マーベル・シネマティック・ユニバース入門
映画の醍醐味がたっぷり楽しめるMCUとは?
ただいま「Disney+」で絶賛放映中の「Loki」が面白いです。でもMCUの映画を観た人じゃなくては全くついていきにくいSci-Fi (サイファイ) ドラマシリーズです。
少なくとも「マイティ・ソー」シリーズ2作品だけでも観ておかないと主人公のロキが何者で、どこが魅力なのかもさっっぱりわかりません。さらに言えば、「インフィニティ・ウォー」と「エンドゲーム」を押さえておけば、このドラマは存分に楽しめるのですが・・・。でもだから観なくて結構とは言えないほどの面白みが満載のドラマなのです。
話はざっくり言えば、時空を横断するロキの冒険物語です。ここまでのところ、いろんな伏線を張り巡らせて、どこへ着地点を持っていくのかわからないスリルとユーモアに満ちたストーリーです。このMCUのシリーズの面白さの一つは、各キャラクターの個性で、このロキはその中でも敵か味方かわからない裏切りをモットーにした人物像が魅力です。加えて今回は、時間移動を取り締まるTVAという組織がどういう存在で、今後MCU全体にどのように関わっていくのかが興味を惹く要素となっています。とにかく今まで一連のマーベルシネマティックユニバースを観てきた人なら必見の一作です。
「Disney+」ではこれまでに、「ワンダヴィジョン」「ファルコンアンドウィンターソルジャー」という2つのMCUドラマシリーズを放映してきましたが、いずれも全く異なるカラーの作品ながら、実にMCUイズムに満ちていた、素晴らしい作品でした。
なので今回の「ロキ」も決して期待を裏切らない作品として完結してくれるはずです。
今からでも遅くないので、ぜひ観られる方はチェックしてみてください。
では、全くMCU全体を知らない方のために、ちょっと解説を試みてみましょう。
そもそもMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)ってなんなのでしょうか?
それにはまずマーベルコミックありきの話から。
アメリカには古くから2大コミック誌というのがあって、その一つが「スーパーマン」「バットマン」「ワンダーウーマン」などが代表作の『DC Comics』です。
そのライバルがMCUの元ネタとなる『Marvel Cimics』です。
マーベルの有名なコミックシリーズはたくさんあって、このMCUの映画シリーズ以前で人気があったのは「スパイダーマン」「キャプテン・アメリカ」「ハルク」「X -Men」そして「ファンタスティック4」などです。
映画化に当たってそれまでどちらかというとマイナー気味だった「アイアンマン」や「マイティ・ソー」「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」「アントマン」なども一躍人気ヒーローシリーズとなりました。
MCUの映画化は「アイアンマン (2008年)」から始まりました。これが大ヒットしたおかげで、シリーズ化の道筋ができ、以後毎年のように次々と大作が公開されていきました。
全てのストーリーはマーベル・コミックスが下敷きとなっており、概ね原作ありきで作られてきました。とはいえ映画という媒体を考慮したアレンジも色々工夫され絶妙で、リアリティには細心の注意を払っています。どの映画作品もコミックファンの期待を裏切らない仕上がりです。
この辺りは製作を統括するケヴィン・ファイギという人のコミックに対する造詣の深さと力量、そして監修を務めてきたコミック原作者のスタン・リーの功績が大きいと思います。
マーベル・シネマティック・ユニバースの魅力
マーベル・シネマティック・ユニバースは、マーベルのキャラクターや設定、ストーリーに関連した単一の物語を描く映画やテレビシリーズの集合体です。ブラックパンサーやドクター・ストレンジ、スパイダーマンやアイアンマンなど、様々なヒーローが登場する、ディズニーとマーベルの共同制作による作品です。ディズニーとタッグを組んだことで、テレビシリーズにも拍車がかかり、すでに数年先まで、予定された作品群が目白押しです。
これまでのMCUのストーリー
これまでのMCUのストーリー
MCUの始まりは、トニー・スタークがアイアンマンになったことです。2008年に公開された「アイアンマン」では、トニー・スタークが中東の洞窟に閉じ込められ、ナノテクノロジーを使って人工心臓を作ることが唯一の生き残り戦術となっていました。それがきっかけでアイアンマンとなり、今後のMCUの方向性が定まりました。
ソー、ハルク、キャプテン・アメリカなどのヒーローの紹介映画を見て、彼らがどのようにアベンジャーズ・イニシアティブ(ニック・フューリーが率いるシールドが大きな脅威に対抗するための計画)に結びついているかを学びました。
アイアンマン、ハルク、ブラック・ウィドウなどのヒーローたちが「アベンジャーズ」と呼ばれるチームを結成し、エイリアンの侵攻を阻止します。
その後、キャプテン・アメリカが現実世界に戻ってきたことや、アベンジャーズがニューヨークの戦いの影響をどう受け止めたかなどが明らかになります。
スタークは、アベンジャーズが単独で行動しなくても済むように、犯罪撲滅のためのアンドロイドを作ることを決意しますが、その中にウルトロンという強力なアンドロイドがいました。しかし、ウルトロンがアベンジャーズに反旗を翻し、世界を破壊すると脅しをかけたことで、事態は急変します。アベンジャーズはウルトロンを阻止しますが、何十万人もの人々が亡くなるという大きな犠牲を強いられます。
MCUは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で宇宙にも目を向けます。この映画では、他の人々を守りながら宇宙で安全に過ごそうとするヒーローたちに焦点を当てています。そして、宇宙を破壊する力を持つインフィニティ・ストーンズをすべて手に入れようとするサノスの計画を知ることになります。
ソー、ハルク、キャプテン・アメリカなどのヒーローの紹介映画を見て、彼らがどのようにアベンジャーズ・イニシアティブ(ニック・フューリーが率いるシールドが大きな脅威に対抗するための計画)に結びついているかを学びました。
アイアンマン、ハルク、ブラック・ウィドウなどのヒーローたちが「アベンジャーズ」と呼ばれるチームを結成し、エイリアンの侵攻を阻止します。
その後、キャプテン・アメリカが現実世界に戻ってきたことや、アベンジャーズがニューヨークの戦いの影響をどう受け止めたかなどが明らかになります。
スタークは、アベンジャーズが単独で行動しなくても済むように、犯罪撲滅のためのアンドロイドを作ることを決意しますが、その中にウルトロンという強力なアンドロイドがいました。しかし、ウルトロンがアベンジャーズに反旗を翻し、世界を破壊すると脅しをかけたことで、事態は急変します。アベンジャーズはウルトロンを阻止しますが、何十万人もの人々が亡くなるという大きな犠牲を強いられます。
MCUは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で宇宙にも目を向けます。この映画では、他の人々を守りながら宇宙で安全に過ごそうとするヒーローたちに焦点を当てています。そして、宇宙を破壊する力を持つインフィニティ・ストーンズをすべて手に入れようとするサノスの計画を知ることになります。
地球に戻ったキャプテン・アメリカとアイアンマンは、世界で行われたことに対して罪を問われる可能性があります。ソコヴィア協定にサインしなければ、スーパーヒーローが暴走できないようにアメリカ政府に登録することができます。これにより、ヒーローたちの間で内戦が始まり、彼らは2つのグループに分かれます。彼らはお互いに大規模な戦いを繰り広げ、最後には別々の道を歩むことになります。
それから間もなく、ソーと彼の家族や友人たちは、インフィニティ・ストーンズを探し続けているサノスに宇宙空間で襲われます。サノスは地球に向かってくる。これにより、アベンジャーズはサノスを倒すという一つの目標に向かって団結するのです。
しかし、サノスはインフィニティ・ストーンズをすべて集め、宇宙全体の生態系を守るためと称し、資源を保つことを目的に、宇宙の人口の半分を抹殺することを決めます。
日本人が言うところの指パッチンですね。
これにより多くのヒーローたちが姿を消します。サノスを止めるためにアベンジャーズ隊が再びチームを組むまでに5年の歳月が流れます。
復讐作戦は実行され、彼らは簡単にサノスを殺します。さらにその後、彼らは過去に戻ってインフィニティ・ストーンズを集め、失われた友人たちを復活させます。しかし、それを知った過去のサノスがアベンジャーズを止めるためにやってきます。その結果、史上かつてない大規模な戦いが繰り広げられることになります。
ここまでが10年かけて積み上げてきた、MCUの映画シリーズの全様です。
これまでの全MCU映画を観てきた人にとってはまさに感無量の完結です。
ここまでが10年かけて積み上げてきた、MCUの映画シリーズの全様です。
これまでの全MCU映画を観てきた人にとってはまさに感無量の完結です。
こうして一つの大きなサーガは一区切りを迎えたわけですが、2020年からは新たなフェーズ、「フェーズ4」と言う物語の流れが始まりました。コロナにより上映、公開予定に変更がありましたが、今年は仕切り直しで改めて温存してきた作品や企画が怒涛の作品ラッシュとなって発表されていきます。「ブラックウィドウ」「スパイダーマン」といったお馴染みのヒーローが帰ってきます。さらに新たな時代を予感させる新キャラも続々紹介されています。
いずれにしても、10年間で培った世界観は圧倒的で揺るぎないものです。かつてこれほど大掛かりな映画シリーズのプロジェクトは「スターウォーズ」ぐらいで、今やそれを凌駕するほどの勢いで広がりつつあるMCU。今後の展開に目が離せません。