2022年4月4日月曜日

写真のノイズを抑える方法

サムズアップ・アメリカ!
撮った写真のザラザラが気になったらどうするか




写真や動画を撮る人が気にかけなければならないことの一つに、画像のノイズ問題があります。
カメラを撮る人を悩ますお馴染みのあのザラザラ。画像で見たことがありますよね。不均一な粒状のアレが、撮った写真の魅力を一気に押し下げてしまいます。

でも、どうすればノイズを避けることができるのでしょうか?
また、どうしても避けられない場合は、どのように写真のノイズを減らすことができるのでしょうか?
最近は撮ったデータをパソコン上のソフト処理でかなり低減できるようになりましたが、写真そのものの腕を上げるには、まず写真撮影の段階で極力ノイズを抑える技術を身につけたいものです。

今回は、ノイズを防ぐ、そして除去するためのコツをご紹介します。
その前に、

なぜノイズが発生するのか?

を考えてみましょう。そもそも、


ノイズとは何でしょうか?

一般的に、ノイズとは異常な状態になったピクセルのことを指します。言い換えれば、ノイズはシーンの色や露出を正しく表現していないピクセルで構成されています。





なぜノイズが発生するのか?

長時間露光撮影や、カメラのISO感度を高く設定すると、ノイズが発生します。
(高ISOの定義も時代によって変わってきています。カメラの機種にもよりますが、最近ではISO1600やISO3200あたりからノイズが出始めるものが多いようです)

だからといって、長時間露光やISO100以上の撮影はしない方がいいのでしょうか?

いいえ。
長時間露光やISOを上げる必要がある(あるいは上げたい)場合もあります。
風景写真家、イベント写真家、野生動物写真家は常に低光量で撮影しており、長時間露光や高ISOが必要です。

同時に、上記のようなテクニックでも、写真にノイズが出すぎないようにする簡単な方法がありますので、次のセクションで説明します。



 カメラ内でノイズを低減する5つの方法 

以下、撮影中にノイズを最小限に抑えるための5つの方法を紹介します。

すべての方法が当てはまるわけではありません。だからこそ、すべての方法を熟知し、自分の撮影に適した方法を慎重に選択することが大切です。



1. ISO感度を下げて撮影する

そう、まずは最もわかりやすい方法から。しかし写真家はしばしばISOを高くしすぎたり、速くしすぎたりして、画質を悪くしてしまうことがあります。

さて、あなたのカメラがここ3年前後に発売したものものか、より新しいものであれば、ISO機能はかなり向上しているはずです。
昔はハイエンド一眼でもISO1600が上限と言われてたこともありますが、今や入門機でさえISO3200まで上げても、画像にノイズが入り込むことはあまりないはずです。
しかし、ISO6400やISO12800など、それ以上のISO数値になると、やはり多少のノイズが発生するかもしれません。

ですから、安易にISOを上げないようにしましょう。
露出を意識し、高いISOで撮影するとノイズが多くなることを認識しましょう。
必要であればISOを上げることもできますが、ISO12800に設定する前に他の選択肢を検討してください。

以下は、ISOを上げる前に考えるべきいくつかの項目です。


● 絞りを開放にする(例:F2.8)

● 暗い場所で撮影する場合は、三脚を使用し、シャッタースピードを遅くします

● 人物などの小さな被写体を撮影する場合は、フラッシュを使用する



これらの方法は、不必要にISOを上げることなく、きれいで明るい露出を得るために役立ちます。




もちろん、それでも写真が暗くなってしまう場合は、ISO感度を上げる必要があります。
何度かテスト撮影をして、カメラのISO感度を確認し、どの時点でISO設定が画質を劣化させ始めるかを知ることをお勧めします。

以前、私はCanon EOS Kissシリーズで撮影していましたが、ISO500以上は本当に使いにくいことが分かっていました。
ISO640以上では、ノイズを除去すること自体が難しくなります。そして、うまく除去できたとしても、ノイズリダクションのおかげで画像全体が塗り絵のように見えてしまうのです。



2. RAWフォーマットで撮影する

RAWで撮影することに抵抗を感じる初心者の方はたくさんいます。
でもそんなにビビることはありません。RAWは画像の良さを最大限に引き出すための素晴らしい方法なので、ぜひ使ってみてください。

ただ常にRAWで撮影する必要はありません。でも、ちょっと光が暗くなってきたなと思ったら、RAWに切り替えてみてください。

なぜ、そうするのか?

JPEGは圧縮されているため、画像にノイズが乗ってしまいがちなのです。
そのため、ポストプロダクションでノイズを除去するのが大変なのです(高ISOで重要な露出アップも同様)。



3. 最初から適正露出で撮影する

暗すぎる露出を上げるとノイズが目立つので、最初から正しい露出で撮影することが重要です。

撮影の際は、カメラの液晶画面やヒストグラムで露出を確認することをおすすめします。

また、特に難しいシーンでは、露出を変えて何枚も撮影することをお勧めします。
特に私は室内や光の乏しい場所では、用心のため同じ画角で3−4枚の異なる露出で撮影します。

また、ISOが高ければ高いほど、ファイルには厳しいものがあります。言い換えれば 露出が低い高ISOの画像を上げると、ノイズが多くなってしまうのです。
(もちろん、露出オーバーも禁物です。露出オーバーはノイズの問題にはなりませんが、ディテールを消してしまうので、決して良いことではありませんから)





4. 長時間露光をするときに注意すること

長時間露光は、最もドラマチックな画像を生み出します。
しかし、露光時間が長すぎると、カメラのセンサーが熱を持ち、不要なノイズが発生することがあります。

長時間露光に興味があり始めてみたい方は、まず長時間露光をカメラがどう扱うかに注意してください。初めは実験的な感覚でさまざまに設定を変えてチャレンジしてください。コツがわかれば楽しくなります。
そして、自分のカメラの限界を見極めた上で、自分のカメラが対応できる以上のシャッタースピードに設定しないよう注意しましょう。

大切なのは、自分の機材の限界を知り、その範囲内で撮影することです。そうすれば、いい写真が撮れるし、編集も楽になります。




5. カメラ内ノイズリダクションを使用する

ほとんどのカメラに長時間露光ノイズリダクションという機能がありますが、長時間露光をする場合は、これをオンにしておくのをお忘れなく。

なぜか?
上述したように、長時間露光の写真は特にノイズが発生しやすいからです。長時間露光ノイズ低減オプションは、この問題に対処するために設計されています。
最初のショットの後に2番目のショットを撮影し、2番目の画像のノイズプロファイルを使用して、最初の画像からノイズを差し引くことによって処理が完了します。

ただし、長時間露光ノイズ除去には重大な欠点があります。
それは、時間がかかることです。
通常はオリジナルの露光時間と同じだけかかります。つまり、30秒のシャッタースピードで撮影すると、ノイズを除去するためにさらに30秒かかります。
また、1時間撮影した場合、ノイズを除去するのにさらに1時間かかることになり、非常に長い時間待つことになってしまうのです。
なので10分を超える撮影ともなると非現実的かもしれません。しかし、中程度の長さの長時間露光の場合は、やる価値があることが多いのも事実です。
そして、もし時間を計っているのなら、非常に長い露光にも挑戦してください。画質を劇的に向上させることができますよ。


それでももっとノイズを抑えた写真を簡単に撮りたい方はカメラを選ぶことで解決します。
高感度に強いお勧めのカメラはこれで決まりでしょう。



SONY α7S II および α7S III

ソニーのαA7Sシリーズは、究極的にはビデオグラファーのために設計されています。
この分野では、A7Sは他のほとんどのミラーレスカメラを超えるビデオ機能を備えておいます。
また、12mpのBSI CMOSセンサーを搭載し、卓越した低照度性能も備えています。
120fpsで記録された4K映像は非常に美しく、ボディ内手ぶれ補正は映像を安定させるのに優れた働きをします。
3インチのバリアングル式タッチスクリーンは、サイズと解像度が改善されていればなおいいですが、ブロガーにとっては満足のいくものでしょう。
タッチスクリーンで使える新しいメニューシステムもグッドです。
ただ36mpや45mpのカメラを使うことに慣れているスチルカメラマンにとっては、12mpの解像度は限界に感じられるかもしれません。
9.44mドットのEVFは素晴らしく、ファインダーを使う人なら誰でもその見え方に満足するはずです。
低い光量で撮影する必要がある人にとっては、A7S IIIは選択肢の筆頭になります。

要するに高画質な4K動画を求めるビデオグラファーにとって、A7S IIIは非常に魅力的なカメラであることは間違いありません。
特に、4K映像は8K映像に比べてはるかに扱いやすく、SDカードに記録することができます。なおスチルカメラマンにとって、A7S IIIが必要とされるのは、本当に暗い条件下での撮影です。夜景やライブコンサートなどにはもってこいのカメラなのです。



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