2021年1月12日火曜日

2021 入門カメラ購入のヒント

今おススメのカメラ選び


 今回は、新しくカメラを買おうという方に向けたカメラ購入ガイドです。

 カメラが欲しいという人にもいろいろ理由があるでしょう。例えば、子供ができたので成長記録を撮りたい。趣味の鉄道写真にいいカメラが必要だ。インスタグラムなどネットで写真を見たり発表するのが楽しそうで自分もやってみたくなった。中には仕事で撮影する必要に迫られて、という人もいるでしょう。

 カメラの種類や機種も全くの素人向けからプロ御用達まで幅広く存在します。今回は、私が考えるカメラの存在意義を根底に、これからカメラを始めようという方に向け、タイプ別にどのような人にどんなカメラが相応しのか、考察しておススメをあげてみたいという企画です。

 特にこれまでカメラをあまり意識しなかった人に向けての記事となります。なぜなら、すでにカメラに対しある程度の造詣を持つ方は、人に言われるまでもなく、自分がどんなカメラが必要なのか心得ているからです。ここで対象とさせていただくのは、あくまでもカメラに対してこれからという人向けですので悪しからず。


 それではタイプ別カメラ購入ガイドの始まりです。Q and A 方式で行きます。


Q1 スマホカメラに限界を感じ、よりよく写せる気軽なカメラが欲しい方。

A1 Pansonic DC-TZ95



スマホカメラにないコンパクトカメラの利点。その筆頭はズームです。TZ95は高精細ファインダー&180度チルト対応タッチパネルモニター搭載。 光学30倍ズーム 高倍率コンパクトカメラです。同タイプのコンパクトカメラとして取り立てて小さいわけではありませんが、スーツのポケットや女性のショルダーバッグなどには楽勝で収まります。なんといっても光学30倍ズームはスマホにはできない芸当です。はるか遠くのものをぐっと引き寄せる快感はこのクラスのデジカメならではのもの。その豪快さをぜひとも味わっていただきたいです。

コメント:日頃ちょっと気になった情景をスマホで撮る、という習慣はホントにここ10年ほどで拡がった新しい文化です。スマホの強みはいつでもほとんど持ち歩いている、ということ。昔は外出中、面白い発見があっても手元にカメラがないので撮りようがありませんでした。そこでカメラメーカーはより身近に写真を撮ってもらおうと、小型化に取り組み、胸ポケットに入るくらいのコンパクトデジタルカメラが大流行しました。機能に制限はありますが、それを補ってあまりある携帯性には捨てがたいものがあります。このカテゴリーのカメラは今後も縮小化の恐れがあります。店頭から消える前に、手に取って試していただきたいものです。



Q2 スマホもコンデジもイマイチ不満。なんでも簡単にきれいに撮れる写真が欲しい。

A2 Canon PowerShot G7 X Mark III



いつもソニーのサイバーショットRX100シリーズを推しているのですが、キャノンのライバル機 PowerShot G7シリーズも負けていません。コンパクト機の中では大きめの1インチセンサーを採用し、ズーム全域で明るく、鮮鋭に描写するF1.8-F2.8レンズを備えています。RAWバーストモードで最高約30コマ/秒の高速連写ができ、4K動画にも対応。キャノンお得意のピクチャースタイル、シーンモードも豊富で、あれこれ操作しなくても、印象的な一枚が気軽に撮れる高性能な一台に仕上がっています。

コメント:キャノン対ソニーの熾烈な首位争いはフルサイズの上位機種から、こちらの高級コンパクトと言われるカテゴリーのカメラまで丁々発止の状態。どちらかを選ぶのも好み、相性の問題で、いずれも甲乙つけがたい性能のよさです。カメラをあまりいじりたくはないが、簡単に人とちょっと差のある写真を撮りたいのなら、このクラスに踏み込むのがよろしいかと存じます。



Q3 カメラのことはよくわからないが、自分の趣味・興味を写真に収めたい。

A3 Panasonic DC-G99


ローパスフィルターレスの20.3M Live MOSセンサーにより、高解像画質での鮮明な描写を実現。LUMIXの絵作り思想「生命力・生命美」を継承し、空と雲が織りなす繊細なグラデーション、水平線まで続く大海原の奥行き感までも忠実に表現。そこにある息吹、空気、歴史といった「感性」がとらえたものまで、しっかりと描き出します。とメーカーの公式ページにあるように、はフィールド一眼というコンセプトを明確に打ち出したパナソニックのど直球カメラです。ボディ内手ブレ補正5軸とレンズ内手ブレ補正2軸を連動して制御するDual I.S.2を搭載し初心者の不安を払しょくするブレない写真が撮れます。

コメント:スマホ、コンデジからのステップアップを図るなら、マイクロフォーサーズは格好のネクストステップとなります。パナソニックは4K撮影の新時代の皮切り役を務めたパイオニアであり、小型軽量の利点を生かして、いつでもどこでも家族みんなが手にして撮れるユーザーフレンドリーなカメラとなりました。またマイクロフォーサーズは望遠側にも強く、旅カメラとしても最適のサイズ感で好評です。



Q4 アートな写真に興味はない。記録用に利便性高い機種を探している。

A4 SONY DSC-HX99

有機ELファインダーと24-720mmの高倍率ズームレンズを搭載した本機は、数あるコンパクトカメラの中でも、ひときわ汎用性の高いカメラです。この小さいボディにマニュアルフォーカス時のピント合わせやステップズームなど、さまざまな機能を割り当てて、こだわりのマニュアル操作を可能にするコントロールリングが付きます。さらにポップアップ式の有機ELファインダーが内蔵し、タッチパネル式のモニターは180度チルト可動式で自撮りも自由。上位機種譲りの高速精密なオートフォーカス、10コマ高速連射と至れり尽くせりの多機能カメラです。

コメント:ガジェット好きならたまらないコンパクトなボディになんでも撮れる万能感満載のカメラです。ソニーカメラのいいとこどりをしたような多機能ですが、決して画質を重視しないわけではなく、お任せオートで撮っても、たいがいのスマホカメラよりは優位点が多く、さらにさまざまなマニュアル機能で、思い通りの写真が撮れるところがさすがソニーです。どの機種を買うか迷うなら、本機を手始めにカメラの基礎を学ぶのが最適化と思われます。



Q5 おしゃれでセンスの良さがひかり、かつ本格志向のカメラが好き。

A5 OLYMPUS PEN E-PL10


女性が手にして素敵、カワイイと評価されるカメラはまだそんなに多く世にでていません。そんな中、オリンパスのPENシリーズは発売以来、そのスタイリッシュなフォルムとそれに負けない高性能で多くのファンを生み出したベストセラー機です。コンパクトカメラ並みのボディでレンズ交換ができ、ふんわりとしたボケ味たっぷりの写真も簡単に撮れます。すっぽりてに収まる小ささなのに、本格的なボディ内手振れ補正、フラッシュまで内蔵し、さらに豊富なアートフィルターでプロ顔負けの印象的な写真が撮れます。

コメント:黒、シルバー、ピンクとカラーバリエーションも揃え、手にした質感までこだわったオリンパスならではの個性が光るカメラです。ストラップで肩に掛けて街や海山を軽快に撮れる、遊び心満載のミラーレス機です。


 日頃、写真の細部にこだわり、シビアな見方をするマニア的な人は、コンデジなど最初から眼中にないでしょう。それはそれでフォトグラフィーの文化を向上させるためにも必要なご意見ですが、それらはカメラを手にする人の中のほんの一握りです。8割以上のカメラユーザーはオートでさっと簡単に済ませたいというタイプの人たちです。そういった人はそもそも自分の希望や主張を発信することもなく、いい写真をとれれば満足なのです。カメラの性能にきびしい意見を言う人の声は強く大きくて影響力がありますが、カメラメーカーさんは、一方のサイレントユーザーの声なき要望にも応えて頂きたいのです。

 率直に申しあげて、スマホに負けないような、もっとキレイに簡単に撮れるカメラはできるはずです。技術云々ではなく、使い勝手の良さ、利便性などはまだまだ発展の余地があると思えるのです。高性能、高機能をウリにしてスマホとの差異化を図る戦略は理解できます。でも同時により広く間口を広げて、子供から主婦層、趣味なき高齢者まで幅広くアピールし、買いたくなるようなカメラを作っていただきたいのです。下降線をたどるカメラ販売実績の裏には、まだ必要とされるカメラが登場していないせい、そんな裏側ととれるのではないでしょうか。

 このたび改めて各カメラメーカーのカタログを見回しましたが、コンパクトカメラのラインアップがあまりにも寂しくなっているのを知って寂しくなりました。かつては各社競って様々なコンデジを出していました。あのころが懐かしいです。なので私は世の中のカメラにかかわるすべての人に訴えたい。

 コンデジの復活を!

 いやあ、なんとも思わぬ考察となりました。今回、初心者のカメラ購入を選抜していて強くそれを感じた次第です。

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