2022年9月16日金曜日

蝶々を上手に撮影する

サムズアップ・アメリカ!
初心者のための蝶のナイスな撮り方





蝶を撮影するのは楽しい趣味です。蝶が寄ってくる花壇やちょっとした鉢植えを庭やベランダに置けば蝶との出会いは増えます。町中にある公園の植え込みでも、蝶は容易に見つけられますよね。
蝶の撮り方に絶対的なルールはありません。あなた次第です。
羽を開いたままでも、閉じたままでも、その中間でも、あなたのこだわりを表現してみてください。
蝶々の姿はとても表現に富み、真正面から撮っても、横顔から撮ってもいい絵になります。また羽を大きく開いて撮ったり、横顔を撮ったりすると、美しい色や複雑な模様が写し出されて、それだけでアートっぽくなります。運がいいと、飛んでいる姿や花の蜜を吸っている姿を撮影することもできます。

まずは他の野生動物の撮影と同じ要領で蝶を撮影してみましょう。
大小問わず、すべての野生動物を尊重することを忘れないでください。写真を撮るために野生動物にストレスを与えないようにしましょう。



1. 露出について

ISO感度を800から1000に上げると、シャッタースピードが速くなり、絞りも中くらいになります。あまり絞りを開けないのは、被写界深度を浅くしたいからです。
F4とF8の差は、ピントが完全に合っている標本と、片翼の一部しかシャープでない標本の差になるかもしれません。
また、F8で速いシャッタースピードを得るには、それなりにISO感度を上げる必要があります。最低でも1/500、できれば1/1000以上のシャッタースピードが欲しいところです。
必要に応じてISOを調整するのが常道ですが、初心者はシャッタースピードと絞りを希望通りの値にするためにAuto ISOを使用することをお勧めします。






2. マクロで行こう

レンズに関しては、マクロレンズが非常に役立ちます。 
100mmマクロが一押しですが、それがなくても選択肢はあります。
また手ぶれ補正機能が内蔵されているレンズは、三脚を使えない環境でも機動性に富んだ使い方ができます。
マクロは便利ですが、必須ではありません。 多くの写真家も、昔ながらの 24-70mm ズームで撮影してきました。 特に色とりどりの花や興味深い葉が含まれている場合は、近くに焦点を合わせて、環境を取り入れた素敵な構図を作ることができます。



3. 蝶々の飛翔

 飛んでいる蝶を捕まえようとするのは、エネルギーと時間の無駄になるので気をつけてください。初心者の方はこの方法で使える写真はあまり期待しないでください。
蝶はとても速く、方向転換も速いので、ピンボケの写真を何枚も撮ってしまうことになります。
また、飛んでいる蝶は、花に止まっていたり、空中で完全に止まっていたりと、実に気まぐれに見えます。
ただし最適な場所を選び、モータードライブを駆使し、運が良ければ、一般的な蝶の写真とは一線を画す、美しい飛翔写真を撮ることが可能です。
これがうまくいったときはプロでも「やったー」と歓声を上げたくなります。
要するに、飛翔のシャッターチャンスは非常に乏しいので、できれば美しい場所で静止している美しい蝶を見つけることに力を注いでください。これだけでも十分撮り甲斐があります。







4. 光のエッジを探す

日向から日陰への移行部分は、写真を撮るのに最適な場所です。
特に、日陰の背景で被写体に光を当てることができれば、素晴らしい写真が撮れます。
この被写体の場合、暗い背景に鮮やかな色の蝶が照らされると、それだけで光ってしまいます。
蝶の撮影は、拡散光でも直射日光でも、どんな光でも撮れるのがいいところです。
ソフトな光では露出が低くなり、ハードな光ではフレーム内に見苦しい影ができるため、影が写らないようにすることがポイントです。
また、逆光やエッジライトのような面白いシナリオを試して、写真をより魅力的にすることができます。



5. 色彩に注目

もし、いまいちカラフルな蝶が見つからなかったら、あるいは見つかっても、撮影するためにカラフルな環境を探してみてください。
鮮やかな黄色い花のそばで餌を食べていたり、紫や赤の葉っぱの上に止まっていたり。
蝶の写真は色彩が重要ですが、背景にも色彩があることを忘れないでください。抜けるような青空も蝶々を引き立ててくれます。






6. 構図

構図は、まず、センサー面が蝶の羽と平行になるような位置を選びます。
羽が開いている場合は、正面や横からではなく、真上から撮影することになります。
翅が閉じている場合は、横からのアングルになります。
このアングルは、翅の全体をシャープに写せるだけでなく、最も写真映えする角度からアプローチすることができます。
また、蝶の全身を写し込むようにします。
せっかくいい写真が撮れたのに、翅の先が1つしか写っていなかったということが何度もあります。そのせいで構図が崩れてしまうこともあります。
念のため、ワイドで撮影して、編集でトリミングするといいでしょう。
もちろん、真正面からの構図は、このようなルールを破るには最適です。
この位置からだと、蝶の全体像が写らないし、羽もあまり見えないと思います。
でも、正面から見ると、面白い生き物の面白い姿が撮れます。そして、どんなものでもそうですが、蝶々も目を見て撮ると面白いものが撮れます。



7. 観察力と忍耐

蝶は動きが早いからと言って、自分もそれに合わせるということはありません。慌てて追いかけても徒労に終わります。
よく観察してみると、蝶はそれぞれの種が同じ種類の花を訪れる傾向があることに気づきます。もしシャッターチャンスを逃したとしても、数分待てば、その蝶はまた同じ花か隣の花に戻ってくるでしょう。
近づくときは余計な振動を与えないようにし、蝶に影を落とさないように注意しましょう。
まずは蝶々の行動を辛抱強く観察することで、シャッターチャンスはグンと増えてきます。



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