売れ筋のコンデジが変
コンパクトカメラが好きで、長年いろいろ使ってきましたが今回、その一つに異常事態が発生したので記録として残しておきます。ある日突然、あなたのカメラがこんな映像を残したらどう感じますか?
え? なにこれ。絵? と思われますよね。いいえ、これれっきとしたカメラで撮った写真なのです。もう一枚、お部屋の中で撮ったものがコレです。

ごちゃごちゃとっ散らかっていて申し訳ないのですが、うちの仕事場です。どこかの漫画家が描きそうなイラストの一部みたいでしょう? さらに外で出てみると・・・。
去年ハロウィンの終わったころ、面白い家を見つけたので撮ったのですが、ずっとパソコンにアップしたまま見ずにいました。最近になってこの時期撮った写真の10枚に一枚ぐらいが、勝手にこんなエフェクトかけて記録されるようになったのです。まるでフォトショップか何かでアート調に加工した写真のようです。でも私は何ら特別なことはしていません。カメラが勝手にランダムに、ときどきいたずらのようにこんなエフェクト写真を撮るようになったのです。長年カメラをいじってきましたが、こんなのは初めてです。
これまでこのHX80はスナップシューターとして申し分ない機能を備えていて、購入直後から目に入る面白いものは記録としてなんでもこれに収めてきました。
基本性能はとても優れているのです。とりわけズーム好きの私としては、ポケットに入るサイズで30倍600mm相当の画角が撮れるということで、ほぼほぼ満足していました。ところが購入一年あまりで上記掲載のような写真で出るようになって、さあどうしたことかと、いささいあ困惑しているわけであります。
もう数枚、ご覧ください。
池の前の木の実を撮ったつもりが、なんかポップなイラストレーターが描いた絵のようになってました。
カモメなんぞはこれこの通り、ディテールが大胆に省かれ、ずいぶん大雑把な漫画調になってしまいました。これはこれである種のスタイルのイラストとも取れそうな雰囲気です。
川向こうの街並みを300mmほどのズームを使って撮ったのですが、やはり細かいところはべったり塗り絵のようになっています。色調は抑えめですが、それなりの統一感が出ているので、不釣り合いな絵でもないようです。でも本当に誰かが意図的にこういうエフェクトかけて作ったような写真なので笑ってしまいます。
極めつけはコレ。
とある森林公園の散歩道で見かけた風景なのですが、いざ家に帰ってパソコンで見たら、まるでファンタジー漫画か何かのような絵になっていました。木を積み上げてテントのような家があったのですが、これが見事に映画の絵コンテのみたいに仕上がっているのには驚きました。うーん、じつにカッコよい。ということでもう一枚。
いかがですか。まるで一服の絵画といってもよさそうな味わいがあります。枯れ葉の輪郭と言い、なんともよくできたペン画と水彩の合体作品のようで、じつにいい雰囲気を醸し出しているのです。(むろんコンデジのJPEGなので、拡大すると描写は荒れてしまいますが、このタッチで高画質化できれば作品として成り立ちそうです)
でもこれいつも狙ってこうなるのではなく、十数枚に一枚の割合で入ってくるのです。これがなんとも厄介。いったいどうなっているのでしょうか?
使用したのはSONY HX80。ポケットに入るコンパクトさに30倍ズームという超望遠機能がはいった便利なカメラです。ここ1年ほどはどこへ行くにもこのカメラだけは肌身離さず、持ち歩いていました。私はスマホのカメラがイマイチ納得いかなくて、何を撮るにもコンデジが一番撮りやすく感じます。
これまで使ったコンデジは数知れず、カシオ、キャノン、フジフィルム、そしてこのソニーといろいろポケットサイズのカメラは見てきました。しかしこのHX80には参りました。買って半年たたないうちに、ポップアップ式のフラッシュが効かなくなり、異常を知らせるアラートがしょっちゅう画面上に点滅するようになりました。そのあと、これまたポップアップ式のビューファインダーが出にくくなり、いちいち手でつまみ出さなくてはならなくなりました。さらに数か月後、ボディ右側のグリップ部分がぎゅいぎゅいと音をきしませる事態に・・・。去年の暮、ですから買ってまだ1年チョイの頃には、起動ボタンが鈍くなり、3秒ほどまったりと時間をかけて動き出す始末。ときおり思いついたように勝手に起動することも起きるようになりました。
そしてとうとう最近は、モニター上でモード操作すると、かってに違うモードに飛ぶようになり、撮りたい設定が困難になってきました。例えば連射モードに行こうとすると、画面がぱかぱか点滅し、頼んでもいないのに10秒のセルフタイマー設定になってしまうのです。(これじゃもう撮りたいときになんにも撮れません!)
これらと前後して、以上のような奇妙な写真効果を出すようになったわけで、もうこいつはどうやらカメラ内部の電気系統がイカれてきているのだなと思わざるをえなくなりました。
それでもまだ愛着があるのでしつこく使い続けているのですが、だんだんあのイラスト調の写真の出る比率があがってきたような気がします。それならもういっそのことぜんぶあの画調で統一して欲しいとさえ思います。狙った被写体があのように写ったなら、それはそれでアートの一表現と割り切れますからね。というわけで、この奇妙なカメラとの付き合いはもうしばらく続きそうです。
ではもう一枚おまけ。
このように人物でもなんでもみーんなイラストタッチの写真に早変わり。これはこれで異能力を持つカメラとして、ぶっ壊れるまで使い倒していきましょう。そのうちなんかの使い道が思いつくかもしれませんし。
というわけでソニーさんには、こんな不具合が生じましたがどういうことでしょうか。と質問状を送りたいところですが、まあ今のところ真剣に考えるほどでもなく放置状態の案件です。みなさんはこんなカメラに出会ったことありますか?
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