2023年2月21日火曜日

撮影に三脚を使ってみる

頼りになる三脚を選ぼう


写真撮影をより良いものにするために、様々な機材がカメラの周辺にあります。勿論カメラとレンズがあればとりあえず撮影はできますが、あなたがもしその上を目指すなら、まず三脚を用意することをお勧めします。三脚は写真撮影のための最も重要な機材の一つであり、どのカメラマンに訊いても三脚は必須だと答えるはずです。

 初心者の方は、三脚と聞くと撮影を安定させるものとして必要なものだとはわかるけど、どうしても必要とは思わないでしょう。重いしかさばるし、セットアップや収納にも時間がかかり、手間がかかる厄介者と思われる方もいるでしょう。
 今どきのカメラは手振れ補正も優れていて、光さえあればほとんどのシーンは手持ちでOKと謳われています。事実その通りですが、三脚があればさらに撮影の幅が広がることも事実です。

 自宅やスタジオでポートレートを撮る、旅先での風景撮影、スポーツ観戦やライブショーなどでも、三脚があればより安定した撮影ができます。特に光源の乏しい暗所や夜間では、手振れが起きやすいので三脚を立ててシャッタースピードを稼ぐことができます。
 その他、定点観測や長時間露光の撮影、星空撮影など撮影時にカメラを所定の位置にしっかり保つためには、より良い三脚を使うことがいい写真を撮る条件となってきます。従って三脚はただ単に人の代わりにカメラを支える道具というよりは、よりよい写真撮影のためのカメラの延長だと思って、ひとり一台はいいものを持っておくことをお勧めします。
 


三脚を選ぶポイントとは?

 では、どうやって自分に合った三脚を見つけるのでしょうか?何でもかんでも撮影する初心者の方で、どの分野の写真撮影を目指すのかまだ決まっていない方のために、三脚を選ぶ際に考慮すべきいくつかの要素をご紹介します。


バランスと安定性
 どんな写真を撮るにしても、三脚を選ぶ際に最も重要なのは、カメラをしっかりと固定できるかどうかです。カメラ初心者の方は、一般的に標準サイズのカメラとレンズを使用しますが、安全のために、三脚の耐荷重や積載量がカメラをしっかりと固定できるかどうかを前もってに確認しておく必要があります。
 将来、より重い機材を手に入れることも考慮すれば、そういったカメラとレンズの総量、バランスなどを見込んで、より幅広い用途で使える大きめのものを推奨します。信頼できるブランドの大型三脚は、一般使途なら大抵のシーンをカバーできます。


素材
 アルミかカーボンファイバーが主流です。ほとんどの経験豊富なカメラマンは簡単に後者を選ぶでしょうが、ともに利点があります。アルミ三脚は、カーボンファイバーのそれより安価です。
カーボンファイバー製は一般的にアルミ製に比べて約20%~40%の軽量化が図られています。また、カーボンファイバー三脚のもう一つの利点は、腐食しにくく長持ちするとされています。


重量
 一般的に、三脚は軽い方が好まれます。長期の旅行やトレッキングの際の持ち運びが少なくて済みますし、現地での移動も楽になります。しかし、三脚の軽さには限界があります。あまりにも軽すぎる三脚は、重いカメラとのバランスが悪くなります。風の強い日や足場の悪い傾斜地で撮影する場合によく当てはまります。三脚が軽すぎると、風で倒れたり、カメラが揺れて写真がぼやけたりすることがあります。三脚は、持ち運びに十分な軽さと、環境に耐えうる重さのバランスが取れたものを選びましょう。


高さ
 もし、あなたが撮影するすべてのものに一台の三脚を使うとしたら、三脚の高さは絶対に考慮すべきことです。理想的には三脚の高さはより長い方が撮影に有利です。自分の身長よりも高い三脚なら撮影の幅が広がります。人垣の後ろから撮れたり、俯瞰に効果的な印象を与えることができます。三脚の最大高さが、自分の身長より30センチほど高いものであれば、ほとんどのニーズをカバーできるはずです。
 もしそんな状況で撮ることがないよという方、その時は割り切ってコンパクト最優先で選ぶものもちろんありです。


ロック機構
 三脚の関節ともいえるこの接合部は、安全のためロック機構が付いています。このシンプルな機能をめぐって議論するカメラマンもいます。多くの人は、脚のロックとロック解除を素早く行えるクリップタイプを好みます。一方ツイストタイプは、一度のひねりで三脚の脚のすべての部分のロックを解除できるので、使いやすいと言う人もいます。
 また、ツイストロックを使用するもう一つの利点は、一般的にツイストの方が薄く、特に折り畳んだ状態では三脚の全幅が小さくなるということです。これらはすべて好みの問題です。もしあなたが初めての三脚を購入するのであれば、実際に両方の三脚を触ってみて、どちらがより快適に使えるかを確認するのが一番です。

雲台
 ボールタイプの自由雲台が最も一般的なのは、非常にシンプルな理由からです。それは、使い勝手が良く、操作が簡単だからです。自由雲台は一般的に、ボールのロックを解除し、ショットの構図を決める際にカメラの位置を決めるためのメインノブが1つあるだけで済みます。高速な調整を必要とする写真撮影には非常に適しています。

 一方、3WAY雲台は、縦横斜めの軸上で調整を行いたい場合に適しています。ボール雲台で精密な調整をする場合、ボールのロックを解除すると、どの方向にも動くようになるので、かなり厄介なことになります。ギヤード式の精密ヘッドは
3WAY雲台のようなものですが、非常に小さく正確な調整ができるように調整された精密なノブが付いています。初心者にはまず必要のないものです。これらのヘッドの欠点は、もちろん調整に時間がかかることです。


目的に応じて
 三脚を使ってどのような写真撮影をするか、前提を考えて購入しましょう。スタジオでポートレートや商品を撮影するのであれば、シンプルで頑丈な三脚がベストです。また、旅行先での撮影が多いのなら、軽くて十分な高さのある三脚が良いでしょう。異常に高いアングルや異常に低いアングルで撮影する場合は、90度の支柱を持つ三脚の方が柔軟に対応できます。また、過酷な環境で風景を撮影する場合は、頑丈なカーボンファイバー製の三脚を使用することで、機材の安全性を確保することができます。

 ニーズに合ったカメラを見つけるのと同じくらい、適切な三脚を見つけることが重要です。三脚を適切に選ぶことは、写真家にとって最高の必要投資の一つです。適切なメンテナンスと取り扱いをすれば、何十年もの間、交換する必要がなくなることはありません。







太くて頑丈なカーボン素材でできており、大型カメラに対応し21kgもの耐荷重を有します。デザインもどっしりしていながら見た目以上の軽量化を果たしています。これ一台で末永く汎用三脚として使い倒せます。





トラベル三脚としても人気のあるシリーズです。40センチほどにたたんで持ち運びますが、最長150センチまで伸びるので、大抵の用途に十分な高さを確保しています。高級感あふれる作りで、可動部分はどれも滑らかで正確に動かすことができます。フルサイズの巨大な望遠レンズには不向きですが、他の用途ならば必要十分な使い勝手で安心してカメラを乗せることができます。

 ちなみに私は今、GEEKOTOというメーカーの高さは最大77インチまで伸びるスリムな三脚を使っています。別段欠点はないのですが、作りがやや華奢で、強度が低い方なのであまり強くおすすめはしていません。(GEEKOTO 77'' Tripod)選んだ理由は、なんと分離すると一脚にもなるスグレもだからです。野山を散歩しながら撮影することの多い私には重宝しています。トラベル用としてもコンパクトで持ち運びには便利だと思います。

GEEKOTO 77'' Tripod

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