2021年7月17日土曜日

カメラが変わる時代

サムズアップ・アメリカ!
中華カメラ:アメリカの反応



中国のYonguoというメーカーが新しいコンセプトのデジタルカメラを発表して話題になっています。従来のカメラの常識を覆す可能性を秘めたカメラだと、各所でその発想が評価されつつあるようです。

長い写真機の歴史には幾度か大転換期がありました。
今回のトピックはアンドロイドOSとマイクロフォーサーズ規格カメラとの合体です。



話題のこのカメラのファーストインプレッションは、アメリカではどのように評価されているのでしょうか。以下に目立った記事を集めてみました。


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Android搭載マイクロフォーサーズカメラ:Yongnuo YN455

スマートフォンは、遅かれ早かれエントリークラスのデジタルカメラを駆逐すると考えられていましたが、文字通りそのような位置づけになりかけていた時期がありました。モバイルプラットフォームであるAndroidは、その柔軟性とオープン性から、携帯電話やタブレットだけでなく、デジタルカメラなどの機器にも最適でした。一時は、Androidを搭載したカメラが新たなモバイルフォトツールとして登場するかと思われましたが、突然姿を消してしまいました。そんな中、Yonguo YN455が新たな仲間として加わったことで、一風変わったデバイス群が復活するようです。

Androidを搭載したデジタルカメラというアイデアは、奇妙で興味深く、そして理解しやすいものです。スマートフォンは、最先端のモバイルイメージングセンサーを搭載していても、薄いボディに詰め込むことのできる撮影部品、特にレンズには限界があります。センサーやレンズを無理やり小さくするのではなく、Androidをデジタルカメラ用のOSにすればいいのではないか、という発想です。

その仮説を、サムスンの「Galaxy Camera」、「Galaxy S4 Zoom」、そして「Galaxy K Zoom」で検証してみました。しかし、紙の上では良いことでも、実際にはうまくいかないことがわかりました。それでも中国のYongnuo社は、2018年にYN450、そして今回のYN455と続けてきました。その試みやいかに。

カメラとしては、ミラーレスのYongnuo YN455カメラは、レンズ交換式システムと20MPマイクロフォーサーズセンサーを搭載しています。Android側は、無名の2.2GHzオクタコアSnapdragonプロセッサと6GBのRAMを搭載しており、最近のデジタルカメラによく見られる5インチのチルトスクリーンでOSにアクセスできます。ただし、通常のAndroid携帯電話とは異なり、4,400mAhのバッテリーは取り外し可能です。

YongguoのAndroid搭載カメラは、過去2回とも大不評を喰らいましたが、同社はもう一度挑戦したいと考えているようです。YN455の小売価格は3,888元(約600ドル)ですが、世界での販売状況はまだ不明です。しかし、このようなニッチな市場で唯一のカメラではなく、ZEISSは昨年、ついに独自のAndroid搭載カメラを発売しました。とはいえ、それに比べてZEISS ZX1はなんと6,000ドルもするので、このようなデバイスの前提はさらに飲み込みにくいものとなっています。
(SlashGearより抜粋)


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Yongnuoは、Androidベースのマイクロフォーサーズミラーレスカメラの最新の試みを発表したと報じられています。その名も「YN455」です。

2018年に、YongnuoはYN450を発表しましたが、これは内側にフォーサーズセンサーを、外側にEFレンズマウントを詰め込んだ、珍しいAndroid搭載ミラーレスカメラでした。カメラの背面には大きなタッチスクリーンのインターフェースがあり、カメラのその他の機能やスペックは、クアルコムの8コアプロセッサ、1600万画素の写真、4Kビデオ、3GBのRAM、32GBのオンボードストレージなどがありました。

YN450は中国で販売されていましたが、このカメラが国際市場に登場することはありませんでした。数年後、Yongnuoはこのカメラの新しいYN450Mバリエーションの販売を開始し、EFレンズマウントをマイクロフォーサーズのマウントに交換して、ようやく中のセンサーにマッチするようになりました。

「YN450」と「YN450M」の両方とも、批評家からは酷評されているが、それでもYongnuoはAndroidミラーレスカメラの夢に向かって前進するのを止めないようだ。

Photo Rumorsによると、YongnuoはYN450Mの後継機であるYN455をひっそりと発表しました。

これまでのカメラは、少なくともデザイン的にはカメラと携帯電話の間を行き来していましたが、YN455ではハンドグリップがより強調され、写真家がデバイスをより快適かつ確実に保持できるようになり、その型から脱却しています。

カメラの内部には、新しい2,000万画素のフォーサーズセンサーが搭載されています。正面のレンズマウントはマイクロフォーサーズのままのようです。カメラの背面には、新しい5インチのチルト式タッチスクリーンが搭載されています。

このカメラの機能と仕様は、8コア2.2GHzのQualcomm Snapdragon「system on a chip」CPU、64GBストレージ、6GB RAM、最大256GBのmicroSDカードに対応、4G、4K/30pビデオ撮影、3.5mmヘッドフォンジャックとマイクジャック、デュアルUSB-Cポート、Wi-FiとBluetooth接続、GPS、4400mAhのリムーバブルバッテリー、23.6oz/670gの重量などです。

カメラの価格は3,888中国元(約600ドル)となります。YN455が中国で独占的に販売されるのか、それとも世界中のフォトグラファーがYongnuoのレンズのように手に入れることができるのかは今の所不明である。
(PataPixelより)


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YONGNUOの奇妙なアンドロイド搭載マイクロフォーサーズミラーレスカメラ「yn450m」を試す

このタイトルの記事では、サイトのレビュアーがおそらく西洋で最初にYN450Mを手にして検証したものだと謳い、動画を発信しています。iPhone 11 Pro MaxとFujifilm X-T4を使って静止画を比較。実際の撮影画像を掲載しながら、その性能をレポートするものですが、ぶっちゃけカメラ自体の性能は相当ひどい物のような評価です。つまりまだ既存のデジタルカメラのレベルに達していないとの印象なのです。とはいえ、サイトの記事ではかなり抑制された論調でこのカメラの感想を述べています、その一部が以下の文です。


Yongnuoは、カメラに関しては非常に変わったアプローチをしているようです。Androidを搭載したミラーレスカメラを発売するのは、彼らが初めてではありません。サムスンがすでにそうしています。しかし、彼らがカメラ製造の世界に足を踏み入れたのは初めてのことでした。彼らの最新のカメラ、そしておそらく唯一実際に発売されるカメラは、Yongnuo YN450Mです。

これはAndroidを搭載したマイクロフォーサーズのミラーレスカメラで、通常のマイクロフォーサーズ用レンズを使用することができます。しかし、Linus Tech Tipsのこのビデオは、誰かが実際に手に入れて、そのペースで動かした初めてのもののようです。


Yongnuoのカメラの歴史は奇妙

2018年5月 - Yongnuoは、スマートフォン用の奇妙な「YN43」レンズアダプターを披露しました - EFマウントのレンズが使えますが、マイクロフォーサーズのセンサーを搭載しています。これは発売されていないようです。

2018年10月 - Yongnuoは、キヤノンのEFマウントレンズを取ると思われる、変わった外観のAndroid搭載カメラを予告しています。

2018年11月 - 現在Yongnuo YN450であることが知られているものの、より詳細なスペックが公開される。また、不思議なことに、このAndroid搭載デバイスは、キヤノンEFレンズマウントにもかかわらず、マイクロフォーサーズセンサーを搭載しています。

2019年3月 - YongnuoはCP+ 2019でYN450を披露。2019年4月に中国で発売される予定でしたが、それも実現していないようです。

2020年2月 - Yongnuoはパナソニックとオリンパスに加えて、LaowaとMediaedgeと共にマイクロフォーサーズシステム規格のグループに参加する。

2020年3月 - Yongnuoは、2018年5月に最初に予告されたYN450と機能的に同じカメラでありながら、センサーに合わせて実際にマイクロフォーサーズのレンズマウントを搭載したYN450Mを発表します。

しかし、3月からのこの数カ月間、Yongnuoのフロントではすっかり静かになっていました。私は、Yongnuoが拠点としている深圳にいる何人かの友人に、Yongnuoが販売されるようにならないかと気を配ってもらっていましたが、これまでのところ、そのようなことはありませんでした。しかし今は、LTTのビデオにあるように、中国在住の人でも購入できるようになっているようです。

マイクロフォーサーズカメラは、AndroidのOSとUIを持ち(iOS風のアイコンもあります)、SIMカードも使える(電話はかけられないようです)という変わったデバイスですが、実際にマイクロフォーサーズカメラでもあります。しかし、実際のところどうなのでしょうか?

Linus氏とチームは、テストをある程度比較できるようにするため、1,600万画素のYN450Mを取り出し、1,200万画素のiPhone 11 Pro MaxとFujifilm X-T4に挑戦させました。個人的には、1600万画素のパナソニック製マイクロフォーサーズカメラと比較すべきだったと思います。おそらく同じセンサーを使用し、同じレンズを使用することができるでしょう。

しかし、YN450Mと携帯電話、そしてYN450Mとより伝統的なスタイルのミラーレスカメラとの違いが明らかになりました。YN450Mは確かにどちらにも勝る長所を持っていますが、同時にどちらにも劣る部分もあります。
(Diy Photographyより一部引用)





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以上がアメリカで報じられているYongnuo YN455に対する報道例です。

カメラ性能云々よりも、私はこの新しいカメラのコンセプトに身震いしました、こんな発想があったのか、です。

もしこのカメラが少なからず欧米や日本市場に出回ったら、これはカメラ進化の歴史に新たな一ページが加わることになりそうです。そして日本のカメラメーカーはこの革新性に影響を受けざるを得ないと思います。

私が思い描くのは、「真の意味でのスマホとカメラの合体」です。これまでもいくばくかの試みはありましたが、このようの実際のマイクロフォーサーズ規格とアンドロイドが組み合わされることによって、全く新しいコンセプトのカメラが生まれうる事実を知りました。
私は予言します。このYongnuo YN455の存在意義は大きいです。仮にこれ自体が不発に終わってもYongnuo は新たな次世代機を開発し続けていくでしょう。やがて世に認められるカメラを誕生させるのは時間の問題です。
そしてこの新たの生まれる潮流に日本のカメラメーカーがいかに対処してゆくのか、そこに非常に興味を覚えるのであります。

2021年7月16日金曜日

アメリカ国内旅行の新テーマパーク!

サムズアップ・アメリカ!
飛行機移動がリバウンド状態
そんな中、Lego Land : New Yorkが始動開始




アメリカではワクチン接種効果で、移動やレクリエーションが緩和され、航空便の利用者が激増しています。まる一年以上自由に飛行機で旅行ができなかった反動で、去年計画をキャンセルした人のリベンジに加えて、ビジネス面でもアメリカは飛行機移動を主軸とする人が一定数いるので、仕事を少しでも再起、加速せんとする動きが活発化してきたものと見られます。

私もリムジンで空港送迎業務を行っているのですが、航空業界の活性化を受け、にわかに忙しくなってきています。

私の担当するエリアはマンハッタンの都心から1時間から2時間程度の郊外ですが、主にジョン・F・ケネディ国際空港、ラガーディア空港、そしてニュージャージーのニューアーク国際空港の3空港だけで、週に十数本の往来があります。ほとんどが観光客ですが、中には地元のビジネスマンがリピーターとして、ひとり月に4、5回空港までの送迎を依頼されます。

この一年、閑古鳥だったリムジンサービスも夏場に入り、休む暇もないほどの活況を呈し始めたのです。

これは、ひとえにワクチン接種の賜物で、これ無くしてアメリカの経済復興はやはりないものだと実感しています。今アメリカではワクチン接種率が全米で60%前後まで達してから、急激に鈍化しています。ワクチン接種するしないは、もちろん個人の自由ですが、社会全体として、コロナに対する免疫システムを確立するには国民の7割以上の接種が不可欠とされています(異論もあります)。

そのような状況の中で、いかにより多くの国民の理解のもと、摂取率をあげるかが、国のみならず州単位でも様々な取り組みが見られます。
ここニューヨーク州では、新型コロナウイルスのワクチン接種を12歳から17歳の子どもたちに奨励する取り組みの一環として、大学の教育費用を全額支給する奨学金を50人に授与しました。

クオモ知事は「注射を打って未来を創れ」と題したプログラムを発表し、5週間、同州が毎週10人に奨学金を贈りました。

米国では他にも多数の州が、住民に対するワクチン接種の奨励策として、報奨金などを提供しています。

抽選で選ばれる当選者は、ニューヨーク州立大学および市立大学での州内出身者用の学費、および下宿費用を全額支給されます。抽選の対象者となるのは、ワクチンを接種した12歳から17歳の子どもたち全員です。

クオモ知事は今回の発表に際し、「州内各地におけるワクチン接種率はペースが鈍化しており、われわれが最も求めていることは、州内において陽性率の多くを占めるものの、接種率が最も低い状況にあるニューヨークの若者たちの手に掛かっている」と述べています。

一時期、世界最悪のペースで感染者を続出させた苦い経験から、ニューヨークは徹底したワクチンによる防御体制の確立を目指しており、その実現には10代またはそれ以下の若者の摂取率向上が不可欠だと判断しているのです。

凄いのはその積極的なアプローチです。今や接種会場はところを選ばず、地下鉄の一部で接種会場を設け、「無料で接種、無料で乗車」というキャンペーンを張っています。ここで接種を受けると、1週間無料の地下鉄カードやバスチケットがもらえるのです。

こういった取り組みはアメリカ各地で起こっています。

オハイオ州はワクチン宝くじなるものを発行、ワクチンを接種を受けた人は100万ドル(約1億1千万円)が当たる宝くじを貰えるようにしました。



他州でも同様の宝くじが発行され、ワクチン接種率の向上に一役買っているのです。

日本では打ちたくてもまだ打てない人が多くいるというのに、この状態には大きな隔たりを感じます。

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さて長引いた経済停滞を復帰させるべくニューヨーク州は様々な取り組みを行なっていますが、その中でもレジャー、観光産業の復活、活性化は急務です。

そんな中、少なからず期待を受けている新しいリゾート、エンターテイメント施設が州内にこのほどオープンしました。それが

Legoland New Yorkです。




先日ニューヨークの新テーマパーク「Legoland New York」の最後の「ランド」のオープンを州が祝いました。

アメリカ北東部では40年以上ぶりにオープンした大型テーマパークです。
州から一新に注目を浴びているこの新しい巨大娯楽施設、その期待は並々ならぬものがあります。

アンドリュー・クオモ州知事は、「パンデミックはニューヨークに壊滅的な打撃を与えましたが、オレンジ郡の新しい『レゴランド・ニューヨーク・リゾート』は、この州が常に知られている回復力と創意工夫の証です」とエールを送りました。

ニューヨーク州ゴーシェンにあるこのテーマパークは、レゴをテーマにした7つのランドで構成されており、それぞれに独自の乗り物やアトラクションが用意されているほか、2歳から12歳までの子供とその家族を対象とした教育的要素も強いものとなっています。


このテーマパークは今夏、段階的にオープンし、5月には年間パスホルダーや1日券をお持ちの方を対象に、7つのテーマランドのうち6つのテーマランドを先行してお楽しみいただけるプレビューを開催しました。ブリックストリート」、「ブリックトピア」、「レゴシティ」、「レゴキャッスル」、「レゴニンジャゴーワールド」、「ミニランド」の7つのテーマランドのうち、6つのテーマランドを楽しめます。




今月、7つ目のテーマランド「レゴ・パイレーツ」がオープンし、これで7つのテーマランドすべてが正式にゲストを迎えることができるようになりました。

Merlin Entertainment社が開発したLegoland Parkは、ニューヨーク市からわずか60マイル(約160km)の場所に位置し、これまでで最大の規模を誇ります。7つのテーマランドには、50以上の乗り物、ショー、アトラクションがあり、250室の「レゴランド・ホテル」も併設されています。

「レゴランド・ニューヨーク・リゾートは、この夏、忘れられない思い出を作るために遠くからお越しのお客様をお迎えする準備をしていますが、ニューヨーク州とエンパイア・ステート・ディベロップメント社のご支援に感謝しています」そう述べるのはレゴランド・ニューヨークのステファニー・ジョンソン部門長。「昨年の困難な状況を経て、人々が再び旅行に出かける準備ができている兆候を目にすることができ、ニューヨークの重要な観光経済の再生の一翼を担えることを誇りに思います」と熱く語ります。


このテーマパークは、地域経済開発協議会およびアップステート・リバイタリゼーション・イニシアチブを通じた1,510万ドルの助成金によって支えられています。

レゴランド・ニューヨークは、ワクチン接種を受けたゲストの任意のマスク着用、社会的距離の取り方、毎日の清掃、チケット予約など、健康と安全に関する制限を設けてゲストを招待しています。

レゴランド・リゾートは、この夏のフルオープンに先駆けて、晩春から初秋までの季節限定で規模縮小で営業し、一部の教育エリアは通年で営業しています。

レゴランド・ニューヨークでは、世界で初めてライド中のトラッキング技術を利用して、ライダーをレゴのミニフィギュアに変身させることに成功しました。レゴ・ファクトリー・アドベンチャー・ライド」では、ゲストの属性を識別し、仮想空間内での位置をマッピングすることで、ゲストを人気のミニフィギュアに変身させます。

また、「Driving School」では自分だけの「Legoland Driver's License」を取得することができ、「Fire Rescue Academy」ではチームを組んで危機を救うことができ、「Coast Guard Academy」では埠頭をパトロールすることができ、「Palace Cinema」では大ヒット映画を4Dで鑑賞することができます。

さらに、「Anchors Away」では回転しながら揺れる海賊船に乗り、「Brick Party」ではレゴのアイテムで作られたカルーセルに乗り、「Duplo Express」では楽しく学べる列車に乗ることができます。




旅行の計画を立てる前に、オンラインで事前にチケットを購入し、予約をしておく必要があります。また、パークへの再入場ができないことにも注意が必要です。現在の容量制限のため、すべての予約とチケットはシングルエントリーのみとなります。

年間パスと1日券の予約を開始しました。1日券の価格は69.99ドルで、駐車場はオンラインで20ドル(ゲートでは25ドル)で利用できます。

年間パスは、3歳以上の個人1人につき229.99ドル。初めてレゴランド・ニューヨークを訪れた日から12ヶ月間有効で、マーリン・ノース・アメリカのすべてのアトラクションへの入場が可能です。駐車場も含まれており、お食事やお買い物などの割引も受けられます。

チケットは、レゴランド・ニューヨークのウェブサイトにアクセスして購入できます。
また、レゴランド・ニューヨークはキャッシュレス・リゾートとなり、すべての取引がクレジットカードやデビットカード、またはその他の非接触型の支払い方法で行われます。


レゴランドには、250室のホテルあり

レゴランドは、250室のホテルを8月6日から予約受付を開始しました。このホテルは家族向けに設計されており、テーマパークに隣接しているため、レゴの世界観やテーマに沿ったプレイエリアが随所に設けられています。

この施設では、宿泊予約時にバケーションパッケージを提供しています。8月6日以降の宿泊で「Legoland New York Resort Hotel」を選択すると、レゴランドのパークチケット2日分がセットになったパッケージが用意されています。


まさにニューヨーク州にとって切り札とも言える新たなエンターテイメントの総本山として、この「Lego Land: New York」はこの夏、大きな第一歩を踏み出したのです。

2021年7月15日木曜日

オールスターで輝く大谷翔平

サムズアップ・アメリカ!
米メディアが報じたオールスターの大谷



海を渡った二刀流の大谷翔平がついにメジャーのオールスターゲームの舞台に立ちました。しかもそれがピッチャーとバッター両方ということで長いメジャー史上でも特別な1日となりました。
アメリカのスポーツメディアはこぞって大谷翔平を取り上げ、その活躍ぶりに賛辞を惜しみません。かつてイチローや松井秀喜も高い評価を受けたことはありますが、一部では冷めた味方も散見しました。しかしこと大谷に限っては、その投打に活躍に脅威すら感じている様子です。かつてない偉業に挑みながら、明るくポジティブな立居振る舞いが、ファンのみならず批評家までも巻き込んで魅了しているのです。

ここでは今回のオールスターでの大谷翔平の記事をかいつまんでご紹介します。いかにアメリカが彼を受け入れているかがわかるかと思います。




大谷、完璧な初回で歴史的勝利を獲得
(メジャーリーグ・ベースボール公式ホームページより)

ホームランダービーで6本の500フィート以上の本塁打を放ったことで記録を更新した二刀流の天才、大谷翔平選手は、火曜日に行われたオールスターゲームで、1回を1-2-3で投げ、最速100.2マイルの速球を披露しました。大谷は、クアーズフィールドで行われたアメリカンリーグの試合に5-2で勝利し、Stats by STATSによると、レギュラーシーズン、ポストシーズン、オールスターゲームを含むNLとALの歴史上、同じ試合でマウンドに立ち、先頭打者として打席に立ち、勝利を手にした初めての選手となりました。

大谷はこの試合、ベテラン右腕マックス・シャーザーの0-1カッターで鋭く二塁に出塁しました。そして、この回の後半にマウンドに上がると、期待を裏切らない活躍を見せました。

月曜に行われたT-Mobileホームランダービーでフアン・ソトとの壮絶な1回戦で敗れ、疲れが目立っていた大谷ですが、エンゼルスの投手が真夏のクラシックで6回目の先発を果たしたことで、マウンド上ではフレッシュな印象を与えました。2015年にStatcastが導入されて以来、オールスターゲームの先発投手が時速100マイルに達したのは、2018年のレッドソックスの左腕クリス・セールに続いて2人目となりました。

大谷選手は通訳の水原一平さんを通じて、「意図的にそうなった」と話しました。"1イニングだけだったので、さらに試合に出ることを考える必要はありませんでした。だから、思い切って投げました」。

大谷は、同じくスーパースターのフェルナンド・タティスJr.に投じた1球目の速球は96.1mphでファウルになったが、そこから大谷の球速はさらに向上した。1-2のスライダーでタティスをレフトフライに打ち取った。

大谷はドジャースの一塁手、マックス・マンシーを96.6mphを記録した1-1の速球で退け、マンシーは二塁に出塁しました。続くカージナルスの三塁手、ノーラン・アレナドに対しては、初球が99.5mph、その後100.2mphと99.7mphの速球を連続して投げ、スプリッターでショートゴロに仕留めました。

大谷選手は、「緊張よりも楽しみの方が大きかった」と感想を述べています。「オールスターゲームでは絶対にここに戻ってきたいですね。すべてが同じように楽しかったです。この3日間の経験は間違いなく素晴らしいものでした。これまでのところ、この経験が最も記憶に残っていると思います。もちろん、ポストシーズンやワールドシリーズにはまだ出場していませんし、それはこれを上回るでしょうが、今のところ、これが最も思い出深いものです」。

大谷は2回にホワイトソックスの右腕ランス・リンと交代してマウンドに上がったにもかかわらず、メジャーリーグはルールを変更して3回に大谷の打席を設けました。大谷はブリュワーズの右腕コービン・バーンズの初球カッターで一塁に出塁しました。レイズのケビン・キャッシュ監督がMLBにルール変更を認めてもらい、第2打席に立つことができたことに感謝しました。

大谷は「ケビン・キャッシュがコミッショナーにお願いしたと聞きました」と語りました。「実現してくれた彼に感謝しないといけませんね」。


しかし、大谷は無安打に終わったものの、その才能はタティスをはじめとするオールスターゲームに参加した人々を驚かせました。

FOXの放送でマイクを向けられたタティスは、「みんなを驚かせなければならない」と語った。「ベーブ・ルースの伝説を見たいと思った人がいたとしたら、この男は同じ道を歩んでいる。願わくば、彼が健康であり、それを維持できるようにしたい。ゲームにとって素晴らしいことだ」。

大谷選手が第1打席に登板した際、NLのダグアウトから見守っていたフィリーズのJ.T.リアルミュート捕手も同様の賞賛を送っています。

「彼は信じられないような選手です。私たちが見ていて楽しいのは、片方の球種をこなすのがどれだけ大変かを知っているからです。また、投手と一緒に仕事をすることで、投手が片方の球種にどれだけ力を注いでいるかを知ることができます。彼が両方をこなす時間があるという事実は、私の心を揺さぶるものです」。





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2021年MLBオールスターゲームの出来事。
大谷翔平がアメリカン・リーグの勝利に貢献
(USA Today の記事より抜粋)

MLBオールスターゲームでは、アメリカン・リーグがウラジミール・ゲレロ・ジュニアとマイク・ズニーノのホームランで連勝を8に伸ばし、先発投手の大谷翔平がクアーズフィールドでナショナル・リーグに5-2で勝利を収めました。

大谷は3人の打者をすべて退け、0勝2敗となりました。大谷のオールスターゲームでの初勝利は、2回の攻撃から始まり、その後も得点を許さず、大谷のオールスターゲームでの初勝利となりました。ブリュワーズの右腕、コービン・バーンズが敗れ、ホワイトソックスのクローザー、リアム・ヘンドリクスがセーブしました。

ゲレロJr.は、3回に強烈なソロホームランを放ち、5回にもRBIを追加してMVPを獲得しました。


大谷選手が1-2-3のイニングを投げる

試合開始直後、大谷は、NLの二塁手アダム・フレイジャーのバックハンドプレーを必要とするボールで出塁しました。1回裏、大谷は、フェルナンド・タティス・ジュニア(飛球)、マックス・マンシー(遊ゴロ)、ノーラン・アレナド(遊ゴロ)の順でNLチームを降板させました。

2回のマウンドは、カイル・ギブソンに交代しました。大谷は2回にも登板し、初球で一塁に出塁しました。


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大谷翔平は、野球界が予期していなかったスターだ
(リベラル系大手新聞社ワシントンタイムスより)

メジャーリーグはゆっくりと、少しずつ、毎年、世代ごとに変わっていきます。顔ぶれが変わり、哲学が変わる。技術が向上すれば、力もつく。稀に、最初から起こりそうもないことが、再び起こることもあります。
しかし、100年以上のメジャーリーグの歴史の中で、大谷翔平はそのありえないこと、まったく新しいプロトタイプ、投手としても打者としても走者としても他の選手よりも優れている国際的なスーパースターなのです。

このオールスターゲームは、大谷選手のものでした。彼は月曜日の夜にホームランダービーの第1ラウンドでノックアウトされ、火曜日には無得点のイニングを投げて0勝2敗となりました。どちらのイベントでも大谷はハイライトではありませんでしたが、すべてのイベントで大谷はスポットライトを浴びていました。

火曜夜のオールスターゲームは、アメリカンリーグが5-2で勝利しました。彼は、ホームランダービーに出場し、オールスターゲームで勝利を収めたメジャーリーグ史上初の選手となりました。
オールスターゲームで100マイルの速球を投げた初のリードオフマンとなりました。
また、日本人選手としては初めてのホームランダービー出場です。
27歳のロサンゼルス・エンゼルスのスター選手は、その存在だけで、年に一度の伝統行事に新たな息吹を吹き込みました。大谷選手は、野球界が必要としていた選手です。

初めてのオールスター、マイク・ズニーノがホームランを放ち、セドリック・マリンズが得点しました。フィラデルフィア・フィリーズのキャッチャー、J.T.リアルミュートも本塁打を放ちました。サンディエゴ・パドレスのマニー・マチャドはパスボールを受けてホームインし、ダッシュの間中、バブルガムの泡を吹いていました。
しかし、オールスターの仲間たちが記念に自撮りしたとき、彼らは大谷とのショットを求めました。
テレビカメラは、試合中にマイクを持った大谷選手に注目しました。最近のスポーツ界では見られないほど、大谷は世界中の人々を魅了していました。

大谷は通訳の水原一平を介して、注目を浴びることにどう対処しているかという質問に、「単純にうれしいですね」と答えました。しかし、大谷が注目され、肩にかかるプレッシャーは単純なものではないでしょう。彼ほど多忙なオールスターウィークを過ごした人はいないのです。




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記者から「なぜすべてをやりたいのか」「多くの選手がオールスターゲームを辞退したり、少なくともダービーをスキップしたりする中で、なぜすべてにイエスと言う必要があるのか」と質問されました。
「日本にいる多くの人が、この出来事を望んでいたと思います。「個人的にも見てみたかったですね。日本人がこのようなことをするのは初めてのことです」。

率直に言って、一人の男がこんなことをするのは初めてのことです。大谷選手は月曜日、回復のために必要なことは火曜日までにできるだけ寝ることだと冗談を言っていました。

大谷は世界中の目が自分に注がれていることを知っている男のように振る舞っている。
大谷は、試合の後、そして今週の活動の後、英語圏のメディアと日本語の記者との2回の記者会見を行っている。彼は自虐的で、火曜日には「ナショナル・リーグが自分にシフトをかけてきても驚かない」とジョークを飛ばしていました。

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大谷選手は月曜日、日本のファンに向けたメッセージを聞かれ、「自分だけでなく、出場する8人の選手全員を見るべきだ」と答えました。
大谷選手は、火曜日の試合でバッターボックスに入る前に、ロサンゼルス・ドジャースのダグアウトに向かって手を振りました。ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、帽子を脱いで手を振り返しました。これは大谷選手が、ともすると敬意を怠る球界の現状の中で、敬意を払い敬意を得ることの重大さを完璧に体現しています。

ワシントン・ナショナルズのスター、フアン・ソトは、大谷をダービーでノックアウトした後、"お互いに勝った気がするし、また同じことができるといいね "と言いました。ナショナルズのエースであるシャーザーは、火曜日に初めて大谷と対戦した後、大谷に対する唯一のプランは「すべてを投げること」であると述べ、大谷の体格に驚いたことを認めました。

「彼はいつでも、フィールド上で最もパワーがあり、最も速度があり、最もスピードがある選手です。ニューヨーク・ヤンキースのエース、ゲリット・コールは、「これらの特性を一人の選手が持っているということは、ゲームにとってとても良いことですし、見ていて刺激になります。「私たちは、投手だけ、あるいはポジションプレーヤーだけで始めるのではなく、全員が両方をやりたいと思っています。... 彼には、その夢を叶えることができるシンプルさがあります。今、投手としても、打者としても、私たちの中のある種のインナーチャイルドは、そのすべてをやりたいと思っています。彼はそれをやっているのです」。

コールは、今週、大谷選手を表現する言葉を見つけた数少ない一人でしたが、彼だけではありませんでした。両チームのほぼすべての選手が、どこかで大谷について質問されていました。彼らの多くは、自分が見ているものを説明することがいかに不可能であるかを説明していました。野球の指導者も苦労していました。このような選手は前例がないのです。





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MLB選手会のトニー・クラーク専務理事は、「正直言って、こんなことは見たことがない」と言いました。
「大谷翔平がやったことについては、文字通り、これまでに言われたり書かれたりしたことのない言葉はありません。とMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は語っています。
数字がそれを物語っています。大谷はオールスターブレイク時点で本塁打数がメジャートップ(33本)であり、真夏のクラシックまでに30本塁打と12盗塁以上を達成したメジャー史上初の選手です。彼の33本の前半戦の本塁打数を超えた選手は、史上7人しかいません。そして、彼は防御率3.49という好成績を残しています。

野球はヒーローに執着し、世代から世代へと伝え、かつての状況や現在の状況を示すためにヒーローを利用します。比較は文脈を与えます。大谷の場合は、それがない。
最も近い選手はテッド・"ダブルデューティー"・ラドクリフかもしれません。ラドクリフは、投手と打者の両方のキャリアを持ち、ニグロリーグのオールスターに6回(投手として3回、捕手として3回)出場し、ベーブ・ルースが引退した10年後にも活躍していました。しかし、ラドクリフが引退したのは75年前。フィジカルトレーニングの技術革新や、より繊細なスキルトレーニングによって、95マイルの速球が当たり前になり、パワーがあればスターダムにのし上がれるような時代になるずっと前のことです。その意味で、大谷は前例のない選手です。

彼はまた、ある意味では考えられない存在でもある。火曜日の試合後、大谷は周囲のスターたちに怯えていたことを認めました。一週間かけて彼のことを話していたスターたち、彼を見て目を疑ったスターたちです。
彼らの多くは、大谷翔平とダグアウトを共にした夜のことを自分の子供に話すことになるでしょう。



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いかがでしょうか。この大谷翔平という選手が、メジャーの選手や解説者にとっていかに凄い存在と見られているか、その一端がわかると思います。

大谷選手は日本球界でも一際大きな存在でしたが、メジャーに来てまたひとまわりスケールが大きくなったような気がします。きっとメジャーという舞台が彼の才能をより大きく引き出しているのではないでしょうか。今後の活躍に目が離せません。


2021年7月14日水曜日

成功するアメリカの食産業

サムズアップ・アメリカ
米国版「食」の勝ち組:フランチャイズ編



食品のフランチャイズは、フルサービスのレストラン、専門店、持ち帰り用の店など、さまざまな種類があります。自分がオーナーとなり一から店を立ち上げるのはもちろん誰もが抱く夢ですが、そのゴールまでの関門は厳しいものがあります。
自分の店を持つ最短かつ簡潔な方法は、ズバリ、成功しているフランチャイズ店に加盟することです。


飲食店の開業を夢見ている方は、調べているうちにフランチャイズという選択肢に行きあたるでしょう。飲食店を開業するリスク自体は思ったほど高くはありませんが、フランチャイズを購入することで、そのリスクを大幅に軽減することができます。
フランチャイズの枠組みに入ることで、そのビジネスの知名度、ビジネスモデル、トレーニング、経営サポート、幅広い業者のネットワーク、評判などの恩恵を受けることができます。その代わり、自分の店の日常的な管理や運営に責任を持つことになります。つまり、意欲的な起業家にとっては、ビジネスを運営する上での重要な要素となります。

アメリカに食のフランチャイズは数多くありますが、今回はその中でも特に有望な10のフランチャイズをご紹介します。これらの食品フランチャイズは、フルサービスのレストランから専門店、持ち帰り用の店までさまざまです。
これらのフランチャイズに共通しているのは、驚異的な(場合によっては伝説的な)ブランド力、フランチャイズ加盟店への確かなサポート体制、そして長年にわたるフランチャイズの成功体験です。これらのフランチャイズの中には、退役軍人や複数のフランチャイズ店舗を所有している人など、特定の資格を持つ会員に経済的なインセンティブを提供しているところもあります。




順不同で掲載する以下の10社は、今年参加できる食品フランチャイズの中でも最も有望な企業です。ここでは、それぞれのビジネスについて少し紹介するとともに、これらの大人気ビジネスの一部を所有するために必要なスタートアップ・コストについても軽く付記します。
なお、フランチャイズに加盟する際には、初期費用に加えて追加の加盟金が必要となりますのでご注意ください。フランチャイズ費用の詳細については、フランチャイザーのウェブサイトに掲載されている情報を参照してください。



1. バスキン・ロビンス


初期フランチャイズ費用:25,000ドル
初期投資総額の目安:94,350〜402,200ドル

Baskin-Robbinsは、1945年の創業以来、「31種類のフレーバー」という革新的なコンセプトのもと、世界で最も有名なアイスクリームショップの1つとなりました。現在、米国内では約2,500店舗、世界では7,500店舗以上を展開しています。
アメリカではかなりの高収益を見込める優良ブランドとして名が通っており、成功例も数知れません。それだけに参入には相応の資金と経営経験が必要とされます。
まずバスキン・ロビンスのフランチャイズを購入するには、最低条件を満たす必要があります。必要な資金は、地域や購入を検討しているバスキン・ロビンスの店舗のタイプ(従来型の店舗か、キオスクのような非従来型の店舗か)によって異なります。
ただし、最低でも、流動資産が10万ドル、1ユニットあたりの純資産が20万ドル必要です。また、バスキン・ロビンス社は、あなたが応募する際に、十分な関連経験があるかどうかを履歴書で評価します。条件を満たしていれば、フランチャイズ・ディスクロージャー・ドキュメント(FDD)が送られてくるので、それを見て検討することになります。



2. アンティ・アニーズ


初期費用:30,000ドル
初期投資額の目安:199,475ドル~385,100ドル

空港での一番の楽しみは、セキュリティ・ラインを通過してすぐにAuntie Anne'sのキオスクに向かうと、焼きたてのプレッツェルの香りがすることだとよく言われます。空港だけでなく、全米の主だった巨大ショッピングモールには必ずと言っていいほどよく
Auntie Anne'sの看板を見かけます。
アメリカ国内だけでなく、プレッツェルチェーンを展開する25カ国以上の国々で人気を博しているAuntie Anne'sのフランチャイズ店は、2018年の平均純売上高が538,175ドルに達しました。これは驚異的な数字です。
Auntie Anne'sのネットワークに参加するには、ビジネス経験が必要で、レストラン業界での経験が望ましいとされています。また、Auntie Anne'sでは、顧客サービスのスキルが実証されている人や、会社のフィランソロピー的価値観(=慈善活動)に賛同する人が好まれます。数字の上では、10万ドルの流動性資金と30万ドルの純資産を持っている人が理想的です。Auntie Anne'sのフランチャイズについての詳細は、テキスト、電子メール、電話のいずれかで本社サイトからお問い合わせください。




3. パパ・ジョンズ
All of the Vegan Papa John's Menu Items Around the World


初期加盟金:5,000ドル
初期投資額の目安:30万ドル(約3,000万円)

受賞歴のあるピザチェーン「Papa John's」は、より多くの加盟店を獲得するために、各店舗に新しいオーブンを導入したり、最初の6年間はロイヤリティを減額したり、3,000ドルのフードクレジット(該当する場合)を提供したり、5,000ドルのマーケティング予算を提供したり、さらには加盟金を完全に免除するなどのインセンティブを提供しています。このように、Papa John'sは、このリストの中でも最も低コストなフランチャイズの一つとなっている。
とはいえ、ピッツェリア店をオープンするためには、応募者は一定の財務要件を満たさなければなりません。パパ・ジョンズのフランチャイズ加盟者は、最低でも75,000ドルの現金または流動資産、250,000ドルの純資産、そして275,000ドルまでの外部融資を確保する能力が必要です。また、フランチャイジーには、できればレストランや小売業での経営経験があることを期待しています。




5. KFC


初期フランチャイズ費用:4万5千ドル
初期投資総額の目安:140万〜270万ドル

カーネル・サンダース大佐は、アメリカのファーストフード文化において最も認知度の高いアイコンの1つであると言っても過言ではありません。推定1億8,500万人のアメリカ人が週に1度はKFCのコマーシャルを見ていることを考えれば、それも納得できること。KFCのフランチャイズを購入するということは、非常に強力なビジネスモデルと確立されたサポートシステムに支えられていることを意味しています。
KFCがフランチャイジー候補の適格性を評価する際に、定量的・定性的な変数を考慮するのも当然のことだと思います。
KFCでは、フランチャイズ加盟希望者に対して、「複数ユニットの運営経験、財務的な資格、個人的および財務的な評判、モチベーションとコミットメント、文化とブランドの適合性、成長マインド」など、6つの主要な要素を評価しています。
またKFCでは、財務的にも厳しい条件を設けています。最低でも150万ドルの純資産と75万ドルの流動資産が必要ですが、これらの条件はオーナーシップのレベルによって異なります。




6. マクドナルド

初期加盟金:4万5千ドル
初期投資総額の目安:100万~220万ドル

マクドナルドは、言わずと知れた世界で最も人気のあるファストフード店です。アメリカのマクドナルドの約90%はフランチャイズで運営されており、女性やマイノリティのフランチャイズオーナーがファーストフード業界で最も多いと言われています。
申請が検討されるためには、少なくとも50万ドルのアクセス可能な流動性のある資金が必要です。申請が承認された場合、購入を完了する前にかなり集中的なトレーニングを受ける必要があります。トレーニングは通常、パートタイムで12ヶ月から18ヶ月かけて行われます。




7. ダンキン・ドーナッツ

フランチャイズ初期費用:4万ドル~9万ドル(州によって料金が異なります
初期投資総額の目安:9万5700ドル~150万ドル

昔はダンキン・ドーナツと呼んでいましたが、経営がコーヒー中心へとシフトして、名称も短縮されました。アメリカ北東部の町でDunkin'が1つもないところを探すのは難しいでしょう。そこでは「ダンキン」は、コーヒーとドーナツを買う場所というだけでなく、アメリカ国民の生活習慣のようなものです。とはいえ、Dunkin'は41の州と46の国で12,400以上の店舗を運営しているので、東海岸に住んでいなくてもDunkin'のフランチャイズ機会を見つけることができます。
Dunkin'のフランチャイズを購入するために必要な初期投資はかなり急なものになります。しかし、他のフランチャイザーと同様、ダンキンは資金援助を行っていませんが、複数のレストランを開店する予定のフランチャイザーなど、特定のフランチャイザーに対して開発奨励金を支給することで、資金負担を軽減しています。また、5店舗までの「店舗開発契約書」を購入した退役軍人には、初期のフランチャイズ料を20%割引するサービスも行っています。




8. ピザハット

初期フランチャイズ費用:25,000ドル
初期投資総額の目安:35万7,000〜220万ドル

ピザハットは、地球上で18,431店舗を展開する世界最大のピザ会社です。(*オンラインで注文された最初の商品は、ピザハットのピザでした) 
ピザハットのフランチャイズ加盟希望者は、最低でも70万ドルの純資産と35万ドルの流動資産を持ち、強力なクレジット・レポートを持っている必要があります。また、フランチャイズ加盟希望者は、店舗をどのように成長させていくかを詳細に説明した財務計画書をピザハットに提出する必要があります。
加盟が承認されると、ピザハットは包括的なトレーニングとマーケティングのサポートを提供し、店舗開設のサポートも行います。融資は行っていないが、ピザハットはSBAのレジストリに登録されているため、ピザハットのフランチャイジーは、融資申請が承認された場合、SBAを通じて迅速な融資を受けることができる。




9. デニーズ

初期フランチャイズ費用:3万ドル
初期投資額の目安:130万ドルから240万ドル

Denny'sは「アメリカの食堂」として、全米で最も愛されているファストカジュアルレストランの一つであります。実際、最も成功したオーナーの一人であるドーン・ラフリーダ氏は、最初はこのレストランのサーバーとして働いていました。
もしあなたがデニーズのサクセスストーリーになりたいと思うなら、まず50万ドルの流動性資金と100万ドルの純資産が必要で、これはかなり厳しい基準です。しかし、デニーズでは、特定のフランチャイジーに対してインセンティブプログラムを用意しています。例えば、新規市場や新興市場で6店舗を展開するフランチャイジーは、料金や手数料が最大で100万ドル以上も割引になる。




10. ベン&ジェリーズ

初期フランチャイズ費用:18,500ドル
初期投資総額の目安:20万300〜50万4300ドル

BEN&JERRY'Sは、「チェリーガルシア」や「フィッシュフード」といった人気のアイスクリームフレーバーの生みの親であるだけでなく、アメリカで最も慈善活動に熱心なフランチャイズの1つです。例えば、Ben & Jerry's Foundationは、従業員が主導する組織で、地域社会での活動に従事し、草の根の社会正義団体や運動を支援することを目的としています。BEN&JERRY'Sのフランチャイズを購入することは、同じような志を持つ経営者にとって、起業家としてのスキルと社会正義への情熱の両方を発揮するまたとない機会となります。
BEN&JERRY'Sが、社会意識や倫理的な事業運営への献身を加盟資格の2つに挙げているのも納得です。また、2年以上のマネジメント経験、高いクレジットヒストリー、35万ドル以上の純資産、10万ドル以上の流動資産が必要となります。また、BEN&JERRY'Sでは、大卒以上の学歴を持つフランチャイジーを希望していますが、これは必ずしも応募の決め手になるものではありません。


以上、アメリカの主だった食のフランチャイズ店の概要をご紹介しました。いずれも参入にはそれなりの軍資金が必要ですが、それでも〇から店舗を始めるより、ずっと安価で安定が望めるということで、これらのフランチャイズは大人気で、オーナーを夢見ての問い合わせが連日尽きないとのことです。我と思わん方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

2021年7月13日火曜日

OM-D E-M1 Mark II の評価

サムズアップ・アメリカ!
やはり凄いマイクロフォーサーズ・OM-D

飛ぶ鳥もしっかりキャッチできるハイスペックなカメラ!


オリンパスのOM-D E-M1 Mark IIを購入したものの、まだテスト撮影にすら行く時間がなく、撮りたくて撮りたくてウズウズしております。
適当なレンズがまだないのですが、手持ちのパナソニック製マイクロフォーサーズG8
で常用しているLumixの単焦点と標準ズームレンズで試し撮りしたいと思っています。

OM-D E-M1 Mark IIは購入する遥か前からずっと気になっていたカメラです。
2016年の年末に発売されたこのカメラは年明けとともに、凄まじい絶賛の嵐に包まれたのを覚えています。我先にとばかりにハイアマチュアのカメラマンたちがこのカメラを褒めちぎっていました。もちろん雑誌やカメラレビューサイトなどもこぞってこの新機種を取り上げ、その斬新すぎる性能の高さに賛辞を惜しまなかったのです。
当時私はニコンD500を入手したばかりで、他のカメラには見向きもしていませんでした。ただこのOM-D E-M1 Mark IIだけは、スペック的にも、使用用途的にもかなりかぶるところがあったので、かなり気にはなりました。しかし当時20万円もするマイクロフォーサーズカメラというのは珍しかったし、MFTで買うならLumix GH4という暗黙の認識に囚われていたため、それほど絶賛されていたにも関わらず、購入検討にまでは至りませんでした。

しかしそれから一年、二年が過ぎてもOM-D E-M1 Mark IIの高評価は揺るがず、Mark IIIが出ても相変わらずの人気だったため、私の頭からこのカメラはいつか我が手に、と思うようになって行ったようです。
おそらく一番決め手となったのは去年の暮れで、OM-D E-M1 Mark IIに関するいくつかのレビュー記事をまとめて読み返した時だと思います。あ、次のカメラはこれしかない、と確信しました。

今回はその中でも、私が何度も読み返し参考にさせていただいたフォトグラファーのショーンオーケイン氏のレポートを土台に、いくつかのレビューを再構成させてみました。

四年前の記事ですが、今でも全く新しいカメラレビューを読むような清新さを覚えます。


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「時を超える能力を持つカメラ」




人生の中で、「時間を止めたい」「時間を遅らせたい」と思う瞬間は誰にでもあります。それは、スマホを手から離したときのような単純なものから、今にも事故が起きそうなときのような心臓が止まるようなものまで、さまざまです。スローモーションで物事が起こっているのを見ているような感覚なのに、体がすぐに反応して何もできなくなってしまうのです。
(そうです、私はこれに全く共感を覚えます)

これは写真でも同じことが言えます。写真では、人間の反応速度だけでなく、カメラの反応速度とも戦うことになるからです。誰かがやっているおかしなことや、建物に反射している光など、撮りたいものを見つけたら、素早く反応しなければなりません。
(私は森の中で小動物を見つけたときに特にそんな感覚を覚えます)

幸いなことに、デジタルカメラはここ数年で大幅に高速化しており、2016年には新たなレベルに達し始めています。ソニーは、すでに高速だったA6300に加えて、コンマ1秒以下でフォーカスでき、毎秒11コマの撮影が可能なA6500を発売しました。

しかし、私にとって今後のスピードの基準となったのは、2,000ドルの新製品、オリンパスOM-D EM-1 Mark IIです。ソニーのA6500よりもはるかに速く、私の静止画撮影への取り組み方を変えた特殊な撮影モードを搭載しています。結果として、EM-1 Mark IIは単に速いだけではありません。単に速いだけではなく、時間を操ることができるような感覚があるのです。

Mark IIは、2013年に発売されたオリンパスのマイクロフォーサーズカメラのフラッグシップモデル「E-M1」の第2弾です。フルフレームセンサーは、一般的なマイクロフォーサーズセンサーの約4倍の情報を取り込むことができますが、オリンパスのカメラは初代E-M1の発売から3年間で大きく進歩しました。(全く同感です)

また、新しいE-M1は、前モデルよりも40点多いオートフォーカスポイント、優れたバッテリー、新世代のイメージプロセッサーを搭載しています。さらに、4K動画の撮影も可能です。

オリンパスは、前作のE-M1以降、ハードウェアのデザイン力にも磨きをかけており、今年のPen-Fがその好例です。

E-M1 Mark IIは、このようなハードウェアへの洗練されたアプローチから大きな恩恵を受けています。全金属製で耐候性に優れており、手にしたときの喜びは格別です。こんなに小さなカメラなのに、岩のようにしっかりとした感触があり、しかも重すぎないのです。

E-M1の電子ビューファインダーは変わらず使用できます。ソニーや富士フイルムの最高級機に搭載されているような素晴らしいものではありませんが、十分な機能を備えています。236万ドットのスクリーンは少し小さく感じられ、他社製品ほどシャープではありませんが、このカメラにはEVFに没頭できるような非常に深いアイカップがあり、私はこれが気に入りました。私は通常、ファインダーに目を合わせるのに躊躇いを覚えます。撮影を失敗する可能性が高くなるので嫌いなのです。でもE-M1のEVFはそのような問題を一切起こしません。


手持ちでスローシャッターが切れるオリンパス「E-M1 MarkII」は“化け物”である(1/3 ページ) - ITmedia NEWS


ただ言いたいのはそこではなく、E-M1 Mark II最大の特徴は、カメラの速さです。それも、「この文章を読み終わる前に、100枚以上撮れていたかもしれない」という速さです。E-M1 Mark IIの最も遅いモードでさえ、他の多くのカメラの最も速いモードよりもスピーディに感じられるのです。

どのくらいの速さかというと メカニカルシャッターを使用した場合、RAW/JPGともに最高速は15コマ/秒です。電子シャッターを使用した場合は、60コマ/秒の高速撮影が可能です。この連写モードはカスタマイズ可能なので、60コマ/秒でなくても、電子シャッターなら30コマ/秒程度でも十分に撮影可能です。

どんなスピードにも限界があります。60コマ/秒で撮影した場合、RAWまたはJPGで最大約50コマまでしか撮影できません。メカニカルシャッターで15コマ/秒で撮影した場合、RAWで80~90コマ程度、JPGで120コマ程度の撮影が可能です。ここでソニーA6500がE-M1 Mark IIに勝っているのは、最高速の11コマ/秒で300枚以上の連続撮影が可能なことだけです。

しかし、E-M1 Mark IIに限界があっても、この速さで撮影できる能力は他を補ってあまりあるものです。撮影に出かけると、フル解像度で50コマを1秒以内に連写したいこともありますが、これまではそれが非常に難しいことでした。オリンパス製のデジタルカメラでも、これまでは電子シャッターで30コマ/秒の撮影が可能なものがありましたが、それらのモード(通常は「4Kフォト」として販売されています)では、イメージセンサーの読み出しを完全に行うことができず、解像度とのトレードオフになっていました。

私はどのカメラを使ってもオーバーシューティングをするタイプです。バーストモードは私の最良の友です。しかし、万が一、自分やカメラ、被写体に動きやブレがあった場合に備えて、狙った写真の左右に数コマずつ撮影しておきたいと考えています。

はじめ、私はE-M1 Mark IIの速さに慣れていませんでした。実は、高速連写で撮影した写真を見ようとした最初の数回は、カメラの液晶画面がおかしいと思いました。画像をスクロールしても何も変化していないように見え、1分ほど経ってから、これは高速で接近して撮影した結果だと気付きました。1秒間に60コマの撮影では、次の写真を見分けるのは困難です。

そう考えると、E-M1 Mark IIの速度に技術的な限界があるのは仕方のないことだと思います。60分の1秒単位で撮影した写真を何百枚も扱うのは、特に頻繁に撮影するのであれば、物流上の悪夢です。AIやその他の計算機を使ったアプローチによって、写真をより早く分類できるようになる日もそう遠くないと思います。たとえば、スマートフォンのカメラロールではすでにそうなっています。しかし今のところ、私はカメラが時々、「もういいですよ、撮れていますよ。勘弁してくれよ」と言ってくれればいいのです。

しかし、E-M1 Mark IIで本当に楽しいのは、「プロキャプチャー」と呼ばれるモードです。これも高速撮影モードですが、単なる連写ではありません。

プロキャプチャーは、カメラの電子シャッターを利用したもので、「強」(最大60コマ/秒)または「弱」(最大18コマ/秒)のフレーバーを選択すると、カメラがイメージセンサーの映像をサイコロ状に切り分けて個別の画像ファイルを作成します。


High-speed Performance E-M1 Mark II | OM-D | Olympus: cameras, audio and  binoculars


しかし、プロキャプチャーモードでシャッターを半押しすると、カメラの画像バッファに写真が書き込まれ始めるという仕掛けになっています。最終的にシャッターを全押しすると、カメラはバッファリングされていた最後の14コマを取り出してSDカードに書き込み、シャッターを押したまま撮影した画像も保存します。

この考え方は、アクションカメラやダッシュカメラ、防犯カメラなどにも同様の撮影モードがあり、全く新しいものではありません。アクションカメラやダッシュカメラ、セキュリティカメラにも同様の撮影モードが搭載されていますが、このアイデアをプロ仕様のスチルカメラに応用したのは画期的なことです。

というのも、私は現在の職につく前、10年以上にわたってコンサートフォトグラファーとして活動してきました。フォトピットでの撮影ほど、間に合ったと思ったショットを逃して悔しい思いをする場面はありません。フォトピットでは、照明の変化、アーティストの動き、ピット内の自分の位置などのバランスを取るために、常にその場で設定を調整しなければなりません。E-M1 Mark IIやPro Captureのようなスピード感のあるカメラがあれば、あの時見逃した写真を撮ることができるかもしれないと考えてしまいました。だから、コンサートには必ずE-M1 Mark IIを持って行きました。

その結果、一瞬の輝きはあったものの、完全なものではありませんでした。しかしプロキャプチャーのおかげで、普通なら見逃してしまうような写真をいくつも撮ることができました。コンサートの撮影では、自分の反応に左右されることが多いので、反応する前の瞬間に写真を撮影できるデジタルバッファを武器に加えることは、将来的に最高のツールになるでしょう。

他の高速モードも素晴らしいものでしたが、特にE-M1 Mark IIのEVFは撮影後の復帰が早いのが特徴です。EVFは撮影中に一瞬ブラックアウトするものもありますが、Mark IIは高速モードでもブラックアウトすることはありません。


Olympus OM-D E-M1 Mark II high speed shooting - YouTube



その代わり、通常よりも多彩な画像を撮影することができました。照明からの突然のフラッシュ、ステージを飛び回るミュージシャンのピントの合った写真など、通常は完璧でなければ、あるいは運が良くなければ撮れないような合間の瞬間を、EM1のスピードが捉えてくれました。それはコンサートだけではありません。生まれたばかりのいとこの写真を撮るときなど、あらゆる場面でEM1 Mark IIの速さが役に立ちました。ドッグパークで愛犬の口元にできた唾液の泡を撮影することもできました。

この設定での高速撮影で最も不満だったのは、E-M1 Mark IIが高速モードで撮影した後、SDカードにすべてのデータを書き込むためにロックしてしまう傾向があることでした。カードにもよりますが、私は比較的高速なSDカード(60~90mbps)を使用していましたが、それでも苦労しました。この状態では、撮影した写真を確認することはもちろん、撮影を続けることもできないことがあります。ただひたすら待つしかありません。

また、E-M1 Mark IIの難しい照明下での画像の見え方も好きではありません。APS-Cやフルフレームカメラのようにダイナミックレンジが広くないため、色が飽和してしまい、ISO5000以上ではノイズが目立ってしまいます。露出に気をつければISO6400でも撮影可能ですが、誤差が大きくなってしまいます)。

もし、Canon 5D Mark IIを使って、このコンサートをもっと慎重に撮影していたら、もっと良い品質の画像が撮れたと思いますか? おそらく、そうでしょう。最近ではメガピクセル数はそれほど重要ではないかもしれませんが、フルフレームセンサーの低照度性能に代わるものはありません。特にコンサート写真では、多くのポストプロダクションが必要で、編集時に得られるあらゆるディテールに飢えています。しかし、それほど厳しくない環境で撮影した画像は、正確で豊かな美しい色を持っており、素晴らしいものでした。

EM1-Mark IIに致命的な欠点があるとすれば、それはマイクロフォーサーズのセンサーです。オリンパスは長年にわたって画質を極限まで高めてきましたし、昼間の撮影では素晴らしいものがあります。しかし、難しい光の中、特にコンサートホールの明るい色の中では、APS-Cやフルフレームのセンサーにはかないません。

しかしE-M1 Mark IIは、ボディ内5軸手ブレ補正機能が充実しています。マイクロフォーサーズのセンサーは低照度では少し苦戦するかもしれませんが、このカメラでは三脚なしで夜景を美しく撮影することができます。ただ、被写体が動いている場合は、手ぶれ補正の効果はあまり期待できません。


星空を一番撮りやすいカメラ OM-D E-M1 Mark II|ズイコーフレンドクラブ|OMデジタルソリューションズ


E-M1 Mark IIの唯一の問題点は、価格です。この価格であれば、富士フイルムやソニーのAPS-Cセンサーカメラのどれかを購入しても、まだレンズを買うお金があるはずです。

オリンパスの熱狂的なファンや大金持ちでない限り、E-M1はコンセプトカーを見るような感覚で見るべきだと思います。E-M1は、技術的な欲望を掻き立てる美しい物体ですが、同時に、オリンパスが他の製品をどこに持っていきたいのかを示す道標にもなっています。E-M1 Mark IIが買えなくても、オリンパスがこのカメラでやっていることのいくつかを、今後の中低価格モデルに応用してくれることを期待してもいいと思います。

しかし、E-M1 Mark IIは、革新よりも反復を重んじる業界に新鮮な空気をもたらしています。このカメラは、写真の基本的な部分に影響を与えるような変化の到来を告げる、数少ないカメラの一つです。今のところ、その変化が私たちをどこに連れて行くのか、真に想像することはできません。しかし、一つだけ確かなことは、この変化が、より速くなるということです。

2021年7月12日月曜日

さらば一眼レフ機

サムズアップ・アメリカ!
OM-D E-M1 Mark IIが最高な理由



写真撮影はそこそこ長い年月やっているのに、いっこうに腕の上がらないカメラ万年初心者の私。今回ついに一眼レフ機とサヨナラし、新たにシステムを組むことにしました。これまでAPS-Cセンサーの一眼レフではCanon EOSシリーズを軸に初級機から中級機までをアップグレードしてきましたが、いよいよ全て一新することにしました。
すでに昨年まで愛用してきたEOS 9000Dも売却しましたし、切り札だと思って買ったNikonのD500ももはや手元にはありません。

一眼レフは今でも欧米では主流ですし、売れ行きも落ちたとはいえ、いまだにミラーレスを凌いでいます。これに見切りをつけるのは早計かもしれません。しかし、ながーい目で見ると、今のうちにシステムを総入れ替えするのは、理にかなっていると思います。このままAPS-C一眼のレンズなどを買い足して行っても、これから出る新しいミラーレスレンズ性能には太刀打ちできなくなるのは明らかです。それくらいレンズ性能の進歩は著しいのです。

検討に検討を重ねた結果、私は「フルサイズ・ミラーレスに行く!」
のではなく、
『マイクロフォーサーズ」に賭ける!!』
という決断に至りました。
はい、なんと世の中のトレンドとは真逆を行くのです。

フルサイズといえば、SONYが先陣を切り、NikonとCanonが追い討ちをかけ、さらにはPanasonicまでもが参戦するという、まさに今、群雄割拠のカメラ主戦場です。
私はその天下取り合戦に背を向け、我が道を行くことに決めました。

本来、順当に行くならば、従来どおりAPS-Cサイズのエリアでカメラシステムを組むところでしょうが、ここは熟考の末、マイクロフォーサーズ陣営に我が身を投ずることとしました。
なぜそう結論したのかという理由ですが、初めは消去法を用いました。



フルサイズは重くて高価すぎ



SONY、Canon、Nikonから出ているフルサイズミラーレスカメラは総合力で文句なくMFTを凌駕するのは知っています。ここ数年で確かに素晴らしく、魅力的なカメラが揃ってきました。喉から手が出そうなカメラもあります。しかしながら、私の選考基準で最優先の「軽い・小さい」をほとんどのカメラが満たせません。今のところ最軽量を誇るソニーa7Cぐらいしか選択の余地がないのです。しかも値段が馬鹿高い。a7Cはエントリー機のカテゴリーでしょうが、それでさえ本体価格17万円超えです。レンズに至っては一本10万、20万円は当たり前の世界です。
これではこの先レンズ、周辺機器を揃えるのに百万近く費やしてしまいかねません。
仕事ならともかく、趣味の範囲でここまで投資するのは、至難の業なのです。っていうか私には無理です。コスト的にフルサイズはあまりに高価すぎて、とてもシステムを組むところまで行けません。

APS-Cセンサー機はどうでしょうか?

NikonはまだZ50と間もなく発売されるZfcだけです。レンズも出揃っていないこの段階では選考外と言わざる得ません。
Canonもエントリー機が4つのみ。レンズに至ってはもう製造もストップしたままです。
Sonyは同じ筐体を元にした初級から中級の3機種を軸に展開してまだ伸び代があります。
でもAPS-C機でメーカーを選ぶならFujifilmが面白いかもしれません。初級から上級まで用途に応じた様々なタイプのカメラが揃っています。私の買ったX-T200もエントリー向けながら上位機種と同等の機能を備えていて、とても良い写りです。ただレンズがほぼ自社製のみで選択範囲が限られているのが気になるところです。

Fujifilm X-T200 Review | PCMag


こういった各社の現状を鑑みると、最後に浮上するのが、マイクロフォーサーズ陣営です。


マイクロフォーサーズの利点

なんといっても軽量小型、そして豊富なカメラ、レンズの選択肢がMFTの魅力です。
ご存知のように、マイクロフォーサーズはオリンパスとパナソニックが共同で立ち上げた規格です。そこにサードパーティ製のレンズをはじめとする周辺機器のメーカー100社以上が絡む巨大産業群です。2008年から始まったMFTの歴史はまさにミラーレスカメラ発展の歴史。これまで様々なカメラが生み出され、技術の蓄積は大きな強みとなっています。
マイクロフォーサーズ機はセンサーサイズを小さくすることで、ボディ、レンズともにこれまで叶わなかった小型軽量化が図られ、誰もが容易に高画質な写真を撮ることが可能になったのです。

私が画期的だと思うのは、オリンパスとパナソニックという、社風もコンセプトも全く異なる2社が同じ規格でカメラを作って生み出す多彩さです。
ともに同志としてまた良きライバルとして切磋琢磨して生まれたカメラ、レンズはまさに百花繚乱。カメラもレンズも選ぶ楽しみにあふれています。マイクロフォーサーズは、まさに写真や映像の多様性を体現する良き実験場となって今日に至っているのです。

しかしながら近年、オリンパスがカメラ事業を譲渡し、パナソニックもフルサイズに進出し、MFTは今後どうなるかわからない、という声はよく耳にします。
でも敢えて私はこのマイクロフォーサーズにカメラの将来を賭けてみたくなりました。
フルサイズが隆盛を極めるかもしれないこの時代に、MFT陣営がどう立ち振舞ってゆくのか、体感していきたいのです。
幸い、昔から超望遠コンデジなどでLumixを使ってきた私は、パナソニック製共通の操作性には慣れており、数年前初めて買ったマイクロフォーサーズ機Lumix G8も抵抗なく使うことができました。G8は入門機の位置付けですが、当時併用していたキャノンのEOS Kiss Xに勝るとも劣らない、誰もが使えるガチの良品です。

さてMFTでシステムを組もうと決めた私ですが、数あるマイクロフォーサーズカメラの中で、今回OM-D E-M1 Mark IIを選んだのは、どういう理由からでしょうか?

それはもう、「最高」だからです。

はい。MFTカメラ数あれど、この一台がやはりダントツで私の選考基準を満たしてくれる一品だったのです。





それでは今回私がオリンパスOM-D E-M1 Mark IIに決めた理由、列挙いたしましょう。

1 言わずと知れた「軽量小型」を体現している。
 
ライバル候補として、Pnanasonic GH5もあったのですが、これが実に大きくて重い。性能はMFTの中でもトップクラスですが、質量も最大級。如何せんAPS-Cを凌駕するほどの重量感はフィールドを撮影現場とする私には荷が重すぎました。


2 ボディ内手ぶれ補正が実装されている。

これは望遠ズームレンズを多用する私には必須の要件でした。MFTの歴史は手ぶれ補正の歴史とともに発展し、この分野では今も他システムよりも一日の長があります。 E-M1 Mark IIは2016年末発売ですが、この時点で既に最大6.5段の補正可能なセンサーシフト式5軸手ぶれ補正を実現。例えば三脚なしで夜景が手持ち2秒、ISO200で撮れてしまうのです。これは、本当に画期的なものでした。


3 圧倒的な高速連写性能。

このカメラの凄さはここに尽きます。AF/AE追従で最高18コマ/秒の高速連写、フォーカス固定連写に至ってはなんと約60コマ/秒の超高速連写が可能なのです。これには今までMFTに懐疑的だったプロカメラマンも飛びつきました。E-M1 Mark IIがプロでも使うと言われるようになったのはこの連写性能が本物だった証です。


4 50メガピクセルのハイレゾショット。

このカメラ自体は20メガのLive MOSセンサーで、すでに十分な画素数を誇るのですが、ハイレゾショットという機能を使えば、なんと50メガピクセルというフルサイズも顔負けな高精細な写真が撮れてしまうのです。ここはオリンパス技術陣の真骨頂というか、お家芸というべきもので、マイクロフォーサーズの限界がまだずっと先であることを知らしめる超絶テクノロジーです。


5 星空がきれいに撮れる。

これはネットで多くのカメラマンがすごい勢いで公開したのでビックリしました。マイクロフォーサーズは夜景などには不向きだと勝手に思っていたのですが、OM-D E-M1 Mark II
搭載のライブコンポジット機能を使うと、素人でも星空写真家のような美しい写真が撮れるというのは衝撃でした。


6 防塵・防滴・-10℃耐低温性能。

このカメラに水をぶっかけたり、氷が張り付いた映像を見たことがあります。可哀想にと思いましたが、じっさい酷寒の産地や砂塵舞う荒野での酷使にも耐えうるマグネシウム号金星のボディとシーリングは、いざという時のためにも頼りになる堅牢さ。持って安心の一台なのです。


7 手持ちで4K動画が撮れる。

今では当たり前となった手ぶれしない4K動画もマイクロフォーサーズではすでに数年前からスタンダードな機能でした。それに磨きが加わり、ファームウェアのアップグレードで本機もカラーグレーディングの作業もできるようになりました。もちろんスローモーションや早送り、動画撮影中のフォーカスキーピングなども出来てしまいます。動画の分野でもMFT陣営は最先端を行っているのです。


まだあります。

このほか、操作性の良さもオリンパス機の利点です。深くて構えやすいグリップ、ダイヤルの多さ、バリアングルモニター、プロキャプチャーモード、ハイブリッド・オートフォーカス(120点オールクロス像面位相差AF+コントラストAF)、多彩なフォーカスターゲット設定など盛り沢山です。肝心の画像処理エンジンも、今でも最新のTruePic VIIIというのも嬉しいですね。

さらにこのカメラの実力を引き出すレンズ群が山のようにラインアップされています。オリンパスとパナソニックが十数年かけて積み上げてきたレンズ資産はどんな写真のニーズにも応えうる品揃え。心強いばかりなのです。




オリンパスが威信をかけて放った当時のフラッグシップ機OM-D E-M1 Mark II。
今でこそエースの座をE-M1Xに譲りましたが、Mark IIIが出た今でも多くのファンが自慢の写真をこのカメラで世に出し続けています。

私も早く練習を重ねていい写真が撮れるように、このカメラとともに日常生活を送って行けたらとワクワクしています。

2021年7月11日日曜日

オリンパスカメラ購入! 前編

サムズアップ・アメリカ!
買ったのはOM-D!




オリンパス、いやOMデジタルソリューションズから待望の初カメラが発売されました。OLYMPUS PEN E-P7です。いいですね。
PENシリーズはフィルムカメラの時代から連綿と受け継がれるオリンパスのヒット商品。デジタルとなってからも、オリジナルなデザイン性を踏襲しつつ、洗練された使い勝手の良さがうけ、新たなファン層を獲得し続けてきました。特にそのおしゃれな外観からカメラ女子からの支持は高く、根強い人気を維持しています。スマホやコンデジからの最初のステップアップとしては最高の選択肢の一つでしょう。
スペック的には特筆すべき新規軸はないものの、今回のE-P7は新会社OMデジタルソリューションズとしての新たな船出であり、最初の一台に相応しい新鮮な装いを感じさせます。

とここまで持ち上げておきながら、私は先日、別のオリンパス・カメラを購入しました。
それは、Olympus OM-D E-M1 Mark II です。


なんだよそれ、と思われる方も多いでしょう。でも今なぜ、OM-D E-M1 Mark IIなのかという理由のいくつかを、今回は述べさせていただきたいと存じます。


今なぜOM-D E-M1 Mark II?

以下はあくまで私的な理由なのですが、どなたにもカメラ購入に先立って、後悔して欲しくないので、敢えて一例としてご紹介します。

まず自分はなぜカメラを買うのか、ということです。
漠然と、スマホよりいい写真が撮りたいな、でもいいのですが、目的ははっきりさせておいた方がいいです。そうでないと過去の私のように、無駄な買い物となってしまいますから。

私の例で言うと、カメラは身の回りの記録として鮮明に収めておきたい、と言うのが第一にあります。次に野山を散策するのが好きなので、歩いていて気に入った瞬間を切り取りたいと思うことが常にあります。

これらの欲求を満たすカメラとしては、もちろんスマホカメラも選択肢に入るのですが、私の場合はどうしても遠くにある景色をグッと引き寄せたい、と言う願望が強いので、ズーム機能がまずありきとなるのです。

なので最初に買ったコンデジこそズーム倍率3倍から5倍程度でしたが、それ以降は12倍、15倍、20倍とどんどん伸びていく一方でした。

その反面、画質面では妥協に妥協を重ねてきた鬱屈が溜まっていたのも事実です。

21世紀に入り、それまで我慢していた画質へのこだわりは抑えきれないものとなりつつありました。2004年、ようやく手に入れたCanonのEOS Kiss 7はまだフィルムの時代でしたが、その写りの鮮やかさ、とりわけその立体感に狂喜乱舞したものです。今まで撮ってきたコンデジの写真はなんだったのか、って感じです。

しばらくすると、私は新聞などを発行する出版社に勤め出したのですが、そこで同僚のカメラマンが使っていたのはたしかNikon D3とか当時の最新機種でした。社内で試し撮りなどをさせてもらったのですが、その時は特段上位カメラの優位性を見出せませんでした。(我ながら鈍い感性です。)

Nikon D3 series



それから幾星霜、デジタルの時代になってもCanonのKissシリーズは高い人気を誇り、私も時に買い替えながら、この栄華はずっと続くもんだと漠然と思っていました。

しかし気がつくと、キャノンもニコンも次々と上位機種を参入させ、それぞれに工夫を凝らした新機能を搭載してきました。

あれ? Kissじゃダメなの? そんな置いてきぼり感を覚えつつ、その時期私の嗜好である超望遠の世界を体験できるいわゆるネオ一眼と呼ばれるブームが起きており、そちらに引っ張られていきました。

この時期はどのメーカーもこぞって一眼ライクなフォルムの大型ボディで30倍、40倍ズームも当たり前、みたいなカメラを連発していました。事実ブーム最盛期はこのタイプがかなり売れていたようです。私も一時期、望遠鏡のような気分で、遥か遠くの景色を何十倍にも拡大できるマジカルな写真にすっかり魅せられました。もちろん画質は二の次です。SONYのサイバーショットシリーズやpanasonicのLumix FZシリーズなど、私も何台か試してきましたが、結局その大きさに見合う画質が得られず、それも断念しました。

こうして私は世の最先端のカメラからしばらく距離をおくことになりました。
その間に起こったのは、スマホのブームとその煽りを受けたカメラ業界全体の衰退です。

スマホの写真画質は確かに長足の進歩を遂げていますが、やはりプロの手になる写真とは圧倒的な差があります。
カメラ業界が生き残るにはこの圧倒的なカメラ性能の差を維持し続けることしかありません。それにはどうしてもフルサイズの力を借りずにはいられないと言うのが、メーカーの本音、判断でしょう。こうしてカメラのトレンドはフルサイズミラーレスへと移行しました。

私もこの流れに乗ってフルサイズ購入へと向かっても良い頃でした。
ところが当時はAPS-Cでミドルクラスの切り札として登場したニコンのD500がものすごいスペックで輝きを放っていました。「世界はここまで凝縮できる」のキャッチフレーズそのままに、万年初心者の私がどうしても手に入れたい機能をその一台に内包していたのです。


Equipment Review: Nikon D500 » Michael Clark Photography



それまで一眼カメラはキャノン中心だったのですが、ずっと気になっていた憧れのニコンのカメラと言うことで、中古ながらようやく手に入れたD500は自分にとってはもう究極の選択だと思っていました。実際、そのD500の写りに関しては絶対の信頼感があり、スペック的にも向かうところ敵なしの素晴らしいカメラでした。

ところが二年近く使いながら、結局手放すことになります。
それはやはり大きさ、重さでした。本体だけなら860gとギリ許容範囲なのですが、これに私の大好きなズームレンズを装着すると、大抵は1.5キロ前後になってしまうのです。野山を散策する際、これに最低でも1本の交換レンズと三脚をバッグに入れて持ち歩いていたのですが、おりしも持病の腰痛が祟って、どんどん使用頻度が下がっていったのです。最後はカメラと軽めのレンズだけストラップで肩から下げて歩きましたが、それでも一時間足らずの歩行が苦痛になってきました。
そう言うわけで、一眼タイプのカメラはしばらくおやすみ状態になっていったのです。

その間、ソニーのフルサイズミラーレスは着々とその基盤を固め、αシリーズは気がついたらカメラ業界のリーディングヒッターみたいになっていました。
私もα7IIが出た時は、店までいって実機をさわてみたのですが、28-70mmの標準ズームレンンズがついたデモ機は、思いのほかずっしりと重くてゲンナリしたのを覚えています。これがフルサイズの世界かと思い、その重量感に失望を禁じ得ませんでした。

その後、ソニーを追うようにキャノンもニコンもフルサイズ・ミラーレスを出し始めたのはご承知の通りですが、前述の通り、私には重さがネックになって、フルサイズは遠い存在となってしまいました。

Canon Powershot G3 X Review | ePHOTOzine


メイン機がない状態でしばらくは1インチセンサーのレンズ一体型のカメラを使いっていました。Panasonic FZ1000を使用した後、もう少し倍率の高いものをということで、キャノンパワーショットシリーズのG3Xを買いました。こいつは何せ24-600mm(光学25倍)の高倍率ズームということで、鳥やリス、猫などの小動物や鹿なども森で見つけては撮っていました。
あ、それと前後して、なにげにマイクロフォーサーズのカメラに興味が湧いていましたね。何より軽量小型が嬉しく、Lumix G8は店頭で手にして、その軽さに一目惚れして即購入しました。肝心の写りや使い勝手もCanonやNikonのAPS-Cサイズ機と比べて遜色なく、当時出始めだった4K写真や動画が撮れるのが何より楽しかったです。

カメラのトレンドは既にフルサイズミラーレスを主軸とするものに変わっていきましたが、この辺りから、流行に見切りをつけ、本当に自分の身の丈にあったカメラで十分、という考えが固まってきました。


私の望むカメラ:10個の条件

私の場合、
まず第1に軽量小型であること。
2、画質は今時のカメラは悪いものはない、という考えでマイクロフォーサーズかAPS-C機どちらも大差ないと見ました。APS-Cはソニーのa6000シリーズが有望ですが、形状が私好みではありません。Fujifilmも頑張っているのですが、ズームレンズに選択の余地がありません。そこへ行くと、マイクロフォーサーズ陣営はオリンパスとパナソニック二社に加えて、タムロンなどからもレンズが出ていて、豊富なラインアップが魅力です。
第3にバリアングル。やはり縦横自在に構えられるのが有利でしょう。
第4に高速シャッター。動物を撮ることも多いので、できるだけ早いのが良いです。
第5は手振れ防止がついているかどうか。望遠で遠くのものを撮る場合はどうしても頼らざるを得ません。
第6にグリップの形状。これはしっかり握れる大型のものがベターです。
オートフォーカスは第7くらいですか、私の場合。いやあるに越したことはなく、瞳フォーカスはできれば追従できる高性能がいいですね。でもちょっと高望みのような気がします。
8番目くらいに来るのが暗所性能。ISO感度も程よいところでノイズが少なければもちろんそれに越したことはありません。でも夜景や室内はあまり撮らない方なので、贅沢は言いません。
9番目は、できれば剛性のしっかりしたマグネシウムボディで防塵防滴が望ましいです。山歩きで何度も雨に降られたことがあります。埃っぽい野外もまたカメラ、レンズの大敵ですから。
最後10番目に、そのメーカーの最新画像処理エンジンが搭載されていれば文句なしです。



こうやって望みを上げていくと選択肢はどんどん狭くなっていきます。どんな優れたカメラでも完璧というものはなく、どこかで妥協しなければいけません。

そうした中で色々模索した挙句、上記の要求をほぼほぼ満たし、かつ2021年の今でも十分に最新機種と渡りあえる素晴らしいカメラがあったのです!

Olympus OM-D E-M1 Mark II + 12-100mm PRO

それがOlympus OM-D E-M1 Mark IIです。最新機種 Mark IIIでももちろん良いのですが、私のニーズではその差異は限りなくゼロでした。ならば値段のこなれたMark IIを買う手はない。そう思ったのです。

ようやく話は購入の動機まで辿り着きました。
繰り返しますが、これはあくまで私に必要なカメラの話です。どうしても譲れない軽量小型の条件から始まって、いくつかの要求を満たしてくれるのは、現状このOlympus OM-D E-M1 Mark II一択でした。(厳密に言うとSony a7C, Panasonic G9 Proも最終候補でした)

今更と思われるでしょうが、カメラの新旧はあまり気にしません。いいカメラだと思った瞬間が「買い」の時だと私は思っています。このカメラ、三年前はボディだけで20万円したのが今は半値で買えます。それも同機の一つです。最新鋭カメラに引けを取らないスペックでこの値段はバーゲンでしょう。
と言うわけで今日の話はここまでです。

次回、このOM-D E-M1 Mark IIの魅力に迫ります。