2022年6月12日日曜日

よくわかる読書法

サムズアップ・アメリカ!
教科書を読みこなす技術




もうかれこれ十数年来、若者の読書離れが指摘されてきました。読書に取って代わるゲームやエンタメコンテンツが増大したため、ビジュアル世代にとっては読書の時間はごく限られたものになってしまったようです。
それでも中学、高校、大学と学習が進むにつれ、読まざるを得ないテキストは増え続けます。近頃はこの読めて当たり前だった学習用の教科書さえ、読むのが苦痛という若い世代が増えています。
そういう状況なので、多くの人が今、教科書を上手に(ラクに)読むテクニックはないかと模索しています。
教科書を読むのは楽しくないかもしれませんが、読めるようになることは重要です。中学、高校、大学を通じて、教科書は学生の読書の大部分を占めることになります。教科書の読み方を理解し、効果的に活用することが、学業での成功の鍵となります。




読む前に

得てして教科書は退屈なもので、味気ない文章がたくさん書かれてあるものです。教科書のテーマやトピックを理解せずに読み始めると、教科書を読むことがより難しくなります。
読む前に予習し、教科書の全体像を把握することで、読みながら何が重要かをよりよく理解でき、細部まで記憶することが可能になります。


プレビューする

以下のステップを踏むことで、文章を予習し、理解力と記憶力を高めることができます。



すべての章の見出しと小見出しに目を通す。

これから読む箇所の写真、図表、グラフに目を通す。

太字や斜体になっている単語を読み、理解できるか確認する。

章の要約を読む。

章末の質問を確認する。





質問する
文章を読み始める前に、答えたい質問を決めておくと、文章を読むときに方向性が定まり、集中することができます。
テキストをプレビューしたら、読みながら答えを見つけたい質問をリストアップします。
どうすればいいのでしょうか?簡単です。
本文をプレビューしながら、各見出しや小見出しを質問に変えるのです。


以下の方法は、教科書を読みながら、理解力を最大限に高め、情報を保持するのに役立ちます。

振り返る
章の見出し、小見出し、太字や斜体の単語を確認し、既に学んだことを自問する。今、読みながら。


予習してきた質問に答える
質問に対する答えを予想し、その予想が正しいかどうかを確認する。


声に出して読む
声に出して読むことで、理解度や情報の定着度が高まります。


提示されたコンセプトについて、頭の中でイメージを膨らませる
情報、コンセプト、または提示された資料を視覚化することで、より簡単に記憶することができます。


ハイライトをつける
テキストを読みながら、中心となるテーマやコンセプトを支える重要な文章にハイライトを入れます。ただし、厳選してください。もし、20%以上ハイライトしているのであれば多すぎ。十分に選択したとはいえません。

さらに、
読みながら、テストに出題されそうな重要な概念や事実を特定するようにします。これらの概念には下線を引き、余白に "Q "を付けます。

また、
重要な用語やボキャブラリーには鉛筆で丸をつけます。それぞれの用語の簡単な定義をノートや教科書の余白に書き込みます。

授業で使用したノートの裏面にも、きちんとメモを取ることも大事です。
こうすることで、同じトピックの講義ノートと教科書のノートに簡単にアクセスでき、テストに備えて復習することができます。

絵、グラフ、図、表など、視覚的な補助を作り、読んでいるものをイメージしやすくする。ビジュアル化は、複雑で難しい情報を理解しやすく、覚えやすくするための素晴らしい方法です。

ノートに中心的なテーマやアイデアの簡単な要約を書きます。
学んだことの要約を作成することができれば、資料を習得し、情報を保持するのに役立ちます。





読んだ後

文章を読んだ後にすることは、その文章を読むことと同じくらい、学習や記憶保持に役立ちます。

再確認する
テキストや文章を読み終えたら、誰かと一緒に座り、何を読んだか、そのテキストから何を学んだかを話しましょう。
読書から学んだことを声に出して説明することは、教材の習得を促し、記憶力を向上させる最も効果的な方法だと言えるでしょう。
勉強会に参加すれば、読書から学んだことを他の人と共有する機会を持つことができます。


復習する
読み始めてから1日以内に、分量にもよりますが、20~30分かけてノートと学んだ情報を見直し、要点とトピックを暗唱しましょう。そうすることで、短期記憶から長期記憶に移行することができます。
毎週10分程度、ノートとテキストのハイライト部分を見直す。復習することで、テストに備えることができます。




教科書の読解が困難な場合

教科書の読み方は、他の読み方よりも難しいのが一般的ですが、時には、まさに挑戦的な読み方である場合もあります。もし、難しい教科書を読むことに直面したら、次のことをお勧めします。


声に出して読む
声に出して読むことで、読解力と情報の保持力が高まります。声に出して読むことで、読んでいる内容を聞くことができ、脳はより効果的に情報を処理し、聞いたことを記憶することができます。

位置を変える
教科書の文章を読むのは退屈で、すぐに飽きてしまいます。ずっと同じ姿勢で読んでいると、さらに退屈になります。たまには立ち読みをしてみたり、体勢を変えてみたりしてみましょう。

テキストをもう一度読む
文章を読み返すたびに、新しい発見があり、より多くの情報を保持し、より理解しやすくなります。教科書の同じ箇所を何度も読み返すうちに、理解が深まり、情報が定着することも少なくありません。

キーワードを探す
形容詞や副詞を取り除いた文章を読む。そうすることで、文章の本質に迫り、何が言われているのか、何が本当に重要なのかを見極めることができます。

文章の中を飛び回る
教科書の章や節を飛び越えて、別の部分を読むと効果的な場合があります。例えば、その章を読む前に、章の終わりにジャンプして、章の要約を読むと、実際の章に戻って読むときに、集中力、方向性、理解度が大幅に高まります。

印をつける
どうしても理解できない箇所や節があったら、本の余白にアンダーラインを引き、その横にマークをつけておきましょう。読み終わったときには、その章全体にいくつものマークがついているはずです。授業に戻ったら、先生や教授にどんな質問をすればいいのかがわかるようになります。

休憩を取る
どうしても読み進められないときは、一旦休憩を取り、気持ちを切り替えてから、また新たな気持ちで取り組みましょう。

ウェブにアクセスする
どうしてもダメなときは、「ググる」。ウェブは情報の宝庫です。最近では、あらゆる話題やテーマに対応し、理解を深めてくれるサイトがあります。





考慮すべきこと...

ここでは、教科書を読む際に考慮すべき点をいくつか紹介します。


何を読むか

先生や教授はそれぞれ違います。教科書に載っていることをテストやクイズに重きを置いている先生もいれば、講義の内容だけに頼っている先生もいます。
学期の始めに、試験が主に講義で得た情報に基づいて行われるのか、それとも教科書を読んで行われるのかを確認しておきましょう。そうすることで、どこに時間を割けばいいのかがわかります。


勉強する場所

教科書を効果的に読むには、気が散らない静かで快適な場所、集中できる場所を見つけることが重要です。


いつ読むか

いつ読むかは、どこで読むかと同じくらい、あるいはそれ以上に大切なことです。
教科書を読むのは退屈でつまらないものかもしれません。疲れているとき、夜遅いときに読むのは一番避けたいことです。
また教科書を読むには、警戒心と注意力が必要です。一度に30~45分程度読み、その後少し休憩して、心と体をリフレッシュさせることをお勧めします。


記憶する方法

教科書の情報を定着させるには、(1)声に出して読む、(2)読んだ内容を他の人と議論する、ことが効果的です。声に出すことで、短期記憶から長期記憶へと移行し、確実に身につけることができます。




0 件のコメント:

コメントを投稿