できる一台です。


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