2020年9月5日土曜日

モンスターなコンデジ

 キャノンG3Xはやはりスゴイ


 ここしばらく、どこへ行くにも買ったばかりのコンパクト・カメラ、キャノン・パワーショットG3Xを携えて移動することが多くなりました。ニュージャージーに旅行に行ったときも、ウォルマートの食料を買い足しに行くときも、ぶらりと朝の散歩時も、ほとんど肌身離しませんでした。コンデジとしてはすごく大柄な機種なので、普段持ちには向いていないのですが、いざ買って撮り始めると、撮影がもう楽しくて仕方がなくなったのです。

 このカメラ、以前購入時にもお話したように、とにかく高画質と高倍率、そしてコンパクトを両立させた稀有なモンスター・コンデジなのです。

 広角24mmから望遠600mmまでをカバーするデジタル・カメラというのは、現行機種でわずか数種類しかありません。G3Xはディスコンになりましたので、キャノンでこのような1インチセンサーで高倍率のコンパクトカメラはもうありません。(見たところ今後も出る可能性は低いようです。)

 このズーム倍率でありながらF値が2.8から4までというのも驚きです。しかも防塵防滴仕様なので、小雨や埃っぽい野外でも恐れることなくシャッターを切れます。オプションで外付けEVFも購入したのですがこれは正解です。ほとんどの場面でモニターのみでの撮影可能ですが、太陽光が眩しすぎる時や、シビアにピントを合わせて被写体を追いたいときはやはりEVFが役に立ちます。

 いろいろ試し撮りしたのですが、風景、人物、マクロのブツ撮り、いずれもいままで使ってきたコンデジとは異次元の高画質です。数年前まで使っていた一眼と比べてもほとんど遜色ないどころは、状況次第では凌駕していると感じました。とくに暗所での好感度耐性は眼を見張るものがあり、ISO1600まではノイズも少なく、とてもきれいな色乗りを維持します。

 しかしやはりこのカメラの特筆すべき点はやはり高画質ズームの破壊的な実力です。




 ヨット・ハーバーで撮った写真ですが、広角端24ミリで船着き場の雰囲気を捉えたあと、400ミリまで寄って船のディテールを描写させました。これでも十分鑑賞に耐える画質です。そこからさらに600ミリの望遠端まで拡大しました。若干エッジが甘くなるものの、色乗り、立体感、質感ともに維持したまま拡大に成功しています。

 


 



 

 またこちらの写真も、池を隔てた向こうにあるホテルを撮影したのですが、広角端では建物の文字すら判読できません。しかし300ミリ程度拡大すれば、建物の全体像がぐっと近寄ってきます。さらに25倍を越えた超解像度デジタルズームを使用すると、ご覧のような輪郭もしっかりした映像を捉えることができました。恐るべきズーム力です。今話題のフルサイズの望遠レンズだとバズーカ砲のような巨大なレンズになってしまいます。

 1インチ・コンデジの一番の強みはこのコンパクトさにあるといえるでしょう。

 今回最後にご紹介するのは、ニュージャージーの海を見に行ったとき撮影したものです。最初の写真は遠くに陸と海岸線が見えるだけにのようです。しかし中央に白い小さな物体が見えます。肉眼でも判別しにくい状況で、G3Xのズームを最大に拡大して見ました。



 いかがでしょうか。このようにモーターボートを楽しむ人々の絵がハッキリ映し出されたのです。しかも三脚なしですよ。手ブレ補正がメチャクチャ利くのですこのカメラ。もうこれスパイ映画にでも使えるくらいのやばい写りだと思います。いや悪いことに使っちゃいけませんよ、絶対に。

 冗談はともかく、私はこのカメラを自然や野生の撮影に活かしたいと思って購入しました。連射性能やオートフォーカスでは最新機種に及びません。よって野鳥撮影に最適とは行かないでしょう。それでもこのような小型化によって、シャッターチャンスが激増するのは間違いありません。鹿やリス、ペットの犬、猫なども遠くからズームで捕らえられる可能性は一気に広がるでしょう。

 今後もアマチュアならではの、気取らない遊び心のこもった撮影ライフを楽しめればいいなと、このG3Xに期待をかけているところです。


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