2021年11月15日月曜日

最強のコンパクトデジカメ・シリーズ

サムズアップ・アメリカ!
SONY RX100完全おすすめガイド



6種類のRX100。あなたはどれを買うべきか?

一般的なコンデジやスマホのカメラに物足りなくなった方に、いきなりフルサイズ・ミラーレスをお薦めするのも気が引けます。
カメラに関して、多くの人が求めているのは1に画質ですが、その次に来るのが携帯性でしょう。いくらいいカメラでも気軽に持ち出せなくては宝の持ち腐れです。そんな時、一押しでお勧めしたいのが、高級コンデジなどとも呼ばれる、センサーサイズが1インチのコンパクトカメラです。
多くのコンデジやスマホカメラが1/2.3インチという小さなセンサーを使っているため、テレビなどの大画面で見ると鑑賞に耐えない映像になってしまいがちです。しかし1インチセンサー搭載のカメラならF値を明るくできて写真に奥行きが生まれ、表現の幅がグッと広がります。
この1インチセンサーを搭載したデジカメで、現在最も多くの支持を得ているのが、SONY RX100シリーズです。



2012年に初代RX100が発売されて以来、ソニーはこの人気コンパクトカメラの7つのバリエーションをライナップさせました。
この9年間で多くのことが大きく改善され、最新のRX100 VIIは、いま購入できる最高のポイントアンドシュートカメラです。
しかし、2,000万画素の1インチタイプのセンサーを搭載しているという核心的な機能は、年々改良されながらも変わっていません。

時間の経過とともに確実に発展しているのは、価格です。2012年、初代RX100は650ドル前後で販売されていました。それがRX100 VIIでは約2倍になり、現在は1,200ドルになっています。しかし、価格が2倍になれば、カメラの性能も2倍になるのでしょうか?それは、使う人によって異なりますよね。

RX100 IVでは4K動画に対応するなど、連写速度やオートフォーカス、動画などが世代を経るごとに劇的に向上しています。RX100 IVでは4K動画に対応するなど、連写速度やオートフォーカス、動画などの性能が飛躍的に向上しており、大型カメラに頼らず高品質な動画を撮影したいというYouTuberの方にも好評です。
(RX100シリーズの派生機種とも言えるソニーZV-1には、YouTuberやブロガーのために、さらに動画に特化した機能が搭載されています)。

ソニーはRX100を8モデル製造しましたが、現在新品で購入できるのは6モデルのみです。SONYがどのような判断でそうなったのかを理解するのは、外部からは難しいことです。それは性能だけではなく、営業サイドの意見も取り入れられているはずです。また最新のものが最も優れていると考えるのは自然なことですが、必ずしもそうではなく、必要以上にお金を払っているかもしれません。
私はRX100 VIが発売された頃にこのシリーズに興味を持ち、色々迷った挙句、RX100 IIIを購入しました。全シリーズを店頭で手に取り、自分に相応しい一台としてRX100 IIIが最適であると判断したからです。一見するとどれも同じように見えるこのシリーズですが、詳細を吟味することで、あなたにぴったりの一台が見えてくるはずです。
ここでは、RX100の各機種の特徴をご紹介し、購入の判断材料にしていただければと思っております。




SONY RX100


RX100が発売された当時は、他のポイントアンドシュートを圧倒するスペックを備えていました。
24-100mm相当のレンズ(F1.8-2.8)、ネイティブISO125-6,400、10コマ/秒の連写、1080p/60fpsの動画など、旅のお供に最適なスペックを備えていました。
最大シャッタースピードが1/2000秒というのはちょっと残念でしたが、そもそもこのカメラは、スピード感のある映像を撮影するようなカメラではありませんでした。

世界中を旅する人はもちろん、日常的に街中をスナップ撮りする人、スマホのカメラからステップアップしたい人(あるいは一眼レフカメラからステップダウンしたい人)などにとっても、RX100は完璧なアップグレードでした。
コンパクトでありながら、後に爆発的に普及することになる1インチ型センサーを搭載した最初のヒット作です。
また、RX100のカメラの中で最も優れた330枚のバッテリー寿命も魅力の一つです。

初代RX100の画質は、センサーやプロセッサー、レンズなどの改良を重ねながらも、現在でも十分に維持されています。20メガピクセルのセンサーは、当時としては非常に先進的なものでした。

どんな人におすすめか?
ポケットの中のスマートフォン以上のものを求めている写真愛好家で、最速のパフォーマンスや最高のビデオ品質を必ずしも必要としない人に最適です。



SONY RX100 II


カメラマーケットを見たところ、もう新品では買えないようなので、歴史を振り返る意味でこのモデルを紹介します。
ソニーは、RX100の2代目となるRX100 IIをわずか12ヶ月で発売しました。これは、現在のアップグレード文化の中で、従来のカメラの寿命の半分の期間です。では、1年後に発売されるRX100 IIには何があったのでしょうか?

ソニーはISO感度を160~12,800に向上させ、当時のフルサイズカメラの最高峰に迫る性能を実現しました。
暗い場所での撮影に魅力を感じたのは確かですが、あまり興奮しないでください。
しかし、1インチのセンサーでは、できることは限られています。高感度での画質はそれほど期待できません。

また、液晶ディスプレイが90度回転するようになったことで、ローアングルでの撮影にも柔軟に対応できるようになりました。
また、ホットシューが追加され、外付けのスピードライトが使用できるようになり、被写体を照らす際のクリエイティブな選択肢が増えました。

しかし、この機能は長続きしませんでした。RX100 IIは、ホットシューを搭載する唯一のモデルです(ただし、ソニーは2020年のZV-1でホットシューを復活させています)。

RX100 IIはオリジナルよりもほんの少しだけ大きく、重くなりましたが、その増加分は肉眼で見ても手で触ってもわからないほどの小さなものでした。

Wi-Fi内蔵は、確かに最も魅力的なアップグレードの一つでした。ファイルを転送して素早くオンラインに投稿できる機能は、常に動き回っているフォトグラファーには最適でした。




SONY RX100 III


RX100 IIIは、ちょっと変わったカメラでした。良いニュースは、ソニーが当時のハイエンドカメラに採用していた新しいBionz Xプロセッサーを搭載したことです。
また、現在もシリーズに採用されているポップアップ式の電子ビューファインダーも搭載されました(ただし、解像度は144万画素にとどまりましたが、その後のカメラでは改善されています)。
しかし、残念なことに、最速のシャッタースピードは1/2000秒を超えず、バーストモードも改善されていませんでした。また、バッテリーの持ちも悪くなりました。

ソニーはレンズも再設計しましたが、ちょっとした工夫で汎用性が低くなり、最大100mmの望遠ズームが70mmにまで落ちてしまいました。F1.8〜2.8の可変式開放F値に変更はありません。しかし、元々のレンズが最高のものではなかったこともあり、新モデルではシャープネスが向上しました。また、ND(ニュートラル・デンシティ)フィルターが内蔵され、明るいシーンでの露出を調整して動画を滑らかにしたり、1/2000秒という比較的遅いシャッタースピードを補ったりすることができるようになりました。私はこれをズームの30mm減と引き換えにする価値があると考えました。

ビデオグラファーにとっても、最高120fps、最長30分のスローモーション撮影ができるようになったことで、アップグレードする理由が増えました。また、液晶ディスプレイの角度が90度から180度に変更されたことで、自由度が向上したことも私の購入理由です。

どんな人に向いている?
4Kを必要としないビデオ撮影者や、比較的少ない予算でシャープな仕上がりを求めるフォトグラファー。一眼レフのサブとしても有効です。



SONY RX100 IV


2015年、ソニーはRX100 IVを発表しました。そしてRX100史上、最大の変化でした。

ソニーはオプションで1/32000秒を達成できる電子シャッターを導入したため、控えめすぎるシャッタースピードに別れを告げることができました。さらに、連写が10コマ/秒から16コマ/秒へと大幅に向上しました。

また、電子ビューファインダーの解像度も236万ドットと2倍以上になり、よりクリアでディテールに富んだものとなりました。さらに、新しいセンサーも登場しました。
ソニーはRX100 IVで初の「積層型」センサーを導入しましたが、解像度は変わりませんでした。しかし積層型にすることで性能が向上し、高速な連写が可能になりました。

また、ビデオグラファーにとっても大きな進歩がありました。ソニーはフルHDから4Kへと飛躍し(ただし、撮影可能なクリップの長さは5分に限られます)、最大960fpsのスローモーション撮影も可能になりました(解像度は大幅に低下しますが)。

しかし、このように性能が向上したことで、RX100 IVのバッテリー駆動時間はシリーズ中最悪の280枚となってしまいました。

誰に向いているカメラか?
速い動きに興味があるフォトグラファーや、4K撮影を楽しみたいビデオグラファーに向いています。本格的な撮影を視野に入れると、ここからが真の出発点です。



SONY RX100 V (およびVA)



大人気シリーズの第5弾は、さらに進化しました。
ソニーはこれまで、オートフォーカスの分野で業界をリードしてきました。
RX100 Vでは、従来のモデルにはなかった位相差AFを搭載し、センサー全体で315点のAFを実現していますが、これは当時としては画期的なことでした。
バーストモードも大幅に進化し、最大24コマ/秒の撮影が可能になりました。

残念なことに、性能や技術の向上により、バッテリーへの負担はさらに大きくなりました。ソニーはこの問題を解決する方法を見つけられず、結果としてバッテリーの持ちが悪くなってしまいました。Vは撮影可能枚数が
220枚に留まっています

そして2年後、ソニーはRX100 VAを発表しましたが、その理由はまったくわかりませんこれほど長い空白期間があったにしては消極的なアップグレードであり、さらに奇妙なことに、RX100 VI(後述)の登場後に発売したのです。VAは、基本的にはVのあるべき姿であり、ソニーはVを製造中止にしました。これは、RX100で初めての誤算でしょう。

VAでは、連写モードでの長時間撮影のために画像バッファを大きくしたり、RX100 VIからメニューシステムを使いやすくしたりするなど、小さいながらも歓迎すべき改良が加えられています。
また、3種類のオートホワイトバランスやゾーンAFエリアモードなど、細かな機能も追加されています。

どんな人に向いている?
コンパクトカメラのオートフォーカス性能に不満を感じている方なら納得できる機種です。



SONY RX100 VI


RX100 VIが発売された頃には、ソニーが徐々に動画を優先し始めていることが明らかになっていました。
RX100 VIでは、動画にHDRを搭載し、よりダイナミックレンジの広い映像を撮影できるようになりました。しかし、動画撮影の性能は変わらず、4K、30fpsでした。

しかし、フォトグラファーが完全に忘れ去られたわけではありません。第6世代のRX100には、新しいレンズが搭載されました。
ソニーはこのレンズを、換算焦点距離24-200mmの固定式望遠レンズにしました。
しかし、汎用性が高まった分、開放F値がワイド端でF2.8、テレ端でF4.5となり、光感度が低下してしまいました。

暗い場所での撮影が多い場合、特に室内では、より長い望遠レンズよりも、より広い開口部の方が好ましいと思われます。

どんな人に適しているか?
コンパクトなボディに高倍率ズームを必要とする写真家やビデオカメラマン。



SONY RX100 VII


RX100ラインの最新バージョンであるRX100 VIIに到着しました。2019年の夏に発売されたRX100 VIIは、間違いなくこれまでで最高のバージョンですが、VIと同じセンサーとレンズの組み合わせで作られています。

ソニーのミラーレスカメラから借りてきたリアルタイムトラッキングやリアルタイムアイオートフォーカスなどの新しいエキサイティングな機能がポイントアンドシュートでデビューしました。オートフォーカスの点数は315点から357点に増えました。

バッテリー駆動時間も改善されましたが、これはRX100 IVよりも新しいモデルと比較してのことで、露光回数は260回となっています。
また、ビデオグラファーにとって、初めてマイク端子が搭載されたことは非常に喜ばしいことです。

当然ながら、RX100の中では最も高価なカメラです。2021年現在、Amazonにて$1298。これだけの金額があれば、CanonのAPS-C機 EOS M50(レンズ付き)が2台買えてしまうので、
ほとんどの人は躊躇するでしょう。

どんな人におすすめ?
携帯性至上主義で、かつ写真クオリティに妥協することなく、最高のものを求める人。



結論:あなたにぴったりのRX100カメラは?

2020年に初代RX100をお勧めするのは難しいですが、400ドル程度で買えるのはありがたいです。いいカメラだし、バッテリーの持ちも最高ですが、他のすべての分野で後継機には勝てません。

RX100 VIIは最も先進的なカメラですが、たとえお金の問題を除外しても、古いモデルを選ぶ理由が少なからずあります。
まずはレンズの明るさです。RX100 III、IV、VA(および新型ZV-1)は、すべて同じ24-70mm F1.8-2.8レンズを採用しています。このレンズは、口径が大きいだけでなく、VI、VIIの24-200mmレンズにはないNDフィルターを内蔵しています。この違いは大きいです。

またオートフォーカスは世代ごとに改善されているので、スチル写真中心の方にはRX100 VA以降の機種をお勧めします。
ビデオグラファーの方には、4Kを導入したRX100 IVより古いモデルはお勧めしませんが、オートフォーカスに依存する方はVAをお勧めします。

RX100シリーズはいずれもハンディさや、操作性は似通っていますので、それ以外の要素であなたに最適な機種を吟味してお選びください。

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