2021年1月1日金曜日

冬こそいい写真を撮る

 冬景色を楽しむ

 


 アメリカではクリスマスが過ぎると、町は急激に華やかさが失われ、新年を過ぎると、ただただ長いモノトーンの冬が続く・・・。そんなイメージがあります。日本ではお正月が控えており、またひときわ新年を祝う華やかさが、町を賑わせるのですが、アメリカはそうじゃありません。新年の祝いなんて1月1日だけで、翌日からみんな何事もなかったかのような日常に戻ります。アメリカの1月はホントに味気ないのです。

楽しかったクリスマスはあっという間に過ぎ・・・

 

 写真を撮るにしても、日本のようなあでやかな着物姿もないし、商店の新年の祝賀気分もまったく見られません。

 そのような理由から写真撮影も新年以降は撮影機会ががたっと落ちる。それがアメリカでの現状です。いずこも似たようなものでしょうが、一般的にだれでも1月半ばから二月いっぱいまで写真を撮影をする量は減るようです。でも一部のカメラ好きの人はむしろ積極的に外に出て冬景色に面白さを見出します。そこには普段見慣れない風景が現れるかもしれないからです。

突風で雪が壁を超えるシーンに遭遇!


 写真を撮る人はとにかく日頃外を出歩いていても、ものの見方が違います。常になにか面白い素材はないかと見てしまうのです。カメラに興味のない人が素通りする場面でも足を止め、ファインダーを想定して、あ、これ面白いかもと考えてしまいます。

 カメラ片手にそういった視点を持って外出すると、冬という季節は格好の素材があちこちに転がっていることに気づくのです。

 かく言う私も昔は冬が嫌いでした。冬というと野や山もモノトーンのイメージが強くてあまり綺麗な写真が撮れないだろうと思い込んでいたのです。はやく春が来て色とりどりの世界を撮りたいと、家に閉じこもっていました。しかしある時、ナショナル・ジオグラフィック誌に冬景色の特集があって、そこに掲載されていた写真の数々にいたく感銘しました。それらは氷山から吹雪の山野、氷の芸術まで様々な冬の側面を切り取っていて、冬はなんと豊かな表情があるのだろうと思いました。そして普段目にできない冬ならではの一瞬をとらえる醍醐味に魅せられたのです。

たとえばこんな写真(私に撮れるわけないです!)


 とはいえ、写真を見るのは簡単でも、いいシーンに巡り合い、じょうずに撮るのはそうたやすいものではありません。いろんなところに赴き、寒さに耐えて歩き回る覚悟も必要です。でもあくまでアマチュアの趣味です。そんなきばって芸術的な写真を撮ろうなんて思わず、氷や雪を楽しむスキーヤーやスケーターの気分でカメラを持ち出せばいいのです。悪天候で寒くなったら帰ればいい。もっと気楽に冬景色を撮ろう。アマチュアはそんなゆとりある心構えでいいと思います。


 そんな軽いノリで撮った最近の写真が以下のものです。


 え? なにこれ、と思われませんか。川辺に垂れ下がる木の枝に氷がまといついたものです。川面につくすれすれの部分が円錐状に丸くなっているのが面白いです。これも自然が作り出した天然のアートですね。



 こちらは川の上に横たわった倒木から滴り落ちる水がつららになったものです。



  普通のとんがったつららではなく、先へ行くほど太くなるバットのような形状の氷も見られました。


 氷にくるまれた木の枝が朝日でまるで宝石のように輝いていました。


 氷の張った何気ない石ころだらけの地面も、撮り方によってはこんな不思議な写真になるのが面白いです。みなさんも外に出て冬ならではの風景をカメラに収めてみませんか?

 








 

 

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