2021年1月31日日曜日

SONY HX80に起きた異常

 売れ筋のコンデジが変


 コンパクトカメラが好きで、長年いろいろ使ってきましたが今回、その一つに異常事態が発生したので記録として残しておきます。ある日突然、あなたのカメラがこんな映像を残したらどう感じますか?


 え? なにこれ。絵? と思われますよね。いいえ、これれっきとしたカメラで撮った写真なのです。もう一枚、お部屋の中で撮ったものがコレです。


 ごちゃごちゃとっ散らかっていて申し訳ないのですが、うちの仕事場です。どこかの漫画家が描きそうなイラストの一部みたいでしょう? さらに外で出てみると・・・。


 
 去年ハロウィンの終わったころ、面白い家を見つけたので撮ったのですが、ずっとパソコンにアップしたまま見ずにいました。最近になってこの時期撮った写真の10枚に一枚ぐらいが、勝手にこんなエフェクトかけて記録されるようになったのです。まるでフォトショップか何かでアート調に加工した写真のようです。でも私は何ら特別なことはしていません。カメラが勝手にランダムに、ときどきいたずらのようにこんなエフェクト写真を撮るようになったのです。長年カメラをいじってきましたが、こんなのは初めてです。

 これまでこのHX80はスナップシューターとして申し分ない機能を備えていて、購入直後から目に入る面白いものは記録としてなんでもこれに収めてきました。
 基本性能はとても優れているのです。とりわけズーム好きの私としては、ポケットに入るサイズで30倍600mm相当の画角が撮れるということで、ほぼほぼ満足していました。ところが購入一年あまりで上記掲載のような写真で出るようになって、さあどうしたことかと、いささいあ困惑しているわけであります。

 もう数枚、ご覧ください。


 池の前の木の実を撮ったつもりが、なんかポップなイラストレーターが描いた絵のようになってました。


 カモメなんぞはこれこの通り、ディテールが大胆に省かれ、ずいぶん大雑把な漫画調になってしまいました。これはこれである種のスタイルのイラストとも取れそうな雰囲気です。




 川向こうの街並みを300mmほどのズームを使って撮ったのですが、やはり細かいところはべったり塗り絵のようになっています。色調は抑えめですが、それなりの統一感が出ているので、不釣り合いな絵でもないようです。でも本当に誰かが意図的にこういうエフェクトかけて作ったような写真なので笑ってしまいます。


 極めつけはコレ。


 とある森林公園の散歩道で見かけた風景なのですが、いざ家に帰ってパソコンで見たら、まるでファンタジー漫画か何かのような絵になっていました。木を積み上げてテントのような家があったのですが、これが見事に映画の絵コンテのみたいに仕上がっているのには驚きました。うーん、じつにカッコよい。ということでもう一枚。


 いかがですか。まるで一服の絵画といってもよさそうな味わいがあります。枯れ葉の輪郭と言い、なんともよくできたペン画と水彩の合体作品のようで、じつにいい雰囲気を醸し出しているのです。(むろんコンデジのJPEGなので、拡大すると描写は荒れてしまいますが、このタッチで高画質化できれば作品として成り立ちそうです)
 でもこれいつも狙ってこうなるのではなく、十数枚に一枚の割合で入ってくるのです。これがなんとも厄介。いったいどうなっているのでしょうか?


 使用したのはSONY HX80。ポケットに入るコンパクトさに30倍ズームという超望遠機能がはいった便利なカメラです。ここ1年ほどはどこへ行くにもこのカメラだけは肌身離さず、持ち歩いていました。私はスマホのカメラがイマイチ納得いかなくて、何を撮るにもコンデジが一番撮りやすく感じます。

 これまで使ったコンデジは数知れず、カシオ、キャノン、フジフィルム、そしてこのソニーといろいろポケットサイズのカメラは見てきました。しかしこのHX80には参りました。買って半年たたないうちに、ポップアップ式のフラッシュが効かなくなり、異常を知らせるアラートがしょっちゅう画面上に点滅するようになりました。そのあと、これまたポップアップ式のビューファインダーが出にくくなり、いちいち手でつまみ出さなくてはならなくなりました。さらに数か月後、ボディ右側のグリップ部分がぎゅいぎゅいと音をきしませる事態に・・・。去年の暮、ですから買ってまだ1年チョイの頃には、起動ボタンが鈍くなり、3秒ほどまったりと時間をかけて動き出す始末。ときおり思いついたように勝手に起動することも起きるようになりました。

 そしてとうとう最近は、モニター上でモード操作すると、かってに違うモードに飛ぶようになり、撮りたい設定が困難になってきました。例えば連射モードに行こうとすると、画面がぱかぱか点滅し、頼んでもいないのに10秒のセルフタイマー設定になってしまうのです。(これじゃもう撮りたいときになんにも撮れません!) 

 これらと前後して、以上のような奇妙な写真効果を出すようになったわけで、もうこいつはどうやらカメラ内部の電気系統がイカれてきているのだなと思わざるをえなくなりました。

 それでもまだ愛着があるのでしつこく使い続けているのですが、だんだんあのイラスト調の写真の出る比率があがってきたような気がします。それならもういっそのことぜんぶあの画調で統一して欲しいとさえ思います。狙った被写体があのように写ったなら、それはそれでアートの一表現と割り切れますからね。というわけで、この奇妙なカメラとの付き合いはもうしばらく続きそうです。

 ではもう一枚おまけ。



 このように人物でもなんでもみーんなイラストタッチの写真に早変わり。これはこれで異能力を持つカメラとして、ぶっ壊れるまで使い倒していきましょう。そのうちなんかの使い道が思いつくかもしれませんし。

 というわけでソニーさんには、こんな不具合が生じましたがどういうことでしょうか。と質問状を送りたいところですが、まあ今のところ真剣に考えるほどでもなく放置状態の案件です。みなさんはこんなカメラに出会ったことありますか?



2021年1月30日土曜日

フジフィルムのカメラ

 進撃の富士フィルム



 フジフィルムから中判センサー搭載のフラッグシップカメラ「GFX-100S」が発表されました。有効約1億200万画素の大型センサーを搭載するミラーレスカメラです。税別約70万円ですがアメリカでは$5.999あたりの予価が提示されましたが、実売はもう少し下がるようです。

 つい先日、ソニーからフルサイズのフラッグシップ機「a1」が発表されたばかりですが、畳みかけるように、カメラ業界のトップレベルのカメラがフジフィルムからアナウンスされました。フルサイズの中でもプロ納得の頂上スペックだったソニーa1、一方富士フィルムははるかに上回るセンサーサイズの中判でてっぺんを狙ってきました。どちらもスペック的には現時点での頂点を極めんとするもので、文句を言わせぬ迫力があります。大まかなスペックは以下の通り。


FUJIFILM GFX-100S


- 有効102MPベイヤーセンサー

- AF:コントラストと位相差のハイブリッドAF

- シャッター速度:電子1/4000秒、メカ+電子で1/16000秒

- 連写:メカシャッター5.0コマ/秒、電子シャッター2.9コマ/秒

- ISO範囲(スチル):ISO100-12800、拡張でISO50-102400

- 手ブレ補正:6.0段分の効果

- EVF:0.5型有機EL、369万ドット、0.77倍、アイポイント23mm

- モニタ:3.2インチチルト式、タッチパネル、236万ドット、4:3

- 低照度AF:コントラストで-2.5EV、位相差で-5.5EVまで

- 動画:DCI4K 30fps、4K 30fps、フルHD60fps

- ピクセルシフトマルチショット機能搭載

- フィルムシミュレーション:19モード

- シンクロ:1/125秒

- メディア:SD/SDHC/SDXC

- サイズ:150 x 104.2 x 87.2mm

- 重さ:821グラム(ボディのみ)


 フジフィルムは数年前からAPS-C機の開発に力点を置きつつも、フルフレームには見向きもせず、それをすっ飛ばして中判センサー機の開発に並々ならぬエネルギーを割いてきました。今回のGFX-100S」はその最高の成果ともいえるもので、予想するに、ここから富士フィルムの快進撃が始まる。そんな予感がします。

 フジフィルムはご存じのようにフィルムメーカーとして名を成した会社ですが、カメラ機の歴史も連綿と続いてきました。60年代には8ミリフィルムの映写機「フジカシングル8」が大ヒットしました。1986年に発売開始した使い捨てフィルムカメラ「写ルンです」は爆発的ヒットとなり、カメラ文化を若年層にまで拡げました。ここ20年は、インスタントカメラ「チェキ」がロングラン・ヒットを続けてフジフィルムのドル箱となりました。2000年台からはFinePixシリーズといういわゆるコンデジの量産が始まり、低価格で簡単に扱えるデジカメの浸透に大きな役割を果たしました。

 そして2011年、大きな転換点となるFUJI FILM Xシリーズが始まります。独自のXマウントを導入してからは、このAPS-Cサイズに主力を置き、ミラーレスカメラとしては、カメラメーカーのなかでもっとも豊富なラインアップを構築するに至りました。

 ペンタミラーを積んだ既存の一眼レフ全盛の時代は過ぎました。現在、APS-C機で主要各メーカーのカメララインアップを見ていくと、

SONY:a6000、a6100、a6400、a6600の4機種。

CANON:EOS M6 Mark II、EOS Kiss M2、EOS Kiss M、EOS M200の4機種。

NIKON:Z50 のみ。

一方、フジフィルムは、

FUJIFILM GFX100、FUJIFILM GFX 50R、FUJIFILM GFX 50S、FUJIFILM X-H1、

FUJIFILM X-Pro3、FUJIFILM X-Pro2、FUJIFILM X-T4、FUJIFILM X-T3、

FUJIFILM X-S10、FUJIFILM X-T30、FUJIFILM X-T20、FUJIFILM X-T200、

FUJIFILM X-T100M、FUJIFILM X-E3、FUJIFILM X-A7、FUJIFILM X-A5

 このように現行機種が17機というと圧倒的な数を誇っています。

 2021年はここからさらに攻勢をかけて、まさにAPS-Cミラーレスの天下を取る勢いになるのではと予測しています。とかくフルサイズの頂上決戦にカメラファンの耳目は集まりがちですが、長年支持されてきたAPS-Cサイズのセンサーはアマチュアに程よい性能を与えてくれます。値段もこなれてきた富士フィルムのカメラこそ、いま一番注目されるべきカメラだと思います。


富士フイルムXシリーズ 

 富士フイルムのミラーレスカメラXシリーズは、伝統的なスタイルと高度な技術を融合させています。このシリーズのモデルは、レンズ交換式カメラシステムで構成されており、非常にコンパクトなサイズで大型のAPS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラのすべての機能を提供しています。また長年レンズ開発にも注力してきた富士フィルムのレンズには定評があり、豊富な高品質のXレンズは、あらゆるレベルの写真家にとって魅力的なシステムとなっています。

 マニアやプロ向けには、静止画と動画の両方に優れたハイブリッドX-Tモデル、またはX-Proシリーズのような静止画中心のモデルが用意されています。ミラーレスボディには、耐久性に優れたマグネシウムやチタンなどの高品質な素材が随所に使用されています。

 フジフィルムのカメラには、非常に高速なXプロセッサーエンジンという物が搭載されており、システム全体の応答性が高く、AFや画像処理も素早く行えます。アウトドアフォトグラファーやストリートフォトグラファーは、優れた耐候性と革新的なハイブリッドビューファインダーにより、光学式またはEVFでの撮影が可能になります。

 富士フイルムは85年以上にわたる映像研究のパイオニアであり、カメラの色を迅速かつ正確に調整するための様々なフィルムシミュレーションモードを生み出してきました。フジの色彩技術は、ほとんど編集を必要としない美しい画像が記録され、それゆえ非常に人気があります。
 百聞は意見に如かずーー、まずは富士フイルムのウェブサイトで、Xシリーズ御用達の世界的な写真家たちにインスピレーションを受けてみてはいかがでしょうか。

 Xシリーズは、4K/60PのSDカード記録が可能なため、ビデオ撮影者に人気があります。また、外部レコーダーを使用して10bitの高画質で撮影することも可能です。180度チルトするタッチスクリーン液晶モニターの追加は、コンテンツ制作者やVloggersにもアピールしています。また、富士フイルムのミラーレスカメラは、高度な位相差検出技術を用いて被写体の捕捉と追尾を行うことで、業界で最も優れた部類のAF性能を誇っています。軽量なボディとレンズの組み合わせは、スポーツやアクションフォトグラファーに適しており、特にクロップファクターが1.5倍になっているため、レンズの到達範囲が広がります。


初心者にお勧めのXシリーズ

 現在もっとも注目され、売れ行きも好調なXカメラは「X-S10」です。





 富士フイルムX-S10は、Xシリーズの新たな兄弟分であり、X-Tシリーズのパワーと品質を共有する一方で、より親しみやすいコントロールシステムを採用しました。これまでの富士フィルム独自でレトロなスタイルのシャッターダイヤルを廃止し、より一般的なPASMモードコントロールを採用することで、初めて富士フイルムを使う人にも使いやすくなりました。
 X-S10のグリップは、X-T30よりも大きく持ちやすく、幅広いレンズでより実用的なものとなっています。
 X-S10は上位機種と比較して最もコンパクトなモデルとなっており、内蔵手ぶれ補正機能を搭載したことで大きなアドバンテージを得ました。
 X-T4のシステムのほうが一部のレンズでは若干優れていると考えられていますが、X-S10のIBISは手ぶれ補正なしのレンズの使用も容易にしました。ビデオグラファーは、標準マイク入力、30分4Kクリップ、ヘッドフォン用のUSB-Cポートに対応していることも評価できるでしょう。
 個人的にはX-T30の外観が好きですが、X-S10の方がはるかに実用的で柔軟性があり、最終的にはX-T30よりもX-S10を選ぶ人が多いのではないでしょうか。本体に防塵防滴処理がないのが唯一の欠点ですが、それ以外は上位機種とそん色のない性能を有しています。アメリカでの店頭価格が16-80mmの標準ズームレンズ付きで1499ドルとかなりこなれたお値段となっております。
 客観的に見て、X-S10は価格の割に非常に強力なカメラであり、キヤノンM6 IIやソニーA6600よりも説得力があります。

基本スペックは以下の通りです。

 26.1MP APS-C X-Trans BSI CMOS 4センサー
 X-Processor 4 イメージプロセッサ
 5軸ボディ内手ぶれ補正
 DCI/UHD 4K 30fps、フルHD 240fps
 425点ハイブリッドAFシステム
 2.36mドット0.62倍有機EL EVF
 3.0" 1.04m-dot の変化角度のタッチスクリーン
 ISO 160-12800、最大8fps撮影
 BluetoothとWi-Fi接続
 XF 16-80mm f/4 R OIS WRレンズ


まとめ

 フジフィルムのカメラは発色に一番の特徴があり、その精妙なバランス感は誰もが認めるところ。異なるふたつのメーカーで比較したいなら、一つはどこであれ、もう一つは絶対富士フィルムだと思います。それくらい、写りに違いが出るメーカーなのです。もしまだ富士フィルムのカメラに手を出すか迷っているなら、X-S10は買って後悔しない鉄板のフジ製カメラですので、ぜひお試しください。

2021年1月29日金曜日

美味しい風景写真の撮り方

景色をきれいに撮影する 後編




風景写真のカメラのセットアップのヒント


露出をコントロールする

 風景写真を始めたばかりの方は、カメラの自動露出モードに頼っている可能性が高いでしょう。確かにこれはシンプルな解決策でありますが、思い通りの写真にならずイライラすることも多いです。構図に焦点を当て撮影したい場合は助かりますが、オートモードは常に一貫性があるわけではなく、写真の見え方をコントロールすることはできません。

 本気で風景写真を進歩させたいと思っているなら、プリセットされた自動モードはやめ、マニュアルモードで撮影を開始することです。もしそれが難しすぎると感じたら、絞り優先やシャッタースピード優先などのセミマニュアルモードを試してみてください。慣れればコツはつかめてきます。



 適正露出を設定するための基本的なことは、重要なポイントは以下の通りです。

1:ISO感度を低くして、よりきれいな画像を撮る

2:動きがない場合は低いシャッタースピードを使用し、動きがある場合は高いシャッタースピードを使用する。

3:背景をぼかしたい場合は絞りを大きく(F値を低く)し、画像内のすべてにピントを合わせたい場合は絞りを小さく(F値を高く)する。

4:ホワイトバランスを手動で設定する。

 良い露出を得るためには、明るすぎず、暗すぎずのイメージをつかむことです。ISO、シャッタースピード、絞りの設定は、それぞれ相互に影響を与え合います。またホワイトバランスは、カメラが自動的に設定するものと、手動で設定するものがあります。

 ホワイトバランスの話を別にしたのは、ホワイトバランスが画像の色をコントロールするからです。

 極端に言えば、ホワイトバランスは画像を非常に青っぽくしたり、オレンジ色にしたりすることがあります。ほとんどの場合、実際の風景を正確に反映したホワイトバランスを設定したいと思うはずです。
 でもその前にホワイトバランスを適切に設定するためには、ケルビンスケールで色温度をよく理解しておく必要があります。

 おおまかにでも、以下の数字を覚えておくと便利です。

 色温度の指標 

  日の出、日の入り:2500-2800K

  室内:2800-4000K

  月夜:4000-5500K

  晴れの日:5500-62800K

  曇り:6200-7000K

  影の下:7000-9000K

  暗所:9000K以上





被写界深度を大きく使う

 被写界深度が大きい(または最大、深い、大きい、狭い)のは、カメラのF/16~F/22のような高いF値を使用した結果です。この設定では、画像内のオブジェクトの分離を制限し、すべてにピントを合わせることができます。これはすべてのショットに適用する必要はありませんが、基本はそこから始まります。


シャープな風景

 多くの風景写真家の目標の一つは、透き通るような美しい画像を撮ることです。私はこれが他のどのスタイルよりも風景写真家にとってもっとも重要であると思います。
 シャープな画像を得ることは、何をすべきかを知っていれば、さほど難しいことではありません。狭い絞り(高F値)を使用します。これでフレーム内のすべてのものがピントを合わせられるようになります - 画像の鮮明さを得るための最初のステップです。


カメラを安定させる

 手ブレを減らすことは、鮮明な画像を得るための重要な要素です。これを実現するためには、三脚や一脚を使用するのが最良の方法で、これらは文字通りカメラを安定させるために設計された機材です。さらに、最近のレンズは、優秀な手ぶれ補正機能がついているものがあります。かなり手振れの軽減が期待できますが、それでもブレる可能性はついて回ると思った方がいいでしょう。
 より高価なレンズはシャープになりますが、ほとんどのキットレンズは少しソフトになります。性能も値段相応ということですね。



風景写真のためのアイテム


三脚を使う

 風景写真を撮るための最も貴重なツールの一つが三脚です。

 写真機材のほとんどの部分とは異なり、三脚は(全くの初心者でも)理解しやすいものです。
 三脚は、カメラを固定して安定させるためのものです。しかし、それ以外の方法では、可動域が非常に限られ、構図の選択肢が限られてしまいます。ほとんどの三脚は調整が可能なので、欲しい風景ショットを撮るために欠かせないカメラの相棒です。カメラを安定させることで、クリアな長時間露光の写真を撮ることができ、カメラを手に持っていた場合には不可能なカメラの設定(低シャッタースピードや低ISOのコンボのような)を利用することもできます。

 超シンプルな(そして超安価な)三脚には、AmazonBasicsの60インチ軽量三脚をお勧めします。これはほとんどの風景写真の状況に適しています。


円偏光フィルターを使用する

 正直なところ、ほとんどのレンズフィルターはお金の無駄です。最大の例外は、偏光フィルター(または略して偏光板)です。要するに、偏光フィルターは画像のためにいくつかの仕事をしてくれます。

1.眩しさを軽減する

2.反射を減らす

3.コントラストと彩度を上げる



青空にポジティブな効果

 偏光フィルターは本当に風景写真家のためのカメラのレンズとして理想的です。
 このタイプのフィルターは風景意外、あまり使う頻度が少ないので、AmazonBasicの偏光フィルターで十分です。市場に出回っている他のフィルターと比較して、コストを考慮すると非常に高品質なものです。間違いなく買って損はありません。


NDフィルターを使う

 もうひとつ持っていて役に立つのは、中性密度フィルター(または略してNDフィルター)です。
 このタイプのフィルターはシーンを暗くしてくれるので、日中でも短いシャッタースピードで撮影することができます。通常、NDフィルターは2段、4段、6段、16段など、それぞれの「段数」で販売されていますが、このフィルターを使いたい場合は、2段、4段、6段、16段などの「段数」で販売されているものを使います。
 NDフィルターを使いたいと思う場面は、以下のような場合です。

1.カメラで画像を暗くする(希望の設定を調整する必要はありません
2.水の動きをぼかす
3.明るい光の下での被写界深度の拡大
4. 長時間露光撮影




広角レンズ



 全体の風景全体を広く捉えるために広角レンズは欠かせません。
 広角レンズの正確な定義はありませんが、フルサイズカメラでは40mm前後、APS-Cカメラでは25mm、マイクロフォーサーズカメラでは20mm程度までの焦点距離が含まれます。ズームレンズの中には、一端が広角から望遠までの焦点距離をカバーするものがあるため、定義が曖昧です。


 広角レンズは初心者にはいささか敷居が高いと思われがちですが、使い慣れると手放せなくなる魅力的なレンズが豊富にあります。まずはメーカー別にそれぞれよく売れている入門用広角レンズがありますから、それで十分効果は期待できます。


 広角レンズは、「風景写真のレンズ」として非常によく知られています。そのため、最初のうちは使い方を把握するのが少し難しいかもしれません。ここでは5つのヒントを掲載しておきます。
 広角レンズは、一般にフルフレームカメラの35mmよりも小さい(または広い)焦点距離を持つレンズとされています。16mmで撮影するのと35mmで撮影するのとでは大きな違いがあることは誰もが知っていると思いますが、35mmよりも短いものであれば問題ありません。


フォーカルポイント

 必ずしも必要というわけではありませんが、私は個人的にフォーカルポイントを写真に入れたいと思っています。フォーカルポイントとは、一般的に写真の中で目が休まる場所、または「移動する場所」であり、一般的にはメインの被写体を配置したい場所のことです。


奥行き

 広角が本当に得意なのは、世界を「歪める」ことです。この広角レンズの非日常なゆがみをどう扱うかで、写真の出来不出来がはっきり露になってしまいます。広角レンズは人間の目よりも広い視野で世界を見るので、その結果、前景が背景よりも大きく見え、奥行きが強調されます。下手に使えばどうしようもない絵になりますが、レンズの特性をうまく活かすと、実力以上の出来栄えを生み出してくれるものになります。


前景

 広く撮ったからといって、自動的に奥行き感が強くなるわけではありません。前景のようなものが重要です。前景に印象的な素材を配置することで、メインの風景がより存在感を際立たせることができます。


設定

 前景の強い写真の場合、一般的には、シーンのすべてにピントを合わせたいものです。つまり、絞りを絞ると被写界深度が大きくなるので、できるだけ絞る必要があります。シャープネスと被写界深度のバランスが最も良いので、この種の写真では通常F/16で撮影します。通常、レンズの3つの最小絞りは、光がレンズを介してより多く散乱されている光学現象である「回折」のために、よりソフトな写真になります。
 前もって、ご自身のレンズのしきい値をテストする必要があります。あるいは、お使いのレンズの最もシャープな絞りで撮影し、写真を重ねてフォーカスを合わせることもできるでしょう。
 いずれにせよどちらの場合も、私は三脚をお勧めします。絞り以外にも、基本ISOで撮影して、シャッタースピードを可変露出にすることをお勧めします。光が足りない場合は、露出補正、またはISOを少し上げる必要があるかもしれません。




最高の瞬間を見つける

 風景写真家にとって最高の光は、日没前のゴールデンアワーと日の出後のゴールデンアワーの時に起こるといわれます。
 ゴールデンアワーは、太陽が地平線上で最も低くなる時間帯で、光が自然に拡散されます。このわずかな時間帯は空の鮮やかな色のため風景が見違えるように変化します。


風景写真のポストプロダクション(編集)

 風景写真の編集は、簡単なものから複雑なものまであります。画像を明るくしたいという方もいるし、よりリッチでカラフルなものを好む人もいます。
 また、色、影、ハイライト、その他多くの要素を調整したい方もいるでしょう。アマチュア写真家は、自分の写真に映画のようなクオリティを加えて、ドラマチックな写真にしたいと考えがちなため、そのような傾向に陥ることがよくあります。
 端的に言って、初心者が犯しうる最大の失敗は、編集をやりすぎることです。彩度を11まで上げるのは、その一例です。シャドウとハイライトのスライダーを使って深みを出すことで、最大の効果を得ることができます。色の調整は全く問題ありませんが、くれぐれもやりすぎないように注意してください。せっかくのオリジナリティを損ねないよう大事に扱ってください。

まとめ

 
だれでも一度は、雑誌やサイトの写真で息を呑むような素晴らしい風景を見たことがあるでしょう。思わず引き込まれ、その場所へ行ったみたいと思うはずです。そのような心揺さぶる一枚の写真に挑むのはやりがいのあるものです。そのためには数々の修練と幾多の失敗を繰り返さねばならないでしょう。でもそれだけに、これぞという一枚に出会えた時の感慨はひとしおです。

 初心者が最初に挑むべきは、ずばり「夕景」です。遠くへ行かずとも、誰もが比較的容易に、かつドラマチックな情景を写せる、まさにマジックアワーです。ぜひ何度もチャレンジして、素晴らしい自分だけの夕日をモノにしてください。

2021年1月28日木曜日

風景写真の撮り方

景色をきれいに撮影する 前編




 風景写真は、写真の中で最も人気のある分野の一つです。その目標は、見る人を写真の中に引き込みながら、私たちがいかに素晴らしい環境の中で生きているかを伝えることです。

 カメラの前にあるものは何でも風景です。抜けるような青い空、紺碧の海、オレンジ色に燃える紅葉、凍てつくような白雪の森などばかりでなく、きらめく都会の夜景や人々の息づく街並みもフレームに収め得る風景の素材です。

 このガイドでは、風景写真を撮るため知っておくべき基礎的な知識をご紹介します。
 自分なりに最高の風景写真を撮るためのヒントをまとめてみました。いくつかのことはすでに知っているかもしれませんが、これらのいくつかは私自身の経験からきたものです。



計画を立てる

 風景写真を撮る動機は様々ですが、行きありばったりでは、なかなか思うような写真は撮れません。ナショナル・ジオグラフィックの写真のような目を見張る素晴らしい風景にはそう簡単に出会えるものではありませんよね。でもそこまで高望みしなくても、近所の坂道だったりビル群でも面白い素材は結構あるものです。ちょっと郊外に出ると、夕日や名もない丘でも切り取り方次第で素敵な風景に化けたりします。そこはあなたの美的センスかつ写真撮影のちょっとしたテクニックで差が出るものです。

 風景という一種漠然としたものは、あなたが完全にコントロールすることは決してできません。だからこそ偶発的な出会いも期待できるし、撮った後に見なおして意図せず面白い結果が得られてラッキーと思える時もあります。

 でも、それでも計画は必要なのです。一定レベルの計画を立てることで、あなた写真の主題が浮かび上がってくるでしょう。とりとめのない無数のゴミ写真を生むより、的を絞ったあなただけの特選写真集を編むつもりで、目的を明確にしてみましょう。

 たとえば夕日を撮ろうと決めた時は、早めの時間に決めた場所に到着し、日が傾く前に撮りたい位置関係の確認をお勧めします。ベストポイントは一点とは限りません。日の沈む前、最中、日没後、それぞれもっとも効果的な場所をあらかじめ想定しておきましょう。また構図のパターンをイメージしていくつか準備しておくといいでしょう。

 計画は、このように簡単なものから、あなたが狙いたいショットの詳細に応じて、より複雑なものまで、準備しておくことが重要です。

 もっと上のレベルにいくと、たとえば氷河の真ん中など、よりエキゾチックな場所で写真を撮りたい場合は、より綿密な計画、それに伴う装備が必要になるでしょう。他の人のサポートも必要になるかもしれません。


感動的な場所

 最終的には、自分にインスピレーションを与えてくれる場所を選ぶべきです。そうすれば、あなたの風景写真はすぐに上達します。

 これはある種の理想ですが、重厚なデジタル一眼レフカメラと三脚、ライト、反射板などを脇に置いて、コンパクトカメラの一発ショットで完了。などというぐらいのフォトジェニックな場所に行けたら最高です。地球にはたくさんの「すごい風景」があってそこでは究極的になんの撮影テクニックもいらなくなるほどの風景があります。いつかそんな場所に行きたいという壮大なゴールを持つのは素敵なモチベーションになります。あなたの撮りたい最終目的地を想定してください。



駄作と傑作の違い

 大多数の初心者の風景写真がつまらなく映るのはなぜでしょうか。
 写真撮影の多くのことがそうであるように、同じ立ち位置でいくら露出やスピードを弄り回しても、大差ない退屈な写真が量産されるだけです。


視点を変えてみましょう

:身をかがめ低い位置で撮影する

:前後左右動き回る

:風景とポートレートの合体で撮影

:天と地の比率を変える

 などなどその場でできることはたくさんあります。エフェクトに頼らず、まずは見たままの風景がどれだけ忠実に撮れるかに、集中してください。




マクロ風景写真は過小評価されている

 出来の良いマクロレンズは、小さなことを探るのがとても楽しくなります。もしいままでマクロ撮影をしたことがなければ、近所に咲いているシンプルな花を撮影するだけでも新鮮な体験になります。ぜひチャレンジしてください。写真の世界が広がります。それは風景写真にも生かせることに気付くはずです。


「小さなもの」への集中

 マクロ写真は、実際には私たちの周りの小さな世界を撮影することになりますが、たとえワイドレンズで広大な景色を撮影していたとしても、シーンの中にある「小さなもの」は、深みと興味をそそることができます。

 ただ小さな被写体に焦点を当てればいいという意味ではありませんが、写真に多様性を持たせることが大事です。

 例えば、山脈の写真を撮っているときに、小さな植物や人物を強調することを考えてみてください。このようなアプローチは、画像を通して見る人の目を惹きつけます。おそらく、彼らは声に出しては言わないでしょうが、「わぁ、本当に素敵な花だなぁ...」「わぁ、なんて素晴らしい山なんだ!」と思ってくれるはずです。

 目の前の小さなものに気を配る風景写真は、見る人の心をつかむことができるのです。



さまざまなテクニックを試してみよう

 風景写真は、あなたが見ているものを正確に表現することも、イマジネーション溢れる、シュールなバージョンを提供することもできます。

 人によって理想化された幻想的な風景ではなく、あるがままの世界を写真に収めたいと思う人もいます。彼らは、写真を目の前の(すでに美しい)風景を引き立てるための手段としてカメラを捉えています。




風景写真の大先輩に学ぶ

 風景写真家アンセル・アダムスが有名になり、尊敬されるようになったのには理由があります。彼らはカメラの操作に関する優れた技術的知識を持っているだけでなく、自然に対する深い理解の結果、より美しい写真撮影を可能にしているのだと思います。
 著作権の関係でここではご紹介できませんが、アンセル・アダムス著『40枚の写真の作り方』をご覧になれば、その風景写真に対する向き合い方がよくわかると思います。


風景写真の構図のヒント


 あなたのお気に入りの風景写真のいくつかを考えることから始めましょう。何がそんなに素晴らしいのでしょうか?



導線(リーディングライン)

 風景写真の最も基本的なルールの一つは、リーディングラインを作品に取り入れることです。
 丘を上る風の強い道を思い浮かべてみてください。下の方に立って上を見上げると、山頂に着くまで道がどのようにカーブしているかがわかります。私たちは通常、自然に山頂に着くまで道に沿って進んでいきます。写真の導線も同様に機能します。時には直線的に、時には風の強い線で、私たちの目をイメージの中へと導いてくれるのです。
 上手に使えば、導線は写真に深みを与え、見る人にショットとの関わり方を与えることができます。



 写真は3D空間を2Dで表現したもの

 では...導線にはどんなものがあるのでしょうか?
 風の強い道の例えに戻ると、丘のふもとに立って写真を撮ったとしたら、その道が導線になるので、それは素晴らしいショットになります。
 また、一般的に導線として機能する他のいくつかのものが含まれています。

:川

:海の波紋

:低く横たわっている壁やフェンス

:行列を作る人の群れ



三分割の法則を適用する

 写真撮影で最も一般的なルールの一つですが、素晴らしい写真を撮るためには非常に重要です。
 3分割ルールとは、フレーム内のすべてのものがグリッドの中にあるという考えで構図を決めることです。通常、グリッドは9つの正方形があるように設定されています。これらの正方形は互いに交差し、イメージの3つの主要なセクションを作成します。三分の一の法則を適用すると、これらの交点が最も重要な部分であることがわかります。



水を鏡にする

 水の中の山や他の自然の特徴の反射を利用することは、風景写真の構図の美しいトリックの一つです。奥行きを作るだけでなく、すでに美しいと思われる被写体の複製することができます。
 このミラーイメージはまた、あなたの写真にバランスとシンメトリーをもたらします。これは非常にシンプルなテクニックですが、強力です。


 前半はここまでです。次回後半は風景のためのカメラの設定についてご紹介する予定です。



2021年1月27日水曜日

SONY a1発表:海外の反応

本気を出したSONY a1の衝撃

 


「THE ONE NEVER SEEN」
 まだ見たことのない一つのもの。そんな意味深な広告で多くのカメラファンの注目を浴びた新製品がついにベールを脱ぎました。いろんな憶測が出ていましたが、今思えば、「THE ONE NEVER SEEN」のONEこそソニーのフラッグシップ「a1」登場を示唆するヒントだったんですね。
 ほとんど正確なリーク情報もなく、いきなり堂々と登場したソニーの新たなフラッグシップ機「SONY a1」に世界中のカメラファンがどよめいています。おそらくは東京オリンピックを標的に周到に準備してきたであろうソニーのしたたかな戦略が垣間見られます。
 このカメラ界のビッグニュースに多くのメディアがいち早く飛びつき、プロからセミプロ、ガジェット好き、ユーチューバーまで巻き込んで、早くも賛否両論が湧き上がっています。
 第一報を知ったアメリカでの反応はどうだったのでしょうか。ここでは発表初日の第一印象の中で象徴的なリアクション報道、レビューをまとめてみました。


テックリーダー(ハイテクやガジェットの紹介、レビューサイト)

最新のソニーα1は、ソニーの「見たことのないもの 」イベントの中で正式に発表されたばかりで、この最新のフルフレームカメラは、我々が今まで見た中で最も強力なミラーレスカメラである。
(中略)・・・カメラファンにとっては大々的な発表となる。要するに、写真界のマクラーレン・スーパーカーになりそうな予感がする。
ソニーα1は、50メガピクセルのフルフレームセンサーと30fpsのバースト撮影を初めて組み合わせた。ライバル機キヤノンEOS R5、または8K動画撮影とソニーA7S IIIと同様の放熱性を備え、非常に有能な動画ツールになることを約束している。
本機はソニーA9 IIと似たような筐体をベースに、これまでハイブリッドカメラでは見たことがないような技術や機能を詰め込んでいる・・・ 
 とかなり期待値の高い記事となっています。


Fストッパーズ:(カメラ・写真に関するレビューやチュートリアルのサイト)

Sony Just Destroyed the Competition With New Sony a1 Mirrorless Cameraとタイトルが既に過激です)

 曰く、ソニーは長い間ミラーレス市場をリードしてきましたが、ここ1年はキヤノンとニコンがトップ争いに参戦し混沌としてきました。しかし今日、ソニーは彼らの追撃を完封しました。 
 Fストッパーズはここである記事を引用して言います。
「(ミラーレス)カメラの技術革新はこのところ停滞していた。それはソニーの一人勝ちのせいである。長い間、競合他社がなかなか追い付かないため、ソニーは革新的というよりはむしろ反復的な機能をリリースしていた。少し良くて速いAFや少し高いメガピクセルセンサーといった具合に。最近ようやくライバルのニコン、キャノンがミラーレスに本腰入れだしたので、突き放すために本気を出した」。それが今回のSONY a1」だというのです。
 いわば「競争相手がまだゴーカートのレースをしているのに、なぜ時速300マイルで走れるレースカーを出すのか」という問いへの回答がこのSONY a1」だと言っているのです。
 それほどまでに、他社を引き離すと言われるSONY a1」はどのようなカメラなのでしょうか。




SONY a1

 「新しいソニーa1カメラのリリースで、ソニーは多くの技術の壁を押し広げただけでなく、これまで不可能だった技術を私たちにもたらしてくれました。これらの技術革新の最初のものは、センサーに属するものです。
 ソニーa1は、8倍以上の強力な新しいBIONZ XRイメージングプロセッサとペアの50.1MPセンサーを取り入れました。これは何を可能にするのか。ソニーa1はブラックアウトフリーで30fpsの撮影が可能。文字通り、従来のビデオフレームレートよりも高速でフル解像度のRAW画像を撮影することができます。これはすべて電子シャッターを使用して完全に静粛に行われ、バッファは155枚の圧縮されたRAWまたは165枚のJPEGを保持することができます。

 a1の電子シャッターも、
ローリングシャッターを最小限に抑えている。実際、我々が使っていたSony a9では、静止画撮影時のローリングシャッターを気にすることがありませんでしたが、この新しいSony a1では、ローリングシャッターをさらに1.5倍減らしているといいます。
 AFについては、イメージセンサーの92%をカバーする759点の位相差検出ポイントを搭載。リアルタイムAFトラッキングも前モデルのa9 IIより30%性能が向上しており、人、動物、鳥などに対応したアイAFも搭載しています。新しいイメージプロセッサーを搭載したことで、1秒間に120回のAF/AE計算が可能になり、これはa9 IIの2倍になり、30FPSでの撮影でも動作するようになった。


ストロボ好きにはたまらない

ソ ニーa1の革新性を飛躍的に高めているのは、フラッシュの使い方だ。ほとんどのカメラは、フラッシュの同期速度が1/250秒以下に制限されています。それだけでなく、サイレントシャッター時にはフラッシュが全く使えません。しかし、ソニーa1は世界初のメカニカルシャッターを実現し、1/400秒のシンクロスピードを実現しました。また、電子シャッター使用時には1/200秒のシンクロスピードを実現しています。つまり、サイレントシャッターを使用しても、新型のキヤノンR5/R6やニコンZ 7IIのメカニカルシャッターと同等の同期速度が得られるということです。a1でメカニカルシャッターを使えば、競合他社の2倍の速度が得られることになります。

動画性能

 ソニーa1は、10ビットで印象的な8k/30pを提供しており、10ビットで4k/120pを15ストップ以上のダイナミックレンジ(静止画では15ストップ)で撮影することができます。また、FX9やFX6と同じS-シネトーンカラーマトリックスを採用しているので、誰もがいつも求めている映画のような素晴らしい映像を撮影することができます。
 また、内蔵の手ぶれ補正機能を使って、5.5段のシャッタースピードで5軸手ぶれ補正をかけて記録することもできます。また、ソニーa1は独自の放熱構造を採用しており、他のソニーのフルフレームミラーレスカメラに見られるような小型ボディのフォルムはそのままに、8K/30pで最大30分間の撮影が可能となっています。


その他の特徴

 他にも注目すべき機能をいくつか。ソニーa1は、0.64型944万ドットの有機EL Quad-XGAで、世界初の240fpsのリフレッシュレートを実現した電子ビューファインダーを搭載しています。
 またメカニカルシャッターと電子シャッターの両方で世界初のアンチフリッカー撮影を実現。
 さらに画像への高速アクセスを必要とする人のために、a1は業界最速の内蔵Wi-Fi、SuperSpeed USB 10Gbps、1000BASE-Tイーサネットを搭載しています。
 その上、メニューシステムの見直し、多様な画像出力(圧縮、ロスレス、HEIF、"ライト "JPEG/HEIFなど)、ホコリ取り機能の向上、防塵・防湿性の向上などの記載があります。また、レンズ交換時にほこりからセンサーを守るために、電源オフ時にメカニカルシャッターを閉じる新機能も搭載されているとのこと。

 6,500ドルでソニーa1を予約注文することができます。これは多くの写真家に値札ショックを与えるかもしれない(高額すぎ?)。しかし、大量の技術革新と 世界初の技術を考えると、彼らは値札を正当化する以上のものを持っていると思います。」




 以上のように、このソニーa1に対する感想は、「すごいかもしれないが高すぎ」などのコメントが多く寄せられているようです。確かに公式サイトのスペック表示だけ見ると、革新的な内容満載のようです。はたして実力のほどは?
 今後出回るであろうデモ機のレビュー等々の正直な報告が待たれるところですね。

2021年1月26日火曜日

スマホカメラの撮り方

スマホで写真を上手に撮る方法




 スマホカメラがコンパクト・デジタル・カメラの座を奪ったのはほんの少し前に話なのに、いまや巷でそれが当たり前のように一般化しています。
スマホカメラを使う人の多くは、ちょっとした記録用として、いつでも手軽にオートで撮れる、そんな簡単、便利な機能で満足しているようです。
 それでも現代のように、SNSなどでの発信を前提と考えて撮る人の中には、写真のクオリティ、センスなどに不満を覚える人も増えてきました。確かにいまソーシャルメディアで見る写真・映像作品の出来不出来には大きな開きがあって、スマホ写真一枚にしても、その善し悪しが如実に表れる時代となってきました。

 専用の写真用カメラなら歴史があるので、その使用法や効果の出し方などたくさんのテキストやマニュアル、定石の解説などが流布していますが、スマホカメラに関してはまだこれからという印象です。おそらくこのスマホカメラも文化として成熟するにしたがって多くのメソッドか確立されていくのでしょうが、それまでの足掛かりとして、いくつかのアドバイスを列記してみました。
 スマホで撮った写真がイマイチぱっとしない、あのブログのスマホ写真はすごくかっこよく、きれいなのに、なぜ私のスマホじゃ上手く撮れないの?
 以下の文がそんな方のお役に立てれば幸いです。





 カメラでいい写真が撮りたい。そう思うカメラ初心者は多いのですが、残念ながら、1:「デジタル一眼レフカメラは高価」であり、2:「理解するのに時間がかかる」ことがあります。しかし、この2つの点では、スマートフォンはデジタル一眼レフカメラやその他の「本物のカメラ」を凌駕しています。

 あなたはすで
スマートフォンを持っていて、カメラアプリを使ったことがあるでしょう。それは素晴らしいことです。あとは、いくつかのコツを学んで練習するだけです。



1. グリッドラインの使用

 グリッドラインは、スマホで写真を撮るときに構図のバランスを整えるのに役立ちます。これは、スマホでの写真の品質を向上させる最も簡単で効果的な方法の一つです。

グリッドラインをオンにすると、写真は水平方向と垂直方向の両方で3分の1に分割されるべきであるという構図の原則である「3分の1のルール」に基づいて画面上にラインが表示されます。

この3分の1の法則に基づいて、被写体を線に沿って並べたり、交差するところに並べたりすると、よりバランスが良く、見栄えの良い写真になります。スマートフォンには光学ファインダーがないので、これは必須です。




iPhoneのカメラでグリッドラインを有効にする方法

設定 "に移動します

「写真とカメラ」を選択

「grid」を見つけて、それをオンにします。



Androidのギャラクシー・スマホのカメラでグリッドラインを有効にする方法

カメラアプリを開く

「セッティング」 に移動します。

下にスクロールして、「グリッドライン」オプションを「on」に切り替えます。




2. 接近して撮る

 スマートフォンのカメラのデジタルズームを使うと、細かいディテールがかなり失われてしまいます。その代わりに、被写体の方向に数歩だけ近づいてみて、写真が良くならないかどうかを確認してみてください。

被写体に少し近づくだけで、画質に大きな違いが出てくることに気付くはずです。




3. フィルターに頼らない

 フィルターは昔はクールでしたが、最近ではギミックとして見られています。世界中の数え切れないほどの若者たちが使っているありふれた既存のフィルターを使うよりも、編集に挑戦してみましょう。

 SnapSeed、Photoshop Express、iPhotoなどのモバイルアプリケーションは、写真の完成度を損なうことなく写真を微調整するのに最適です。



4. レンズのクリーニング

 お使いのスマホのレンズは、思いのほか汚れています。ポケットやバッグから取り出し慌てて撮った写真は、曇っていたり、どこか不鮮明。そんなことは多いものです。ぼんやりとした画像は修正不能です。常日頃からレンズをきれいのする習慣を身につけましょう。

 私はレンズ拭き布と市販のガラス用クリーナーを購入することをお勧めします。



5. 角度にこだわる

 奇妙な角度からの写真を撮ることで人目を惹き、平凡な被写体を印象的な写真に昇格させることができます。これは別の視点から見ることであり、これを行うには創造性が必要です。

 鳥瞰図や俯瞰図を考えてみましょう。そのためには、屋上やはしごから写真を撮ってみるのもいいでしょう。

 逆鳥瞰図を撮るのはどうでしょうか?- 時には、仰向けになって見慣れたものを撮ってみるのです。思いもよらない映像をクリエイトした自分に気付くかもしれません。




6. 遊び心で視点を考える

 ユニークな写真を撮る人には、それぞれ個性があります。「写真は綺麗」に、という既成概念をつきやぶって、いたずら心で被写体を狙うのです。たとえば私の知人は普段は一眼レフを使いプロ級の写真の腕前なのですが、スマホカメラの時は、ガラス越しの撮影や、鏡を介した反転写真、水面に移るゆらゆら風景をひっくり返してアート風の写真を撮ったりしています。スマホ写真は画質にこだわらず、視点とアイデアで勝負しましょう。




7. スマホを横向きにする

 ウェブサイトは基本は横長のメディアです。スマホだとついついタテ構図のまま撮影しがちですが、多くの場合は横の方が相応しい「絵」になります。(もちろん例外もあります)でも一般的にみて、タテの写真をウェブで見るとき左右の真っ黒な余白は不格好です。コンテンツ制作者としては、画面の一部ではなく、画面全体を使った横長の写真を制作することを目標にしてください。



8. フラッシュを忘れる

 スマホでいい写真を撮りたいなら、フラッシュのことは忘れた方がいいです。フラッシュは決定的な瞬間を台無しにする可能性大です。専用カメラの場合は、フラッシュに対応した写り方も調整可能な場合がありますが、スマホではそこまでの拘り設定は少ないでしょう。

 それでは暗い場合はどうすればいいの?ということですが、小型のポケットライトを間接照明として使うことができます。街頭や、建物の中の照明器具を使うのも一つの手です。

 人工的な光よりも自然光の方が良い場合がほとんどなので、昼間の光が残っているうちにスマホで写真を撮れるように心がけましょう。






最後に

 写真撮影のコツとポイントは、他の芸術と同じように、学習と練習の継続です。

 良い写真にはコンテンツ戦略に欠かせません。デジタル一眼レフやその他の「本物のカメラ」は確かに良いものですが、必ずしも最も手頃な価格で便利な機材とは限りません。あなたが持っている機材、つまりスマホで本当に素晴らしい写真を撮るという選択は、これからの、まだ見ぬアートへの第一歩だと思って励んでいってください。




2021年1月25日月曜日

Vlog始めるならSONY ZV-1

ビデオブロガーに最適のカメラ

 

 
 「Vlogやりたいんだけど、それ専用のカメラってあるんですか?」
 そう問われれば、真っ先に思う浮かぶカメラ、それがSONY ZV-1です。さすがソニーといいますか、時代を敏感に掴んで、これまでのカメラ制作技術を生かしてビデオブログに特化した見事なカメラを生み出しました。
 軽量小型で扱いやすいシンプルなインターフェースに、画質や機能面でまったく妥協しない高性能なコンパクトカメラに仕上げるあたりは、もはやライバルをすっかり引き離した感があります。ここではSONY ZV-1がいかにVlogに適したスグレモノであるかを簡潔にご紹介していきたいと存じます。



高画質、高度な効果
ZV-1は、ポケットに入れて持ち運びしやすいデザインでありながら、1.0型の大型Exmor RSTM CMOSセンサーを搭載しており、薄暗い場所や厳しい照明条件でも高画質を実現しています。また、大型センサーの採用により、背景をぼかしたボケ味のあるプロ仕様の映像を実現するとともに、高速データ読み出しによる4K動画やスーパースローモーション動画の撮影にも対応しています。


自撮りに最適化
ZV-1は、人間工学に基づいたグリップで安定した自撮り撮影が可能で、明るい録画ランプを搭載しているので、何度も録画を押すのを忘れることなく、素早く簡単にVlogを撮影することができます。


バリアングル液晶画面
フリップアウト式の液晶画面で、マイクなどのアクセサリーで視界を制限されることなく、Vlogや自撮りのフレーミングを確認することができます。自撮り撮影時にも直感的にフォーカスやシャッターなどの調整が簡単にできるタッチパネルコントロールを搭載しています。


自然な肌色
ソニーの強化されたカラーサイエンスは、生き生きとした自然な画像を保証し、特に多様な肌色に強くなります。動画撮影と静止画撮影の両方に対応し、シミをなめらかにする「ソフトスキン」オプションにも対応しています。


強力な手ブレ補正機能
カメラを持って歩いていても、光学式・電子式手ブレ補正機構「SteadyShot™」を搭載しているので、スムーズで安定性の高い画像が得られます。手持ち撮影やブログ撮影に特化して設計されており、撮影グリップが付いているので、ブレや手ぶれのない安心した撮影が楽しめます。静止したままではなく、プレゼンテーションやフレーミングに集中して撮影することができます。


優れた録音性能
3つのカプセルマイクを内蔵しているので、人ごみの中でもはっきりと声を録音することができます。独自の設計・構造により、空間フィルタリングを採用し、気になる周囲の音を抑えてクリアな音声をカメラの前で撮影します。また、付属のウィンドスクリーンを装着することで、風の強い屋外でも安心して撮影することができます。


最高のオートフォーカス
高性能な焦点面位相差AFセンサーにより、高速・高精度なピント合わせが可能な「ファストハイブリッドAF」を搭載。画面全体の65%のエリアに315個の位相差AFポイントを搭載し、被写体を素早く切り替えることができます。自撮り時には、顔から背景までワンタッチでピントを切り替えることができるので、シャープで正確なピント合わせができます。


顔に最適化された自動露出
既存のカメラでは不規則な環境に対応しきれず、どうしてもプロっぽい撮影に近づけることはできませんでした。しかし、ZV-1に搭載されているAEトランジションアルゴリズムは、影や日差し、室内外の照明条件が劇的に変化しても、迅速に露出調整を行います。また、顔を優先的に撮影することで、照明が理想的ではない場合でも、被写体を常にベストな状態で撮影することができます。


美しい背景ボケ
設定で「ソフトフォーカス背景のプロ仕様」にすることで、表情豊かな自撮り写真を撮影できます。独自のボケスイッチは、複雑な露出バランスや被写界深度のコントロールを一切省き、1つのボタンで操作できます。ボタンを押すだけで、すべてにピントを合わせるか、背景をぼかすかを切り替えて、被写体を効果的に浮かび上がらせることができます。


リアルタイムトラッキング
カメラに顔を向けるだけで、カメラが色、パターン(明るさ)、被写体との距離(奥行き)、顔・目の情報を認識し、自動的に正確なピント合わせにスナップします。また、カメラが目や顔、被写体を認識すると、それぞれのターゲットに枠が表示されるので、被写体にピントが合っていることを確認して安心して撮影することができます。



商品レビュー設定
商品レビュー設定を使用して、新たなプロフェッショナリズムのレベルに引き上げ、注目の製品に素早く正確にフォーカスを移すことができます。C2カスタムボタンを押すと、デフォルトで製品レビュー設定が有効になり、あなたの顔を優先してフォーカシングを行い、視野を広げることができます。カメラの前に製品をかざすだけで、顔からフォーカスポイントが切り替わるので、オートフォーカスでイライラすることもなく、効率的にビデオレビューを撮影することができます。


スーパースローモーション
壮大なスーパースローモーションで、決定的な瞬間から日常的な瞬間までをキャプチャして、簡単にあなたのビデオにドラマと魔法を追加します。最高960fpsのフレームレートで記録することで、ほとんどの瞬間をキャプチャすることができ、再生レートを調整することで、4倍から40倍の間でアクションをスローダウンさせることができます。



クリエイティブスタイル・ピクチャーエフェクト
クリエイティブスタイル」と「ピクチャーエフェクト」の設定により、動画に個性と面白さを与えます。クリエイティブスタイルでは、コントラストや色などの画像パラメータを調整でき、ピクチャーエフェクトでは、シックなモノクロームや魅力的なミニチュア効果など、画像に驚くほど新しい個性を加えられます。



高画質静止画撮影
1.0型Exmor RS CMOSセンサーとZEISS® 24-70mmレンズで高画質な静止画を撮影。大型センサーと開放F1.8~2.8の大口径レンズ、最新世代のBIONZ X™プロセッサーが、低照度下でも優れた性能を発揮し、ポートレートでは美しい背景のボケ味が楽しめるプロ仕様の画像を実現します。


縦型ビデオタグ機能
ZV-1は、垂直に録画した動画にメタタグを追加することができ、PCでの回転やトリミングの必要がなく、モバイルフレンドリーなプラットフォームにすぐにアップロードすることができます。


直感的なタッチ操作
ZV-1のタッチスクリーンでは、フォーカスやトラッキングポイントの選択、その他の設定を簡単に行うことができ、自撮りやブログ撮影の際にディスプレイを反転させても、カメラの後ろでダイヤルやナビゲーションスティックを探す必要はありません。



4K動画を撮影
4K(QFHD 3,840×2,160)の映像記録で、世界のすべての美しさとディテール、そして自分自身の美しさをとらえます。ZV-1は、高速センサーLSIの採用により、フルピクセル読み出しと4Kに必要な画素数の約1.7倍のリサンプリングを行い、1コマ1コマに驚きのディテールを凝縮しています。


映画から静止画を抽出
ZV-1は、カメラ内で撮影した動画からフル解像度の静止画を取り出すことができます。動画のハイライトを撮影したり、時間を節約して、カメラから直接動画とサムネイルのフルパッケージを共有することができます。


NDフィルター内蔵
NDフィルターを内蔵しているので、シャッターアングルやF値のクリエイティブな意図を損なうことなく、常に最適な露出が得られます。すべてのプロのビデオ環境の定番である調整可能なNDフィルターは、EV19までの昼間の光条件など、それなしでは不可能な場所で、ぼやけた動きや表現力豊かなボケを撮影することができます。


プロの動画撮影ワークフローをサポート
より要求の厳しい制作には、S-Log3やS-Log2のガンマカーブなど、プロ用機器では一般的なムービー機能をサポートしています。これらのS-Logプロファイルを使用した広いダイナミックレンジは、カメラとのマッチングに最適で、ハイライトの白飛びやシャドウのディテールの消失を最小限に抑えます。また、ピクチャープロファイルとクリエイティブスタイルの追加オプションも用意されており、ガンマディスプレイアシスト、ゼブラ測光、Recコントロール付きクリーンHDMI出力、タイムコード、プロキシ録画などの高度な機能も利用できます。ビデオのプロが日々の仕事の場面で必要とするすべてが揃っています。




まとめ
総じてSONY ZV-1はVlogを撮りたい人の要求にすべて応えるべく、その技術を結集して最高のものを目指して作られたと思います。
 しかし、それでもいくつかの問題点は指摘されています。
 テーブルに三脚で設置して撮影している時に手ブレ補正によって背景が細かくブレている、とか、車載撮影でのアクティブ手ブレ補正は有効だが、GoProやDJIなどのアクションカメラには及ばない。特に広角レンズでのブレ補正をより洗練させる必要がある、などの報告は気になります。
 それでもあまたある高価なフルサイズ・ミラーレスのカメラよりはるかに低価格で、鑑賞に堪えうる映像を作れるこのカメラは大人気です。いままでカメラに関心のなかった若い世代にも大きくアピールし、映像文化の新しい局面を切り開いたことで、もっともっと大きく評価されるべきカメラだと思います。