2021年3月9日火曜日

最初のレンズ選び

はじめてレンズを買うビギナー

 



 2本目のレンズを購入することは、カメラを趣味として始めるための最初の難しい決断の一つになります。写真撮影であなたの初期の数ヶ月は、露出、構図、カメラについてあなたはいろいろ試行錯誤してきたことと思います。そしてやがてレンズの問題に突き当たります。撮影の基本は分かった。でも今一歩抜け出せないもどかしい写真の壁があるのに気づくのです。それがレンズ問題。

 最初にパッケージとして付いてきたキットレンズ。メーカー純正だし、普通は相性はいいはずと考えます。それはその通りでしょう。趣味で始めるカメラのレンズとして最初の選択は決して間違いではありません。大抵は標準ズームと言われるもので、およそ三倍前後のズームができます。しかしf値はけっこう暗めのもので、日中の撮影なら問題なく行えるのですが、暗所撮影や陰影の強い光条件の下、動きの激しいアクションシーンなど、諸々の突出した条件下では、なかなか上手く撮れない場合が出てくるでしょう。なにより、自分が思い描く、狙ったショットにならない苛立ちが少しづつ募ってくるものです。
 カメラの設定でいろいろ変えても、今一歩イメージする空気感やダイナミックさ、立体感などに近づけず、その原因をレンズに向けるようになるのは自然な流れです。

 それはべつにキットレンズを軽蔑することではありません。日常をスケッチするなら付属のレンズで十分です。問題はその次のステップです。そこから先は自分の狙う写真のテーマに沿った適正レンズを選ばなくてはなりません。
 
 しかし、どれを買うべきか? はじめはどれも似たように見えて、スペックを見較べてはため息をつくばかりかもしれません。
 今日は、あなたの第二のカメラのレンズを購入するときに調査すべき基準のいくつかをリストアップしていきます。

 あなたの第二レンズを買うとき、あなたは望遠、標準または広角を選択する必要がありますか?

 写真撮影の入門者の多くは、まず先に望遠レンズの便利さに魅了されていきます。子供の運動会やスポーツ観戦、動物園の生き物を撮ることなど、望遠レンズは取る醍醐味に溢れていますから。それはそれで正当な進み方です。

 広角レンズも魅力にあふれています。標準では収まりきらない高層ビルとか、パノラミックで雄大な自然風景。どう考えたって広角の方が映える被写体も無数に存在しています。

 写真撮影ではあなたの個性と欲求を補完し、そのスタイルを確立、改善するのに役立つようなレンズを探すことになります。




プライム、それともズームレンズ?


 プライムレンズかズームかで決めるのに苦労しているのはあなただけではありません。経験豊富なカメラマンでも、この選択に苦労しています。初心者の方はまず以下のポイントを押さえていればよいかと思います。



プライムレンズ

・軽くて速いことが多い。


一般的に安い。
柔軟性が低い。
1本のズームの範囲をカバーするためには3本のプライムが必要。



ズームレンズ

一本のレンズで幅広く撮影できる汎用性。
複数の焦点距離をカバーできる。
大きく、重い。
プライムよりも高価な傾向。


 プライム対ズームの議論はレンズ選びに付きものの議題で、ともに一長一短があります。ズームはより多くの柔軟性を持っている一方で、プライムはボケを活かした立体的な写真を撮れますが、構図を工夫する必要があり、撮影に最適な場所を探して移動することを強いられます。


レンズの高速性、または手ブレ補正


 単焦点レンズは、通常F2.8以下の明るい開放値を持つものです。これらは暗いいレンズよりもはるかに低照度の中で手持ち撮影できるという利点があります。しかし、手ぶれ補正が内蔵されているレンズもあり、これらのレンズでは、手持ち撮影でも最大4ストップの低光量で撮影することができます。これらの互いの利点も、おそらくセカンドレンズを購入する際の考慮に値するものでしょう。


純正か、サードパーティ製か

 レンズメーカー選びにもそれぞれの個性、相性を見極める必要があります。たとえばニコンなどのオリジナルのメーカーを選択する方は、第二のレンズを購入する際には、一度こだわりと偏見を捨ててください。オリジナルのカメラメーカー製至上主義の人もいますが、視野を広げて、サードパーティ製に目を向けると、レンズ選択の視野が一気に広がります。

タムロンやシグマ、Samyangなど高性能なレンズ作りで定評のある会社はそれぞれにカメラメーカーの特徴を調べつくし、それに見合った最良で相性ピッタリのレンズを追求しし続けて今す。価格的にもリーズナブルなもの取り揃え、それぞれが個性を主張し合っています。

 購入の際は、いくつかの企業では、マニュアルフォーカスのみのプライムレンズを生産していることに注意してください。常に購入する前に、サードパーティ製のレンズの仕様を確認する事は必要です。



APS-Cまたはフルフレーム

 APS-Cとフルフレームカメラの両方を搭載したシステムを購入した場合は、APS-Cカメラを持っていてもフルフレームレンズの購入を検討する必要があります。これは、フルフレームカメラにアップグレードするときに役立ちます。レンズはより高価になりますが、より大きなセンサーにアップグレードする際は、レンズ価格もアップグレードだという事を考慮して決断しなければなりません。レンズ購入は将来のプランを視野に入れて買いそろえましょう。

新品か中古か


 第二のレンズを購入するときにもう一つの一般的な難問は、新品か中古かということです。2000年代初頭のデジタルカメラの大ブームと写真家の数の劇的な増加は、いま中古レンズの健全な市場につながっています。中古レンズはピンからキリまでありますが、大手の信頼できる中古レンズ販売店では、綿密な検査によりレンズをグレード分けして、購入者の買いやすい指針を示してくれます。

 カメラの技術とは違い、レンズの技術は比較的ゆるいペースで進歩しているので、旧型レンズと新型レンズの間に大きな差が出ることはないと思われます。

 以上が、カメラ用のセカンドレンズを検討する際に見ておくべき判断事項のいくつかです。今は中古レンズのリサイクル性が見なおされ、個人の売買でも管理の行き届いたレンズに巡り合える可能性は増えています。いつかはあなたがレンズを売る側に回るかもしれませんので、その時に備えて、パッケージから付属品まで大切に保管し、レンズの手入れを怠らなければ、いつかきっといい値で売れることになるでしょう。
















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