2022年2月27日日曜日

最高の写真用プリンター

サムズアップ・アメリカ
フォトグラファーに最適なフォトプリンター





かつて写真を撮る人にとって、プリンターは欠かせないものでした。
フィルム時代は現像所にフィルムを持って行ってプリントしてもらうのが常識。その後デジカメ初期はだれでも一家に一台はプリンターがあって、自宅でインク代に泣きながらせっせとプリントしていたものです。
写真もオンラインで見せ合うことが主流となった今、プリンターを持たない人も多くなりました。
それでも写真を趣味にする人には、やはりここぞという時は大きめのプリントをしてみたくなります。プリンターの性能も日々進化し、画質や色の再現性も満足できるものが増えています。

廉価なプリンターでも、今はそこそこのクオリティーで写真を印刷することができます。しかし、最高品質を求める写真家なら、専用のフォトプリンターを使うのが得策です。
一口にプリンターと言ってもさまざまな種類があります。今どのようなタイプが出回っているのでしょう?




フォトプリンターの種類

専用フォトプリンター
アマチュア写真家向けで、よりプロフェッショナルな品質を提供し、通常、13×19インチまで印刷することができます。


スナップショットプリンター
これらは通常3インチから7インチを含む、小さな写真プリントを印刷するために設計されています。レターサイズの用紙はサポートしません。オールインワンプリンターと比較すると、かなりコンパクトで持ち運びに便利です。


オールインワンプリンター
これらのインクジェットプリンタは、通常のテキスト文書だけでなく、スキャン、コピー、ファックスを含む、写真以上のことを行うことができます。
写真印刷に適したシアン、マゼンタ、イエローの3色以上のインクを搭載しているものもあります。



染料インクと顔料インク

15年以上にわたってプリンターやカラーマネジメントキットのテストを行ってきたイギリスの建築写真家、キース・クーパー氏は、染料系と顔料系インクのプリンターの使い分けについてこんなことを述べています。

「顔料インクは、ファインアートプリントを販売する場合に重要な、アーカイブ品質とみなされるプリントを作成することができますが、染料インクと比較して、追加費用に見合う価値がない場合もあります」
「モノクロ印刷に興味があるのなら、顔料インクの方が絶対おすすめ。また、顔料インクは色域が広く、顔料インクのプリンターにはグレーなどのインク色が追加されていることもあり、モノクロ写真もきれいに仕上がります」
「しかし、染料インクは、一般的により手頃な価格であることに加えて、超光沢プリントに優れた結果を生成することができるので。選択するのはあなたの写真印刷のニーズ、およびあなたの予算次第です」とのこと。
また付け加えて、
「すべてのインクで、互換性と品質を確保するために、安価で低品質のサードパーティ製インクではなく、プリンターと同じブランドのインクにこだわることも重要です」
とも仰っています。


自宅で最高の写真をプリントする方法

クーパー氏は、高品質のプリンターを積極的に薦めますが、自宅でプリントする写真の品質を向上させるためのヒントも提供しています。
例えば、プリンタープロファイルの使用やコンピューターモニターのキャリブレーションなど、カラーマネジメントの基本を学ぶことが大事だと主張します。

また、写真用紙の品質もプリンターと同じくらい重要です。
しかしクーパー氏は、「基本的な紙の種類をいくつかマスターするまでは、『より良いプリンター』を探すことを優先すべき」と勧めています。
初めて写真プリントをする人は、まず基本的な用紙を数種類用意し、テスト画像をプリントして試してみて、手順を覚えましょう。
結局のところ、「プリントを学ぶことは、写真のあらゆる面を向上させる素晴らしい方法です」とクーパーは言います。


とはいえ、プリントの頻度が少ない場合は、プリンターの価格やメンテナンスにかかる費用を考えると、割に合わないかもしれません。
アマチュア写真家で、たまにプロフェッショナルなプリントをしたい人は、プロのプリントサービスを利用した方がいいでしょうし、たまに家族の写真を4×6の標準的な光沢紙にプリントしたいだけの人は、近所のドラッグストアのプリントサービスを利用すればいいのです。
経験則では、その寿命を延長し、乾燥からインクを防ぐために、少なくとも2週間ごとにプリンタを使用する必要があります。


顔料・染料系フォトプリンター、オールインワンインクジェットプリンター、携帯用スナップショットプリンターなど、さまざまなタイプのプリンターやインクがあって迷います。
対象となる写真の種類にも左右されるし、メーカーごとの特性も気になります。

そんな中、いまアメリカで多くの写真家の間でバズっているプリンターがあります。




EPSON SureColor P700 Inkjet Printer


え? ふつうのインクジェット式? 
そうなんです。私も長年インクジェットプリンターには悩まされてきました。どんな機種を使っても、どんな設定をしても、どんな紙を使っても、写真をプリントするとその良さがイマイチ伝わらないのです。

顔料インクを使ったインクジェットプリンターをも試しました。
(*顔料インクとは、顔料を固形化したもので、従来のプリンターで使われていた染料インクよりも鮮やかで、安定性が高く、保存性に優れています。作品を展示・販売するアーティストや写真家にとって、顔料プリンターは理想的な選択肢です)
しかしこの「Epson SureColor P700」はこれまでのインクジェットプリンターの先入観を覆すものらしいです。

13インチ幅の「Epson SureColor P700」は、エプソンが2020年5月に発表した2機種のうち、安価なほうです。発売当時は799ドル。今もあまり変わりません。
これは、通常、ホームオフィスで見られる染料インクのプリンタに比べて高価に思えるかもしれませんが、このプリンタは、顔料プリンタとしては非常に合理的で、値段以上の価値を備えているといいます。
実際ショップで展示されているA4のプリントサンプルを見て、その色乗りの良さに強いインパクトを覚えました。ちょっと見ではわかりませんが、細部(とくに淡い部分)の階調が細やかに再現されていました。まさに写真家が求めていたプリントクオリティを確保しているのです。






エプソンSureColor P700の特徴


カスタマイズ可能なタッチスクリーン

ワイヤレス接続

エプソンUltraChrome HD PRO10インク(シアン、ライトシアン、ビビッドマゼンタ、ビビッドライトマゼンタ、バイオレット、イエロー、グレー、ライトグレー、フォトブラック、マットブラックの10色)。

10チャンネルのMicroPiezo AMCプリントヘッドにより、高速で正確な印刷を実現

iOSに対応し、使いやすいインターフェース * さまざまな表面に対応するプロフェッショナルなメディアハンドリング

業界最高水準の印刷耐久性(UltraChrome PRO10インクを使用した印刷物は、カラーで200年、モノクロで400年の耐久性が期待されるとのこと)




全体的に、プリンターのセットアップや自宅の無線ネットワークとの同期も簡単で、プリンター自体も使いやすいと思いました。

自分で撮った写真をきれいにプリントしたい方は、ぜひご検討ください。





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