加速する開発競争
去年あたりからミラーレス市場におけるハイエンド機への期待と注目度が高まりつつあります。カメラの歴史を見てもかつてないほど、ハイレベルな技術開発競争が水面下でなされており、あのメーカーがこんなもの出してきた、こっちのはこんなすごいスペックで開発発表してきた・・・とわずか半年余りの間に次々とビッグニュースが飛び出してきます。
カメラ市場自体が収縮している中で、敢えて各社は強気で、最新テクノロジーの粋を集めたカメラを発表し続けていく模様です。
ここ一年以内に発表もしくは発売されたハイエンド機は以下のものです。
SONY a1
まさにソニーのフラグシップ機。それまで同社の最高峰と目されていたa9 IIをも凌ぐ超絶スペックでファンを驚かせました。
海外のカメラファン、レビュアーらのファーストインプレッションも絶賛の声が大きいです。たとえば批評家のブライアン・カーナサンは、
「まず、私はこのソニーa1の名前が大好きです。簡潔で、最高の機能と妥協のないデザインを反映していると思います。
ソニーのミラーレス一眼「α1」は、どのような被写体に適しているのでしょうか?すべてです。このカメラはすべてにおいて "The One "です。
ソニーはa1を発表する前のティーザーで「The One」と言っていましたが、a1はあらゆるニーズに対応する「1」のカメラです。現時点では、a1よりも少しでも優れたカメラはほとんどありません。レンズ交換式カメラの最高峰と言っても過言ではありません。
究極のカメラの地位を得るためには、プロや本格的な愛好家に相応しい高額な価格が必要です。この価格を支払うことで、究極の画像キャプチャツールを手にすることができるのです。」とべた褒めの状態。
一般のカメラファンからもかなり興奮気味、かつ好意的な賛辞が目立ちます。
このソニーa1直後に発表されたのが、
Fujifilm GFX100Sです。
こちらはフルサイズよりも大きなラージフォーマット、つまりいわゆる中判サイズのセンサーを使用した最新機です。こちらも発表と同時に、そのインパクトが世界中に伝えられました。いわく、
「新時代を先取りする未来型カメラのスタンダード機」
「フルサイズが小さく見える、巨人のようなセンサーをコンパクトな筐体に詰め込んだ意欲作」
「モンスター級の解像度とそれを支えるメカニカルな凝縮性、普遍性が明日のカメラの形を変える」
などなど、こちらも絶賛する声が多きく、メーカーの予想を超える注文が殺到したそうです。どうやらカメラ人口そのものは減ってはいるものの、下支えするコアなファンがこういった上昇志向のカメラを歓迎し、業界の熱量を保っているようです。
その次に手を挙げたのはカメラの老舗、ニコンです。
ニコンのフルサイズ・ミラーレスカメラ、Zシリーズのフラッグシップの制作発表です。
こちらはNIKON Z9と、数字が大きくなるほどステータスが上がるような序列です。
プロ志向の強いNikonの最高峰Z9。本機の噂されているスペックを見ると、ニコンもいよいよ本気でミラーレス市場のてっぺんを狙いに来たようです。このフラッグシップのフルフレームミラーレスカメラは、45MPセンサー、20fpsの連写、8K動画機能などを搭載すると言われています。
このスペックはNikon Rumorsが発表したもので、その出所として「信頼できるソース」を挙げています。NR社によると、いわゆる「ニコンZ9」は、ニコンD6スタイルのボディ(縦グリップ内蔵の可能性あり)、キヤノンEOS R5レベルの画像処理能力、ソニーa9IIレベルのオートフォーカスで構成されたカメラの合体版のようなものになるといいます。
このカメラには、46メガピクセルのセンサーと新しいEXPEEDプロセッサーが搭載され、フルスピードで最大20コマ/秒の撮影と8K/30pビデオの撮影が可能になると言われています。また、物体検出機能付きAFの向上、高精細なブラックアウトフリーEVF、XQD/CFExpressデュアルカードスロット、ギガビットLAN、「新しいユーザーインターフェース」なども搭載される予定ですが、この点に関する詳細は明らかにされていません。
これらはすべて、「2021年秋」に登場し、価格は6,000~7,000ドルになると言われています。
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