2022年2月21日月曜日

マイクロフォーサーズカメラの優位性

サムズアップ・アメリカ!
マイクロフォーサーズはこれからだ!




OM SYSTEM社(旧オリンパス)が、最新機能をこれでもかと詰め込んだフラッグシップ機「OM-1」を発表して、俄にマイクロフォーサーズ陣営が活気付いています。
ここ数年、カメラ業界の話題はフルサイズ機を中心に語られてきました。が、実際のところフルサイズカメラおよびレンズは、いずれもウン十万円もするものばかりで、ライトなカメラユーザーにはおいそれと手を出せるものではありませんでした。
スマホカメラに押されて、高性能、高水準のハイエンドカメラ中心の棲み分けを進めようという意図ですが、必ずしも売上に繋がってはいないのが現状です。
そこで今一度、マイクロフォーサーズの存在に注目したいと思います。
折よくつい先日、OM SYSTEMから「OM-1」の発表があり、さらに近日開催のCP+に合わせて、PanasonicからLumix GH6の発表が予告されています。

正直、ここ数年マイクロフォーサーズの存在感は薄れていました。画質面で言えば、フルサイズの方が有利、というイメージが定着してきましたし、YouTubeなどでもM43(マイクロフォーサーズの略)テーマの動画は激減しておりました。
しかし2022年、ここからM43の巻き返しが始まるような予感がしています。
スマホカメラはそろそろ成熟期を迎えたと言われており、スマホで写真に興味を抱いた若年層が、動画を中心により本格的な撮影を求めて、カメラ業界に流れ込んでくると見られているのです。

そういった場合、ビギナーはいきなりフルサイズへは行きにくいでしょう。
一番の問題は大きさと価格です。しかしマイクロフォーサーズならスマホと同じ価格帯で買えるものもありますし、何といっても軽量小型は、カメラビギナーにとってマストな要件になるからです。

このような小型のカメラシステムは、サクッと手に入れ、周辺機器のコストもセーブしつつ、撮影の基礎を学ぶのに最適です。
また、シニア層でも新たな趣味の見直しが始まり、お蔵入り状態だった古い一眼カメラと交換して、目覚ましい進歩を遂げたマイクロフォーサーズに飛びつく流れも予想されるのです。
それでは具体的に、マイクロフォーサーズがどのような点で、有利なのかを見ていきましょう。







  明るいマイクロフォーサーズの未来  

素早いスピードと豊富な機能で、マイクロフォーサーズカメラは多くのカテゴリーでデジタル一眼レフを凌駕しています。また以下に挙げる利点の多くは今フルサイズでも導入されていますが、4K撮影をはじめ、それらの多くはマイクロフォーサーズ業界が先鞭をつけた技術です。テクノロジーはこうした技術開発の積み重ねなので、今後もM43は技術面でもカメラ界をリードしていくでしょう。

この記事では、マイクロフォーサーズカメラの長所と、次のカメラにマイクロフォーサーズカメラを検討する理由を紹介します。

それではマイクロフォーサーズカメラの利点をご紹介します。


1. 先進のテクノロジー

カメラの技術に関しては、M43陣営が次々と新しい高度な技術を開発しているのを目にすることができます。

タッチスクリーンLCD、4Kビデオと4Kフォトモード、フォーカススタッキング、ポストフォーカス機能、ワイヤレスアップロード能力などのデザインや機能はM43陣営でいち早く取り入れられ、それらは他社に先行してレベルアップしています。

またM43業界は、あらゆる層の写真家にM43カメラで利用可能な最新の革新的なツールのいくつかを低価格で提供しています。それらはプロにも対応し、低価格であっても品質に妥協する必要はないのです。

(規格発表当初の賛同企業は策定者であるオリンパスとパナソニック、パナソニックにライセンス供与を行っているライカの3社のみだったが、2010年8月にコシナが、2011年2月にカール・ツァイスが、2012年1月にはタムロン、ケンコートキナーなどが、2013年1月にはブラックマジックデザイン、JK Imaging、フォトロン、SVS-VISTEK、ビュープラスが、それぞれ規格への賛同を発表。2022年現在も、新たに規格に賛同する企業が増えている。)Wikipediaより引用。

2. 4Kフォトモード

「OM-1」のように4Kが60コマ/秒での撮影が可能なモデルも、今後当然のごとく増えていくでしょう。少し前まで、動画ファイルで1秒間にわずか12~14フレームで撮影するトップクラスのデジタル一眼レフカメラが主流だったことを考えると長足の進歩です。
また、その動画から800万画素の静止画を1コマにする機能も備えています。
4K動画は、1080HDテレビの映像の4倍の解像度を誇ります。マイクロフォーサーズなら、常識的にこの解像度で鮮明な映像が撮れます。


3. ポストフォーカス

写真を撮影し、フレームをキャプチャした後、正確な焦点を選択することを想像してみてください。Lytroはこの技術を導入しましたが、パナソニックはこのコンセプトを少し追加して今やトレンドの主流にまで持ってきました。
このソフトウェアを使えば、Lumixカメラの4Kビデオキャプチャを使用して、後でフォーカスを選択することができます。また、カメラの液晶画面で1枚の画像を選択し、8メガピクセルのJPEGとして保存することもできます。


4. フォーカススタッキング

オリンパスは、素晴らしいマクロ写真を撮ることができる技術を導入しました。開始点と終了点のフォーカスポイントを選ぶだけです。開始点と終了点の間に一連の画像を得ることができます。
撮影が終わると、M43は自動的にフレームを最終画像に合成し、被写界深度を強調します。手前から奥まで、卓越したフォーカスを実現します。


Olympus サイトより引用




5. カメラ内手ブレ補正

M43界の得意分野として早くから開発が進んでいたのがこの「カメラ内手ぶれ補正」です。かつてコニカがカメラ内手ぶれ補正の概念を「手ぶれ補正」技術として導入しました。その後、オリンパスはEvoltやE-510という名機でこの技術を強化しました。
カメラ内手ブレ補正は、カメラ本体内で撮像素子を移動させ、撮影者の動きを補正するシステムです。人の手の動きを相殺することで、より安定した画像を実現するのが手ブレ補正です。


6. パノラマモード

iPhoneを持っている人なら、間違いなくパノラマ画像を撮影したことがあるはずです。パナソニックLUMIXのカメラモデルなどでもパノラマ画像を撮影できます。これにより、写真家は多くの個別のフレームを撮影することを避けることができます。
M43では、幅40インチを超える巨大な画像を印刷することができます。


7. 液晶ディスプレイの使いやすさ

マイクロフォーサーズのもうひとつの大きな特長は、液晶画面の使い勝手のよさです。これは、パナソニックLUMIXのカメラに顕著に表れています。
このように簡単に操作できるのは、カメラの背面に配置された素晴らしいLCDタッチスクリーンのおかげです。
オートフォーカスセンサー(AF)を変更するのも簡単です。カメラを覗いたまま親指を動かせば、AFの位置を変えることができます。
経験豊富な写真家なら、高品質な構図を実現する鍵の1つは、高速でシンプルなAFコントロールにあることを知っているはずです。




8. カスタムファンクションボタン

液晶タッチパネルも素晴らしいですが、M43の一部の機種では、ファンクションダイヤルやボタンも素晴らしいです。
オリンパスとルミックスの両システムには、写真家が思い描くあらゆる設定に対応できるよう、数多くのカスタムファンクションボタンが用意されています。


9. 軽量化

マイクロフォーサーズのカメラは、一眼レフのように重いものではありません。そのため、幅広い年齢層の方が持ち運びしやすくなっています。団塊の世代のファーストチョイスになりつつあるカメラです。
軽量化は、長時間フィールドで撮影する人にとっても福音で、軽くなった分で交換レンズをより多く持ち出すことも可能です。


10. 目立たなくなる

フルサイズの長大なズームレンズがいかに目立つかは、誰もが知るところです。
コンサートや国立公園での撮影では、権威や大きなレンズとカメラの組み合わせは、何かと相性が悪いものです。
イベント会場で目立たないようにする場合でも、野生動物を怖がらせず撮る場合でも、マイクロ43カメラなら目立ちません。



まとめ

以上でマイクロフォーサーズカメラの大きな利点がお分かりいただけたと思います。
軽量で機動性に優れ、先進的な技術を搭載したマイクロフォーサーズカメラは、一眼レフカメラに代わる選択肢としてぜひご検討ください。








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