2023年2月22日水曜日

カメラのメンテナンスとは

買ったカメラを放置していませんか?




 写真を撮るのは楽しいけれど、使ったら次使うまでバッグの中にそのままって事、ありませんか? 私もそれは他人事ではなく、昔ついついやりがちな事でした。以前勤めていたビデオ制作会社で、業務用のビデオカメラの保管が徹底されたいたことを受け、私も考えを改めるようになりました。今回は、あなたの大切なカメラを守るために必要ないくつかのチップスを書き記しておきたいと思います。

 

●デジタルカメラのメンテナンスとケア

 わずかな時間の日常的なケアで、あなたのカメラは、末永く新鮮な輝きを保ち続けられます。あまり高価なメンテナンスは必要ありません。以下の項目を日頃心がけるだけで、カメラの寿命はぐっと延びること請け合いです。中には当たり前じゃん、と思われる事項も含まれていますが、人によっては本当に基本的なルールさえ無視することもあるのです。(まあそれはカメラに限ったことではありませんが。)


1. レンズキャップ

 カメラを使用していないときは、常にレンズにキャップをつけておきましょう。大事なレンズを保護し清潔に保ち、傷をつけず、レンズの内側と外側を安全に保つのに役立ちます。レンズキャプの付けはずしが面倒な方は、ひも付きのレンズキャップをお勧めします。レンズキャップの端っこにつけたヒモはカメラボディかレンズに結び付けられ、撮影の際はカメラにぶら下がる形となります。いちいちレンズキャップを外してなくす、見失うという弊害を回避できます。


2. レンズクリーナー

 レンズを綺麗に保つためには、こまめなクリーニングが欠かせません。とはいえ毎回撮影の後に、丹念に磨き込む必要はありません。撮影後のルーティーンとして、軽くほこりなどの汚れをふき取るわずかな時間さえあれば結構です。使うのはレンズに優しい専用のクリーニングクロスがいいでしょう。レンズ表面を傷つけないよう優しく拭くだけなので、習慣化しやすいのが良いです。次に使い捨てのティッシュタイプのクリーナーとウェットタイプのクリーナーが使いやすいです。ただしこちらはなくなると継続しなくなるため、現在私は使っていません。またレンズクリーニング溶液を使っての掃除はアウトドアのヘビーユーザーに最適です。カメラをアクティブに使ったあと、ごみやほこり、水滴の乾いた奴がレンズにこびりついたりします。専用のクリーニング溶液ならレンズの輝きを保ったまま綺麗によごれを落としてくれるので、いざという時のためにも用意しておくと助かります。

 その際面倒がらずに、同時にファインダーとモニター画面を拭くことも忘れないでください。一瞬で済む作業です。


3. ブロワー


 
 保管していても、自然とレンズやカメラにはホコリが溜まっていくものです。バッグからレンズを取り出すとき、レンズのフロントキャップを外した後、それぞれブロアーを使ってホコリを吹きとりましょう。隙間に詰まりやすい埃は放っておくとしつこく付着するので、早めにこまめにブロワーで吹き飛ばしてください。ブロアーはちょっとかさばりますが、バッグの中に常備していることが望ましいです。

 ブロアーを使うもう一つの場所をご存じですか? カメラからレンズを取り外す前にレンズの溝部分を吹きましょう。日頃目届かないところだけに、意外と汚れがたまりやすいものです。レンズ交換のすきをついてゴミはセンサーを脅かします。特に埃や砂地の多い場所に行った場合には、レンズ交換前に必ずその溝を吹くことが大事です。

 センサーにホコリがたまりすぎた場合は、軽いホコリの場合はハンドブロワーでシュッとやってください。(注意:缶タイプの圧縮空気は絶対に使用しないでください!) またブロワーも汚い部屋でセンサーに向けるとかえってホコリを付けることがあるので、注意してください。
 もしブロワーでセンサーの汚れが取れない場合は、専門業者のメンテナンスを検討してください。センサーの損傷は、あなたのカメラの命とりです。



4. カメラバッグ

高品質なカメラバッグやバックパックには、形やサイズ、色、構造が異なるものがたくさんあります。特に機材のコレクションが増えてくると、自分に合ったカメラバッグやバッグを見つけるのに時間がかかります。カメラを守るに十分なパッドが入っていて、クッション処理がなされているか、よく確かめてください。
 また撥水性や耐久性に優れた丈夫な素材であって欲しいです。レンズを複数持ち歩く人はマルチコンパートメントバッグを選びましょう。バッグの中で互いの機材がぶつかり合うリスクを抑えることができます。日常的なハイキングでは、バックパックやデイパックがあれば、カメラを保護しながら背中に負担をかけずに済みます。




5. カメラバッグの掃除

 意外と気が付かないのがバッグ内の汚れです。長く使い続けていると、バッグの中は小さなゴミや汚れ、バクテリアで満ちてきます。これではいくらカメラを掃除しても意味がありません。定期的にバッグは空にして、内側を掃除しましょう。掃除機などで吸引して些細なゴミなどは除去しておきましょう。



6. レインカバー



 雨の日撮影用としてレインカバーも用意しておきたい一品です。
アメリカでは、18インチのレインスリーブスの2パックがAmazonで6.50ドルで売られています。私は念のためにカメラバッグに常時入れています。雨の日に撮影することは少ないですが、川や海、公園の噴水などの他に、にわか雨など予期せぬ時にこれは威力を発揮します。一時的な代用品としては大きめのジップロックバッグも雨雪、水しぶき対策には有効です。



7. 湿気対策

 カメラのレンズは常に湿気の侵入に脅かされています。幸い私はやられたことがありませんが、高価なレンズにカビが生えて使い物にならなくなったという話はたびたび耳にします。一番良いのは専用の防湿庫を用意することですが、高価な機材を使うプロやハイアマチュアでなければそこまで投資はしにくいかもしれません。 
 そんな時はカメラの収まる大きさのタッパーウェアにシリカゲルなどの防湿材を入れて保管する手があります。シリカゲルの小袋は何かの購入の際によく入っていますよね。あれすぐに捨てる人が多いけれど、カメラユーザーは取っておくべきです。そう長持ちしないので、あのシリカゲルはできるだけ用意しておいて、カメラの防湿に役立ててください。



 カメラ、レンズ、三脚などのアクセサリーは高価な資産です。ほんのわずかなクリーニング習慣でカメラは長持ちしますのでくれぐれもケアをお忘れなく。また将来中古品として売りに出す場合も、美観の面で大きな差がつきます。美品として少しでも高値で売りたい場合は、きれいなカメラが有利ですよね。レンズだけでなく、ボディ本体や、三脚、フラッシュなどもこまめに磨きを入れてあげてください。


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