2020年7月6日月曜日

夏観光は田舎へ行こう

コールド・スプリングをご紹介



 例年だとアメリカでは独立記念日を境に、一気に夏休みモードに突入します。しかし今年だけは違います。フロリダのディズニーランドも開園を控えてますし、マンハッタン及びその周辺も、ほとんどのランドマークは門を閉ざしたままです。春先からコロナで家に閉じこもりがちな人々は外へ出たくてウズウズしています。うちの子供達も気軽に友達とも会えないので、この長い夏休みをどうしようかと、困惑すること夥し、です。我が家も例年は3時間ほどかけて、お隣ニュージャージー州の大西洋に面したビーチに泳ぎにいくのですが、今年は混雑を避けるため見合わせることにしました。今夏に限っては、人気のスポットは避けましょう。でもじっとしてられない。だけど人混みは怖い。そんな人のために、私は考えました。そうだ、アメリカって広いよね。人が集まらなくてかつ行って楽しいとこってあるんじゃない?

 そういった観点から、これから夏場、行き場を失っている人へ、気軽に行ける混まないスポットをご紹介していこうと思います。

第一回は、私の地元、コールド・スプリングです。


 ええ、そうなんです。何も無理して海まで行かなくても、この地元でも気分転換に行楽を楽しむ場所は沢山あります。

 わたくしの住む小さな町コールドスプリングも近頃は春夏秋問わず、ちょっとした観光名所みたいな賑わいになっています。夏休みともなると、土日のみならず平日も家族連れや団体客、カップルなどが散歩気分でやってきます。小さな町ですから、見慣れない景色をてくてく歩くだけで、心安らぐ、そんなちょっとひなびた町です。

 車がなくてもマンハッタンからならメトロノースという電車で約1時間15分でコールドスプリング駅につきます。そこから川やダウンタウン、ハイキングコースなど、どこへでも気がるにぶらつけます。メインストリートには骨とう品店やレストランが並び、ショーウィンドウを観てるだけでも楽しめる店がいろいろです。

 おすすめは駅に隣接したFoundryと呼ばれる小さな森です。南北戦争のその昔、ここに政府のきもいりで作られた製鉄所があったんだそうで、いまもその建造物が残されているのです。あの有名なリンカーン大統領が訪れた時の写真も近くの博物館に残っています。(今夏は閉園中)コンスティテューションマーシュと呼ばれる沼沢地が見渡せ、小さな小川沿いに軽く散歩するのに程よい森の小道がいい感じですよ。


 それだけではありません。この界隈は、ハドソン川沿いの風光明媚な景色全体が観光の見所と言っていいくらい写真映えするところが多く、プロの写真家もよく撮影に訪れるんです。車でぐるっと回るだけでも目の保養になります。自然の風景を満喫したいかたは、ぜひお越しください。


 川べりにはボートクラブがあり、たくさんのボート所有者が自前のボートを川に浮かべて遊覧しています。遠くマンハッタンや他の川沿いの町からも、帆を高々と掲げた中型のヨットなんぞが行き交います。大型船もこの時期よく船着場に立ち寄って、地元の人に船のデッキを公開したりしています。貸しボート屋ではカヤックが大人気ですし、近ごろ人気のスタンダップパドルもよく見かけますね。みんな気軽に川沿いのレジャーを楽しむというのがこの町の良いところです。

 今年は、いまのところ例年のような人混みはできていません。マスクは携帯したほうがいいですが、常時着用するような緊張感はありません。ゆっくり観光を楽しめるスポットして、ぜひコールド・スプリングにお立ち寄りください。


行き方:

マンハッタンからグランドセントラル駅のハドソンラインに乗る。駅名はコールド・スプリング。ローカル駅なので急行は止まらないので、乗る前にチェックしてください。

マンハッタンから車だと、ジョージ・ワシントン橋を渡り、パリセード・パークウェーを北上し、ベア・マウンテン橋を渡るとすぐ左折して10分程度でコールド・スプリングです。


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