2020年7月30日木曜日

いざというときの冷凍食品

冷食フォーエヴァー!



 行動制限のおかげでみんなあまり出歩かなくなりました。

 というか外出は基本NGなので、外に出るのは食料買い足しかジョギング、散歩のみ。ランチ時、夕食どきにはドライブスルーのテイクアウト・ファストフードが長蛇の列を作る今日この頃。

 なるべく人が集まる食料品店を避けたいときはもってこいですが、毎日というわけにはいきません。ほとんどの人は数日分から1、2週間分の食料をがっつり買いだめするようになりました。

 ではいったいアメリカ人はこの時期、どんな食べ物をを買いだめするのでしょうか。ということでこちらの大手スーパーに出かけたときにふと思いついたのが冷凍食品です。冷食ならアメリカのバカでっかい家庭用冷凍庫にたっぷり溜め込んでも長持ちしますからね。

 店の冷凍庫を見てみるとやはり多くの棚が空いてました。今は非常時なので需要と供給のバランスが取りにくい。在庫を管理する店側は悩も所でしょう。

 というわけでこの店でよく売れている(であろう)メジャーな冷凍食品を幾つか取り上げてみました。

 まず筆頭に挙げられるのが「ハングリーマン」

タイトルからしてもう安易でおバカでインパクト大です。でも全米のスーパーで流通している最もメジャーな冷凍フードのひとつとなります。

 ディナー用のものが一箱平均3ドル前後という低価格。パッケージには赤丸ででっかく「39g プロテイン」と書かれていてこれが売りのようですが、成分表示表には970カロリー、塩分1370mgと書かれています。まさに不健康感満載の原材料構成。

 これは人気の「クラシック・フライドチキン」というタイトルのもので、ホームスタイル(普通のスタイルとどう違うのか不明)フライドチキンが二個、マッシュポテト、スイートコーン、チョコレート・ブラウニー(甘い砂糖菓子の一種)という構成。

 メインのフライドチキンが油ギトギトの分厚い衣に覆われ、肝心の鶏肉になんの風味も感じられないパサパサの代物です。これがなんと一番の売れ筋というのですから、アメリカ人の胃袋のいかに寛大なことか!感服いたします。

これと双璧をなすのが「バンケット」シリーズ。

「ミートローフ・ミール」という人気商品があるのですが、これもまた人工甘味料の塊のような、牛肉と豚肉と何か正体不明の肉を混ぜたとしか思えない、フニャリとした不気味な食感のミートローフ・ディナーです。

 カチカチに凍ったマッシュポテトは説明書きどおりに解凍しても、ビチャビチャかカサカサにしかならず、何が喉を通ったのかさえ判別つかない味気なさです。

 こちらも当然、体によろしくない成分表の表示で、食後は読まない方が賢明でしょう。

一方で冷凍食品のニューウェーヴと言えるのが、「Evol」というブランドの一連の冷食シリーズで、なかにはいかにもアメリカ人好みに作られた売れ筋があります。

 たとえば「バターナット・スカッシュ・アンド・セージ・ラビオリ」

 この具材だけで作られたパスタは、スーパーにあるパスタ料理の中でも最もクリーンで健康的なものの一つです。ビタミンAとたんぱく質がたっぷりのラビオリに、ローストしたバターナッツスカッシュとリコッタチーズを詰め、ローストしたトマト、ケール、セージガーリックソースをトッピングしたものだそう。

 確かに日本人にもそれほど違和感のない風味。口の中でとろけるような食感で、何度でも食べたくなる一品です。カロリーも310と抑えられており、いわゆるジャンクな冷食とは一線を画しているでしょう。

 あと「Kashi」というブランドも健康志向の人にアピールしてここ最近めっきり人気を高めてきた食品会社です。

 Kashiは全粒穀物のシリアル販売で有名になった会社で、いまではシリアルやグラノラバーはじめ、穀物を中心としたいろんな分野の食品を開発販売しています。

 ここに取り上げる「ブラックビーン・マンゴ・ボール」はオーツ麦、玄米、ライ麦、硬い赤小麦、ライ小麦、大麦、そば、ゴマの栄養価の高いミックスで構成された「樫の七つの全粒穀物とゴマのピラフ」と称されるもの。

 このメニューは、最高の炭水化物の一つであるそばとゴマのピラフで構成されています。黒豆とローストした玉ねぎ、ピーマン、にんじんと一緒に食べると、たんぱく質と食物繊維の含有量がアップすると記されています。

 また、マンゴー、生姜、その他の調味料を使用しているため、Kashiは塩分を380ミリグラムに抑えることができ、これは冷凍食品では珍しい小さじ1/4の塩分よりも少ない量です。


 というわけでアメリカの冷凍食品も群雄割拠、千差万別、玉石混交の大乱戦の時代。とりわけ今この非常時とも言えるご時世、簡単に腹を満たせるこれらの食べものは、とてもみじかでかつ重要なものとなりつつあるのです。

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