2020年9月23日水曜日

MLB:今年の日本人投手はよい!

 ヤンキース絶好調!優勝なるか?

 


 今シーズンのメジャーリーグはとにかく短期決戦ということで、各チームこれまでにない戦略を立てねばなりませんでした。あれよこれよと言う間にもう終盤戦。ていうか、シリーズ全体何もかも異例ずくめで、選手自身も戸惑っています。

 あるレギュラー選手も、「俺が今どこにいて、これからどこへ行くのかさえわからない」などと冗談交じりに答えていました。開幕直前まで日程も知らされず、十分な練習も出来ないまま走り出したわけですから、その混乱ぶりは察して余るものがあります。

 加えて例年なら試合前後にファンサービスなどのイベントがあるのですが、今シーズンはそういった選手にとってもリラックスできる交流に機会もなく、観客の歓声や応援もない環境でのプレーは、モチベーションにも影響したかと思います。

 メジャーリーグは通例なら年間162試合あるところを、たった60試合に減ったので、コンディション調整や、移動のスケジュールも大変だったようです。

 気がつくと、はやシーズン終盤にさしかかり、ポストシーズン進出チームが続々と決まりつつあります。そんな中、ヤンキースは好調をキープしたまま怒涛の勢いでポストシーズンに望みを繋ぎます。われらが田中将大投手は3勝目を挙げここに来て絶好調です。ぜひともこの調子で逆転優勝を勝ち取ってほしいものです。
 日本勢でいまや田中のライバルとも言えるミネソタ・ツインズの前田健太投手は、ここまで5勝をあげチームに大貢献。地元メディアの評価もうなぎのぼりで、「マエケンこそ待ち焦がれた我らがエース」などと持ち上げております。残り一回の先発登板が予定されています。次勝てば通算150勝なので、ぜひとも有終の美を飾って欲しいものです。
 日本投手勢とくればもう一方の雄、シカゴ・カブスのダルビッシュ有もかつてないほどの絶好調。今季は多彩な変化球に磨きがかかり、圧巻の連続三振を何度も演じてみせました。サイ・ヤング賞という投手にとってもっとも名誉とされる賞の候補にも上がっており、こちらも目が話せない展開となっております。

 今季は地区リーグ戦が縮小された分、ポストシーズンが拡大され、進出できるのはこれまでの10チームから16とチャンスを増やしました。それぞれのリーグ各地区の上位2チームと、それ以外の各リーグ2チームがワイルドカードで進出するということです。かりにワイルドカードで不利になっても、2位以内が狙えるチームがあるなど、ポストシーズン進出の可能性が広がっています。

 先日ポストシーズン進出を決めたタンパベイ・レイズは、ア・リーグ東地区優勝のマジックは6ですが、同地区2位のヤンキースが8連勝と波に乗り、3・5ゲーム差まで迫っています。 
 ダルビッシュのカブスは秋山のレッズと5・5ゲーム差をつけてナ・リーグ中地区首位を走っており、今週末にもポストシーズン進出を決める可能性があります。
 前田のミネソタ・ツインズも、今週末にもポストシーズン進出が決まりそうな勢い。シンシナティ・レッズは地区2位でもワイルドカードでも僅差の争いを続けてますから、最後まで気の抜けない試合が続きそうです。
 短期決戦ということで、各チーム、体力、コンディションを温存した選手が控えているので、まだまだ白熱した展開が期待できそうです。

以下ご参考のために、メジャーリーグ優勝への概観を記しておきます。

 メジャーリーグはア・リーグ、ナ・リーグにそれぞれ15球団が属し、そして各リーグで東地区、中地区、西地区の3地区に分かれています。

ワイルドカードゲーム(1戦1勝制)
 同リーグで地区2位以下の勝率上位2チームが1戦勝負。勝者がディビジョンシリーズへ進出する。

ディビジョンシリーズ(5戦3勝制)
 同リーグのワイルドカードゲーム勝者×地区1位中の勝率1位、地区1位中の勝率2位×地区1位中の勝率3位の組み合わせ。勝者がリーグチャンピオンシップに進出する。

リーグチャンピオンシップ(7戦4勝制)
各リーグの勝者がワールドシリーズに進出。

ワールドシリーズ(7戦4勝制)
勝者がワールドチャンピオン。

日本のリーグ戦と違って頂点への道はすごく険しいのです。それだけに優勝の重みは大きく、また名誉あるものあるということですね。

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