2021年7月15日木曜日

オールスターで輝く大谷翔平

サムズアップ・アメリカ!
米メディアが報じたオールスターの大谷



海を渡った二刀流の大谷翔平がついにメジャーのオールスターゲームの舞台に立ちました。しかもそれがピッチャーとバッター両方ということで長いメジャー史上でも特別な1日となりました。
アメリカのスポーツメディアはこぞって大谷翔平を取り上げ、その活躍ぶりに賛辞を惜しみません。かつてイチローや松井秀喜も高い評価を受けたことはありますが、一部では冷めた味方も散見しました。しかしこと大谷に限っては、その投打に活躍に脅威すら感じている様子です。かつてない偉業に挑みながら、明るくポジティブな立居振る舞いが、ファンのみならず批評家までも巻き込んで魅了しているのです。

ここでは今回のオールスターでの大谷翔平の記事をかいつまんでご紹介します。いかにアメリカが彼を受け入れているかがわかるかと思います。




大谷、完璧な初回で歴史的勝利を獲得
(メジャーリーグ・ベースボール公式ホームページより)

ホームランダービーで6本の500フィート以上の本塁打を放ったことで記録を更新した二刀流の天才、大谷翔平選手は、火曜日に行われたオールスターゲームで、1回を1-2-3で投げ、最速100.2マイルの速球を披露しました。大谷は、クアーズフィールドで行われたアメリカンリーグの試合に5-2で勝利し、Stats by STATSによると、レギュラーシーズン、ポストシーズン、オールスターゲームを含むNLとALの歴史上、同じ試合でマウンドに立ち、先頭打者として打席に立ち、勝利を手にした初めての選手となりました。

大谷はこの試合、ベテラン右腕マックス・シャーザーの0-1カッターで鋭く二塁に出塁しました。そして、この回の後半にマウンドに上がると、期待を裏切らない活躍を見せました。

月曜に行われたT-Mobileホームランダービーでフアン・ソトとの壮絶な1回戦で敗れ、疲れが目立っていた大谷ですが、エンゼルスの投手が真夏のクラシックで6回目の先発を果たしたことで、マウンド上ではフレッシュな印象を与えました。2015年にStatcastが導入されて以来、オールスターゲームの先発投手が時速100マイルに達したのは、2018年のレッドソックスの左腕クリス・セールに続いて2人目となりました。

大谷選手は通訳の水原一平さんを通じて、「意図的にそうなった」と話しました。"1イニングだけだったので、さらに試合に出ることを考える必要はありませんでした。だから、思い切って投げました」。

大谷は、同じくスーパースターのフェルナンド・タティスJr.に投じた1球目の速球は96.1mphでファウルになったが、そこから大谷の球速はさらに向上した。1-2のスライダーでタティスをレフトフライに打ち取った。

大谷はドジャースの一塁手、マックス・マンシーを96.6mphを記録した1-1の速球で退け、マンシーは二塁に出塁しました。続くカージナルスの三塁手、ノーラン・アレナドに対しては、初球が99.5mph、その後100.2mphと99.7mphの速球を連続して投げ、スプリッターでショートゴロに仕留めました。

大谷選手は、「緊張よりも楽しみの方が大きかった」と感想を述べています。「オールスターゲームでは絶対にここに戻ってきたいですね。すべてが同じように楽しかったです。この3日間の経験は間違いなく素晴らしいものでした。これまでのところ、この経験が最も記憶に残っていると思います。もちろん、ポストシーズンやワールドシリーズにはまだ出場していませんし、それはこれを上回るでしょうが、今のところ、これが最も思い出深いものです」。

大谷は2回にホワイトソックスの右腕ランス・リンと交代してマウンドに上がったにもかかわらず、メジャーリーグはルールを変更して3回に大谷の打席を設けました。大谷はブリュワーズの右腕コービン・バーンズの初球カッターで一塁に出塁しました。レイズのケビン・キャッシュ監督がMLBにルール変更を認めてもらい、第2打席に立つことができたことに感謝しました。

大谷は「ケビン・キャッシュがコミッショナーにお願いしたと聞きました」と語りました。「実現してくれた彼に感謝しないといけませんね」。


しかし、大谷は無安打に終わったものの、その才能はタティスをはじめとするオールスターゲームに参加した人々を驚かせました。

FOXの放送でマイクを向けられたタティスは、「みんなを驚かせなければならない」と語った。「ベーブ・ルースの伝説を見たいと思った人がいたとしたら、この男は同じ道を歩んでいる。願わくば、彼が健康であり、それを維持できるようにしたい。ゲームにとって素晴らしいことだ」。

大谷選手が第1打席に登板した際、NLのダグアウトから見守っていたフィリーズのJ.T.リアルミュート捕手も同様の賞賛を送っています。

「彼は信じられないような選手です。私たちが見ていて楽しいのは、片方の球種をこなすのがどれだけ大変かを知っているからです。また、投手と一緒に仕事をすることで、投手が片方の球種にどれだけ力を注いでいるかを知ることができます。彼が両方をこなす時間があるという事実は、私の心を揺さぶるものです」。





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2021年MLBオールスターゲームの出来事。
大谷翔平がアメリカン・リーグの勝利に貢献
(USA Today の記事より抜粋)

MLBオールスターゲームでは、アメリカン・リーグがウラジミール・ゲレロ・ジュニアとマイク・ズニーノのホームランで連勝を8に伸ばし、先発投手の大谷翔平がクアーズフィールドでナショナル・リーグに5-2で勝利を収めました。

大谷は3人の打者をすべて退け、0勝2敗となりました。大谷のオールスターゲームでの初勝利は、2回の攻撃から始まり、その後も得点を許さず、大谷のオールスターゲームでの初勝利となりました。ブリュワーズの右腕、コービン・バーンズが敗れ、ホワイトソックスのクローザー、リアム・ヘンドリクスがセーブしました。

ゲレロJr.は、3回に強烈なソロホームランを放ち、5回にもRBIを追加してMVPを獲得しました。


大谷選手が1-2-3のイニングを投げる

試合開始直後、大谷は、NLの二塁手アダム・フレイジャーのバックハンドプレーを必要とするボールで出塁しました。1回裏、大谷は、フェルナンド・タティス・ジュニア(飛球)、マックス・マンシー(遊ゴロ)、ノーラン・アレナド(遊ゴロ)の順でNLチームを降板させました。

2回のマウンドは、カイル・ギブソンに交代しました。大谷は2回にも登板し、初球で一塁に出塁しました。


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大谷翔平は、野球界が予期していなかったスターだ
(リベラル系大手新聞社ワシントンタイムスより)

メジャーリーグはゆっくりと、少しずつ、毎年、世代ごとに変わっていきます。顔ぶれが変わり、哲学が変わる。技術が向上すれば、力もつく。稀に、最初から起こりそうもないことが、再び起こることもあります。
しかし、100年以上のメジャーリーグの歴史の中で、大谷翔平はそのありえないこと、まったく新しいプロトタイプ、投手としても打者としても走者としても他の選手よりも優れている国際的なスーパースターなのです。

このオールスターゲームは、大谷選手のものでした。彼は月曜日の夜にホームランダービーの第1ラウンドでノックアウトされ、火曜日には無得点のイニングを投げて0勝2敗となりました。どちらのイベントでも大谷はハイライトではありませんでしたが、すべてのイベントで大谷はスポットライトを浴びていました。

火曜夜のオールスターゲームは、アメリカンリーグが5-2で勝利しました。彼は、ホームランダービーに出場し、オールスターゲームで勝利を収めたメジャーリーグ史上初の選手となりました。
オールスターゲームで100マイルの速球を投げた初のリードオフマンとなりました。
また、日本人選手としては初めてのホームランダービー出場です。
27歳のロサンゼルス・エンゼルスのスター選手は、その存在だけで、年に一度の伝統行事に新たな息吹を吹き込みました。大谷選手は、野球界が必要としていた選手です。

初めてのオールスター、マイク・ズニーノがホームランを放ち、セドリック・マリンズが得点しました。フィラデルフィア・フィリーズのキャッチャー、J.T.リアルミュートも本塁打を放ちました。サンディエゴ・パドレスのマニー・マチャドはパスボールを受けてホームインし、ダッシュの間中、バブルガムの泡を吹いていました。
しかし、オールスターの仲間たちが記念に自撮りしたとき、彼らは大谷とのショットを求めました。
テレビカメラは、試合中にマイクを持った大谷選手に注目しました。最近のスポーツ界では見られないほど、大谷は世界中の人々を魅了していました。

大谷は通訳の水原一平を介して、注目を浴びることにどう対処しているかという質問に、「単純にうれしいですね」と答えました。しかし、大谷が注目され、肩にかかるプレッシャーは単純なものではないでしょう。彼ほど多忙なオールスターウィークを過ごした人はいないのです。




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記者から「なぜすべてをやりたいのか」「多くの選手がオールスターゲームを辞退したり、少なくともダービーをスキップしたりする中で、なぜすべてにイエスと言う必要があるのか」と質問されました。
「日本にいる多くの人が、この出来事を望んでいたと思います。「個人的にも見てみたかったですね。日本人がこのようなことをするのは初めてのことです」。

率直に言って、一人の男がこんなことをするのは初めてのことです。大谷選手は月曜日、回復のために必要なことは火曜日までにできるだけ寝ることだと冗談を言っていました。

大谷は世界中の目が自分に注がれていることを知っている男のように振る舞っている。
大谷は、試合の後、そして今週の活動の後、英語圏のメディアと日本語の記者との2回の記者会見を行っている。彼は自虐的で、火曜日には「ナショナル・リーグが自分にシフトをかけてきても驚かない」とジョークを飛ばしていました。

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大谷選手は月曜日、日本のファンに向けたメッセージを聞かれ、「自分だけでなく、出場する8人の選手全員を見るべきだ」と答えました。
大谷選手は、火曜日の試合でバッターボックスに入る前に、ロサンゼルス・ドジャースのダグアウトに向かって手を振りました。ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、帽子を脱いで手を振り返しました。これは大谷選手が、ともすると敬意を怠る球界の現状の中で、敬意を払い敬意を得ることの重大さを完璧に体現しています。

ワシントン・ナショナルズのスター、フアン・ソトは、大谷をダービーでノックアウトした後、"お互いに勝った気がするし、また同じことができるといいね "と言いました。ナショナルズのエースであるシャーザーは、火曜日に初めて大谷と対戦した後、大谷に対する唯一のプランは「すべてを投げること」であると述べ、大谷の体格に驚いたことを認めました。

「彼はいつでも、フィールド上で最もパワーがあり、最も速度があり、最もスピードがある選手です。ニューヨーク・ヤンキースのエース、ゲリット・コールは、「これらの特性を一人の選手が持っているということは、ゲームにとってとても良いことですし、見ていて刺激になります。「私たちは、投手だけ、あるいはポジションプレーヤーだけで始めるのではなく、全員が両方をやりたいと思っています。... 彼には、その夢を叶えることができるシンプルさがあります。今、投手としても、打者としても、私たちの中のある種のインナーチャイルドは、そのすべてをやりたいと思っています。彼はそれをやっているのです」。

コールは、今週、大谷選手を表現する言葉を見つけた数少ない一人でしたが、彼だけではありませんでした。両チームのほぼすべての選手が、どこかで大谷について質問されていました。彼らの多くは、自分が見ているものを説明することがいかに不可能であるかを説明していました。野球の指導者も苦労していました。このような選手は前例がないのです。





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MLB選手会のトニー・クラーク専務理事は、「正直言って、こんなことは見たことがない」と言いました。
「大谷翔平がやったことについては、文字通り、これまでに言われたり書かれたりしたことのない言葉はありません。とMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は語っています。
数字がそれを物語っています。大谷はオールスターブレイク時点で本塁打数がメジャートップ(33本)であり、真夏のクラシックまでに30本塁打と12盗塁以上を達成したメジャー史上初の選手です。彼の33本の前半戦の本塁打数を超えた選手は、史上7人しかいません。そして、彼は防御率3.49という好成績を残しています。

野球はヒーローに執着し、世代から世代へと伝え、かつての状況や現在の状況を示すためにヒーローを利用します。比較は文脈を与えます。大谷の場合は、それがない。
最も近い選手はテッド・"ダブルデューティー"・ラドクリフかもしれません。ラドクリフは、投手と打者の両方のキャリアを持ち、ニグロリーグのオールスターに6回(投手として3回、捕手として3回)出場し、ベーブ・ルースが引退した10年後にも活躍していました。しかし、ラドクリフが引退したのは75年前。フィジカルトレーニングの技術革新や、より繊細なスキルトレーニングによって、95マイルの速球が当たり前になり、パワーがあればスターダムにのし上がれるような時代になるずっと前のことです。その意味で、大谷は前例のない選手です。

彼はまた、ある意味では考えられない存在でもある。火曜日の試合後、大谷は周囲のスターたちに怯えていたことを認めました。一週間かけて彼のことを話していたスターたち、彼を見て目を疑ったスターたちです。
彼らの多くは、大谷翔平とダグアウトを共にした夜のことを自分の子供に話すことになるでしょう。



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いかがでしょうか。この大谷翔平という選手が、メジャーの選手や解説者にとっていかに凄い存在と見られているか、その一端がわかると思います。

大谷選手は日本球界でも一際大きな存在でしたが、メジャーに来てまたひとまわりスケールが大きくなったような気がします。きっとメジャーという舞台が彼の才能をより大きく引き出しているのではないでしょうか。今後の活躍に目が離せません。


2021年7月14日水曜日

成功するアメリカの食産業

サムズアップ・アメリカ
米国版「食」の勝ち組:フランチャイズ編



食品のフランチャイズは、フルサービスのレストラン、専門店、持ち帰り用の店など、さまざまな種類があります。自分がオーナーとなり一から店を立ち上げるのはもちろん誰もが抱く夢ですが、そのゴールまでの関門は厳しいものがあります。
自分の店を持つ最短かつ簡潔な方法は、ズバリ、成功しているフランチャイズ店に加盟することです。


飲食店の開業を夢見ている方は、調べているうちにフランチャイズという選択肢に行きあたるでしょう。飲食店を開業するリスク自体は思ったほど高くはありませんが、フランチャイズを購入することで、そのリスクを大幅に軽減することができます。
フランチャイズの枠組みに入ることで、そのビジネスの知名度、ビジネスモデル、トレーニング、経営サポート、幅広い業者のネットワーク、評判などの恩恵を受けることができます。その代わり、自分の店の日常的な管理や運営に責任を持つことになります。つまり、意欲的な起業家にとっては、ビジネスを運営する上での重要な要素となります。

アメリカに食のフランチャイズは数多くありますが、今回はその中でも特に有望な10のフランチャイズをご紹介します。これらの食品フランチャイズは、フルサービスのレストランから専門店、持ち帰り用の店までさまざまです。
これらのフランチャイズに共通しているのは、驚異的な(場合によっては伝説的な)ブランド力、フランチャイズ加盟店への確かなサポート体制、そして長年にわたるフランチャイズの成功体験です。これらのフランチャイズの中には、退役軍人や複数のフランチャイズ店舗を所有している人など、特定の資格を持つ会員に経済的なインセンティブを提供しているところもあります。




順不同で掲載する以下の10社は、今年参加できる食品フランチャイズの中でも最も有望な企業です。ここでは、それぞれのビジネスについて少し紹介するとともに、これらの大人気ビジネスの一部を所有するために必要なスタートアップ・コストについても軽く付記します。
なお、フランチャイズに加盟する際には、初期費用に加えて追加の加盟金が必要となりますのでご注意ください。フランチャイズ費用の詳細については、フランチャイザーのウェブサイトに掲載されている情報を参照してください。



1. バスキン・ロビンス


初期フランチャイズ費用:25,000ドル
初期投資総額の目安:94,350〜402,200ドル

Baskin-Robbinsは、1945年の創業以来、「31種類のフレーバー」という革新的なコンセプトのもと、世界で最も有名なアイスクリームショップの1つとなりました。現在、米国内では約2,500店舗、世界では7,500店舗以上を展開しています。
アメリカではかなりの高収益を見込める優良ブランドとして名が通っており、成功例も数知れません。それだけに参入には相応の資金と経営経験が必要とされます。
まずバスキン・ロビンスのフランチャイズを購入するには、最低条件を満たす必要があります。必要な資金は、地域や購入を検討しているバスキン・ロビンスの店舗のタイプ(従来型の店舗か、キオスクのような非従来型の店舗か)によって異なります。
ただし、最低でも、流動資産が10万ドル、1ユニットあたりの純資産が20万ドル必要です。また、バスキン・ロビンス社は、あなたが応募する際に、十分な関連経験があるかどうかを履歴書で評価します。条件を満たしていれば、フランチャイズ・ディスクロージャー・ドキュメント(FDD)が送られてくるので、それを見て検討することになります。



2. アンティ・アニーズ


初期費用:30,000ドル
初期投資額の目安:199,475ドル~385,100ドル

空港での一番の楽しみは、セキュリティ・ラインを通過してすぐにAuntie Anne'sのキオスクに向かうと、焼きたてのプレッツェルの香りがすることだとよく言われます。空港だけでなく、全米の主だった巨大ショッピングモールには必ずと言っていいほどよく
Auntie Anne'sの看板を見かけます。
アメリカ国内だけでなく、プレッツェルチェーンを展開する25カ国以上の国々で人気を博しているAuntie Anne'sのフランチャイズ店は、2018年の平均純売上高が538,175ドルに達しました。これは驚異的な数字です。
Auntie Anne'sのネットワークに参加するには、ビジネス経験が必要で、レストラン業界での経験が望ましいとされています。また、Auntie Anne'sでは、顧客サービスのスキルが実証されている人や、会社のフィランソロピー的価値観(=慈善活動)に賛同する人が好まれます。数字の上では、10万ドルの流動性資金と30万ドルの純資産を持っている人が理想的です。Auntie Anne'sのフランチャイズについての詳細は、テキスト、電子メール、電話のいずれかで本社サイトからお問い合わせください。




3. パパ・ジョンズ
All of the Vegan Papa John's Menu Items Around the World


初期加盟金:5,000ドル
初期投資額の目安:30万ドル(約3,000万円)

受賞歴のあるピザチェーン「Papa John's」は、より多くの加盟店を獲得するために、各店舗に新しいオーブンを導入したり、最初の6年間はロイヤリティを減額したり、3,000ドルのフードクレジット(該当する場合)を提供したり、5,000ドルのマーケティング予算を提供したり、さらには加盟金を完全に免除するなどのインセンティブを提供しています。このように、Papa John'sは、このリストの中でも最も低コストなフランチャイズの一つとなっている。
とはいえ、ピッツェリア店をオープンするためには、応募者は一定の財務要件を満たさなければなりません。パパ・ジョンズのフランチャイズ加盟者は、最低でも75,000ドルの現金または流動資産、250,000ドルの純資産、そして275,000ドルまでの外部融資を確保する能力が必要です。また、フランチャイジーには、できればレストランや小売業での経営経験があることを期待しています。




5. KFC


初期フランチャイズ費用:4万5千ドル
初期投資総額の目安:140万〜270万ドル

カーネル・サンダース大佐は、アメリカのファーストフード文化において最も認知度の高いアイコンの1つであると言っても過言ではありません。推定1億8,500万人のアメリカ人が週に1度はKFCのコマーシャルを見ていることを考えれば、それも納得できること。KFCのフランチャイズを購入するということは、非常に強力なビジネスモデルと確立されたサポートシステムに支えられていることを意味しています。
KFCがフランチャイジー候補の適格性を評価する際に、定量的・定性的な変数を考慮するのも当然のことだと思います。
KFCでは、フランチャイズ加盟希望者に対して、「複数ユニットの運営経験、財務的な資格、個人的および財務的な評判、モチベーションとコミットメント、文化とブランドの適合性、成長マインド」など、6つの主要な要素を評価しています。
またKFCでは、財務的にも厳しい条件を設けています。最低でも150万ドルの純資産と75万ドルの流動資産が必要ですが、これらの条件はオーナーシップのレベルによって異なります。




6. マクドナルド

初期加盟金:4万5千ドル
初期投資総額の目安:100万~220万ドル

マクドナルドは、言わずと知れた世界で最も人気のあるファストフード店です。アメリカのマクドナルドの約90%はフランチャイズで運営されており、女性やマイノリティのフランチャイズオーナーがファーストフード業界で最も多いと言われています。
申請が検討されるためには、少なくとも50万ドルのアクセス可能な流動性のある資金が必要です。申請が承認された場合、購入を完了する前にかなり集中的なトレーニングを受ける必要があります。トレーニングは通常、パートタイムで12ヶ月から18ヶ月かけて行われます。




7. ダンキン・ドーナッツ

フランチャイズ初期費用:4万ドル~9万ドル(州によって料金が異なります
初期投資総額の目安:9万5700ドル~150万ドル

昔はダンキン・ドーナツと呼んでいましたが、経営がコーヒー中心へとシフトして、名称も短縮されました。アメリカ北東部の町でDunkin'が1つもないところを探すのは難しいでしょう。そこでは「ダンキン」は、コーヒーとドーナツを買う場所というだけでなく、アメリカ国民の生活習慣のようなものです。とはいえ、Dunkin'は41の州と46の国で12,400以上の店舗を運営しているので、東海岸に住んでいなくてもDunkin'のフランチャイズ機会を見つけることができます。
Dunkin'のフランチャイズを購入するために必要な初期投資はかなり急なものになります。しかし、他のフランチャイザーと同様、ダンキンは資金援助を行っていませんが、複数のレストランを開店する予定のフランチャイザーなど、特定のフランチャイザーに対して開発奨励金を支給することで、資金負担を軽減しています。また、5店舗までの「店舗開発契約書」を購入した退役軍人には、初期のフランチャイズ料を20%割引するサービスも行っています。




8. ピザハット

初期フランチャイズ費用:25,000ドル
初期投資総額の目安:35万7,000〜220万ドル

ピザハットは、地球上で18,431店舗を展開する世界最大のピザ会社です。(*オンラインで注文された最初の商品は、ピザハットのピザでした) 
ピザハットのフランチャイズ加盟希望者は、最低でも70万ドルの純資産と35万ドルの流動資産を持ち、強力なクレジット・レポートを持っている必要があります。また、フランチャイズ加盟希望者は、店舗をどのように成長させていくかを詳細に説明した財務計画書をピザハットに提出する必要があります。
加盟が承認されると、ピザハットは包括的なトレーニングとマーケティングのサポートを提供し、店舗開設のサポートも行います。融資は行っていないが、ピザハットはSBAのレジストリに登録されているため、ピザハットのフランチャイジーは、融資申請が承認された場合、SBAを通じて迅速な融資を受けることができる。




9. デニーズ

初期フランチャイズ費用:3万ドル
初期投資額の目安:130万ドルから240万ドル

Denny'sは「アメリカの食堂」として、全米で最も愛されているファストカジュアルレストランの一つであります。実際、最も成功したオーナーの一人であるドーン・ラフリーダ氏は、最初はこのレストランのサーバーとして働いていました。
もしあなたがデニーズのサクセスストーリーになりたいと思うなら、まず50万ドルの流動性資金と100万ドルの純資産が必要で、これはかなり厳しい基準です。しかし、デニーズでは、特定のフランチャイジーに対してインセンティブプログラムを用意しています。例えば、新規市場や新興市場で6店舗を展開するフランチャイジーは、料金や手数料が最大で100万ドル以上も割引になる。




10. ベン&ジェリーズ

初期フランチャイズ費用:18,500ドル
初期投資総額の目安:20万300〜50万4300ドル

BEN&JERRY'Sは、「チェリーガルシア」や「フィッシュフード」といった人気のアイスクリームフレーバーの生みの親であるだけでなく、アメリカで最も慈善活動に熱心なフランチャイズの1つです。例えば、Ben & Jerry's Foundationは、従業員が主導する組織で、地域社会での活動に従事し、草の根の社会正義団体や運動を支援することを目的としています。BEN&JERRY'Sのフランチャイズを購入することは、同じような志を持つ経営者にとって、起業家としてのスキルと社会正義への情熱の両方を発揮するまたとない機会となります。
BEN&JERRY'Sが、社会意識や倫理的な事業運営への献身を加盟資格の2つに挙げているのも納得です。また、2年以上のマネジメント経験、高いクレジットヒストリー、35万ドル以上の純資産、10万ドル以上の流動資産が必要となります。また、BEN&JERRY'Sでは、大卒以上の学歴を持つフランチャイジーを希望していますが、これは必ずしも応募の決め手になるものではありません。


以上、アメリカの主だった食のフランチャイズ店の概要をご紹介しました。いずれも参入にはそれなりの軍資金が必要ですが、それでも〇から店舗を始めるより、ずっと安価で安定が望めるということで、これらのフランチャイズは大人気で、オーナーを夢見ての問い合わせが連日尽きないとのことです。我と思わん方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

2021年7月13日火曜日

OM-D E-M1 Mark II の評価

サムズアップ・アメリカ!
やはり凄いマイクロフォーサーズ・OM-D

飛ぶ鳥もしっかりキャッチできるハイスペックなカメラ!


オリンパスのOM-D E-M1 Mark IIを購入したものの、まだテスト撮影にすら行く時間がなく、撮りたくて撮りたくてウズウズしております。
適当なレンズがまだないのですが、手持ちのパナソニック製マイクロフォーサーズG8
で常用しているLumixの単焦点と標準ズームレンズで試し撮りしたいと思っています。

OM-D E-M1 Mark IIは購入する遥か前からずっと気になっていたカメラです。
2016年の年末に発売されたこのカメラは年明けとともに、凄まじい絶賛の嵐に包まれたのを覚えています。我先にとばかりにハイアマチュアのカメラマンたちがこのカメラを褒めちぎっていました。もちろん雑誌やカメラレビューサイトなどもこぞってこの新機種を取り上げ、その斬新すぎる性能の高さに賛辞を惜しまなかったのです。
当時私はニコンD500を入手したばかりで、他のカメラには見向きもしていませんでした。ただこのOM-D E-M1 Mark IIだけは、スペック的にも、使用用途的にもかなりかぶるところがあったので、かなり気にはなりました。しかし当時20万円もするマイクロフォーサーズカメラというのは珍しかったし、MFTで買うならLumix GH4という暗黙の認識に囚われていたため、それほど絶賛されていたにも関わらず、購入検討にまでは至りませんでした。

しかしそれから一年、二年が過ぎてもOM-D E-M1 Mark IIの高評価は揺るがず、Mark IIIが出ても相変わらずの人気だったため、私の頭からこのカメラはいつか我が手に、と思うようになって行ったようです。
おそらく一番決め手となったのは去年の暮れで、OM-D E-M1 Mark IIに関するいくつかのレビュー記事をまとめて読み返した時だと思います。あ、次のカメラはこれしかない、と確信しました。

今回はその中でも、私が何度も読み返し参考にさせていただいたフォトグラファーのショーンオーケイン氏のレポートを土台に、いくつかのレビューを再構成させてみました。

四年前の記事ですが、今でも全く新しいカメラレビューを読むような清新さを覚えます。


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「時を超える能力を持つカメラ」




人生の中で、「時間を止めたい」「時間を遅らせたい」と思う瞬間は誰にでもあります。それは、スマホを手から離したときのような単純なものから、今にも事故が起きそうなときのような心臓が止まるようなものまで、さまざまです。スローモーションで物事が起こっているのを見ているような感覚なのに、体がすぐに反応して何もできなくなってしまうのです。
(そうです、私はこれに全く共感を覚えます)

これは写真でも同じことが言えます。写真では、人間の反応速度だけでなく、カメラの反応速度とも戦うことになるからです。誰かがやっているおかしなことや、建物に反射している光など、撮りたいものを見つけたら、素早く反応しなければなりません。
(私は森の中で小動物を見つけたときに特にそんな感覚を覚えます)

幸いなことに、デジタルカメラはここ数年で大幅に高速化しており、2016年には新たなレベルに達し始めています。ソニーは、すでに高速だったA6300に加えて、コンマ1秒以下でフォーカスでき、毎秒11コマの撮影が可能なA6500を発売しました。

しかし、私にとって今後のスピードの基準となったのは、2,000ドルの新製品、オリンパスOM-D EM-1 Mark IIです。ソニーのA6500よりもはるかに速く、私の静止画撮影への取り組み方を変えた特殊な撮影モードを搭載しています。結果として、EM-1 Mark IIは単に速いだけではありません。単に速いだけではなく、時間を操ることができるような感覚があるのです。

Mark IIは、2013年に発売されたオリンパスのマイクロフォーサーズカメラのフラッグシップモデル「E-M1」の第2弾です。フルフレームセンサーは、一般的なマイクロフォーサーズセンサーの約4倍の情報を取り込むことができますが、オリンパスのカメラは初代E-M1の発売から3年間で大きく進歩しました。(全く同感です)

また、新しいE-M1は、前モデルよりも40点多いオートフォーカスポイント、優れたバッテリー、新世代のイメージプロセッサーを搭載しています。さらに、4K動画の撮影も可能です。

オリンパスは、前作のE-M1以降、ハードウェアのデザイン力にも磨きをかけており、今年のPen-Fがその好例です。

E-M1 Mark IIは、このようなハードウェアへの洗練されたアプローチから大きな恩恵を受けています。全金属製で耐候性に優れており、手にしたときの喜びは格別です。こんなに小さなカメラなのに、岩のようにしっかりとした感触があり、しかも重すぎないのです。

E-M1の電子ビューファインダーは変わらず使用できます。ソニーや富士フイルムの最高級機に搭載されているような素晴らしいものではありませんが、十分な機能を備えています。236万ドットのスクリーンは少し小さく感じられ、他社製品ほどシャープではありませんが、このカメラにはEVFに没頭できるような非常に深いアイカップがあり、私はこれが気に入りました。私は通常、ファインダーに目を合わせるのに躊躇いを覚えます。撮影を失敗する可能性が高くなるので嫌いなのです。でもE-M1のEVFはそのような問題を一切起こしません。


手持ちでスローシャッターが切れるオリンパス「E-M1 MarkII」は“化け物”である(1/3 ページ) - ITmedia NEWS


ただ言いたいのはそこではなく、E-M1 Mark II最大の特徴は、カメラの速さです。それも、「この文章を読み終わる前に、100枚以上撮れていたかもしれない」という速さです。E-M1 Mark IIの最も遅いモードでさえ、他の多くのカメラの最も速いモードよりもスピーディに感じられるのです。

どのくらいの速さかというと メカニカルシャッターを使用した場合、RAW/JPGともに最高速は15コマ/秒です。電子シャッターを使用した場合は、60コマ/秒の高速撮影が可能です。この連写モードはカスタマイズ可能なので、60コマ/秒でなくても、電子シャッターなら30コマ/秒程度でも十分に撮影可能です。

どんなスピードにも限界があります。60コマ/秒で撮影した場合、RAWまたはJPGで最大約50コマまでしか撮影できません。メカニカルシャッターで15コマ/秒で撮影した場合、RAWで80~90コマ程度、JPGで120コマ程度の撮影が可能です。ここでソニーA6500がE-M1 Mark IIに勝っているのは、最高速の11コマ/秒で300枚以上の連続撮影が可能なことだけです。

しかし、E-M1 Mark IIに限界があっても、この速さで撮影できる能力は他を補ってあまりあるものです。撮影に出かけると、フル解像度で50コマを1秒以内に連写したいこともありますが、これまではそれが非常に難しいことでした。オリンパス製のデジタルカメラでも、これまでは電子シャッターで30コマ/秒の撮影が可能なものがありましたが、それらのモード(通常は「4Kフォト」として販売されています)では、イメージセンサーの読み出しを完全に行うことができず、解像度とのトレードオフになっていました。

私はどのカメラを使ってもオーバーシューティングをするタイプです。バーストモードは私の最良の友です。しかし、万が一、自分やカメラ、被写体に動きやブレがあった場合に備えて、狙った写真の左右に数コマずつ撮影しておきたいと考えています。

はじめ、私はE-M1 Mark IIの速さに慣れていませんでした。実は、高速連写で撮影した写真を見ようとした最初の数回は、カメラの液晶画面がおかしいと思いました。画像をスクロールしても何も変化していないように見え、1分ほど経ってから、これは高速で接近して撮影した結果だと気付きました。1秒間に60コマの撮影では、次の写真を見分けるのは困難です。

そう考えると、E-M1 Mark IIの速度に技術的な限界があるのは仕方のないことだと思います。60分の1秒単位で撮影した写真を何百枚も扱うのは、特に頻繁に撮影するのであれば、物流上の悪夢です。AIやその他の計算機を使ったアプローチによって、写真をより早く分類できるようになる日もそう遠くないと思います。たとえば、スマートフォンのカメラロールではすでにそうなっています。しかし今のところ、私はカメラが時々、「もういいですよ、撮れていますよ。勘弁してくれよ」と言ってくれればいいのです。

しかし、E-M1 Mark IIで本当に楽しいのは、「プロキャプチャー」と呼ばれるモードです。これも高速撮影モードですが、単なる連写ではありません。

プロキャプチャーは、カメラの電子シャッターを利用したもので、「強」(最大60コマ/秒)または「弱」(最大18コマ/秒)のフレーバーを選択すると、カメラがイメージセンサーの映像をサイコロ状に切り分けて個別の画像ファイルを作成します。


High-speed Performance E-M1 Mark II | OM-D | Olympus: cameras, audio and  binoculars


しかし、プロキャプチャーモードでシャッターを半押しすると、カメラの画像バッファに写真が書き込まれ始めるという仕掛けになっています。最終的にシャッターを全押しすると、カメラはバッファリングされていた最後の14コマを取り出してSDカードに書き込み、シャッターを押したまま撮影した画像も保存します。

この考え方は、アクションカメラやダッシュカメラ、防犯カメラなどにも同様の撮影モードがあり、全く新しいものではありません。アクションカメラやダッシュカメラ、セキュリティカメラにも同様の撮影モードが搭載されていますが、このアイデアをプロ仕様のスチルカメラに応用したのは画期的なことです。

というのも、私は現在の職につく前、10年以上にわたってコンサートフォトグラファーとして活動してきました。フォトピットでの撮影ほど、間に合ったと思ったショットを逃して悔しい思いをする場面はありません。フォトピットでは、照明の変化、アーティストの動き、ピット内の自分の位置などのバランスを取るために、常にその場で設定を調整しなければなりません。E-M1 Mark IIやPro Captureのようなスピード感のあるカメラがあれば、あの時見逃した写真を撮ることができるかもしれないと考えてしまいました。だから、コンサートには必ずE-M1 Mark IIを持って行きました。

その結果、一瞬の輝きはあったものの、完全なものではありませんでした。しかしプロキャプチャーのおかげで、普通なら見逃してしまうような写真をいくつも撮ることができました。コンサートの撮影では、自分の反応に左右されることが多いので、反応する前の瞬間に写真を撮影できるデジタルバッファを武器に加えることは、将来的に最高のツールになるでしょう。

他の高速モードも素晴らしいものでしたが、特にE-M1 Mark IIのEVFは撮影後の復帰が早いのが特徴です。EVFは撮影中に一瞬ブラックアウトするものもありますが、Mark IIは高速モードでもブラックアウトすることはありません。


Olympus OM-D E-M1 Mark II high speed shooting - YouTube



その代わり、通常よりも多彩な画像を撮影することができました。照明からの突然のフラッシュ、ステージを飛び回るミュージシャンのピントの合った写真など、通常は完璧でなければ、あるいは運が良くなければ撮れないような合間の瞬間を、EM1のスピードが捉えてくれました。それはコンサートだけではありません。生まれたばかりのいとこの写真を撮るときなど、あらゆる場面でEM1 Mark IIの速さが役に立ちました。ドッグパークで愛犬の口元にできた唾液の泡を撮影することもできました。

この設定での高速撮影で最も不満だったのは、E-M1 Mark IIが高速モードで撮影した後、SDカードにすべてのデータを書き込むためにロックしてしまう傾向があることでした。カードにもよりますが、私は比較的高速なSDカード(60~90mbps)を使用していましたが、それでも苦労しました。この状態では、撮影した写真を確認することはもちろん、撮影を続けることもできないことがあります。ただひたすら待つしかありません。

また、E-M1 Mark IIの難しい照明下での画像の見え方も好きではありません。APS-Cやフルフレームカメラのようにダイナミックレンジが広くないため、色が飽和してしまい、ISO5000以上ではノイズが目立ってしまいます。露出に気をつければISO6400でも撮影可能ですが、誤差が大きくなってしまいます)。

もし、Canon 5D Mark IIを使って、このコンサートをもっと慎重に撮影していたら、もっと良い品質の画像が撮れたと思いますか? おそらく、そうでしょう。最近ではメガピクセル数はそれほど重要ではないかもしれませんが、フルフレームセンサーの低照度性能に代わるものはありません。特にコンサート写真では、多くのポストプロダクションが必要で、編集時に得られるあらゆるディテールに飢えています。しかし、それほど厳しくない環境で撮影した画像は、正確で豊かな美しい色を持っており、素晴らしいものでした。

EM1-Mark IIに致命的な欠点があるとすれば、それはマイクロフォーサーズのセンサーです。オリンパスは長年にわたって画質を極限まで高めてきましたし、昼間の撮影では素晴らしいものがあります。しかし、難しい光の中、特にコンサートホールの明るい色の中では、APS-Cやフルフレームのセンサーにはかないません。

しかしE-M1 Mark IIは、ボディ内5軸手ブレ補正機能が充実しています。マイクロフォーサーズのセンサーは低照度では少し苦戦するかもしれませんが、このカメラでは三脚なしで夜景を美しく撮影することができます。ただ、被写体が動いている場合は、手ぶれ補正の効果はあまり期待できません。


星空を一番撮りやすいカメラ OM-D E-M1 Mark II|ズイコーフレンドクラブ|OMデジタルソリューションズ


E-M1 Mark IIの唯一の問題点は、価格です。この価格であれば、富士フイルムやソニーのAPS-Cセンサーカメラのどれかを購入しても、まだレンズを買うお金があるはずです。

オリンパスの熱狂的なファンや大金持ちでない限り、E-M1はコンセプトカーを見るような感覚で見るべきだと思います。E-M1は、技術的な欲望を掻き立てる美しい物体ですが、同時に、オリンパスが他の製品をどこに持っていきたいのかを示す道標にもなっています。E-M1 Mark IIが買えなくても、オリンパスがこのカメラでやっていることのいくつかを、今後の中低価格モデルに応用してくれることを期待してもいいと思います。

しかし、E-M1 Mark IIは、革新よりも反復を重んじる業界に新鮮な空気をもたらしています。このカメラは、写真の基本的な部分に影響を与えるような変化の到来を告げる、数少ないカメラの一つです。今のところ、その変化が私たちをどこに連れて行くのか、真に想像することはできません。しかし、一つだけ確かなことは、この変化が、より速くなるということです。

2021年7月12日月曜日

さらば一眼レフ機

サムズアップ・アメリカ!
OM-D E-M1 Mark IIが最高な理由



写真撮影はそこそこ長い年月やっているのに、いっこうに腕の上がらないカメラ万年初心者の私。今回ついに一眼レフ機とサヨナラし、新たにシステムを組むことにしました。これまでAPS-Cセンサーの一眼レフではCanon EOSシリーズを軸に初級機から中級機までをアップグレードしてきましたが、いよいよ全て一新することにしました。
すでに昨年まで愛用してきたEOS 9000Dも売却しましたし、切り札だと思って買ったNikonのD500ももはや手元にはありません。

一眼レフは今でも欧米では主流ですし、売れ行きも落ちたとはいえ、いまだにミラーレスを凌いでいます。これに見切りをつけるのは早計かもしれません。しかし、ながーい目で見ると、今のうちにシステムを総入れ替えするのは、理にかなっていると思います。このままAPS-C一眼のレンズなどを買い足して行っても、これから出る新しいミラーレスレンズ性能には太刀打ちできなくなるのは明らかです。それくらいレンズ性能の進歩は著しいのです。

検討に検討を重ねた結果、私は「フルサイズ・ミラーレスに行く!」
のではなく、
『マイクロフォーサーズ」に賭ける!!』
という決断に至りました。
はい、なんと世の中のトレンドとは真逆を行くのです。

フルサイズといえば、SONYが先陣を切り、NikonとCanonが追い討ちをかけ、さらにはPanasonicまでもが参戦するという、まさに今、群雄割拠のカメラ主戦場です。
私はその天下取り合戦に背を向け、我が道を行くことに決めました。

本来、順当に行くならば、従来どおりAPS-Cサイズのエリアでカメラシステムを組むところでしょうが、ここは熟考の末、マイクロフォーサーズ陣営に我が身を投ずることとしました。
なぜそう結論したのかという理由ですが、初めは消去法を用いました。



フルサイズは重くて高価すぎ



SONY、Canon、Nikonから出ているフルサイズミラーレスカメラは総合力で文句なくMFTを凌駕するのは知っています。ここ数年で確かに素晴らしく、魅力的なカメラが揃ってきました。喉から手が出そうなカメラもあります。しかしながら、私の選考基準で最優先の「軽い・小さい」をほとんどのカメラが満たせません。今のところ最軽量を誇るソニーa7Cぐらいしか選択の余地がないのです。しかも値段が馬鹿高い。a7Cはエントリー機のカテゴリーでしょうが、それでさえ本体価格17万円超えです。レンズに至っては一本10万、20万円は当たり前の世界です。
これではこの先レンズ、周辺機器を揃えるのに百万近く費やしてしまいかねません。
仕事ならともかく、趣味の範囲でここまで投資するのは、至難の業なのです。っていうか私には無理です。コスト的にフルサイズはあまりに高価すぎて、とてもシステムを組むところまで行けません。

APS-Cセンサー機はどうでしょうか?

NikonはまだZ50と間もなく発売されるZfcだけです。レンズも出揃っていないこの段階では選考外と言わざる得ません。
Canonもエントリー機が4つのみ。レンズに至ってはもう製造もストップしたままです。
Sonyは同じ筐体を元にした初級から中級の3機種を軸に展開してまだ伸び代があります。
でもAPS-C機でメーカーを選ぶならFujifilmが面白いかもしれません。初級から上級まで用途に応じた様々なタイプのカメラが揃っています。私の買ったX-T200もエントリー向けながら上位機種と同等の機能を備えていて、とても良い写りです。ただレンズがほぼ自社製のみで選択範囲が限られているのが気になるところです。

Fujifilm X-T200 Review | PCMag


こういった各社の現状を鑑みると、最後に浮上するのが、マイクロフォーサーズ陣営です。


マイクロフォーサーズの利点

なんといっても軽量小型、そして豊富なカメラ、レンズの選択肢がMFTの魅力です。
ご存知のように、マイクロフォーサーズはオリンパスとパナソニックが共同で立ち上げた規格です。そこにサードパーティ製のレンズをはじめとする周辺機器のメーカー100社以上が絡む巨大産業群です。2008年から始まったMFTの歴史はまさにミラーレスカメラ発展の歴史。これまで様々なカメラが生み出され、技術の蓄積は大きな強みとなっています。
マイクロフォーサーズ機はセンサーサイズを小さくすることで、ボディ、レンズともにこれまで叶わなかった小型軽量化が図られ、誰もが容易に高画質な写真を撮ることが可能になったのです。

私が画期的だと思うのは、オリンパスとパナソニックという、社風もコンセプトも全く異なる2社が同じ規格でカメラを作って生み出す多彩さです。
ともに同志としてまた良きライバルとして切磋琢磨して生まれたカメラ、レンズはまさに百花繚乱。カメラもレンズも選ぶ楽しみにあふれています。マイクロフォーサーズは、まさに写真や映像の多様性を体現する良き実験場となって今日に至っているのです。

しかしながら近年、オリンパスがカメラ事業を譲渡し、パナソニックもフルサイズに進出し、MFTは今後どうなるかわからない、という声はよく耳にします。
でも敢えて私はこのマイクロフォーサーズにカメラの将来を賭けてみたくなりました。
フルサイズが隆盛を極めるかもしれないこの時代に、MFT陣営がどう立ち振舞ってゆくのか、体感していきたいのです。
幸い、昔から超望遠コンデジなどでLumixを使ってきた私は、パナソニック製共通の操作性には慣れており、数年前初めて買ったマイクロフォーサーズ機Lumix G8も抵抗なく使うことができました。G8は入門機の位置付けですが、当時併用していたキャノンのEOS Kiss Xに勝るとも劣らない、誰もが使えるガチの良品です。

さてMFTでシステムを組もうと決めた私ですが、数あるマイクロフォーサーズカメラの中で、今回OM-D E-M1 Mark IIを選んだのは、どういう理由からでしょうか?

それはもう、「最高」だからです。

はい。MFTカメラ数あれど、この一台がやはりダントツで私の選考基準を満たしてくれる一品だったのです。





それでは今回私がオリンパスOM-D E-M1 Mark IIに決めた理由、列挙いたしましょう。

1 言わずと知れた「軽量小型」を体現している。
 
ライバル候補として、Pnanasonic GH5もあったのですが、これが実に大きくて重い。性能はMFTの中でもトップクラスですが、質量も最大級。如何せんAPS-Cを凌駕するほどの重量感はフィールドを撮影現場とする私には荷が重すぎました。


2 ボディ内手ぶれ補正が実装されている。

これは望遠ズームレンズを多用する私には必須の要件でした。MFTの歴史は手ぶれ補正の歴史とともに発展し、この分野では今も他システムよりも一日の長があります。 E-M1 Mark IIは2016年末発売ですが、この時点で既に最大6.5段の補正可能なセンサーシフト式5軸手ぶれ補正を実現。例えば三脚なしで夜景が手持ち2秒、ISO200で撮れてしまうのです。これは、本当に画期的なものでした。


3 圧倒的な高速連写性能。

このカメラの凄さはここに尽きます。AF/AE追従で最高18コマ/秒の高速連写、フォーカス固定連写に至ってはなんと約60コマ/秒の超高速連写が可能なのです。これには今までMFTに懐疑的だったプロカメラマンも飛びつきました。E-M1 Mark IIがプロでも使うと言われるようになったのはこの連写性能が本物だった証です。


4 50メガピクセルのハイレゾショット。

このカメラ自体は20メガのLive MOSセンサーで、すでに十分な画素数を誇るのですが、ハイレゾショットという機能を使えば、なんと50メガピクセルというフルサイズも顔負けな高精細な写真が撮れてしまうのです。ここはオリンパス技術陣の真骨頂というか、お家芸というべきもので、マイクロフォーサーズの限界がまだずっと先であることを知らしめる超絶テクノロジーです。


5 星空がきれいに撮れる。

これはネットで多くのカメラマンがすごい勢いで公開したのでビックリしました。マイクロフォーサーズは夜景などには不向きだと勝手に思っていたのですが、OM-D E-M1 Mark II
搭載のライブコンポジット機能を使うと、素人でも星空写真家のような美しい写真が撮れるというのは衝撃でした。


6 防塵・防滴・-10℃耐低温性能。

このカメラに水をぶっかけたり、氷が張り付いた映像を見たことがあります。可哀想にと思いましたが、じっさい酷寒の産地や砂塵舞う荒野での酷使にも耐えうるマグネシウム号金星のボディとシーリングは、いざという時のためにも頼りになる堅牢さ。持って安心の一台なのです。


7 手持ちで4K動画が撮れる。

今では当たり前となった手ぶれしない4K動画もマイクロフォーサーズではすでに数年前からスタンダードな機能でした。それに磨きが加わり、ファームウェアのアップグレードで本機もカラーグレーディングの作業もできるようになりました。もちろんスローモーションや早送り、動画撮影中のフォーカスキーピングなども出来てしまいます。動画の分野でもMFT陣営は最先端を行っているのです。


まだあります。

このほか、操作性の良さもオリンパス機の利点です。深くて構えやすいグリップ、ダイヤルの多さ、バリアングルモニター、プロキャプチャーモード、ハイブリッド・オートフォーカス(120点オールクロス像面位相差AF+コントラストAF)、多彩なフォーカスターゲット設定など盛り沢山です。肝心の画像処理エンジンも、今でも最新のTruePic VIIIというのも嬉しいですね。

さらにこのカメラの実力を引き出すレンズ群が山のようにラインアップされています。オリンパスとパナソニックが十数年かけて積み上げてきたレンズ資産はどんな写真のニーズにも応えうる品揃え。心強いばかりなのです。




オリンパスが威信をかけて放った当時のフラッグシップ機OM-D E-M1 Mark II。
今でこそエースの座をE-M1Xに譲りましたが、Mark IIIが出た今でも多くのファンが自慢の写真をこのカメラで世に出し続けています。

私も早く練習を重ねていい写真が撮れるように、このカメラとともに日常生活を送って行けたらとワクワクしています。

2021年7月11日日曜日

オリンパスカメラ購入! 前編

サムズアップ・アメリカ!
買ったのはOM-D!




オリンパス、いやOMデジタルソリューションズから待望の初カメラが発売されました。OLYMPUS PEN E-P7です。いいですね。
PENシリーズはフィルムカメラの時代から連綿と受け継がれるオリンパスのヒット商品。デジタルとなってからも、オリジナルなデザイン性を踏襲しつつ、洗練された使い勝手の良さがうけ、新たなファン層を獲得し続けてきました。特にそのおしゃれな外観からカメラ女子からの支持は高く、根強い人気を維持しています。スマホやコンデジからの最初のステップアップとしては最高の選択肢の一つでしょう。
スペック的には特筆すべき新規軸はないものの、今回のE-P7は新会社OMデジタルソリューションズとしての新たな船出であり、最初の一台に相応しい新鮮な装いを感じさせます。

とここまで持ち上げておきながら、私は先日、別のオリンパス・カメラを購入しました。
それは、Olympus OM-D E-M1 Mark II です。


なんだよそれ、と思われる方も多いでしょう。でも今なぜ、OM-D E-M1 Mark IIなのかという理由のいくつかを、今回は述べさせていただきたいと存じます。


今なぜOM-D E-M1 Mark II?

以下はあくまで私的な理由なのですが、どなたにもカメラ購入に先立って、後悔して欲しくないので、敢えて一例としてご紹介します。

まず自分はなぜカメラを買うのか、ということです。
漠然と、スマホよりいい写真が撮りたいな、でもいいのですが、目的ははっきりさせておいた方がいいです。そうでないと過去の私のように、無駄な買い物となってしまいますから。

私の例で言うと、カメラは身の回りの記録として鮮明に収めておきたい、と言うのが第一にあります。次に野山を散策するのが好きなので、歩いていて気に入った瞬間を切り取りたいと思うことが常にあります。

これらの欲求を満たすカメラとしては、もちろんスマホカメラも選択肢に入るのですが、私の場合はどうしても遠くにある景色をグッと引き寄せたい、と言う願望が強いので、ズーム機能がまずありきとなるのです。

なので最初に買ったコンデジこそズーム倍率3倍から5倍程度でしたが、それ以降は12倍、15倍、20倍とどんどん伸びていく一方でした。

その反面、画質面では妥協に妥協を重ねてきた鬱屈が溜まっていたのも事実です。

21世紀に入り、それまで我慢していた画質へのこだわりは抑えきれないものとなりつつありました。2004年、ようやく手に入れたCanonのEOS Kiss 7はまだフィルムの時代でしたが、その写りの鮮やかさ、とりわけその立体感に狂喜乱舞したものです。今まで撮ってきたコンデジの写真はなんだったのか、って感じです。

しばらくすると、私は新聞などを発行する出版社に勤め出したのですが、そこで同僚のカメラマンが使っていたのはたしかNikon D3とか当時の最新機種でした。社内で試し撮りなどをさせてもらったのですが、その時は特段上位カメラの優位性を見出せませんでした。(我ながら鈍い感性です。)

Nikon D3 series



それから幾星霜、デジタルの時代になってもCanonのKissシリーズは高い人気を誇り、私も時に買い替えながら、この栄華はずっと続くもんだと漠然と思っていました。

しかし気がつくと、キャノンもニコンも次々と上位機種を参入させ、それぞれに工夫を凝らした新機能を搭載してきました。

あれ? Kissじゃダメなの? そんな置いてきぼり感を覚えつつ、その時期私の嗜好である超望遠の世界を体験できるいわゆるネオ一眼と呼ばれるブームが起きており、そちらに引っ張られていきました。

この時期はどのメーカーもこぞって一眼ライクなフォルムの大型ボディで30倍、40倍ズームも当たり前、みたいなカメラを連発していました。事実ブーム最盛期はこのタイプがかなり売れていたようです。私も一時期、望遠鏡のような気分で、遥か遠くの景色を何十倍にも拡大できるマジカルな写真にすっかり魅せられました。もちろん画質は二の次です。SONYのサイバーショットシリーズやpanasonicのLumix FZシリーズなど、私も何台か試してきましたが、結局その大きさに見合う画質が得られず、それも断念しました。

こうして私は世の最先端のカメラからしばらく距離をおくことになりました。
その間に起こったのは、スマホのブームとその煽りを受けたカメラ業界全体の衰退です。

スマホの写真画質は確かに長足の進歩を遂げていますが、やはりプロの手になる写真とは圧倒的な差があります。
カメラ業界が生き残るにはこの圧倒的なカメラ性能の差を維持し続けることしかありません。それにはどうしてもフルサイズの力を借りずにはいられないと言うのが、メーカーの本音、判断でしょう。こうしてカメラのトレンドはフルサイズミラーレスへと移行しました。

私もこの流れに乗ってフルサイズ購入へと向かっても良い頃でした。
ところが当時はAPS-Cでミドルクラスの切り札として登場したニコンのD500がものすごいスペックで輝きを放っていました。「世界はここまで凝縮できる」のキャッチフレーズそのままに、万年初心者の私がどうしても手に入れたい機能をその一台に内包していたのです。


Equipment Review: Nikon D500 » Michael Clark Photography



それまで一眼カメラはキャノン中心だったのですが、ずっと気になっていた憧れのニコンのカメラと言うことで、中古ながらようやく手に入れたD500は自分にとってはもう究極の選択だと思っていました。実際、そのD500の写りに関しては絶対の信頼感があり、スペック的にも向かうところ敵なしの素晴らしいカメラでした。

ところが二年近く使いながら、結局手放すことになります。
それはやはり大きさ、重さでした。本体だけなら860gとギリ許容範囲なのですが、これに私の大好きなズームレンズを装着すると、大抵は1.5キロ前後になってしまうのです。野山を散策する際、これに最低でも1本の交換レンズと三脚をバッグに入れて持ち歩いていたのですが、おりしも持病の腰痛が祟って、どんどん使用頻度が下がっていったのです。最後はカメラと軽めのレンズだけストラップで肩から下げて歩きましたが、それでも一時間足らずの歩行が苦痛になってきました。
そう言うわけで、一眼タイプのカメラはしばらくおやすみ状態になっていったのです。

その間、ソニーのフルサイズミラーレスは着々とその基盤を固め、αシリーズは気がついたらカメラ業界のリーディングヒッターみたいになっていました。
私もα7IIが出た時は、店までいって実機をさわてみたのですが、28-70mmの標準ズームレンンズがついたデモ機は、思いのほかずっしりと重くてゲンナリしたのを覚えています。これがフルサイズの世界かと思い、その重量感に失望を禁じ得ませんでした。

その後、ソニーを追うようにキャノンもニコンもフルサイズ・ミラーレスを出し始めたのはご承知の通りですが、前述の通り、私には重さがネックになって、フルサイズは遠い存在となってしまいました。

Canon Powershot G3 X Review | ePHOTOzine


メイン機がない状態でしばらくは1インチセンサーのレンズ一体型のカメラを使いっていました。Panasonic FZ1000を使用した後、もう少し倍率の高いものをということで、キャノンパワーショットシリーズのG3Xを買いました。こいつは何せ24-600mm(光学25倍)の高倍率ズームということで、鳥やリス、猫などの小動物や鹿なども森で見つけては撮っていました。
あ、それと前後して、なにげにマイクロフォーサーズのカメラに興味が湧いていましたね。何より軽量小型が嬉しく、Lumix G8は店頭で手にして、その軽さに一目惚れして即購入しました。肝心の写りや使い勝手もCanonやNikonのAPS-Cサイズ機と比べて遜色なく、当時出始めだった4K写真や動画が撮れるのが何より楽しかったです。

カメラのトレンドは既にフルサイズミラーレスを主軸とするものに変わっていきましたが、この辺りから、流行に見切りをつけ、本当に自分の身の丈にあったカメラで十分、という考えが固まってきました。


私の望むカメラ:10個の条件

私の場合、
まず第1に軽量小型であること。
2、画質は今時のカメラは悪いものはない、という考えでマイクロフォーサーズかAPS-C機どちらも大差ないと見ました。APS-Cはソニーのa6000シリーズが有望ですが、形状が私好みではありません。Fujifilmも頑張っているのですが、ズームレンズに選択の余地がありません。そこへ行くと、マイクロフォーサーズ陣営はオリンパスとパナソニック二社に加えて、タムロンなどからもレンズが出ていて、豊富なラインアップが魅力です。
第3にバリアングル。やはり縦横自在に構えられるのが有利でしょう。
第4に高速シャッター。動物を撮ることも多いので、できるだけ早いのが良いです。
第5は手振れ防止がついているかどうか。望遠で遠くのものを撮る場合はどうしても頼らざるを得ません。
第6にグリップの形状。これはしっかり握れる大型のものがベターです。
オートフォーカスは第7くらいですか、私の場合。いやあるに越したことはなく、瞳フォーカスはできれば追従できる高性能がいいですね。でもちょっと高望みのような気がします。
8番目くらいに来るのが暗所性能。ISO感度も程よいところでノイズが少なければもちろんそれに越したことはありません。でも夜景や室内はあまり撮らない方なので、贅沢は言いません。
9番目は、できれば剛性のしっかりしたマグネシウムボディで防塵防滴が望ましいです。山歩きで何度も雨に降られたことがあります。埃っぽい野外もまたカメラ、レンズの大敵ですから。
最後10番目に、そのメーカーの最新画像処理エンジンが搭載されていれば文句なしです。



こうやって望みを上げていくと選択肢はどんどん狭くなっていきます。どんな優れたカメラでも完璧というものはなく、どこかで妥協しなければいけません。

そうした中で色々模索した挙句、上記の要求をほぼほぼ満たし、かつ2021年の今でも十分に最新機種と渡りあえる素晴らしいカメラがあったのです!

Olympus OM-D E-M1 Mark II + 12-100mm PRO

それがOlympus OM-D E-M1 Mark IIです。最新機種 Mark IIIでももちろん良いのですが、私のニーズではその差異は限りなくゼロでした。ならば値段のこなれたMark IIを買う手はない。そう思ったのです。

ようやく話は購入の動機まで辿り着きました。
繰り返しますが、これはあくまで私に必要なカメラの話です。どうしても譲れない軽量小型の条件から始まって、いくつかの要求を満たしてくれるのは、現状このOlympus OM-D E-M1 Mark II一択でした。(厳密に言うとSony a7C, Panasonic G9 Proも最終候補でした)

今更と思われるでしょうが、カメラの新旧はあまり気にしません。いいカメラだと思った瞬間が「買い」の時だと私は思っています。このカメラ、三年前はボディだけで20万円したのが今は半値で買えます。それも同機の一つです。最新鋭カメラに引けを取らないスペックでこの値段はバーゲンでしょう。
と言うわけで今日の話はここまでです。

次回、このOM-D E-M1 Mark IIの魅力に迫ります。

2021年7月10日土曜日

集中力が足りない人のために

サムズアップ・アメリカ!
集中力を高めるためのヒント




やるべきことはわかっているのに集中できない。ここ一番というところで集中力が途切れてしまう。そんな悩みを持つ人はあなただけではありません。多かれ少なかれ、情報量の多すぎる現代社会ではますます集中することが困難になっています。
昔の人は滝に打たれたり、山にこもって精神力を研ぎ澄ますための厳しい修練を積んできました。しかしながらこの現代社会においては、そういった厳しい環境に向かうことそのもに耐えられない人々がほとんどのようです。そのような脆弱化した(とも言える)現代人にとって集中力を磨く、高めるということは困難なことなのでしょうか・

いいえ、決してそんなことはありません。現代には現代の事情に則した、理にかなった方法で弱い集中力を高める方法がたくさん試みられています。今回はその中から効果ありと、認められた実例の中から選りすぐって、「集中力を高める」方法をご紹介していきます。
これらの中から一番あなたに合ったやり方で集中力を磨いていってください。

これを読み、実行していけば、やがて自分の見落としていたもの、欠けていたものが見えてくるはずです。


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現代社会において、仕事が捗らない原因の上位を占めるのは全て「スマホ」絡みだと言います。メールの着信チェックだけでも気が散るものですが、近頃はTwitterやその他SNSのお買い得情報だの、インスタグラムやTilTokの新着メッセージだの、水道がダダ漏れしているかのように、溢れんばかりの情報がスマホを通して、送られてきます。それらを一才無視して仕事に集中できれば、世話ないのですが、それができないのが現代社会人なのです。


新しいことを学び、目標を達成し、さまざまな状況で良いパフォーマンスを発揮するためには、身の回りの何かに集中し、それに向かって精神的な努力をする能力が不可欠です。

どうすればいいのでしょうか?


仕事でレポートを仕上げようとしているときも、家事を切り盛りするときも、集中力が成否を分けます。

幸いなことに、集中力は心の筋肉のようなものです。集中力は精神的な筋肉のようなもので、鍛えれば鍛えるほど強くなっていきます。

集中力を高めることは可能ですが、すぐに簡単にできるというわけではありません。簡単にできるのであれば、誰もがエリートアスリートのような鋭い集中力を持っているはずです。

そのためには、自分自身の努力が必要であり、日々の習慣を変えなければならないこともあるでしょう。ここでは、レーザーのような集中力を身につけるために役立つ、心理学からのヒントをご紹介します。



自分の精神的集中力を評価する


集中力を高めるための努力を始める前に、まず今の自分の集中力がどの程度のものかを評価してみましょう。


1:以下のような場合、あなたの集中力は高いと言えます...

集中力を維持することが容易である

目標を設定し、タスクを分割している

短時間の休憩ですぐに仕事に取りかかれる





2:逆にあなたの集中力は、次のような場合に必要です。

いつも空想してしまう

邪魔なものを排除できない

進捗状況がわからなくなってきた





第1の項目に当てはまる方は、すでにかなりの集中力をお持ちだと思いますが、少し練習すればもっと強くなれるかもしれません。

2番目の項目に当てはまる方は、精神的な集中力を高める必要があるでしょう。時間はかかるかもしれませんが、良い習慣を身につけたり、気が散らないように気をつけたりすることが有効です。





気が散ることをなくす

当たり前のように思えるかもしれませんが、気が散って作業に集中できないことはよくあることです。例えば、ラジオの音が聞こえてきたり、同僚がおしゃべりをしに来たりすると、気が散ってしまいます。

このような気が散る原因を最小限に抑えるのは、思ったほど簡単ではありません。テレビやラジオを消すのは簡単かもしれませんが、同僚や配偶者、子供、同居人などの邪魔者に対処するのははるかに難しいでしょう。

一つの方法は、時間と場所を決めて、その間は一人にしてほしいとお願いすることです。もう1つの方法は、誰にも邪魔されずに仕事ができる落ち着いた場所を探すことです。図書館や自宅の個室、静かな喫茶店などがいいかもしれません。その際、スマホをサイレントモードにしておくことをお忘れなく。


内なる妨害

気が散る原因は、外部からの影響ばかりではありません。疲労困憊、心配事、不安、やる気の低下など、内的な障害を避けるのは特に難しいものです。

このような内的な妨害を最小限に抑えたり、排除したりするためには、タスクの前に十分な睡眠をとることや、不安や心配を払拭するためにポジティブな考えやイメージを用いることなどが考えられます。気が散ってしまうようなことがあったら、意識的に目の前の仕事に集中するようにしましょう。




集中力を高める

マルチタスクは手早く仕事をこなすのに最適な方法のように思えますが、実は人はマルチタスクが苦手だということがわかっています。一度に複数のタスクをこなすと、生産性が大幅に低下し、本当に重要なディテールに集中することが難しくなります。


あなたの注意力をスポットライトに例えてみましょう。ある特定の場所にスポットライトを当てれば、物事をはっきりと見ることができます。同じ量の光を広い暗い部屋全体に当てようとすると、影のような輪郭しか見えないかもしれません。

集中力を高めるには、自分が持っている資源を最大限に活用することが大切です。マルチタスクをやめて、一度に一つのことに集中しましょう。



瞬間に生きる

過去を反芻したり、未来を心配したり、その他の理由で今の瞬間を忘れていると、精神的に集中するのは難しいものです。
過去の失敗を悔やむのは極力やめましょう。あまり生産性のないことです。いくら悔やんでも過ぎたことは帰りません。
また将来を不安視したり、逆に出来もしない夢で楽観的過ぎるのも自分を甘やかすだけでなんの実りもありません。
大切なのは「今」です。今この時を大事にするのが、集中の基礎の基礎です。

皆さんは巷で、「現在に生きる」ことの重要性について話しているのを聞いたことがないですか。これは、物理的なもの(携帯電話)であれ、心理的なもの(不安)であれ、気が散るものを排除して、今この瞬間に精神的に完全に集中することを意味します。

この「現在に生きる」という考え方は、精神的な集中力を取り戻すためにも不可欠です。「今、ここ」に集中することで、注意力が高まり、精神的なリソースが、その時点で本当に重要な細部にまで研ぎ澄まされます。

時間はかかるかもしれませんが、「今この瞬間」を大切にすることを心がけてください。過去を変えることはできませんし、未来はまだ起きていません。しかし、今日の行動が、過去の失敗を繰り返さず、より成功した未来への道を切り開くことにつながるのです。






マインドフルネスの実践

今、マインドフルネスが話題になっていますが、それには理由があります。人々は何千年も前からマインドフルネス瞑想を実践してきましたが、その健康効果については最近になってようやく解明されつつあります。

ある研究では、人事担当者を対象に、彼らが日々仕事で行っている複雑なマルチタスクのシミュレーションを行いました。

電話やメール、テキストメッセージなど複数の情報源から送られてくる情報をもとに、電話応対、会議のスケジュール調整、メモの作成などのタスクを20分以内に完了させなければなりませんでした。

参加者の一部は、8週間のマインドフルネス瞑想のトレーニングを受けました。その結果、トレーニングを受けた参加者だけが、集中力の向上が見られました。

この瞑想グループのメンバーは、他のグループの参加者に比べて、より長く作業を続けることができ、作業を切り替える頻度も少なく、より効率的に作業を行うことができたのです。

マインドフルネスの実践には、瞑想の方法を学ぶことも必要ですが、簡単な深呼吸の練習をするだけでも十分効果があります。




集中力を取り戻すための簡単な方法

まず、一回一回の呼吸に集中して深呼吸をします。意識が自然に遠のいていくのを感じたら、静かに無批判に深呼吸に意識を戻してください。

一見、簡単そうに見えますが、これが意外と難しいのです。幸いなことに、この呼吸法は、いつでもどこでもできるものです。この呼吸法は、いつでもどこでもできるものなので、そのうち、雑念を断ち切り、本来あるべき場所に意識を戻すことが簡単にできるようになるでしょう。



ちょっとした休憩をとる

長時間、同じことに集中しようとしたことはありませんか?しばらくすると、集中力が途切れ始め、タスクに精神的リソースを集中させることが難しくなります。そして、その結果、パフォーマンスが低下してしまうのです。

従来の心理学の説明では、注意力の消耗が原因とされていましたが、研究者の中には、脳が常に刺激を受けているものを無視する傾向があることが関係していると考えている人もいます。


研究者たちは、意識を別の場所に移してごく短い休憩を取るだけでも、精神的な集中力が劇的に向上することを発見しました。

ですから、税金の計算や試験勉強など、長時間にわたる作業をするときには、ときどき精神的な休息をとるようにしましょう。

ほんの少しの時間でもいいので、作業とは関係のないことに意識を移してみましょう。そうすることで、必要なときに集中力を維持し、高いパフォーマンスを発揮することができるのです。





練習を継続する

精神集中力を高めることは、一朝一夕にできることではありません。プロのスポーツ選手でも、集中力を高めるためには十分な時間と練習が必要です。

まずは、気が散ることが自分の人生に影響を与えていることを認識することから始めましょう。目標を達成するのに苦労している人、どうでもいいことに気を取られてしまう人は、自分の時間を大切にしてみてはいかがでしょうか。



精神的な集中力を高めることで、より多くのことを達成し、成功や喜び、満足感を得られるようなことに集中できるようになるでしょう。




今回はここまでです。イントロダクションの部分ですが、ここをまず抑えておかないと、実践的な段階へは進めません。
まずは集中力の必要性と、どうすれは集中力を高められるのか、その概念を頭に叩き込むことによって、次の段階に進めるのです。まずは呼吸法の日常化です。そこが普通に無理なく生活に溶け込めば、より深い集中力の獲得へと進むことができるのです。
さあ、呼吸を整えてあなたの心をクリーンアップしてみてください。

2021年7月9日金曜日

日本人にぴったりの車

サムズアップ・アメリカ!
北米のトヨタカローラ



国産車で国民的人気の小型セダンと言って外せないのがトヨタカローラです。
初代機が発売されたのが1966年と言いますから、かれこれ55年に渡って、売れ続け、愛され続ける国民車です。1974年に車名別世界生産台数1位、1997年には累計販売台数でフォルクスワーゲンビートルを抜いてギネス世界記録を樹立。現在も年間世界販売台数1位を記録し続ける、トヨタが世界に誇れる自動車、だそうです。
カローラを選ぶ利点はなんと言っても、日常使いに気軽に乗り回せること。近距離、中距離どこへ走っても低燃費を維持し二酸化炭素排出量も極めて低い、とてもエコで経済的な車です。昔のカローラはアメリカ人にはちょっと窮屈だった後部座席。これも広めに改善され、日本人4人ならゆったりと乗車できるようになりました。無理のないこのくらいのサイズ感が日本人にはぴったりフィットするのでしょう。

さてそのトヨタの稼ぎ頭、カローラの2021年版がいよいよこのニューヨーク市場でも発売されて、巷でもちらほら見かけるようになりました。一時期は競争率の高いこのクラスのセダンの中では埋もれがちでしたが、今回は満を持しての大幅モデルチェンジとなりました。

見ての通りのアグレッシブでスポーティな面構えがなかなか様になっています。

2021年モデルのトヨタ カローラは、安価で安全性が高く、充実した装備を備えたコンパクトカーという伝統を引き継いでいます。
4ドアのハッチバックとセダンの2種類があり、様々な個性を持った小さなトヨタ車です。どちらのボディスタイルにも従順な4気筒エンジンが2つ搭載されており、非常に経済的なハイブリッドパワートレインも用意されています。
走りにこだわる人のために、カローラはマニュアルトランスミッションとスポーツチューンのサスペンションを備えています。
しかし、Honda CivicやMazda 3などの競合車に比べると、エキサイティングさに欠けるのも事実です。ハッチの後部座席は小さいですが、望ましい機能や魅力的なキャビンデザインはセダンと共通しています。
率直な話、2021年のカローラは、このクラス最もエキサイティングなスモールカー、というわけではありませんが、効率的でスタイリッシュな選択肢であることは間違いありません。




2021年のカローラとは?

トヨタは、2021年のカローラハッチバックのラインナップに、限定生産のスペシャルエディションを追加しました。1500台の限定生産で、専用のボディキットとスーパーソニック・レッド・ペイントを採用しています。また、カローラハッチバックには、後席用サイドエアバッグが追加され、合計10個になりました。さらに、スペアタイヤを取り外し、タイヤリペアキットを追加する無償オプションにより、荷室容量を6立方フィート(合計23立方フィート)拡大することができます。
なお、このセダンには、限定生産のトリムレベル「Apex Edition」が追加されました。このモデルは、ユニークな外観と専用にチューニングされたシャシーに加えて、夏用タイヤとマニュアルトランスミッションが用意されています。ただし、スティックシフトのモデルは120台のみで、他はCVTとなります。
すべてのカローラにAndroid Autoが搭載されました。また、「ナイトシェード」と呼ばれる黒を基調としたエクステリアも用意されています。

MM Test-Drive: 2020 Toyota Corolla XSE - ClubLexus - Lexus Forum Discussion

ハッチバックタイプのカローラは、パッケージング面での妥協が多く、興味が持てませんでした。そこで、スポーティなSEセダン(23,230ドルから)を選びました。SEセダンは23,230ドルから販売されており、スポーツチューンされたサスペンションによって、通常のセダンよりも運転するのが楽しくなる上、700ドルの追加料金でマニュアルトランスミッションを選択することができます。標準のCVT(無段変速機)に設定されているオプションパッケージは無効になりますが、私たちは喜んでこのボックスにチェックを入れます。
しかし、「カローラSE」には、私たちを満足させてくれるさまざまな機能が標準装備されています。18インチホイール、レザー調ステアリングホイール、フロントスポーツシート、Apple CarPlay/Android Auto対応8.0インチタッチスクリーンなどです。いずれもこれまでのカローラユーザーの声を反映させたもので、いずれもファンにとってはそれらの細部の丁寧な仕上げは満足のいくものとなっているようです。




エンジン、トランスミッション、パフォーマンス

カローラセダンは、よりスポーティな「SE」と「XSE」を除き、139馬力の1.8リッター4気筒エンジンを搭載し、無段変速機(CVT)で前輪に動力を送ります。ぜいたくな仕様では、169馬力の2.0リッター4気筒を搭載し、CVTまたはオプションの6速マニュアルを組み合わせています。
ハッチバックはすべてのモデルに大型エンジンが搭載されていますが、セダンのみハイブリッドパワートレインが用意されています。
2019年型カローラSEハッチバックと2020年型カローラXSEセダンをテストしたところ、最強のエンジンでも十分な加速が得られないことがわかったそうです。トヨタの双子は、街中では慎重に、高速道路では安定した走りを見せてくれたとのこと。しかし、激しい加速をするとエンジン音が粗くなり、洗練された印象が薄れてしまうようです。
カローラのセダン、ハッチバックともに、最悪の段差以外は十分に遮断される快適な乗り心地を持っています。
また、ボディの動きが抑制されているため、従来のモデルよりも俊敏性が向上しています。カローラSEとXSEは、硬めのスポーツチューンを施したサスペンションと、後者の大径18インチホイール(他のモデルは15インチまたは16インチ)によって、さらに個性を際立たせています。
しかし、Mazda 3やVolkswagen Golfなどの運動性能が高く魅力的なライバル車と比較すると、カローラのプログレッシブ・ステアリングは満足のいくものではあるが、模範的なものではないと評されます。カローラのボディスタイルはどちらも、時速70マイルからゼロまでのブレーキングテストでさほど印象的な結果を残せなかったようです。

What are the efficiency ratings of the 2021 Toyota Corolla Hybrid? - Briggs  Toyota

燃費・実走行 MPG

2021年モデルのカローラセダンには、燃費の良い2種類の4気筒エンジンに加え、燃費の良いハイブリッドモデルが設定されています。EPA(米国環境保護庁)の試算では、ハイブリッドの燃費は市街地で53mpg、高速道路で52mpgとなっています。
一方、ハイブリッドではないセダンの2.0リッターエンジンは高速道路で最大40mpg、1.8リッターエンジンは高速道路で最大38mpgと試算されています。試乗レポートによると、ハイブリッド車は、燃費テストルートで高速道路走行時の評価を3mpg上回り、時速75マイルで200マイル走行して56mpgを記録したとのこと。
他のセダンでは、カローラXSEが41mpgでした。2019年モデルのカローラハッチバック(オートマチックトランスミッション)は、EPAによると、都市部で最大32mpg、高速道路で42mpgの燃費を実現しています。マニュアルバージョンは、都市部で28mpg、高速道路で37mpgと大幅に低い見積もりとなっています。高速道路を200マイル走るルートで、両方のトランスミッションを搭載したハッチに試乗したところ、オートマチックは40mpg、マニュアルは36mpgだったそうです。



インテリア・快適性・カーゴスペース

インテリアでは、カローラのハッチバックとセダンに共通して、流線型のダッシュボードとソフトタッチの素材を採用しています。全モデルにパッシブエントリーとプッシュボタンスタートが装備されていますが、一部のカローラにはアンビエント・インテリアライティング、デュアルゾーン・クライメートコントロール、フロントシートヒーターなどのアップグレードが可能です。
後部座席に乗ることが多い人は、ハッチバックよりもセダンの方が、前席の後ろの足元スペースがかなり広いのでお勧めです。カローラのハッチバックは、後部座席の後ろに18立方フィートのカーゴスペースがありますが、私たちはそこにキャリーバッグを2つしか積めませんでした。
しかし今回、無償の新オプション「Enhanced Cargo Space」では、スペアタイヤをタイヤ修理キットに交換することで、そのスペースを6立方フィート(合計23個)拡大することができます。セダンのトランク容量は13立方フィートしかありませんが、8個の荷物を押し込むことができます。どちらのボディスタイルも、ホンダ・シビックなどの大容量のライバル車と比べると、室内の収納力はやや劣っています。しかし、センターコンソールの前には便利なトレイが、アームレストの下には便利なビンがそれぞれ用意されています。


2021 Toyota Corolla Review, Pricing, and Specs

インフォテイメントとコネクティビティ

すべてのカローラには、Apple CarPlay、Android Auto、および契約ベースのWi-Fiホットスポットを備えたタッチスクリーン・インフォテインメント・システムが搭載されています。大きなタッチスクリーンのベゼルがダッシュボードを支配していますが、多数のハードボタン、回転式のボリュームとチューニングノブにより、使用中はドライバーの視線を道路に集中させることができます。オプションでは、ワイヤレス充電やJBLオーディオシステムのアップグレードなどが用意されています。




安全・運転支援機能

2021年モデルのカローラのハッチバックとセダンは、米国NHTSA(National Highway Traffic Safety Administration)やIIHS(Insurance Institute for Highway Safety)による完全な衝突テストを受けていません。しかし、2020年モデルでは両ボディとも5つ星を獲得し、それぞれがIIHSのトップセーフティピックに選ばれています。また、カローラの全ラインナップには、運転支援技術が多数標準装備されています。主な安全装備は以下の通りです。


・標準装備の前方衝突警告と自動緊急ブレーキ

・車線逸脱警報およびレーンキーピングアシストを標準装備

・アダプティブ・クルーズ・コントロールを標準装備




保証・メンテナンス体制

トヨタはCorollaに競争力のある保証を提供しており、定期点検の無料サービスが目玉となっています。しかし、Hyundai ElantraやKia Forteなどのライバル車は、パワートレイン保証を10年または10万マイルに延長しています。