車のしつこい汚れを除去
日頃たくさんのお客を車に乗せて運転していると、いろいろ車について指摘されることがあります。「この車、きれいね」と言われると嬉しいのですが、ちょっと掃除を怠ると、そんなときに限って、辛口のパッセンジャーに遭遇します。
「フロアマットが泥だらけよ」などと言われると、赤面の至りです。この季節、よくキャンプ地に行き来するのですが、舗装されない道を走り、乗ってきたお客さんも泥をかぶったシューズで乗降されることも多いのです。時間に余裕があれば、ガソリン・スタンドに寄って、さっと掃除もできるのですが、スケジュールがタイトだとついついクリーニングはおろそかになってしまいます。
それだけならまだ仕方ないと言えるのですが、忙しいとつい忘れがちなのが、お客さんの残したゴミなどを見落としてしまうことです。お客さんが降りたあと、後部座席に置き忘れがないか、確認する習慣はあるのですが、それでも運転席から見える範囲は限定されており、床に落ちたスマホや財布、メガネなどはまれにあとから見つかったりします。お客さんの中には、ちり紙やコーヒーの紙カップをドアのポケットに置き去りにすることもあるので、注意しないと次のお客さんに不快感を与えてしまいます。けっこうきついのは、ペットのワンちゃんを乗せたときで、小一時間も走ったあとは、後部座席が犬の毛だらけになることがあります。今使っているキャデラックは革シートなので、拭き取るのは簡単なのですが、床がファブリックなので毛がつくと掃除には手間がかかります。車によっては全体の内装が布や合成繊維でできてるものがあり、それはシミになりやすいし、毛髪類が付着するともう大変です。
こういった車の内側の掃除は、日本のタクシーやハイヤーのほうが徹底しています。こちらは当たり外れが多く、私が客として乗ったリムジンの中にも、酷いものがありました。最悪は運転手のタバコのヤニがこもった車です。しかもそういう車に限って掃除が出来てません。紙切れや食べ物のかけらが床に張り付き、窓も煤けて見えにくい。そんな車に当たった客はたまったものではありません。
私はそんな車に乗りたくないので、極上とは言えませんが、最低限の清潔さを保って、運転するよう心がけています。
もし、運転中あなたの車が汚れたとき、どうしますか? 例えばコーヒーやジュースをこぼしてシミを作ったら。大抵の人はティッシュやタオルで可能な限りゴシゴシ拭き取ってそれで終わりでしょう。しかし後日その汚れが残っていることに気づき、がっかりするのです。
車の座席の汚れは、なるべく早く除去しましょう。まずは市販のクリーニング液を車に常備しておくことです。トランクや助手席のコンパートメントに入る小さなもので結構です。布用と書かれたものなら革製の座席でも使えます。あと必要なのは歯ブラシ。これは隙間や手の届かない部分の汚れを取るのに適しています。クリーニング液を付けて、かるくこするだけで染み付いた汚れをうき出してくれます。これを小さなタオルやハンカチで拭き取ればいいのです。その際、洗浄剤は少なめに。あまり吹き付けすぎると、座席の内側に染み込んでカビを作る原因になります。
もし脂っこい食べ物やしつこい汚れで困ったときは、自宅に帰った時、洗濯洗剤も試してみましょう。これがけっこう有効で、濡れタオルで洗剤と一緒に拭き取るだけで、嫌な匂いも一掃できます。私が試した中ではTideというメーカーのOne Wash Miracleがとてもよく汚れをとってくれました。この際も、細かいところは歯ブラシで丁寧にこすることをオススメします。
あとベーキングパウダーも車の内装と相性のいいクリーニング・アイテムです。汚れの対象物によってはこちらも効果が期待できるのでお試しください。
以下は私が使用して、役に立ったと思える車クリーニング・グッズの一例です。いずれもよく行く洗車場の待合室にならんでいる商品の中から、アマゾンでも扱っているものを抜き出しました。ご参考になれば幸いです。
車のクリーニングにオススメのグッズ in America
SuperClean Multi-Surface All Purpose Cleaner Degreaser Spray, Biodegradable, Full Concentrate, Scent Free, 32 Ounce - $5.99
オールパーパスの油汚れ専用洗剤です。大抵の自動車修理工場にも置いているはずです。車のエンジン部分やその周辺のグリースを使う部品などの掃除に用いられます。液そのままでは強すぎるので、用途に応じて水と混ぜる比率がマニュアルに記載されています。車のカーペットの油汚れなども、少し染み込ませて時間をあけてから拭き取ると、面白いほど油汚れが落ちます。車のみならず、キッチン周りや換気扇などのしつこい汚れにも効果大です。