2021年1月10日日曜日

今年出るカメラ

2021カメラ未確認情報




 昨年はカメラ業界においては、大打撃、大誤算の年でした。はやり病のおかげで、ただでさえ縮小傾向だったマーケットはさらに追い打ちをかけられた格好です。
 本来は2018年から始まった高級路線、つまりフルサイズ・ミラーレスカメラの新製品攻勢が加速して、一定の成長株として指針を示せる年のはずでした。各社それぞれにいい製品が発売されたにもかかわらず、残念ながら爆発的なヒットに至る商品は出ませんでした。
 観光業が壊滅状態だったのは、カメラ販売にとっても大きな影響があったのです。かろうじてソニーが販売実績を維持しながら、業界全体を引っ張ってきましたが、一社だけではいかんともしがたく、今年は他メーカーの更なる追い上げが必須となってくることでしょう。

 まだまだハイエンド機の需要は十分に開拓されていませんが、ある見方によると、スマホカメラもひとわたりエンドユーザーに行き渡った昨今、スマホ画質に飽き足りなくなった写真好きが、よりよく撮れるカメラにステップアップしてくる流れを予測しています。すぐ来るとは限りませんが、その人たちが一気に最上級機に流れるとは考えられず、より入門者向けに工夫した、それでいて優れた描写性能、連射性能、オートフォーカスなどをぶち込んだ魅力的なカメラが出てこなければなりません。

 よって各メーカーがどのような新機種を打ち出してくるのかが、勝負の分かれ目となるのではないでしょうか。とはいえ規模縮小の流れの中、限られた予算でどこまで健闘できるメーカーがあるのか、今のところ不透明な要素が多すぎます。

 ひとつ確実なのは、2021年は事実上キヤノン対ソニーの戦いが激化するだろうということです。ニコンはかなり厳しい状況が続きそうですが、製品自体は高いクオリティなので、工夫次第では好結果をもたらすことは十分可能と見ています。一昨年フルサイズに参戦したパナソニックも同様で、追う側としては正攻法で攻めるだけではその差は埋まらないでしょう。それよりマイクロフォーサーズ陣営の足場を固める方が賢明だと思うのですが・・・。

 ソニー対キャノンで興味の一つは動画性能の強化です。ソニーファンは、8K Eマウントカメラを発売すると多くの人が期待しています。しかし、キャノン信者の噂によると、キヤノンは、300MPのピクセルシフト・モードというのを使って90メガピクセルのEOS-R5s(であろう)カメラをリリースすると予想しています。
 ソニーは他にも、2021年に超高解像度の新機種(これはa7RVとなるらしい)がリリースするかもという噂が飛び交っています。ソニーのこの新機種はどうやら102メガピクセルのセンサーで、6K対応のビデオ機能付きになると言われいます。ただこのセンサーのスペックはすでに2019年にリークされていたので、次世代機のa7RVはさらに8Kまでグレードアップされたバージョンになる可能性があります。

 ソニーの今年の攻勢はそれだけにとどまりません。みんなが待ちに待ったa7IV、これがどのタイミングで出てくるのかに注目が集まっています。さらには最高位機種A9III(またはA9Rもありか)も投入が十分予想されるところがソニーのすごいところ。これらがすべて実現したら、今年のソニーも安泰かもしれませんね。


 一方の、追い上げるキャノンはどうでしょう?

 2021年には、キヤノンも当然いくつかの新しいカメラが予想されています。そのほとんどがRFマウントのカメラになるでしょう。

 その筆頭がキヤノンEOS R5S。高メガピクセルのRFマウント・ミラーレス機です。

 最新の噂によると、キヤノンはEOS R5の少なくとも2倍のメガピクセルを持つRFマウントボディのEOS R5Sを発売するといわれているのです。新しいセンサーは、これまでとは違う次世代の技術を利用するととのことで、期待は大ですが詳細は明らかになっておりません。

 またAPS-Cセンサー搭載のEOS R7(仮)が本当に出るとすれば
、スポーツや野生動物、ビデオ撮影を直接ターゲットにした、APS-C RFマウントのミラーレスカメラになるはずです。これが名機EOS 7D Mark IIの後継機となればいいのにと思います。

 次にキヤノンは、EOS RとEOS RPに代わる新しいRFマウント・ミラーレスカメラ2機種を発売すると予想されています。

 そのうちのひとつは、キヤノンの最も手頃な価格のフルサイズ・ミラーレスカメラになる可能性があります。EOS RPより下位のベーシックモデルになるなら、こちらは戦略的な価格の普及機として、カメラファンのすそ野を広げる起爆剤となるかもしれません。

 もう一台のカメラも、EOS RPの後継機とEOS R6の間に位置するミッドレベルの普及機となり、こちらの価格は1,500ドル前後が見込まれています。


 そしてある意味、今年の目玉と目されるのがキヤノンEOS-R1です。このカメラはキャノンの新たなフラッグシップ機との期待を集める最上位機種。プロ機1EOS-1D X Mark IIIを超えるすごいスペックが予想されていますが、公式の発表で詳細はまだ記されておりません。

 キヤノンは動画性能に特化したシリーズも今年半ばには出してきそうです。昨年Cinema EOS C70はユニークな形状でも話題になりましたが、その後継機としてCinema EOS C50およびCinema EOS C90が連続してリリースの予定です。ビデオクリエーターのすそ野が広がる時代を見越して、新たなるマーケットを切り開く強い意欲の表れではないでしょうか。

 このように今年も昨年同様、ソニーとキャノンが熾烈な主導争いを続ける模様です。

フルサイズ機ではありませんが、今年もう一社、攻勢を強めてくると予想されているのがフジフィルムです。フジはここ数年APS-Cセンサー機に集中した新製品展開が活発ですが、フルサイズのさらに上を行く中判機にも力を注いできます。あえてフルサイズという主戦場を避けて展開する富士フィルムの今年はどうなるのでしょうか?
 本年早々、第一弾として間もなく発表されると言われている中判機GFX 100Sに期待が高まります。同時期に新レンズや新たなAPS-C機も発表されるとのアナウンスがあったので、今年はフジフィルムを皮切りにカメラ業界は生き残りをかけた熾烈な戦いが幕を開ける模様ですね。








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