2021年3月11日木曜日

iPhoneのカメラは最強か?

iPhoneが写真初心者に最適な理由



カメラユーザーにとって、iPhoneのカメラ機能の急激な進化は衝撃的でした。とくにiPhone10あたりから、その写りの良さが際立ってきて、ただものではないという認識が一般にも広まっていきました。人を撮っても肌の映りが自然で滑らかな輪郭、ストリート・ショットでもブレずに被写体を立体的に活写できます。こうなると、ほんとに下手なコンデジどころか、一眼レフの領域さえある意味凌駕する描写力で、本当にこれはカメラいらんわという風潮が出ても不思議ではなくなりました。


カメラか、腕前か?

写真学校の講師や業界の先輩は、おそらく生徒や後輩に「撮影はカメラではなく、撮る人間の問題だ」と言ったことがあると思います。写真家を目指す人やビデオカメラマンになりたての人は、技術よりも機材に目が行きがちなので、初心者であればなおさらです。もちろん、キャリアを積んで技術が向上すれば、自分の好みのワークフローに合わせて、使用するツールも重要になってきます。


しかし初心者の場合は、必ずしもそうではなく、機材よりも被写体に目を向けることが重要になります。その意味では、これから写真を始めようとする人が、iPhoneで撮ろうが、フルサイズカメラで撮ろうが、何の問題もありません。そう考えると、これから写真を始めようとしている人が、iPhoneでもミラーレスでも、機材に関係なく同じような結果が得られる可能性があると思います。



設定の問題ではない

カメラを買って撮り始めたばかりの頃は、すべての設定を理解しようとしすぎて、かえって混乱しがちです。シーンに応じた露出の三角関係を理解するのは少し難しいです。もちろん、これらはプロや経験豊富な写真家が知っておくべき設定ですが、写真を始めたばかりの人にとっては、それほど重要ではありません。

写真でも何でも、一番大事なのは「構図」です。構図が悪ければ、設定が正しくても悪い画像になってしまいます。だからこそ、iPhoneで写真を始めることは、大切なスキルを身につけるための良い方法なのです。

iPhoneのカメラのインターフェースは、設定から離れて、コンテンツに集中することができます。iPhoneでの露出の調整は、非常に直感的で簡単です。明るすぎたり暗すぎたりするシーンでも、画面をタップするだけで調整できます。構図や光の当て方、色の使い方などのスキルを身につけることは、ISO感度を知ることよりもはるかに重要です。さらに素晴らしいことに、カメラの設定を理解したい人のために、マニュアルで撮影できるアプリがあります。

私が愛用している写真アプリは「ProCam」で、フルマニュアルコントロールを含む素晴らしいオプションを提供しています。ビデオ用には、多くの人がFilmic Proを推奨しているようですが、私は個人的にこのアプリを使った経験はありません。いずれにしても、重要なのは、iPhoneを使えば設定に振り回されることなく、ただひたすら撮影に没頭できるということです。



なぜiPhoneが一番なのか?

端的に言えば、現在のiPhoneは、フォトグラファーやビデオグラファーにとって最も充実したスマートフォンです。写真の面では、iPhoneはスマートフォンとしては驚異的な画質を実現しており、特に「Deep Fusion」のような機能が優れています。厳しい照明環境下でも、ディテールが鮮明でノイズの少ない画像を実現します。

もうひとつの理由は、iPhoneがここ数年、常に最高のビデオ機能を提供していることです。現在でも他のライバルメーカーでさえ、iPhoneに匹敵する動画機能を提供していません。4K 60fps、フルHD 240fpsといった機能は、他の主要なスマホメーカーのどの機種にもまだ見ません。このような機能は、デジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラの上位機種にも搭載されていないため、iPhoneはこれだけでも素晴らしい選択肢となります。このように、iPhoneはビデオと写真の両方において、抜きんでたデバイスなのです。


iPhone最強説。
これはおそらく写真業界では暗黙の決まり文句のひとつですが、ある面それは的を射てます。最高最強のカメラの定義はいろいろでしょうが、あなたが一番使っていいるカメラが一位と言えませんか? 常に持ち歩き撮影のチャンスに生かせるデバイスこそが最高なのです。どんなに高級なカメラでも撮りたいときにないのでは宝の持ち腐れです。
 その点スマートフォンは常に持ち歩いているものですから、それを最大限に活用するのは理にかなっていると思います。

 また初心者から中級者まで、高価で評判のいいカメラ機材を揃えても、使いこなせないまま撮影に臨むことが多すぎるのです。カメラの仕組みを理解したり、自分の失敗を反省したりすることに、撮影時間の大半が費やされてしまいます。カメラの多機能さがかえって邪魔になって、せっかくの情熱が失われてしまうのです。理解できないカメラシステムに大金を費やす前に、写真に対する情熱を育むのが賢明です。

今やiPhoneは、写真とビデオの両方で素晴らしい選択肢を提供しています。それだけでなく、この小さなコンパクトなデバイスには、撮影に便利な3つの焦点距離と、初心者にもわかりやすいインターフェースが備わっています。この3つの焦点距離があれば、様々なジャンルの写真を快適に撮影することができます。

もし、あなたが写真の奥深い世界に行くつもりがないのなら
、新しいカメラにお金をかけずに、スマホのカメラを使うことをお勧めします。



写真を学ぶのに最適なデバイス

iPhoneのようなスマートフォンは、新しいスキルを身につけるのに最適なデバイスです。これ1台で、写真を撮って、編集して、主要なプラットフォームにアップロードすることができます。画像を編集しながら、画像の編集方法を学ぶことができるのです。わからないことや学びたいことがあれば、YouTubeのアプリを開いて検索すれば、簡単に調べることができます。スマートフォンは、写真に関わるすべてのことができる唯一のデバイスです。初心者にとっては、この1台のデバイスの中で、写真撮影のスキルを身につけるために必要なものはほとんどすべて揃っているのです。


両論これ妥当

どちらが撮影ガジェットして優れているか? もはや一概に、カメラだスマホだと言える時代ではないと思います。
 カメラが好きな人はカメラを追求するでしょう。一方、撮れた写真その結果こそ命、手段は選ばない、そんな人はスマホのカメラで撮りまくる方が絶対幸せです。
それを考えると、自分が持っているであろう最高のデバイスを使う方が理にかなっていると思います。多くの人が指摘しているように、iPhoneのようなデバイスは写真業界の階級社会を解消する力さえ持っており、その意義は素晴らしいことだと思います。

ただ、ちょっと待ってください。だからと言って今まで大金をつぎ込んで買い集めたカメラやレンズ、機材等を無駄だというつもりは毛頭ありません。カメラにはカメラならではの良さ、楽しさがいっぱいあるのも事実です。



iPhoneのカメラよりもデジカメの方が有利な状況もある

iPhoneは優れたカメラですが、それでも特定の状況では最高の写真を撮るのに苦労します。

よく「最高のカメラは持ち歩いているもの」と言われますが、ほとんどの人にとってそれはiPhoneのようなスマホです。多くの人が、毎日のようにiPhoneで素晴らしい写真を撮っています。しかし、最高のデジタルカメラは、多くの状況で最高のiPhoneよりも優れています。

以下の項目は、先述持ち上げたiPhone支持と矛盾するように聞こえるかもしれませんが、本稿こそ、私が申し上げたい本音です。

はい、確かにiPhoneで見栄えのする写真を撮ることは可能ですが、既に小さいカメラ機構ゆえの限界も見えています。センサーが小さく、レンズの絞りが固定されており、良質なズームがないため、専用のデジタルカメラのような多機能性を発揮することは難しいのです。ここでは、iPhoneよりもデジタルカメラの方が優れていると思われる4つの場面をご紹介します。



暗い場所での撮影
夕暮れ時や夜にiPhoneで写真を撮ろうとしたことがある方は、その多くがうまくいかないことをご存知でしょう。iPhone 11 Proモデルに搭載されている印象的なナイトモードを使っても、写真が粒状になったり、ピントが合わなかったりすることがよくあります。これは、iPhoneのカメラに搭載されているセンサーが小さすぎて、写真に十分な光を取り込むことができないためです。さらに、iPhone用のマニュアルカメラアプリがなければ、光が入るまでの時間を稼ぐためにシャッタースピードを調整することもできません。

デジタルカメラで暗い場所で撮影する場合は、設定を調整することができます。また、デジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラのレンズには、超広角の開口部と大きなセンサーを備えたものがたくさんあり、暗い場所での撮影がより簡単になります。



アクション撮影
動きの速いアクション写真は、デジタルカメラを持っていても撮るのが難しい写真のひとつですが、iPhoneでうまく撮るのは不可能に近いです。それは、iPhoneではアクションに十分なズームができず、鮮明な画像を維持できないからです。

NHLなどのスポーツイベントでカメラマンを見かけると、iPhoneではなく、デジタルカメラで撮影していることが多いです。彼らのカメラには、望遠レンズと呼ばれる長いレンズが装着されているはずです。最新のiPhoneには2倍の望遠レンズが搭載されていますが、それでも十分な写真が撮れるわけではありません。

また、シャッタースピードも重要な要素となります。ブレのない鮮明なアクション写真を撮るには、非常に速いシャッタースピードが必要ですが、iPhoneではそれができません。NFLの試合を見に行くときも、子供がサッカーをしているところを撮りたいときも、iPhoneよりもデジタルカメラのほうが明らかにいいでしょう。



ポートレイト
iPhoneのポートレートモードは、とてもクールで楽しい機能です。実際人の肌や着ているものの質感もますます磨きがかかり、大抵のシチュエーションで破綻のないキレイな写真が撮れます。
ただiPhoneで撮ったポートレート写真をみると、たまに奇妙なギザギザの線が出ることがあります。これは、iPhoneが被写体のエッジを検出し、背景から分離するために多くのソフトウェアを使用しているためです。このソフトウェアは、うまくいくこともありますが、時と場合によっては、とても作り物っぽくなってしまいます。

APS-Cのミラーレスカメラで撮影したものなら、境界に曖昧なところがなく、ギザギザもありません。また、ミラーレスでもiPhoneでも背景は


ボケますが、ミラーレスはiPhoneの写真よりもはるかに柔らかい味のあるボケ方をしていることに気づくでしょう。これもiPhoneのソフトウェアが、人為的に背景をぼかして、極端なボケ味を演出しているためです。光学系のカメラはレンズの効果で光を調節しますが、スマホのカメラはすべてデジタル処理で背景を改変するので、どうしても無理が生じるのです。とはいえスマホ画面のサイズで観る分にはまったく見分けがつかないので、どちらも同じくらいきれいに見えるのです。

最新のiPhoneには「深度コントロール」が搭載されており、ポートレートモード写真の背景のぼかし具合をコントロールできるようになっていますが、それでもフルサイズやAPS-Cカメラのようなコントロールはできません。



野生動物の写真
野生動物のかわいい写真を撮りたいと思ってブッシュや公園、湖に出かけるなら、iPhoneよりもデジタルカメラのほうがいいでしょう。アクション写真がデジタルカメラのほうがいいのと同じ理由です。

ほとんどの野生動物は、あなたのすぐそばに来てポーズをとってくれません。とりわけ野鳥など遠くの小さな動物をズームアップして撮影するのはスマホでは不可能です。先に述べたように、iPhoneの光学ズームでは被写体に近づけないし、デジタルズームでさらに拡大しようとすると、あっという間に写真が歪んでしまいます。

デジタルカメラが動物写真に向いているもうひとつの理由は、木の枝などを避けて撮影する場合でも、マニュアルでピントを合わせて生き物をきれいに撮影できることです。iPhoneのオートフォーカスは当たり外れが大きく、被写体にピントを合わせるのが難しいので、フレーミングにはかなり苦労します。



写真撮影は使い分け
iPhoneでの撮影をやめろと言っているわけではありません。私は毎日、あらゆる種類の写真をiPhoneで撮影していますが、その結果には何度も驚かされました。高性能なカメラをいつでもポケットに入れておけるのは素晴らしいことですが、だからといってiPhoneのカメラに欠点がないわけではありません。

デジタルカメラは、さまざまな場面でiPhoneよりも優れた写真を撮ることができます。もしあなたが写真の腕を上げたいと思っているのであれば、特に上記のような場面で、デジタルカメラを手に入れることは非常に有効です。

要はTPOに合わせて使い分けることが肝要です。どちらも一概に否定するものでもなく、一長一短です。今後スマホカメラが進化を続ければ、本当に写真専用機の出番は激減するかもしれません。それでも一定数の人はカメラを愛し、使い続けるはずです。それほどに、ファインダーを覗き、マニュアルで様々な調整をしながら撮影する楽しさは奥が深くて楽しいものなのです。

2021年3月10日水曜日

スマホカメラを考える

 カメラで選ぶスマホ

 

 まずは余談から。

 やったー、やりました。昨日、アマゾンから「Google Pixel 4a」が届きました。開封が楽しみです・・・って、私コレ頼んでないんですけど(困惑)。

 私がオーダーしたのは、三点。「任天堂SwitchのLEGOジュラシックパーク」「アニメ・Avaterオフィシャルガイドブック」「オカリナ」(はい楽器の、あのオカリナです)。

 はい、もう全く違う商品😅。誤配送確定です。この三つがいったい何をどうやればスマホに変身するのでしょうか? ちなみに配送後のメール案内ではちゃんんと三点の内容で配達されたことになってます。

 さっそくカスタマーサービスに電話しました。黙っていればPixel 4aは我がものとなりそうですが、そういうズルはしません。たとえ向こうのミスであっても、このスマホを心待ちにしている人がいるのですがら(多分)、ちゃんと手続きをして返送します。カスタマーサービスはデータ上のミスを確認して謝ってくれ、元のオーダーを早速手配してくれました。

 一件落着。




 でもまだ手元にあるPixel 4a、ちょっと気になってきました。5Gを謳っているので、中身は最新バージョンのものらしいです。どれほどの性能なのでしょうか。特にカメラ・・・。

 

Pixel 4A 5Gのカメラ

 いくつかのレビューによると、シャープでコントラストの強いくっきりした画風だそうです。Pixel 4A 5GとPixel 5は、他のピクセルシリーズに負けない、鮮やかな色調と解像度の高い写真を撮ることができる、とあります。

 またPixelは低照度下での撮影を得意としているといい、他メーカーにある望遠ではなく超広角カメラを搭載しているのが特徴。自撮りでも背景をたっぷりと見せることができます。集合写真なんかも得意なのですね。

 比較的低コストであるにもかかわらず、Pixel 4A 5Gは上位機種Pixel 5と全く同じカメラシステムと機能を持っています。メインの12メガピクセルセンサー(GoogleがPixel 3から採用しているものと同じもの)と、Pixel 4からの望遠に代わる新しい超広角センサーがウリになっているようです。なお自撮りカメラは8メガピクセルとなります。

 カメラシステムは同じなので、より詳細な分析のためにPixel 5のレビューに移動します。

 「メインカメラの写真は素晴らしいもので、他のPixelスマホと同等である。Googleは先行するiPhoneやSamsung Galaxyに追いつき並ぼうとしているが、まだ市場で最高のカメラとまでは言えない」とのことです。

 ただしナイトサイト(夜間撮影機能)は自動であり、ポートレート写真でも動作します。どちらも優れているが、非常に薄暗い光の中でのポートレート写真は、このセンサーで可能なことの限界を示している。つまりナイトモードでの撮影はなかなかいいものだが、iPhoneなどには及ばない、という事でしょう。

 「1,600万画素の超広角カメラは、短めの望遠よりもはるかに楽しい。ウルトラワイドの画質は、これまで使ってきた他のウルトラワイドと同等かそれ以上」とのことです。



 ビデオ品質は、先代のPixel以降改善されたそうです。前がよほど酷かったのでしょうか。 改善されたものの、それはまだかなりiPhoneやギャラクシーノートらから後れを取っている様子です。

 複数のレビュアーはPixel 4A 5Gのカメラは、スマートフォン上の写真としては上出来、と評しています。しかしそれらの理由の多くは、Googleがレンズ性能などの光学処理より画像処理に力点を置いている事を強調しています。

「Pixel 4A 5Gは、取り立ててエキサイティングなスマホではありません。より上位のスマホの機能の多くを欠いている、その中には、防水性, ワイヤレス充電, 高リフレッシュレートの画面, そして最上位のプロセッサなどが含まれています」。ただ多くの人にとってそれらは、さほど重要ではないとも言えます。それらを重要とする人にとっては、購入オプションからこのスマホは外されるのでしょう。

 他のPixelと同様に、4A 5Gの強みはスペックシートに載せるのが難しいようです。Googleのスマホとして、他のGoogleグループのサービスとの親和性は一番のはずですが、まだその特性を生かし切れていない様子です。ただ最初のPixelから順調に進化を続けいているので、遠からずスマホのシェアにインパクトを与える役割をもつ事は想像できます。Pixel 4aが残す足跡の後に何が刻まれるのか、将来が楽しみなスマホではあります。

 ついでに最新鋭機「Pixel 5」の海外でのレビューをかき集めてみました。以下はカメラの部分だけを抽出してまとめたものです。



Pixel 5レビュー:カメラを中心に

 最初に造りの質。これは防水性能を誇る唯一のピクセルスマホです。筐体は金属部分とリサイクルされたアルミニウム製。昨今ほとんどのハイエンドスマホがガラスの背面であるのとは対照的です。
 ただし安価な携帯電話で使用されているコーニングGorilla3ガラスよりも堅牢なものとしてテストされているコーニングGorilla6ガラスで覆われたディスプレイを誇っています。

 その金属製の筐体は、全プラスチック製のバージョンと一見同じように見えますが、よく見ると、表面はより多くのテクスチャが施されています。手にすればその質感を感じるだろうし、それはよりグリップ力があります。

 一言で言えば, Pixel 5は今あるGoogle Phoneの中で最高のボディ品質を持っています。
それはIP68定格と金属製の殻を備えていると言えます。また、かなりハイスペックなディスプレイを持っています。 ほとんどのRAMとワイヤレス充電で十分なバッテリー寿命を保てます。

 Google Pixel 5は、Pixel 4a 5GやPixel 4aと比較して、フラッグシップとしてのステータスと高い価格帯であることを正当化する根拠がいくつかあります。
 その金属製の筐体は、プラスチック製と同じように見えるがよく見ると、表面はより多くのテクスチャが施されています。その質感を手に取って感じることができ、よりグリップ感が増しています。

 現行のPixelフォンのディスプレイサイズはそれぞれ異なるが、すべて同じ2340×1080ピクセルの解像度と24ビットの色深度を持つFHD+である。しかし、Pixel 5は「フレキシブル」な有機ELディスプレイを採用しており、他の2つの携帯電話の100,000,000:1よりも一桁上の1,000,000:1の高いコントラスト比を実現しています。

 Pixel 4a 5Gと並べてPixel 5を持ち歩いてみたところ、Pixel 5のディスプレイの色調のディテールは確かに優れている。微妙な違いではあるが、一度気がついてしまえば、優れたディスプレイ品質は、特に映画を見るときにはありがたいものである。


追記

 Google Pixelの最新機はカメラを使って心拍数や呼吸数を測定できるようになりました。心拍数を測定するには、Pixelスマホの背面カメラレンズに指をかざして、少し力を加えるだけです。Google Fitアプリが指先の脈拍を検出して心拍数を測定してくれます。この機能はまだ今のところPixelならではのもので、エクササイズ重視の方にはアピールできるかもしれません。

2021年3月9日火曜日

最初のレンズ選び

はじめてレンズを買うビギナー

 



 2本目のレンズを購入することは、カメラを趣味として始めるための最初の難しい決断の一つになります。写真撮影であなたの初期の数ヶ月は、露出、構図、カメラについてあなたはいろいろ試行錯誤してきたことと思います。そしてやがてレンズの問題に突き当たります。撮影の基本は分かった。でも今一歩抜け出せないもどかしい写真の壁があるのに気づくのです。それがレンズ問題。

 最初にパッケージとして付いてきたキットレンズ。メーカー純正だし、普通は相性はいいはずと考えます。それはその通りでしょう。趣味で始めるカメラのレンズとして最初の選択は決して間違いではありません。大抵は標準ズームと言われるもので、およそ三倍前後のズームができます。しかしf値はけっこう暗めのもので、日中の撮影なら問題なく行えるのですが、暗所撮影や陰影の強い光条件の下、動きの激しいアクションシーンなど、諸々の突出した条件下では、なかなか上手く撮れない場合が出てくるでしょう。なにより、自分が思い描く、狙ったショットにならない苛立ちが少しづつ募ってくるものです。
 カメラの設定でいろいろ変えても、今一歩イメージする空気感やダイナミックさ、立体感などに近づけず、その原因をレンズに向けるようになるのは自然な流れです。

 それはべつにキットレンズを軽蔑することではありません。日常をスケッチするなら付属のレンズで十分です。問題はその次のステップです。そこから先は自分の狙う写真のテーマに沿った適正レンズを選ばなくてはなりません。
 
 しかし、どれを買うべきか? はじめはどれも似たように見えて、スペックを見較べてはため息をつくばかりかもしれません。
 今日は、あなたの第二のカメラのレンズを購入するときに調査すべき基準のいくつかをリストアップしていきます。

 あなたの第二レンズを買うとき、あなたは望遠、標準または広角を選択する必要がありますか?

 写真撮影の入門者の多くは、まず先に望遠レンズの便利さに魅了されていきます。子供の運動会やスポーツ観戦、動物園の生き物を撮ることなど、望遠レンズは取る醍醐味に溢れていますから。それはそれで正当な進み方です。

 広角レンズも魅力にあふれています。標準では収まりきらない高層ビルとか、パノラミックで雄大な自然風景。どう考えたって広角の方が映える被写体も無数に存在しています。

 写真撮影ではあなたの個性と欲求を補完し、そのスタイルを確立、改善するのに役立つようなレンズを探すことになります。




プライム、それともズームレンズ?


 プライムレンズかズームかで決めるのに苦労しているのはあなただけではありません。経験豊富なカメラマンでも、この選択に苦労しています。初心者の方はまず以下のポイントを押さえていればよいかと思います。



プライムレンズ

・軽くて速いことが多い。


一般的に安い。
柔軟性が低い。
1本のズームの範囲をカバーするためには3本のプライムが必要。



ズームレンズ

一本のレンズで幅広く撮影できる汎用性。
複数の焦点距離をカバーできる。
大きく、重い。
プライムよりも高価な傾向。


 プライム対ズームの議論はレンズ選びに付きものの議題で、ともに一長一短があります。ズームはより多くの柔軟性を持っている一方で、プライムはボケを活かした立体的な写真を撮れますが、構図を工夫する必要があり、撮影に最適な場所を探して移動することを強いられます。


レンズの高速性、または手ブレ補正


 単焦点レンズは、通常F2.8以下の明るい開放値を持つものです。これらは暗いいレンズよりもはるかに低照度の中で手持ち撮影できるという利点があります。しかし、手ぶれ補正が内蔵されているレンズもあり、これらのレンズでは、手持ち撮影でも最大4ストップの低光量で撮影することができます。これらの互いの利点も、おそらくセカンドレンズを購入する際の考慮に値するものでしょう。


純正か、サードパーティ製か

 レンズメーカー選びにもそれぞれの個性、相性を見極める必要があります。たとえばニコンなどのオリジナルのメーカーを選択する方は、第二のレンズを購入する際には、一度こだわりと偏見を捨ててください。オリジナルのカメラメーカー製至上主義の人もいますが、視野を広げて、サードパーティ製に目を向けると、レンズ選択の視野が一気に広がります。

タムロンやシグマ、Samyangなど高性能なレンズ作りで定評のある会社はそれぞれにカメラメーカーの特徴を調べつくし、それに見合った最良で相性ピッタリのレンズを追求しし続けて今す。価格的にもリーズナブルなもの取り揃え、それぞれが個性を主張し合っています。

 購入の際は、いくつかの企業では、マニュアルフォーカスのみのプライムレンズを生産していることに注意してください。常に購入する前に、サードパーティ製のレンズの仕様を確認する事は必要です。



APS-Cまたはフルフレーム

 APS-Cとフルフレームカメラの両方を搭載したシステムを購入した場合は、APS-Cカメラを持っていてもフルフレームレンズの購入を検討する必要があります。これは、フルフレームカメラにアップグレードするときに役立ちます。レンズはより高価になりますが、より大きなセンサーにアップグレードする際は、レンズ価格もアップグレードだという事を考慮して決断しなければなりません。レンズ購入は将来のプランを視野に入れて買いそろえましょう。

新品か中古か


 第二のレンズを購入するときにもう一つの一般的な難問は、新品か中古かということです。2000年代初頭のデジタルカメラの大ブームと写真家の数の劇的な増加は、いま中古レンズの健全な市場につながっています。中古レンズはピンからキリまでありますが、大手の信頼できる中古レンズ販売店では、綿密な検査によりレンズをグレード分けして、購入者の買いやすい指針を示してくれます。

 カメラの技術とは違い、レンズの技術は比較的ゆるいペースで進歩しているので、旧型レンズと新型レンズの間に大きな差が出ることはないと思われます。

 以上が、カメラ用のセカンドレンズを検討する際に見ておくべき判断事項のいくつかです。今は中古レンズのリサイクル性が見なおされ、個人の売買でも管理の行き届いたレンズに巡り合える可能性は増えています。いつかはあなたがレンズを売る側に回るかもしれませんので、その時に備えて、パッケージから付属品まで大切に保管し、レンズの手入れを怠らなければ、いつかきっといい値で売れることになるでしょう。
















2021年3月8日月曜日

夜景をキレイに撮る

暗くても美しい写真



 
 陽が落ちた都会の美しい街並みや、夜空を背景にした野山を上手く写真に収められたら・・・。そんなことを考えて景色を眺めたことはありませんか。近頃はスマホでもある程度オートでキレイな写真を撮れるようになりましたが、まだまだカメラには及ばないのが暗所撮影の難しいところです。とはいえ、初心者でもエントリーモデルのカメラを使い、ちょっとした工夫で見違えるような素晴らしい夜景を撮ることは十分可能です。


 なにもフルサイズの高級カメラがなくても、専門的な知識がなくったて、プリントしたりパソコンやテレビの大画面でよく映える写真は撮れるのです。以下の記事を参考に、ぜひキレイな夜景撮影にチャレンジしてみてください。
 

低照度・夜間撮影の準備

 ここではレンズの選び方から、簡単設定でカメラを操作する方法までご紹介します。

 写真は光を集めて像を捉えるものであり、カメラはその装置なので、周りに光があまりない時にはそれを補う工夫が必要になってきます。

 理想的には、まず第一に
できるだけ受光面積の広いセンサーのカメラが有利です。順番から言えば一番光の恩恵を受けられるのは中判であり、次にフルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズ、1インチ・・・といった具合に並びます。しかしフィルム時代よりもはるかにデジタルカメラには、光をコントロールする方法がたくさんあって、それにより以前の限界を超えやすくなってきています。
 現に、スマホカメラは1/2.3インチという爪先ほどの小さなセンサーですが、電子的に光量を増幅して暗いシーンを補っています。スマホや小さなモニターで観る分には十分な絵を作れます。「絵を作る」と書いたのはその通りで、それはある意味フィルムに光の像を焼き付ける範囲を超えた電子的な映像の作画というべきものです。現にそれらを拡大するとどうしてもべったりとした塗り絵のような写真になってしまうのです。
 好き嫌いもありますが、こういった絵柄に我慢ならない人は、やはりカメラで光を適正に調整して好みの写真に仕上げる方がいいと思います。
 
 低照度での撮影は挑戦的であると同時に、常にクリエイティブでやりがいのあるものでもあります。ここでは、その準備から順を追ってご紹介します。


カメラとレンズの選び方


 暗所での写真撮影のためにカメラやレンズを選ぶとき、特に重要なのは絞りとISOの2つです。
 絞りは、どのくらいの光がカメラのイメージセンサーに到達するかを決定し、fストップとして表されます。数値が低いほど、与えられたシャッタースピードでより多くの光が収集されますが、それは使用するレンズに依存します。

 ISO(カメラのイメージセンサーの光の感度)は、低照度での夜空撮影にも重要です。エントリーレベルのデジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラは、低照度時や夜景時にはノイズが多くなる傾向にあります。夕暮れ時の撮影では、絞り優先モードを使用して、シャッタースピードと高ISOの両方の設定を試してみることになるでしょう。

 夜空を撮るなら、フルフレームのデジタル一眼レフカメラは確かにおすすめです。フルフレームのデジタル一眼レフカメラは、大きなイメージセンサーを搭載しており、小型のものに比べて光を多く集めることができるため、高ISOの設定でより効果的に使用することができます。つまり、画像のノイズが気にならず、より多くの光を集めることができます。
 でも必ずしもフルサイズでなくてはというわけではありません。低光量や夜の写真を撮るためには、シャッタースピードも重要です。APS-Cやマイクロフォーサーズなどほとんどのマニュアルカメラでは、最低でも30秒はシャッターを開けることができ、十分な設定が得られます。





必要な機材とアクセサリー

 低照度や暗闇の中で撮影に向かう際には、安全性と安定性の両方を考慮して、いくつかの必需品を用意しておくと良いでしょう。

ライト関連
 夜間や日の出前に位置を確認したり、日が沈んだ後に安全にエリアを出たりするためには、懐中電灯や懐中電灯が必要になります。しかし、光量が落ちてきたら、被写体を照らしてオートフォーカスするのにも便利です。ヘッドトーチはハンズフリーで使えるものを選びましょう。


三脚
 カメラのシャッターを長時間開けることになるので、手持ち撮影の場合は最大でもそれ以上に長い時間シャッターを切ることになります。そのため、頑丈な三脚は写真機材の必須アイテムとなります。
 特に海外旅行を計画していて、重量を最小限に抑える必要がある場合は、三脚を選ぶのは簡単ではありません。特に海外旅行を計画していて、重量を最小限に抑える必要がある場合には、超軽量の旅行用三脚を選びたくなりますが、アルミやカーボンファイバーなどの軽量素材を使用している上に、105cmとやや短い傾向にあります。
 そのため、常に床に腰をかがめたり、膝をついたりしないと、ファインダーを覗くのが難しい場合があります。三脚は主にカメラを安定させるためのものであり、快適さを保つためのものではありませんが、落ち着いた状況では、カメラを調整しやすいようにするのが一番です。三脚の高さは、132cmまで伸びるものであれば、ほとんどの人にとって十分な高さになります。


バッグやバックパック
 安定性を最大限に高めるには、さまざまな方法があります。三脚の脚部をすべて固定した後、センターポールを伸ばすのは、静止した状態でのみ行ってください。風がある場合、センターポールを使用すると振動が発生する可能性があります。
 センターポールの下側に小さなフックがある場合は、それを利用して、バックパックをキャリーハンドルに掛けておくと安定性が増します。ただし、風が強い時には便利ですが、突風でバッグが三脚の脚に当たる可能性があるので、バッグが比較的重いことを確認してください。


ケーブルレリーズまたはワイヤレスリモート
 三脚の安定性を考える上で、もう2つのピースがあります。1つ目は、ケーブルレリーズやワイヤレスリモコン(またはカメラのセルフタイマー)を使用して、シャッターボタンを物理的に押しても手ブレが起きないようにすることです。2つ目はもっと簡単で、カメラのシャッターが開いているときに三脚を蹴らないことです。これは馬鹿げているように聞こえるかもしれませんが、暗闇の中ではよくあることです。星空を撮影するのに1時間も2時間もかける場合、せっかくの夜の仕事がちょっとした振動で台無しになってしまいます。カメラのシャッターが開いているときは、十分に気を付けてください。


SDカードと予備バッテリー
 高ISO設定を使用することが多いので、画像にはノイズが含まれている可能性が高いです。時間はかかりますが、Photoshopなどを使って画像をきれいにすることができますが、JPEGではなくRawで撮影した場合に限ります。これは、より多くのデータを収集することを意味するので、低照度での撮影には余分なSDカードを用意しておきましょう。また、気温が低いとバッテリーの寿命が短くなる傾向があるので、特に寒い日には予備のバッテリーをいくつか持っていく価値があります。


低照度撮影の計画
 どこに行きたいかを把握し、変化する光の状態を利用するために、撮影予定より早い時間帯に行きましょう。光量が少ないため、手慣れた写真家は日の出前や日没後のいわゆるマジックアワーの時間帯前に現場にいることを優先します。

 夜景を計画的に撮影する際は、事前に撮影場所をよく知っておく必要があります。慣れない暗い場所での撮影ポジション選びは思ったよりも難しいものです。日の出や日没はあっという間にシャターチャンスが過ぎてしまいます。入念な撮影場所選びは必須となります。


 できれば日中の時間帯に、事前訪問し、立ち位置や太陽の道筋を読んでおく方がいいでしょう。



星空の撮影

 夜の撮影でおすすめは、天の川(銀河)の撮影です。初心者には無理と思わないでください。星空用の適正設定と適正な光環境、そして天気さえ味方にできればそれほど難しいことではありません。ただし北半球から撮影できるのは、南東の空に明るい天の川の核が見える春(深夜0時以降)と夏(深夜0時前)だけです。

 月の光は、どんな場所でもどんな時間帯でも光量に大きな違いをもたらしますので、事前に月の満ち欠けを考慮してください。例えば、満月の間に撮影した長時間露光は、昼間と同じように明るく見えますが、新月の場合は真っ暗な夜空が保証されているのに対し、明るい星が見えるようになります(これは素敵な効果があります)。

 星の軌跡の長時間露光や合成画像を作成したいのなら、北極星がどこにあるかを知る必要があります。地球の軸が北極星を指しているので、北半球のすべての星は、この北極星を中心に回転しているように見えます。つまり、円形のパターンを作りたい場合は、カメラを北に向ける必要があります。カメラを南に向けると、星の軌跡が曲線を描くようになります。



夜間撮影の準備

 夜明け、夕暮れ、夜間の撮影では気温が下がりますので、暖かくして、おそらく最も重要なことは、カメラを簡単に操作できる薄手の手袋を持っていくことです。(私はカメラ操作のために、右手袋の親指と人差し指の先を切っています)

 また、撮影機材がどのくらいの温度にさらされているかを考えることも大切です。著しい寒暖差の間で撮影するとレンズが曇りやすくなりますので、機材を外に出したらしばらくそのままにしておきましょう。撮影後に暖かい部屋に持ち込んだ場合は、カメラバッグの中にすべてを入れたままにして、ゆっくりと温まるようにしましょう。

 初心者が暗闇で一番苦労するのはカメラの設定変更でしょう。暗くてダイヤルやボタンが見えないことは当然です。自分のカメラのスイッチ等の配置を手探りでできるようになるまで、家で練習しましょう。慣れればよく使う設定は、ブラインドタッチ同様にできるようになります。不思議な技術のように思われるかもしれませんが、暗闇の中でカメラを見ずに操作する方法を知っていると、暗闇の中で写真を撮るときにとても楽になります。

 夜間はISOやシャッタースピードの調整が最も重要ですが、カメラの液晶画面の明るさを暗くする方法も知っておくと便利です。それだけで、まぶしさを防いだり、夜間の視界を確保したりすることができるので、カメラの操作やファインダーの操作がしやすくなります。

 ではこれらのことを踏まえて、具体的に夜間撮影の醍醐味を見ていきましょう。




魅力に満ちた夜景を撮る

 夜の写真には何か不思議な魅力があります。昼間に撮影したときには忘れてしまいそうな光景も、日が落ちてから撮影すると、まったく違った表情になります。また、夜に撮影することで、昼間は忙しくて撮影できないような場所でも、夜の撮影はじっくり集中して撮影できる可能性が高くなります。


夜間撮影に最適なカメラとは?

 夜景撮影に最適なカメラを選ぶ際には、ISO感度が高く、ダイナミックレンジが広く、大型センサーを搭載していることが主なポイントです。多くのカメラがこれらの機能を備えているので、高品質のデジタル一眼レフカメラで撮影している場合は、おそらくカバーされています。

 夜間撮影用のカメラを選ぶ際には、ISO感度が高いものを選びましょう。ほとんどの場合、少なくとも1600 - 3200にISOを設定することになります.
 また夜間撮影には広いダイナミックレンジが重要です。大きなセンサーは、できるだけ多くの光を取り込むのに役立ちます。ノイズの多い画像を避けることが重要です。夜間撮影のためのいくつかの素晴らしいカメラをご紹介します。


ニコンD750
 フルフレームのデジタル一眼レフです。2014年の旧機種ですが、ミドルクラスのフルサイズとして名機の誉れ高いカメラです。現在12万円台ととてもリーズナブルな価格で買えるフルサイズです。


キャノン 5D Mark IV
 このカメラは、低照度の状況でも細かいディテールをキャプチャすることができ、本当に美しい夜の写真が撮れます。夜空撮影に最適なカメラを探しているなら、これは見逃せない一品です。


ソニーa6400
 もう少しコンパクトなものを探している場合は、ソニーa6400も夜空に有効です。51200の最大ISOを持っているので、暗所に強くノイズも極力抑えることができるソニーの技術が光る一台です。



夜間撮影に最適なカメラ設定など

 たとえ夜の写真撮影のための最高のカメラを持っていても、適正な撮影設定なしにはまったく満足できる写真は撮れません。ここでは夜の写真撮影に使用する必要ポイント5つの設定を記しておきます。


マニュアル撮影
 オートで撮影しようとすると、カメラが混乱してしまい、おそらくあなたが期待しているような画像にはならないでしょう。
 絞りは大きくします。これは使用するレンズに依存しますが、夜間撮影のために、より広い方が良いです。そうすれば、できるだけ多くの光を取り込むことができます。それは、少なくともf/2.8ぐらいまでのレンズを使用することをお勧めします。
 ISOは高い数値に設定してください。光の条件に応じて、800あたりから開始し、必要に応じてあげていきます。高ければ高いほど、最終的な画像にはより多くのノイズが発生します。優れたカメラを使えば、高ISOでもいくつかのゴージャスでクリアな夜の写真を撮影することができます。

 シャッタースピードは通常の撮影より大幅に長く撮ります。ただし撮影しているものに少し依存するようになります。夜空の写真は、都市部の夜の写真撮影のために、おそらく2-10秒のシャッタースピードを使用することになりますが、10秒以上を必要と知る場合もあります。それはすべて利用可能な光の量と、あなたが狙っているいる効果に依存します。

 星の軌跡を撮る撮影法。それは非常に長いシャッタースピードを選択して、光の動きを捉えることによってキャプチャされます。


最適なレンズとは?
 夜間撮影の場合、少なくともF値2.8以下で明るいレンズを選んでください。感度はISOを上げれば明るくなりますが、上げるほどノイズが出てくるので注意です。
レンズの明るさに余裕があるとノイズを抑えたキレイな写真になります。撮影はレンズを開放にし光を多く取り込んでください。

 敢えていくつかな選択肢を挙げるとすると、キヤノンEF 50ミリメートルf / 1.8、またはニコンAFニッコール50ミリメートルf / 1.8 D.などが模範的なレンズとなります。




キレイな夜景撮影のヒント

RAWで撮影する
 通常Jpegで撮影している方でも、星空写真はRAWで撮るのが得策です。撮影後、ダイナミックレンジが不足していることに気付いても


Jpegではどうにもなりません。RAWなら破綻することなく自由に明暗や色調を調整することができます。とくに暗いものを明るくするには細心の注意を払って、周辺光量も見ながらの微調整を試みてください。


じっくり腰を据えて撮る
 当たり前のことですが、夜景は片手間で済ませられるスナップシューティングとはジャンルの異なる撮影になります。数枚撮っただけで満足してはいけません。夜空撮影のコツを何度読んでも、夜空撮影用の機材をどれだけ持って行っても、夜空撮影は創造性と忍耐力に勝るものはないのです。はじめは楽しんで撮りまくってください。自分で設定を変えて、完璧なシーンを撮影するために時間をかけてみましょう。夜景写真の設定は一概には言えませんので、何枚も試し撮りを続けることで上達していきます。


露出補正を使う

 多くのカメラには露出補正機能が内蔵されていますし、手動で露出補正を行うこともできます。夜間の写真撮影では、適切な露出を得るのは難しいので、画像を編集するときのために、いくつかの違った露出補正値で撮っておきましょう。


絞り優先
 手慣れた人ならマニュアル撮影がベストだといいますが、夜景撮影を始めたばかりの人は、絞りを優先して撮影することで、多くの問題を排除することができます。絞りだけに集中する事で、あとはカメラがいい仕事をしてくれるものです。


リモートまたはシャッターレリーズ
 夜空写真(またはその他の夜の写真)では、三脚(または少なくとも安定した面)を使用することが非常に重要ですが、どんなに安定した手でもシャッターを押すときにカメラが手ぶれすることがあります。リモコンやレリーズケーブルを使えば、カメラが全く動かないようになり、完璧な画像を撮影することができます。


バルブモード
 バルブモードでは、シャッターボタンを押している間、通常の最大30秒以上のシャッターを開けておくことができます。あなたが光の流れをイメージしたり、本当に劇的な星の軌跡をキャプチャしたい場合は、バルブモードはあなたの腕前に関わらず、面白い写真が撮れます。


夜空のシルエット画像
 夜空の写真は楽しいですが、夜空だけでは物足りない場合があります。そんなとき、前景にシルエット化された人や建物や樹木などを配置すると、途端にドラマチック、あるいはファンタジックな情景に変化する写真となります。影絵は想像力を掻き立て、あなたの写真を一段上のステージへ持って行ってくれます。


まとめ

 夜景や暗い場所での撮影は慣れるまで少し時間がかかりますが、段取りを覚えていくと次々と新しい被写体に挑みたくなります。写真撮影において光は最大の見方ですから、わずかな光をどのように利用するかが勝利の分かれ道です。カメラの能力を最大限に導き出しつつ、撮影ロケーションなどにもこだわり、自分だけの一枚を撮る醍醐味を味わってみてください。

2021年3月7日日曜日

メーカーによるカメラ選定

メーカー別カメラ選定:フジフィルム編




 富士フイルムは、Xシリーズのボディと独自のX-Transセンサー技術により、サイズ、重量、外観の面でデジタル一眼レフカメラとは一線を画すだけでなく、他のミラーレスブランドとは一線を画す独特の発色と画質で、近年写真界から注目を集めているミラーレスブランドの一つである。


富士フイルムXシリーズ

 X-Transセンサーの3世代、洗練されたファインダーの数々、レトロなスタイルのカメラボディの数々を経て、富士フイルムXシリーズは長い道のりを歩んできました。コンパクトと府ラシック感をミックスしたこのシリーズは、ヴィンテージのクールさと本格的な描写力を融合させています。

 初めてXシリーズを使う人は、どこから手をつけたらいいのか迷ってしまいがちです。シリーズのカメラのラインアップを紹介しながら、あなたにぴったりのFujifilm Xを見つけていきましょう。


X100シリーズ


 すべては2011年に始まりました。フォトキナで発表された、富士フイルムの新しいコンパクトカメラがそれです。FUJIFILM X100というミラーレスであり、当時はFUJIFILM FinePix X100として知られていたものです。
 35mm固定レンズと12.3メガピクセルAPS-C CMOSセンサー(有名なX-Transセンサーの前身)を組み合わせたX100は、光学式と電気式のハイブリッドファインダーを採用しており、ユーザーは2つのモードを自由に切り替えることができます。

 2013年には、第2世代のX-Trans CMOSセンサーを搭載したX100Sが発売され、16.3メガピクセルの解像度で光学ローパスフィルター非搭載のモデルです。このセンサーでは、位相差オートフォーカスの高速撮影が可能となり、撮影時間は最短0.08秒となっています。フジフイルムは、X100の一部の批判に応えて、操作系の微調整も行いました。

 2014年には、X100Sと同じセンサーとレンズの組み合わせを採用しながら、1/32,000秒までの撮影が可能な電子シャッター、Wi-Fi内蔵、より進化したファインダー、顔認証などのオプションを追加したX100Tが登場しました。

 このラインアップの中で最も新しいモデルは、2017年1月に発表されたX100Fです。モデル間の大幅なギャップは、第3世代の24.3MP X-Trans III CMOSセンサーとX-Processor Pro画像エンジンの間で、かなりの改善がなされました。X100Fは、高速で正確な91点オートフォーカスシステムと60fpsのリフレッシュレートを持つ大型ファインダーで、レビュアーや写真家を驚かせました。



X100F

センサー:24.3MP X-Trans CMOS III APS-Cセンサー
レンズ:23mmフジノンレンズ(35mm判換算で35mm相当)
バースト速度:8fps
ISO範囲:200~12,800(100~51,200まで拡張可能)

ファインダー:236万ドットハイブリッドファインダー


X70
(旧機種)

センサー:16.3MP 富士フイルム X-Trans CMOS II APS-Cセンサー
レンズ:18.5mmフジノンレンズ(35mm判換算28mm相当)
バースト速度:8fps
ISO範囲:200~6400(100~51,200まで拡張可能)
ファインダー:なし


X100T


センサー:16.3MP フジフイルム X-Trans CMOS II APS-Cセンサー
レンズ:23mmフジノンレンズ(35mm判換算で35mm相当)
バーストスピード:6fps
ISO範囲:200~6400(100~51,200まで拡張可能)
ファインダー:236万ドットハイブリッドファインダー


X100S

センサー:16.3MP 富士フイルム X-Trans CMOS II APS-Cセンサー
レンズ:23mmフジノンレンズ(35mm判換算で35mm相当)
バーストスピード:6fps
ISOの範囲: 200-6400
ファインダー:236万ドットハイブリッドファインダー


X100

センサー:12MP APS-Cセンサー
レンズ:23mmフジノンレンズ(35mm判換算で35mm相当)
バースト速度:5fps
ISO範囲:200~6400(100~12,800まで拡張可能)
ファインダー:144万ドットのハイブリッドビューファインダー


X-Proシリーズ


 フジフイルムのX-Pro1は、XFレンズを搭載した初のXカメラであり、Xシリーズがプロ向けの本格的なカメラであることを最初に示した一台と言えます。2012年に発売されたX-Pro1は、その頑丈なプロ品質の造りが、Xシリーズの品質の高さをアピールしています。今では有名なX-Transセンサーを初めて採用したカメラであり、ダイヤル式の操作システムは、手触りの良い操作感を求める多くのフォトグラファーを魅了しました。高ISO性能とハイブリッドビューファインダーが評価され、X-Pro1は大ヒットを記録しました。

 その4年後、X-Pro2は、最新のX-Transセンサーを搭載し、ロスレス圧縮された14ビットのRaw撮影が可能になっただけでなく、より高いISO感度帯でRaw撮影とJPEG撮影の両方に使用できるようになりました(以前のXシリーズの多くのモデルはJPEGのみでした)。



X-Hシリーズ

 フジフイルムXシリーズは写真家たちを振り向かせるだけの大成功を収め、スタイリッシュなカメラの数々でブランドの運気を回復させてきました。しかし一般的には、キヤノンのような信頼性の高い主力機種やソニーのような刺激的なハイテク機からビデオ撮影者を引き離すほどの魅力はなかったようです。
 フジフイルムX-H1は、それを変えるための最初の試みでした。2018年に発表されたX-H1は、HDMI出力と新しい専用のビデオメニューを備え、最大200Mbpsで4K/30p 4:2:0 8ビットの内部記録が可能です。フルHD動画も120fpsの超低速撮影が可能で、F-log動画のダイレクト・ツー・カード録画も可能です。また、動画には富士フイルムのフィルムシミュレーションモードがすべて使用できるほか、外部マイク端子とヘッドフォン端子を備え、音声モニターとしても利用できます。

 X-H1は、Xシリーズで初めてボディ内手ブレ補正機能(IBIS)を搭載したモデルであり、グリップの大型化や新しいリーフスプリング式シャッターボタンなど、デザインも一新されています。また、シャッター音もフジフイルムの中で最も静かになりました。

 X-H1は、Xシリーズのエキサイティングな前進でありますが、フジフイルムのイノベーションはまだこれからも進んでいくでしょう。



X-H1


センサー:24.3MP X-Trans CMOS III APS-Cセンサー
バーストスピード:14fps
ISO範囲:200~12,800(100~25,600まで拡張可能)
ファインダー:369万ドットのハイブリッドビューファインダー
最大ビデオ解像度:4K/30p 4:2:0 最大200Mbpsの8ビット内部記録



X-Eシリーズ

 X-Pro1が発表された後、写真愛好家やアマチュアカメラマンは、レンズ交換式のXシリーズカメラがいつ出るのかと心待ちにしていました。そしてやっと出たのがX-Pro1をスリム化したX-E1で、Xシステムユーザーに第2の選択肢を提供したのです


。こちらはX-Pro1のハイブリッドビューファインダーの代わりに、EVFを採用しました。

 次のX-E2は、X-Trans IIセンサー、Wi-Fi内蔵、EVFの改良など、前モデルから60もの改良を施しました。2016年、富士フイルムはこのカメラをマイナーアップデートしたX-E2Sを発表し、ISO感度の向上、オートフォーカスの向上、最高撮影速度1/32,000秒の電子シャッターの採用など、いくつかの改良を加えました。これによりX-Eシリーズは完成度を高め、確固としたポジションを確立したのです。

 その翌年には、最新のセンサー技術を搭載したX-E3が発売されます。より大きな撮影バッファ、より高速なオートフォーカスアルゴリズムによる追従性の向上、4K動画撮影、人間工学に基づいたボディの再設計など、X-E3は前モデルと同様に高い評価を得ています。

 最新のX-E4
では裏面照射型のイメージセンサー「X-Trans CMOS 4」を搭載、高速処理と高い演算能力を誇る「X-Processor 4」まで盛り込みながら、本体重さわずか364g。パンケーキレンズと組み合わせれば、バッグやジャケットのポケットに収まりながら、フジの最新技術のほとんどを体験できます。無駄を省いたシンプルなデザインでに込められた富士フィルムのこだわりが感じられる逸品です。


X-E4

センサー:26.10MP X-Trans CMOS IV APS-Cセンサー
バーストスピード:20fps
ISO範囲:160~12,800(100~51,200まで拡張可能)
ファインダー:162万ドットハイブリッドファインダー
最大ビデオ解像度:4K/30p 4:2:0 最大200Mbpsの8ビット内部記録



X-Tシリーズ

FUJIFILM X-T4


 X-Pro1の成功を受けて、富士フイルムは2014年にX-T1を発売し、ハイエンド機のラインナップを強化しました。16.3メガピクセルのX-Trans CMOS IIセンサーとX-Processor IIは、屋外での撮影に耐えるように設計された耐候性の高いボディに収められました。さらに液晶ディスプレイとファインダーの強化、オプションのバッテリーグリップ、バースト撮影とAF速度の向上(0.08秒)を加えれば、X-E2のような同世代のカメラと同等のイメージングスペックを持ちながら、プロが必要とする構造、機能、エルゴノミクスを備えたカメラとなりました。

 次にX-T1の後継機として、最新世代のセンサーとAFシステムを刷新し、ファインダーもX-T1の2倍の明るさを実現したX-T2が登場しました。X-T2はXシリーズで初めて4K動画撮影に対応し、ビットレート100Mbps、最大解像度30pでの撮影が可能となりました。
 その後このシリーズはX-T3からX-T4へと順調に成長し、今やフジフィルムXシリーズの大黒柱の役割を担っています。

また同時に、富士フイルムはX-T2のミニチュア版であるX-T20も発表しました。これはX-T10のフォーマットを踏襲しており、大きな兄弟機と同じセンサーを使用していますが、低価格化のために、カードスロットを一つに減らし、バリアングルからチルトへと変更しました。しかし中身の実力は上位譲りでなかなか侮れません。
X-T30ではさらに第4世代へと突入。最新のイメージセンサーと画像処理エンジンによる写真画質の向上と高速パフォーマンスの進化、小型・軽量の一層の追求を図っています。


X-T20

センサー:24.3MP X-Trans CMOS III APS-Cセンサー
バーストスピード:14fps
ISO範囲:200~12,800(100~51,200まで拡張可能)
ファインダー:236万ドットハイブリッドファインダー
最大ビデオ解像度:30pで4K


X-T2

センサー:24.3MP X-Trans CMOS III APS-Cセンサー
バーストスピード:14fps
ISO範囲:200~12,800(100~51,200まで拡張可能)
ファインダー:236万ドットハイブリッドファインダー
最大ビデオ解像度:30pで4K


X-Aシリーズ

FUJIFILM X-A7


 X-Aコンパクトシステムカメラは、フジのラインナップの中で最も低価格なレンズ交換式カメラであり、エントリーレベルのユーザーを念頭に置いて設計されています。2013年に発売されたX-A1は、X-Transセンサーを搭載せず、Xレンズを使用するための小型軽量ボディを採用しました。2013年のX-A1も、X-Transセンサーを搭載していない小型で軽量なボディですが、すべてのXレンズを使用できます。
 フジフイルムは次により先進的な製品であるX-A3と、新たにスリム化されたエントリーモデルであるX-A10でラインを拡大しました。これによりXシリーズはプロからビギナーまで隙のないラインアップを完成させたと見られています。また2018年には、位相差AFトラッキングと限定的な4K機能を搭載したX-A5が登場。さらにX-A7ではアングルを自在に調整できる3.5インチの大型液晶モニターを採用。特別な知識がなくてもカメラの性能を簡単に引き出せるようになり、入門機もますます充実してきています。



X-A5

センサー:24.2MP CMOS APS-Cセンサー
バーストスピード:6fps
ISO範囲:200~12,800(100~51,200まで拡張可能)
ファインダー なし
最大動画解像度:15pで4K(最大5分)



X-A10

センサー:16.3MP CMOS APS-Cセンサー
バーストスピード:6fps
ISO範囲:200~6400(100~25,600まで拡張可能)
ファインダー:なし
最大ビデオ解像度:30pでフルHD



X-A3

センサー:24.2MP CMOS APS-Cセンサー
バーストスピード:6fps
ISO範囲:200~6400(100~25,600まで拡張可能)
ファインダー:なし
最高のビデオ解像度:60pでフルHD



 
なおボトムラインの機種として出たXF10は、X100シリーズよりもさらに小型でコンパクトなカメラですが、X100シリーズよりも格式が低く、ズームレンズ固定式です。価格も手ごろなので、写真を始めたばかりの人やライトトラベラーには理想的です。


XF10

センサー:12MP 2/3型X-Trans CMOS IIセンサー
レンズ:7.1-28.4mmフジノンレンズ(35mm判換算で28-112mm相当)
バーストスピード:12fps
ISO範囲:100~3200(12,800まで拡張可能)
ファインダー:236万ドット電子ビューファインダー


 そして新たなラインアップとして話題を集めているのが、X-S10です。

X-S10


 このカメラは、フジフィルムには珍しい大ぶりなグリップが特徴となっています。これにより手に持ったときの感触はとても馴染んで素晴らしいです。実際、カメラを手にしてみると、すべての操作系が期待通りの配置でありながらも、カメラはコンパクトで、標準的なデジタル一眼レフカメラよりも取り回しの効く利点があります。前後のコマンドダイヤル、ISOボタン、Qボタンがあり、設定を素早く簡単に変更できるよう工夫されています。設定を変更することよりも、写真を撮ることに時間を割くことができるのです。

 フジフイルムのフラッグシップカメラであるX-T4でも同様の高画質を実現しています。高価なモデルの防塵防滴処理や4K 60fpsの動画はありませんが、ボディ内手ぶれ補正、30fpsの4Kシネ動画、高品質なメタルボディ、高速連写オプションなどはそのままです。これだけ高機能を詰め込み、軽量小型、しかも魅力的な価格設定で、いま最も熱い視線を浴びているカメラの一つです。

スペック

有効画素数:26 メガピクセル
センサーサイズ:APS-C(23.5×15.6mm
最大解像度: 6240 x 4160
センサタイプ:CMOS
ISO:オート、160-12800(80-51200に拡大)
手ぶれ補正:センサーシフト 5~5.5段分
非圧縮フォーマット:RAW
フォーカスポイント数:425
スクリーン:バリアングル液晶
画面サイズ:3インチ
スクリーンドット数:1040000
タッチスクリーン:あり
ファインダー倍率 0.93倍
ファインダー解像度 2360000
最低シャッター速度:900秒
最大シャッター
速度:1/4000秒
フラッシュ
内蔵
連続撮影:20.0 fps
露出補正±5(1/3EVステップ時
AEブラケット±5(1/3EV、1/2EV、2/3EV、1EV、2EVステップで2、3、5、7フレーム
ビデオフォーマット:MPEG-4、H.264
ストレージタイプ:SD/SDHC/SDXCスロット(UHS-I対応)
USB:USB 3.2 Gen 1 (5 GBit/sec)
HDMI :micro-HDMI
重量(電池を含む) 465 g(1.03 lb / 16.40 oz)
寸法 126 x 85 x 65 mm (4.96 x 3.35 x 2.56″)


まとめ

 フジフィルムカメラの特徴はまず何といっても、独自の色再現技術を駆使したフィルムシミュレーションです。フィルムメーカーとして出発したフジの原点にして未来の到達点を目指す、発色へのこだわりは他のメーカーにない独自性を打ち出しています。
 写真の色味、写り具合は言葉にしにくい微妙な味わいですが、それによって様々な表現の幅が広がります。いままでのカメラのカラーに満足できない方は、一度フジフィルムのカメラでその違いをお確かめください。あなたの好みに合うフィルムシミュレーションがきっと見つかるはずです。


2021年3月6日土曜日

カメラをブランドで選ぶ

カメラメーカーの強み:パナソニック編



マイクロフォーサーズ、二巨頭体制の維持は可能か?

 オリンパスはイメージング部門の売却を果たし、高い評価を得ているOM-Dシリーズとマイクロフォーサーズ(MFT)の行方に暗雲が立ち込めたのはつい最近のことです。MFTの創業者であるパナソニックは、この件について明瞭なコメントは出していないように思えます。彼らの次の一手が注目されていますが、それは何なのでしょうか?


 オリンパスがカメラ部門を日本産業パートナーズへ売却したことは、事情を知る業界の多くの人にとっては驚きではなかったようです。これは、2019年のイメージング部門の損失が1億5700万ドルに達し、今年初めに韓国から事業を撤退したことに続いてのことだからです。大手メーカーでさえ、カメラ部門が損失を出していることをもはや地震でサポートしきれないことは明らかになっています。


マイクロフォーサーズの戦略

 この時点で、カメラシステムは設計や製造において独立した製品ではないことを覚えておくことが重要です。企業は、多かれ少なかれ、あるメーカーが別のメーカーのサプライヤーとなる高度に統合された市場で事業を展開しています。ニコンはソニーのセンサーを使用し、ライカはスマートフォン用に設計し、コシナは様々なブランドのレンズやカメラを製造し、オリンパスとパナソニックはレンズマウントを共有しています。実際、オリンパスとパナソニックは2008年に共同でMFT規格を発表し、2008年11月にはLUMIX G1が、2009年6月にはオリンパスのE-P1が発売されました。その後、MFTのカメラやレンズは、ワイドレンズ対応や小型化が評価され、さまざまな事業者が製造しています。


 パナソニックは、ニコンD90やキヤノンの5D Mark IIの成功を見て、ビデオに活路を見出したのかもしれません。MFTは小型センサーの能力を活かして、フルサイズにはないメリットを提供してくれました。1つ目は、カメラの大きさです。センサーが小さく、ミラーボックスもペンタプリズムもないMILCだからこそ、カメラ全体のサイズを格段に小さくできます。これは携帯性を大きく向上させているという意味で大きな利点です。
 第二に被写界深度です。スチル写真家は浅い被写界深度でクリエイティブな作品を差別化することが多いのですが、ビデオでは前後のフォーカスが必要になることが多く、小型センサーはこれを容易にすることができるのです。これはその次の第三点、クロップファクター(またはズーム比)につながります。
 小型センサーの方が、同じ焦点距離でも視野が狭く、様々な撮影シーンで非常に重要な役割を果たします。最後に、小型センサーは、より高速にデータを読み出すように設計されているため、より高速な撮影が可能になります。高フレームレートや超スローモーションにも対応できるということがマイクロフォーサーズの大きな利点なのです。
 それらのことを踏まえ、最大限に生かしたパナソニック機の代表的な一台をご紹介しましょう。



Panasonic G9 Pro



 パナソニックのLUMIX G9は、主にスチルに最適化されたミラーレスマイクロフォーサーズカメラです。パナソニックには動画撮影に特化した素晴らしいカメラが多い中、大手カメラメーカーの製品に負けないくらい、スチルに特化したカメラを作ることに苦心していました。そこで登場したのがパナソニックG9です。

 主にスチル写真家をターゲットにしていますが、G9はビデオグラファーにも威力を発揮します。2030万画素センサーを搭載し、5軸デュアル手ブレ補正、4K 60P録画、マグネシウム合金製のウェザーシールボディを採用しています。 さらに、G9は80.6メガピクセルの画像を生成することができます高解像度モードを持っており、それは毎秒60フレームまでのバースト撮影を提供しています。これは凄いですよね?

 総合的に見て、G9はパナソニックが開発した最高のカメラの一つですが、あなたに合ったカメラでしょうか? 以下のパナソニックLUMIX G9レビューを読んでみてください。


スペック

 パナソニックのLUMIX G9は、ローパスフィルターを搭載していない20.3メガピクセルのマイクロフォーサーズLive MOSセンサー搭載機ですが、ハイレゾモードを使えば8060万画素の画像を撮影することができます。これはどのようにして可能になったのでしょうか?


 パナソニックのLUMIX G9には、8枚の異なる写真を組み合わせて最大8060万画素の画像を作成するオプションがあります。これにより、巨大な表面にプリントできるようなシャープで詳細な写真を作成することができるのです。

 カメラの感度範囲はISO100から25,600までです。また、G9には、写真・動画撮影時に手ブレの影響を軽減する技術「5軸デュアルI.S.2.0(Image Stabilizer)」が搭載されています。同社によると、光学式手ブレ補正(O.I.S.)を搭載していないレンズでも、LUMIX G9のボディ内手ブレ補正の恩恵を受けることができるといいます。そのため、パナソニックLUMIX G9は、低照度下での撮影にも驚くほどよく対応しているといわてています。

 DFD(Depth from Defocus)オートフォーカス技術を採用しており、225エリアのAFエリアをカバーしています。EV-4までの低照度下でのピント合わせに成功し、わずか0.04秒でピントを合わせることができます。このようにオートフォーカスシステムはじつに素晴らしいのですがその反面、位相差センサーがないのが難点と指摘されています。

 最後に、パナソニックLUMIX G9は非常に速い撮影速度を実現しています。例えば、毎秒60コマ(RAWまたはJPEGファイル)という驚異的なスピードで撮影することができます。しかし、連続オートフォーカスを使用したい場合は、電子シャッターで毎秒20フレーム(黒つぶれなし)、機械式シャッターでは毎秒9fpsの撮影が可能です。電子シャッターは1/32,000秒、メカニカルシャッターは1/8000秒を最高としているのに対し、電子シャッターは1/32,000秒のシャッタースピードに達します。まさにマイクロフォーサーズならではの驚異的な撮影スペックです。




デザイン

 パナソニックのLUMIX G9は、いかにもデジタル一眼レフらしい風貌のデザインです。カメラのサイズは5.39×3.82×3.6インチ、重さは1.45ポンド。電池を含む)。ミラーレスモデルであることを考えると、G9は平均的なデジタル一眼レフカメラよりも小さくもなく、軽くもないです。しかし、G9は人間工学に基づいた優れた耐久性と使いやすさを備えたカメラです。

 ルミックスG9は、ミラーレスカメラの中でも最高のファインダーを搭載しています。ファインダーは3,680,000ドットの解像度、0.83倍の倍率、120fpsのリフレッシュレートを備えています。また、非常に大きくて明るいので、使っていて楽しくなること間違いなしです。

 カメラの背面には、1,040kドットの解像度を持つバリアングル3インチタッチスクリーンディスプレイがあります。さらにこのカメラは、撮影の途中で素早くカメラの設定を確認するために便利なトップ液晶画面を持っています。

 接続性の面では、USB電源、デュアルSDカードスロット(UHS-II U3対応)、Wi-Fi、Bluetooth 4.2を搭載。

 G9の魅力の一つは、その優れた作り込みの良さです。カメラはマグネシウム合金で作られており、各接合部、ダイヤル、ボタンに防塵防滴が施されています。G9は極寒(マイナス10度まで)と極高温の両方で使用することができます。また、少量の水分や水、ホコリがあってもカメラに大きなダメージを与えることはありません。

 G9のもう一つの優れた点は、大きくて深いグリップを持っていることで、カメラが手にしっくりと馴染むことです。ボタンやダイヤルは直感的に操作できる位置に配置されています。また、カメラの背面には、フォーカスポイントをフレームの周りに移動させるための非常に便利なジョイスティックがあります。

 カメラのバッテリー寿命は約400ショットですが、オプションの縦型バッテリーグリップを購入すれば、それを倍にすることができます。


ビデオパフォーマンス

 これはスチル指向のカメラであると述べましたが、パナソニックLUMIX G9は動画撮影にも優れています。もちろん、ビデオグラファー向けにはもっと優れたパナソニックのカメラがありますが(例えば、パナソニックGH5)、G9は本格的な動画もこなすことができます。

 パナソニックLumix G9は、シネマ4Kビデオ(4096 x 2160)を60fpsで、フルHDビデオを最大180fpsで撮影することができます。また、4K映像から8MPの静止画を、6K映像から18MPの画像を抽出する便利なオプションも用意されています。さらに、カメラにはマイクとヘッドフォンジャックのほか、HDMI出力も備えています。

 デメリットは、Lumix G9にはV-Logや10ビットビデオが搭載されていないことと、4K 60Pビデオ録画のための厄介な制限時間(10分)があることです。

 今頃になってみれば、Panasonic Lumix G9が静止画と動画の両方で印象的な機能を提供していることは明らかなはずです。しかしカメラボディと適切なレンズの組み合わせなしには、なかなか望ましい結果を得ることはできません。


レンズ

 どのレンズを選ぶかは難しい決断であり、それはあなたの写真撮影のスタイルに大きく依存することになります。参考として、以下の高評価レンズ等を試してみることをお勧めします。

Olympus M. Zuiko ED 12 - 100mm F/4.0 IS PRO - 広範囲の焦点距離を持つズームレンズ。

Panasonic - Leica DG ノクティクロン 42.5mm F/1.2 ASPH - 汎用性の高いプライムレンズ。

Olympus Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro Lens - ポートレートに最適なレンズ。

Panasonic Lumix G 20mm II f/1.7 - 大口径F1.7の広角プライム。


まとめ

 PanasonicとOlympusはマイクロフォーサーズ規格を共有する盟友ではありますが、同時に最大のライバルでもあります。同じ規格同士、どうしても似たような機能、サイズ、スペックで勝負することになり、それはお互い切磋琢磨し合う分には利点も多いのですが、今回のように、一方のオリンパスが大きな転機を迎えると、パナソニック側にもなんらかの影響が出ることは必至で、冒頭述べたようなマイクロフォーサーズの存続自体を危ぶむ懸念もなかなか払しょくできないのが現状です。
 とはいえ、パナソニックも厳しいカメラ業界全体のなかで、次々に新手を打ち出していますし、今年もGH5の後継機やフルサイズのさらなる充実が図られる見込みです。まだまだ目を離せないメーカーの一つとして、今後の活躍に期待しています。

2021年3月5日金曜日

メーカー別カメラ選定

カメラメーカーの強み:オリンパス編




 敢えてタイトルにオリンパスと書きましたが、ご存じのように現在の正式名は、
OM Digital Solutionsです。オリンパスカメラはズイコーレンズとともに、80年以上の歴史を生き抜いてきた光学機器メーカーの老舗です。フィルム時代はオリンパス・ペンというコンパクトなカメラが大人気を博しベストセラーとなりました。その後、紆余曲折を経て、カメラ事業の中心をマイクロフォーサーズにシフトして、ごく最近まで堅調な営業実績を上げてきました。しかし、2010年ごろを機に、これはどこのカメラメーカーも同じですが、スマホカメラにシェアを奪われ、どんどん売り上げを落としていきました。これらの経緯はすでにご存じのことと思いますが、コンパクトをウリにしてきたカメラだけに、それよりさらにコンパクトで携帯性の高いスマホが台頭してくると、真っ先にそのあおりを食らったのが、かつてはコンデジも堅調だったオリンパスでした。マイクロフォーサーズはとくに微妙な立ち位置で、画質に関しては常にフルサイズやAPS-Cに劣るような印象を持たれ、携帯性ではスマホにお株を奪われる、そんな中途半端な役回りになることが多くなりました。
 実際はマイクロフォーサーズはじつによく考え抜かれたサイズ感なのにじつに残念です。
 いまでもOM-D M1シリーズなどはプロでも使う人がいて、カメラ評論家からも高い評価を得ています。まあプロ志向層を差し引いても、おそらくマイクロフォーサーズ最大のターゲットはカメラを常に身近に置く一般市民全般だと思います。そういう生活の中にいつもあるカメラとして、軽量コンパクトなマイクロフォーサーズ・ミラーレスカメラは本来最適なポジションを維持できたはずです。
 しかし先述のように、スマホカメラにその座は取って代われてました。較べてみればスマホの遠くい呼ばない素晴らしいカメラ性能に粋がオリンパスのコンパクトな機体に凝縮されています。これが無くなるなどという事は、決してあってはならないことだと思うのです。


 アメリカのカメラファンや写真について語るコミュニティにおいて、残念ながらマイクロフォーサーズシステムを持つオリンパスは、あまり話題になりません。だからと言って、票かされていないわけではありません。一般的な傾向として、アメリカ人はカメラに限らず、大抵のガジェットで小さいものを過小評価する傾向があります。携帯性は二の次で、性能が第一、その次に頑丈さです。華奢なものはいくら高性能を謳っていても、あまり見向きしないのが、アメリカ消費者の傾向です。よってオリンパスのマイクロフォーサーズも良さはなかなか話題に上らないのです。

 では本当にマイクロフォーサーズ不当に評価されとぃるのでしょうか。このフォーマットのカメラに未来はあるのか?

  というわけで、改めてマイクロフォーサーズの利点欠点を考えてみたいと思います。


マイクロフォーサーズの利点

 軽量でコンパクトなこれらのカメラは、デジタル一眼レフシステムに代わる、持ち運びに便利なカメラです。小さくて軽いカメラは、それだけで撮影機会を増やしてくれます。それを体現しているのが、オリンパスのPEN E-PLシリーズです。非常におしゃれでスタイリッシュな筐体は手に取ればすっぽりと手のひらに馴染みますし、バッグにも楽々収まります。レストランなどで、パチリと一枚撮ってテーブルおいても、絵になるデザインは貴重な存在感を持っています。



マイクロフォーサーズの限界

 低照度下での撮影では、キヤノン、ニコン、ソニーらと競合できるMFTボディはありません。一言で言えば、センサーが小さければ小さいほど、暗い状況でのノイズが多くなるということです。一般的にMFTカメラは、フルフレームのそれよりも1.5~2ストップほど低照度に対する感度が低いと言われています。それでも、私は経験的にISO1600くらいでパナソニックG8を撮影していますが、大抵不都合を感じることはありません。

 AFスピードとその精度はどうでしょうか。ごく最近まで、MFTカメラは最高級のデジタル一眼レフカメラに匹敵するAFスピードと精度を持っていませんでした。しかし、オリンパスOM-D E-M1の登場で定説は覆されました。これはじつに心地よいオートフォーカスを実現しているのです。
 同様にパナソニックのLUMIX GH4やGX8なども、カメラに向かってまっすぐに迫ってくる動きの速い被写体に対して、より完璧にフォーカスされたフレームを収集することができます。




マイクロフォーサーズ由来の技術

 私たちが日常的に目にしているように、技術は猛烈なスピードで進歩しており、歴史上MFTカメラはしばしばこれらの技術を最初に提供してきました。カメラ内手ぶれ補正、タッチスクリーンLCD、4Kビデオ、4Kフォトモード、ポストフォーカス、フォーカススタッキング、パノラマモード、サイレントシャッター、ワイヤレスアップロード、その他多くの素晴らしい新しいツールなどは、すべてMFTカメラで利用可能です。


カメラ内手ブレ補正機能
 
 コニカミノルタは、手ぶれ防止(AS)と呼ばれる技術でインカメラISのアイデアを開拓し、オリンパスはEVOLT E-510でこの機能を完成させました。カメラ内手ぶれ補正システムとは、撮影者の動きを補正するためにカメラ本体内のイメージセンサーを動かし、その動きを効果的にキャンセルしてよりシャープな画像を得るシステムです。MFTシステムに限ったことではありませんが、オリンパスもパナソニックもこの素晴らしい技術の先鞭をつけました。


4Kフォトモード

 
 パナソニックから始まった4Kフォトモードは、いまやデジタルカメラの選択ポイントの中でも大きな幅を利かせるようになりました。動画ファイルを毎秒30フレームで撮影することができ、その後、その動画から個別のフレームとして800万画素の静止画を取り出すことができます。これは毎秒30フレームで8メガピクセルのJPEGを撮影できるスチルカメラという事になります。


ポストフォーカス

 これもマイクロフォーサーズから一般化した技術です。写真を撮影して、フレームが撮影された後にピントを合わせたい場所を選択できる、これはデジタルならではの新しい発想です。Lytroはこの技術を開拓しましたが、Panasonicはこのコンセプトを一工夫して大衆にもたらしました。LUMIXカメラの4Kビデオキャプチャーを使って、4Kビデオを撮影してからソフトウェアを使って重要なピントを後から選択することも、カメラの液晶画面上で個々の画像を選択して8メガピクセルのJPEGとして保存することもできます。


フォーカススタッキング

 オリンパスは、撮影者がフォーカスの開始点と終了点を選択し、カメラが2つの点の間に一連の画像を作成することで、信じられないほどのマクロ写真を作成している素晴らしい新技術を持っています。撮影が終了すると、カメラは自動的にフレームを結合し、強化された被写界深度と前面から背面への完璧なフォーカスを持つ最終的な画像になります。


 これらの優れたデジタルカメラ技術を結集して誕生したのが、

OLYMPUS OM-D EM-1 Mark IIです。



 発売前からすごい凄いと、ネットやSNSでもざわつき、いざ発売されるとその超絶スペックと実際の写真の出来栄えに、大喝采が起きた大ヒットモデルです。 
 オリンパスOMD EM1 Mark IIは、人気の高い耐候性を持つMark Iをベースに、グリップを深め、メモリーカードスロットを2つ追加し、ミラーレスカメラの中で最も余裕のあるバッテリーを採用しています。
 すでに定評のあったオリンパスの驚異的な手ブレ補正機能をさらに向上させ、解像度もわずかに向上させ、適切な条件であれば最大5000万画素まで解像力を向上させることができるハイレゾモードを実装しました。
 さらに他の主なアップグレードは動画とオートフォーカスです。EM1 Mark IIは、新しい内蔵AFシステムで、最大18fpsで動く被写体を忠実に追跡することができます。また優れた手ぶれ補正と同時に連携する、素晴らしい品質の4kとCinema4kビデオを撮影できます。
 シングルAFに切り替えると、それは60fpsで48 RAWsまで撮影することもできます。
 このカメラは、他のカメラでは撮影できないような画像を撮影できる画期的なカメラと評されました。

主なスペック

マイクロフォーサーズ規格マウント 有効画素数約2037万画素4/3型Live MOSセンサー採用
・スーパーソニックウェーブフィルター搭載
・常用ISO感度200-6400 / 拡張ISO感度 L64(ISO64相当)
・L100(ISO100相当)・8000-25600
・連写H 最高15コマ/秒・連写L 最高10コマ/秒
・静音モード連写L 最高18コマ/秒
・プロキャプチャー連写H 最高60コマ/秒
・プロキャプチャー連写L 最高18コマ/秒
・メカニカルシャッター1/8000~60秒・電子先幕シャッター1/320~60秒
・静音シャッター(電子シャッター)1/32000~60秒
・ハイスピードイメージャAF 121点(クロスタイプ位相差AF)/121点(コントラストAF)
・撮像センサーシフト式ボディー内手ぶれ補正 5軸7段分(対応レンズ使用で7.5段分)
・視野率約100%/約1.30倍~約1.48倍 約236万ドット液晶ビューファインダー
・3.0型2軸可動式 約104万ドット背面液晶モニター
・スロット1 UHS-II/スロット2UHS-I対応 SDXC/SDHCダブルメモリーカードスロット 
・MOV(MPEG-4AVC/H.264) C4K 24p・4K 30p/25p/24p・FHD・HD、ハイスピードムービー120fps、タイムラプス動画 4K/FHD/HD
・三脚ハイレゾショット(80M画素相当、25M画素相当、RAW 80M画素相当)
・手持ちハイレゾショット(50M画素相当、25M画素相当、RAW 50M画素相当)
・無線LAN・Bluetooth 内蔵
・防塵防滴耐低温(-10℃)仕様


 オリンパスのカメラは手の届かない高級カメラの高いスペックを保ちながら、気軽に持ち歩けるカジュアルで身近なガジェットへの橋渡しをしてくれました。OMソリューションズとなったこれからも、ぜひとも親しみやすいカメラを作り続けて頂きたいものですね。