2022年2月10日木曜日

米国で大人気のリンゴ:FUJI

サムズアップ・アメリカ!
日本の誇り!FUJI リンゴ:人気の秘密




アメリカには数多くのリンゴが青果店やスーパーにひしめいています。
種類が多すぎて、結局いつも定番の無難な品種を選ぶ方は多いでしょう。
そんな中、アメリカでももはや王道とも言える人気のリンゴがあります。
FUJI Appleです。
すでに長きにわたって多くのアメリカ人の間で、「ふじりんごは世界で一番甘いりんご」という認識を持たれいています。
もちろん日本全国で最も人気のあるりんごの品種ですが、その甘さはアメリカに出回っているリンゴの比ではないのです。

今やフジリンゴのさわやかな風味は世界中で愛されており、おやつに最適なリンゴのひとつとして扱われているのです。
炭酸水などでも、Apple風味はたくさんありますが、あえて品種名FUJIを冠したリンゴ味の飲み物は「FUJI」だけです。それほどにこのFUJI Appleはブランド力があるということです。

そんな大人気のMade in Japanですが、ここではふじりんごの味や育て方など、ふじりんごについてのトリビアなどをご紹介します。



ふじりんごの原産地

日本が世界の食卓に最も貢献したのは何だと思いますか?
寿司や刺身など、よく知られた日本食を挙げる人は多いでしょう。
しかし、ふじりんごは紛れもなく世界に名を残しているのです。ふじりんごは、1930年代後半に日本の青森県藤崎町で開発された品種です。

元を辿ればフジリンゴは日本の研究者が、レッドデリシャスとラルスジャネットを交配したのが始まりです。
レッドデリシャスは、皮が真っ赤でまろやかなリンゴで、現在人気のある多くのリンゴの親となっているもの。
ラルズジャネットは、あまり知られていませんが、緑とピンクのさわやかな甘さのあるりんごです。この2つのリンゴを交配して生まれたのが「ふじ」なのです。

このりんごは、東北の研究所の人たちが長い間研究し、世に送り出したものです。
1960年代、ふじは日本で最も人気のある品種のひとつとなり、今日まで愛され続けています。
その後アメリカにも輸入され1980年代には定番のりんごになりました。







ふじりんごの味の秘密

ふじりんごが、最も甘いりんごとされてると言いましたが、それには理由があります。
Brixとは、りんごに含まれる糖度を表す指標です。果汁に含まれる糖分の割合のことです。ふじりんごのBrixは15〜18。果汁の糖度は最大で18%なので最も甘いりんごと言われているのですね。
またふじりんごは酸味が少ないので甘さが強調されています。
ふじは果肉がしっかりしていて、シャキシャキしています。噛むとシャキシャキとした歯ごたえがあります。アメリカ産のリンゴにはない食感です。



ふじりんごの利用法

ふじは何も手を加えずそのままいただくのが1番でしょう。しかしお菓子作りや料理にも扱いやすく、最適と言われます。果肉が甘くてシャキシャキしているので、おやつにも最適なのです。

また、ふじはリンゴジュースやリンゴ酒にも最適です。
糖度が高いので、とても甘いジュースになるのです。
さらに、ふじは酸味のあるチェリーやクランベリーと一緒にジュースにするには最適な品種の一つです。酸味のある果物のジュースは、りんごジュースの甘さとバランスの取れたコントラストを生み出します。

また、ふじは果肉がしっかりしているため、焼いても形が崩れません。そのため、アップルパイや焼きリンゴなどの料理にも最適なのです。






ふじりんごはどこで作られるのか?

ふじりんごは青森原産ですが、比較的寒さに弱いりんごです。逆に言えば開花や結実のために他の品種ほど寒冷環境を必要としないのです。
南米やアジアのような温暖な気候でも生き抜くことができるのです。

アメリカ合衆国のふじは、ほとんどがニューヨークやワシントンの丘陵で収穫されます。日本のふじりんごの多くは青森県で生産されているので、やはり近しい緯度での栽培に適しているようです。
日本、ニューヨーク、ワシントン州にお住まいの方は、お近くのファーマーズ・マーケットや果樹園で新鮮なふじりんごを手に入れることができるはずです。
そうでなくても、今や全米どこでも、最寄りの食料品店にあるはずです。また、オンラインで注文することもできます。ふじりんごは世界中で愛されているりんごなので、手に入れるのはそれほど難しくはありません。

なお、ふじりんごは、冷蔵で1~2ヶ月保存が可能です。また華氏38度前後で湿度が非常に高い状態で保存すると、6ヶ月間も保存することができます。なので湿度の高い地域にお住まいの方は、より長く保存することができるかもしれません。



ふじりんごの育て方

ふじりんごの木は、極寒地ではうまく育ちません。しかし、穏やかな気候の地域に住んでいるのであれば、ふじりんごの木を育てることができる可能性は十分にあります。
ガラ種のリンゴと同じように、アメリカの栽培地帯4から8、または冬がかなり温暖な地域で最もよく育つ傾向があります。ふじはリンゴの品種の中でも特に手入れが簡単な品種です。

ただし経験豊富な栽培者でも、種から育てるのは難しいかもしれません。若い苗木は踏みつけられやすく、過度の寒さや暑さに弱いからです。そのため、苗木を購入することをお勧めします。

フジの木は、高さ15~20フィート(約1.5~2.5m)に成長する。寒さに弱いリンゴの品種ですが、日当たりがよく、pHが中性で水はけのよい土壌で最もよく育ちます。

剪定は若いうちに行い、その後成木になるまで必要に応じて行います。高品質なリンゴを生産するために、時々間引きをするようにしましょう。4〜5年で実がつきます。アメリカでは、10月中旬から11月上旬に実がなります。


その他、ふじりんごについて

ふじりんごは、おそらく最も有名なりんごの品種に属します。
しかし日本の伝統的なリンゴの品種を受け継いでいるわけではありません。先に申し上たように「レッドデリシャス」と「ラルズジャネット」という外来品種から生まれた新し品種です。(注:ラルズ・ジャネットは、ジェファーソンが自宅のモンティチェロで栽培していたもので、アメリカの歴史にも登場するもの。この2つの品種を一緒にしたのは、東北研究所の研究者が最初です)


トリビア
ふじりんごは、日本の有名な富士山にちなんで名づけられたという説があります。
日本人でもそう思いがちなのですが、そうではありません。
実は、この品種が開発された藤崎市からきているのです。ふじりんごは、現在でも藤崎で栽培されています。

ふじりんごは、その驚くほど甘い味で、世界中で愛されています。
また、自宅の果樹園で栽培するのにも最適です。アメリカで我こそは果樹園を営もう、とされる方はこの扱いやすいフジリンゴからはじめてみてはいかがでしょうか?



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