米国在住の写真家+グラフィックデザイナーが、Cameraの話を中心に、撮影にまつわるお役立ち情報を発信します。
2020年7月10日金曜日
必見 傑作ミュージカル
2020年7月9日木曜日
どうなるアメリカの家
コロナ・ウィルスの影響で生活様式がステイホームという潮流へと流れが加速しています。
アメリカでは収束どころか、まだまだ感染数は増加傾向にあり、この事態は当初の予想を遥かに超え、長期化へと向かっているのが現実です。ニューヨーク・タイムズやフォーブスの記事でも先月あたりから、この長期化を懸念する警鐘を繰り返し鳴らしていますが、もはやこれを疑う人はいないでしょう。少なくとも、この秋までに収束すると考える人はこの7月初旬の現時点では皆無でしょう。
4月頃、多くの人は夏のバケーション・スケジュールを変更し秋に延期してきましたが、まだ甘かったようです。秋どころか、クリスマス・シーズンの買い物さえ、危うい情勢です。ニューヨークも公立、州立大学はすでに、9月からの新学期をオンラインで始めると宣言しています。
気の毒なのは今年のお子さんたちです。高校の卒業式も大学の入学式も、全てオンラインということで。これはしかし将来の教育システムを先取りするものかも知れません。いずれ多くの大学がオンラインによる学科・カリキュラムを導入することでしょう。とくに留学生の受け入れは、大学をビジネスの観点から見ても必然的なながれです。将来は、留学生は実際にその国の大学に行かなくても、オンラインで授業を受け、学位を取得できるようになるはずです。
アメリカは来季の留学生に対し、入国を拒否する代わりに、そうやって渡米しないで自国で授業を受けられるようにするそうです。将来はかならずこうなります。今回は図らずもそういった未来の教育システムのさきがけとなるものなのかもしれませんね。
さてスマートホームの話ですが、日本でもトヨタ、パナソニック、ミサワホームが共同で会社を起こしたように、家を起点として、移動に利用する車、そして仕事先までを一つの生活圏として、すべてオンラインで結んでしまおうというコンセプトですが急速に進んでいます。そこから生まれてくる新しい生活スタイルは、いまのステイホームの潮流とちょうど合致します。まさに時代の要請ですすむスマートホーム化なのです。
たとえばいま考えられるのは、車で帰宅する間に、思いついたその日その日の必要事項を音声入力して、家ですべきことを事前に始められます。食器洗い、洗濯、掃除、エアコン、風呂、夕食の準備。これらすべてが帰宅前に完了します。(できないものもあります)全てとは行かなくとも、必要最低限のことは終わらせてくれます。
一人暮らしの人には特に便利です。家に家族の人がいて、AIと協力することによって、より完成度は強化されるかも知れません。いずれにせよ、こういった日々の必要事項はAIの仕様に慣れることにより、より使い勝手が良くなっていきます。AIのほうも日々学習し、進化していきますから、それにともなって必要なハード面の補充も進んでいくと思われます。
AIなら当然彼らが仕事しやすいように効率的に必要なツールなどの情報を積み上げていく。それらのビッグデータを企業が吸い取り、必要なモノをプロダク化して、スマートホーム化に役立ててゆくのです。
これが21世紀の新しい生活様式を勧めていく基本的なスタイルです。いまはちょっと想像しにくいかも知れませんが、こういった流れはすでの多くの企業が実現化に向けて動き出しています。こう聞くと、なにもかも機械任せで、人生楽しくないのではと懸念する向きもあるようですが、それは利用する人間側の意識次第だと思います。
生活の中の作業効率が向上すれば、開いた時間ができます。その時間を自分の好きなことに充てることができます。やがて人は必要最低限の仕事を一日3,4時間でこなし、あとは趣味や娯楽、健康、体力作りに役立てていくのです。そういう時代ははるか先ではなく、もう目の前に来ているのです。
だからみなさんはいまの自粛ムードを悲観的にばかり捉えるのではなく、やってくる新しい生活スタイルに備える、予習の期間だと捉えればいいのではないでしょうか。私は、この苦難の中にも、将来の明るい兆しをもとめて、日々前向きに過ごそうと心がけています。
2020年7月8日水曜日
アメリカ製アイスクリーム再び
うまいアイスクリームはどれ
日本ではアイスと言えば、個々人で好きなものを選ぶのが常識というか、疑いないことです。しかしアメリカのファミリーでは、家族でシェアするという感覚が高いのです。もちろん一人分、個別に売る商品もたくさんあります。行楽にでかけてどこかで食べるスタイルも日本と一緒。ただいつも家の冷凍庫に常備しているものに限っていえば、家族がいつでも食べられるように数種類の大箱アイスをストックしておくのが普通です。もちろん日本人のみの家族はその限りではありませんが。
うちが買うのは、1.5QUARTつまり約48オンス入りのアメリカで一番ポピュラーな容量のやつです。これなら四、五人が食べても一箱で二、三日は保ちます。うちはだいたい四箱が常備水準で、残り一個になると必ず私か妻が買い足しに行きます。あ、もちろんなくなることもありますよ。少なくとも夏の間はほとんど切らすことはありませんが。とにかくアイス好きの家族なのです(笑)
ただひとそれぞれ好みが違うので最近は選択に一苦労します。家族みんなが不満を抱かないよう、まんべんなく様々なブランドから、違う種類のアイスクリームを買うよう、心がけています。特に近年はこのクラスのアイスクリームもシェア争いが熾烈になってきていて、どのメーカーも次々に新種のアイスを繰り出してきています。
なかでもシェアではトップを走るターキーヒル・アイスクリームです。もう半径100キロ圏内、どのスーパーマーケットに行っても必ずおいているトップブランド。日本でいえば明治、森永、グリコといったところでしょうか。こってり甘いチョコレート系のものがよく売れていて、こどもから大人まで楽しめる万人向けアイスです。
それに対抗するのがブライヤーズ。フィラデルフィアにて創業1866年の老舗。日本では薩長同盟が結成され、アメリカでは南北戦争が終結した年にアイスを売り出したっていうんですからもう長老級です。近頃は大手菓子メーカーとのコラボ商品を売りにしており、そのユニークさで注目を集めています。
アイスの人気者といえばフレンドリーズをぬきには語れません。レストランチェーンのフレンドリーズでのみ食べられるアイスがスーパーで売られるようになったとき、子供たちは狂喜乱舞したといわれます。目を引く赤いパッケージが子供たちのハートをとらえて離さないのは、色どり豊かなアイスだからというのもあるのでしょう。
ユニークさではイーディーズがピカイチ。同等の容量でも円筒形の紙パッケージで勝負。上品でまろやかなくちあたりで、味にもこだわりがあります。ちょっと大人なコーヒー味やミントチョコなどは他社の追随をゆるしません。来客の時もこれを出せばまず間違いなし。
後発ですが、他社より廉価であか抜けたパッケージで若者にアピールするのがブルーバニー。ちょっとおしゃれなカフェとかでも食べられそうなモダンな品ぞろえで先行各社に挑んでいます。
もう一つ、最近よく目にするのが、こちら、フードというブランドのアイスクリーム。シンプルでやや物足りないパッケージながら、よく見ると「Oid Orchard Beach Whoopie Pie」や「Maple French Toast」などどんな味なのか意味不明のサブタイトルが興味をそそるアイス世界のニューウェーブです。
他にもスーパーのアイスクリームコーナーは百花繚乱。眺めるだけでもなんだか楽しくなってきます。こんな寒い毎日だからこそ、あったかい暖炉の前でおしゃべりしながらアイスに舌鼓を打つのは、我が家のささやかなぜいたくなのです。
2020年7月7日火曜日
夏フェス、相次ぐ中止
2020年7月6日月曜日
アメリカで趣味を副収入にする
夏観光は田舎へ行こう
コールド・スプリングをご紹介
例年だとアメリカでは独立記念日を境に、一気に夏休みモードに突入します。しかし今年だけは違います。フロリダのディズニーランドも開園を控えてますし、マンハッタン及びその周辺も、ほとんどのランドマークは門を閉ざしたままです。春先からコロナで家に閉じこもりがちな人々は外へ出たくてウズウズしています。うちの子供達も気軽に友達とも会えないので、この長い夏休みをどうしようかと、困惑すること夥し、です。我が家も例年は3時間ほどかけて、お隣ニュージャージー州の大西洋に面したビーチに泳ぎにいくのですが、今年は混雑を避けるため見合わせることにしました。今夏に限っては、人気のスポットは避けましょう。でもじっとしてられない。だけど人混みは怖い。そんな人のために、私は考えました。そうだ、アメリカって広いよね。人が集まらなくてかつ行って楽しいとこってあるんじゃない?
そういった観点から、これから夏場、行き場を失っている人へ、気軽に行ける混まないスポットをご紹介していこうと思います。
第一回は、私の地元、コールド・スプリングです。
ええ、そうなんです。何も無理して海まで行かなくても、この地元でも気分転換に行楽を楽しむ場所は沢山あります。
わたくしの住む小さな町コールドスプリングも近頃は春夏秋問わず、ちょっとした観光名所みたいな賑わいになっています。夏休みともなると、土日のみならず平日も家族連れや団体客、カップルなどが散歩気分でやってきます。小さな町ですから、見慣れない景色をてくてく歩くだけで、心安らぐ、そんなちょっとひなびた町です。
車がなくてもマンハッタンからならメトロノースという電車で約1時間15分でコールドスプリング駅につきます。そこから川やダウンタウン、ハイキングコースなど、どこへでも気がるにぶらつけます。メインストリートには骨とう品店やレストランが並び、ショーウィンドウを観てるだけでも楽しめる店がいろいろです。
おすすめは駅に隣接したFoundryと呼ばれる小さな森です。南北戦争のその昔、ここに政府のきもいりで作られた製鉄所があったんだそうで、いまもその建造物が残されているのです。あの有名なリンカーン大統領が訪れた時の写真も近くの博物館に残っています。(今夏は閉園中)コンスティテューションマーシュと呼ばれる沼沢地が見渡せ、小さな小川沿いに軽く散歩するのに程よい森の小道がいい感じですよ。
それだけではありません。この界隈は、ハドソン川沿いの風光明媚な景色全体が観光の見所と言っていいくらい写真映えするところが多く、プロの写真家もよく撮影に訪れるんです。車でぐるっと回るだけでも目の保養になります。自然の風景を満喫したいかたは、ぜひお越しください。
川べりにはボートクラブがあり、たくさんのボート所有者が自前のボートを川に浮かべて遊覧しています。遠くマンハッタンや他の川沿いの町からも、帆を高々と掲げた中型のヨットなんぞが行き交います。大型船もこの時期よく船着場に立ち寄って、地元の人に船のデッキを公開したりしています。貸しボート屋ではカヤックが大人気ですし、近ごろ人気のスタンダップパドルもよく見かけますね。みんな気軽に川沿いのレジャーを楽しむというのがこの町の良いところです。
今年は、いまのところ例年のような人混みはできていません。マスクは携帯したほうがいいですが、常時着用するような緊張感はありません。ゆっくり観光を楽しめるスポットして、ぜひコールド・スプリングにお立ち寄りください。
行き方:
マンハッタンからグランドセントラル駅のハドソンラインに乗る。駅名はコールド・スプリング。ローカル駅なので急行は止まらないので、乗る前にチェックしてください。
マンハッタンから車だと、ジョージ・ワシントン橋を渡り、パリセード・パークウェーを北上し、ベア・マウンテン橋を渡るとすぐ左折して10分程度でコールド・スプリングです。