ストーム襲来、そして停電
フロリダ沖から北上したハリケーンなんたらが途中で熱帯低気圧に変わり、ニューヨークを通過しました。予想以上に強い嵐が吹き荒れ、私の周辺地域に甚大な被害をもたらしました。強風の中、仕事で車を走らせいていたら、路上至る所に折れた樹木の枝葉が散乱していました。ローカルの狭い道路では倒木も多く、行手を塞ぐほどの被害です。通行不能の場所もいくつか遭遇しました。中には倒れた木が電線にもたれかかったり、引きちぎっている場所もあります。かなりの惨状であることが見て取れました。
街はというと、パワー•アウテージが至る所で起こっており、信号も軒並み真っ暗な状態です。これはよほど注意しないと危険な状態、と思った矢先、ボンネットを大破した車が路肩で斜めになっているのに遭遇しました。警察車両が道路規制を始めたばかりでした。他の場所でも交通規制が始まっており、帰宅は徐々に困難になりつつありました。
暗くなると本当に危険な状態です。風雨はややおさまったものの、余談は禁物です。何度か交通規制によって迂回させられ、時間はかかったけど無事に帰宅はできました。
しかし家に着いてほっとしたのも束の間、お茶でも飲もうかと湯を沸かしていた時、突然停電が発生しました。しかも不気味なことに、電気の供給がオン、オフと点滅するように繰り返し、パソコン、エアコン、蛍光灯、軒並みついたり消えたりを激しく繰り返す事態に。これはすごく危険を感じました。下手すると、どこかでショートして火災を引きおこしかねません。家族に号令を発し、全ての電源をシャットダウンさせました。あたりは静まり返り、遠くどこかの自家発電機の唸る音だけが響いてきます。
それ以降、電気の供給はピタッと止まり点滅さえしなくなりました。これまでも悪天候による短時間の停電は経験していましたが、今回は2時間、3時間と待てど暮らせど、復旧しません。スマホで電力会社のウェブサイトを開き、停電情報を見ると、「大規模停電により、当社の情報提供網が寸断され、現在利用できません」と出るのみ。一体なんのための情報サービスか、と思いました。
とりあえず他のニュースソースからこの停電が局地的なものではなく、10数万世帯を巻き込む大規模な障害であることが判明しました。地域により状況は異なるようですが、何処も迅速な復旧は期待できないようなレポートばかりです。TwitterやFaceBookからの情報も徐々に上がってきて、この風雨がもたらした影響の甚大さが浮かび上がってきました。
日本でもかつてない河川の氾濫等、自然災害は年毎に強大化している模様です。アメリカでも、ハリケーンや大洪水などが起きやすくなっており、これまで以上に非常時での対応が求められています。今回当該地域にもたらした被害の全容は未だ掴めていませんが、どうやら復旧は容易なことではないでしょう。国も地域も、今後よりいっそうの防護体制の強化を求められることでしょう。
後記:停電は結局丸一日プラス10時間ほど続きました。調べた結果、すぐ近くの電線が、倒木により切断されていたせいと判明。大きな木を取り除き、ケーブルを修復するまでかなりの時間を要したことになります。今回は広範囲で、多数の電線が寸断された複合停電だったため、回復に時間がかかったようです。24時間以上電気がないと、不便であることが痛いほど身にしみました。
しかし、家族や近隣住民に大きな被害がなかったことは幸いです。ハリケーンによって家を失った人のことを思うと、申し訳ない気持ちに駆られます。うちは冷蔵庫の中身が無駄になったことぐらいで済んだのですから。
0 件のコメント:
コメントを投稿