いいデジカメを手にしたい
キャノンのPowershot G3Xを購入して、いろいろ試し撮りの最中です。2015年に発売された旧型機ですが、その後Mark IIとかも出ることなく、ひっそりと製造が停止されました。
このカメラ、キャノンのパワーショット・シリーズの中でも1インチ・センサーを搭載するハイグレードなコンデジです。G1XからG7Xまでそれぞれ異なる特徴を持ち、幅広いニーズに応える人気シリーズです。いずれも後継機種としてMark II、Mark IIIとバージョンアップを重ねてきているのですが、G3Xに限ってなかなか後継機種が出ないまま今日に至っています。ココ数年、今か今かとMark IIの発表を待っていたのですが、しびれを切らしているうちに製造中止、在庫切れとなってしまいました。
非常に癖のあるカメラで、人を選ぶ機種だけに、もう市場に出回らない可能性も考えられます。そこで思い切って、マーケットから姿を消す前に、マップ・カメラで中古品を購入することにしたのです。アメリカの中古屋は懲りていたので、信頼のマップさんに望みを託しました。結果、望外の優良品を手に入れることが出来ました。
これはいわゆる高級コンデジの部類に入るものですが、1インチセンサーに25倍ズームを搭載した異色のカメラです。ライバルにSONY RX10やPanasonic FZ1000がありますが、携帯性では一歩抜きん出ています。とにかく望遠性能に優れ、はるか遠くの物体を高画質で撮影できる、私にとって唯一無双のカメラなのです。
ちなみにPowershotシリーズで今一番人気はG7x Mark III。私はズームが足りないので敬遠しましたが、基本性能はピカイチ。レンズはF1.8-2.8、最新の画像処理エンジンDIGIC 8で、動画にも強くコンパクト。万人にオススメの一台です。
これまで一眼機はSONY a58やCanon EOS 60Dなどを長年使用してきましたが、いま一歩思うような撮影ができませんでした。 腕が未熟なのをカメラのせいにしてはいけませんが、現代の最新技術から見ると、エントリークラスのデジイチやはり十分なスペックではなかったのです。オートフォーカスは遅いし不正確、ISOはちょっと上げると画質ザラザラ、手ブレ補正もなく、交換レンズも不十分なカメラが主流だったのです、ハイエンドを除けば。
それから10年近くたって、ようやく素人でもいい写真の取れる機種が出始めました。しかしまだまだ十数万もする高値だったので、価格がこなれるのを待たねばなりませんでした。数年前にアメリカの中古カメラ店で、Canonの名機といわれたEOS 50Dというミドルクラスのデジイチを見つけました。
格安だったので思わず購入したのですが、そのときのカメラがひどい傷物で、後悔したことがあります。撮影自体に問題はなかったのですが、明らかに落っことしたであろう凹みがグリップ部分にあるし、塗装は所々ハゲ落ち、モニターは曇ってぼやけるし、レンズや操作系のすきまにホコリが詰まりまくっていたのです。写り自体はほぼ期待どおりだったのですが、どうしても愛着がわかず、半年ほどで手放してしまいました。それ以来中古には手を出さず、コンデジの新品を買い替えては、写りのイマイチ感にがっくりする日々でした。
そんななかで気付いたのは、自分はさほど画質に拘るタチではない、ということでした。最低限、狙い通りに焦点が合い、気に入った色合いが出せれば満足なのです。それよりシャッターチャンスを逃すことのほうが、問題でした。いつもかさばる一眼を持ち出して出歩くわけではないのに、そんなときに限って撮りたい風景に出会う。しかし中途半端なコンデジではそれを捉えることさえできないのです。
そういった試行錯誤のなか、知人の一人からPanasonicのマイクロフォーサーズを紹介されました。たしかLumix GX7だったと思いますが、パソコン画面でみた写真の出来にびっくりしました。あんな小さなカメラで一眼に迫る画質が出るとは知らなかったのです。しかもその後継機種以降、パナソニックのマイクロフォーサーズには当時珍しい4K撮影が可能になっていたのです。これはシャッターチャンスに極めて有利でした。しかも軽量小型でレンズも望遠に強いときています。いわゆるお散歩カメラとしては理想に近いものでした。
そこで出たばかりのLumix G8を購入。付属の標準レンズでも私には十分納得のいく写りでした。ボケの効果が薄い以外は何の不満もありません。ただ一つ、望遠レンズがそこそこ高価で手が出ないのが無念でした。それを埋めるのが今回買ったCanon G3Xなのです。
趣味の写真を撮っていて思うことは、どだい一台のカメラですべての理想を実現することは出来ないということ。複数カメラの使い分けをするしか道はないのです。私はそういう結論に至りました。そこで今回打ち出したのが、3カメ体制です。
#1 常時持ち歩く高性能コンデジ。
#2 気軽に持ち出せるマイクロフォーサーズ。
#3 ここ一番、目的があって使用する本格一眼。
今後この3カメ体制で、写真の趣味を充実させていきたいと考えています。
今回購入したCanon Powershot G3Xはこの#1に相当する新体制の第一歩です。#2のマイクロフォーサーズは今後買い替えるとしたら、たぶんG9になるでしょうか。
そして最後に#3の座を埋めるのが、いま巷のカメラ・ファンの間でざわついているフルサイズ・ミラーレス一眼です。
これについては、書き始めるとまとめるのが大変になりそうです。Canon Rシリーズ、NikonのZシリーズ、 SONYのa7やa9、はたまたPanasonic Sシリーズなど。いずれもハイスペック化はどんどん進んでいくばかりの様子。いまはただYouTuberたちの実機レポートなどをよだれを垂らしながら見るばかり。いつか自分に見合ったカメラを見極めた際は、借金してでも手に入れたいと願っています。
いまはただひたすら、手持ちのカメラで少しでも腕を上げて、いい被写体を撮りまくっていきたい、そんなことを考える日々でごさいます。
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