グラウンドホッグの住むところ
春から秋にかけて、アメリカの高速道路を走っていると、道路沿いの草むらにずんぐりした焦茶色の動物をよく見かけます。あれはグランドホッグといって、北米東部全土に生息するリス科の草食獣です。
グラウンドホッグは別称ウッドチャックと呼ばれ、穴を掘る習性と破壊的な行動で知られる大型のげっ歯類。学名はMarmota。
体調は20インチぐらい。長さ6-7インチのしっ尾があり、体重は6-12ポンド程度。平均寿命は3-6年だそうです。
特徴:茶色の毛皮、小さなふさふさの尾を持つ丸い体、短い、強力な足と土を掘るためのための湾曲した爪が特徴的です。つぶらな丸い目と小ぶりの耳、そして二つの長い門歯を持っています。
ウッドチャックの親子連れを発見!
先日近くの公園を歩いていると、偶然グラウンドホッグが道端でボーッと突っ立っているのを見かけました。彼らはなぜか、このように人や車の往来の激しい道路沿いで、どこか一点を見つめていることがあります。一説には仲間のために見張りをしていると言われ、危険を察知すると、キーキーと吠えて警告するそうです。
この時は一瞬の隙に姿を消して見失ったのですが、十数分後、再び訪れると今度は母親と二匹の子供に遭遇しました。さっきのとは違う個体たちです。
十数メートルの距離を置いて観察していると、子供らは無心に草むらを嗅ぎ回っています。きっと食料を探していたのでしょう。
すぐいなくなると思いきや意外と旺盛に活動しているので、持参していたコンデジカメラで撮影を試みました。
撮影には難しい距離でした。これ以上近づくと絶対逃げてしまうというギリギリまで近づきます。幸いこの日持参のカメラは600mmまでズームできるNIKON Coolpix P600。遠くからウッドチャック母子を脅かさないようにそっと超望遠撮影を試みました。
極力身を伏せて一歩、もう一歩とにじりよります。
さすがに母親がこちらの存在に気がつきました。子供たちはまだ無心に餌を探しています。
やがて母親はこちらの視線にナーバスな表情を見せます。
「何よアンタ。うちの子になんか用?」って感じのこわばった顔。そして堪らず走り出して草むらに逃げ込んだのです。そばにいた子供も一匹、反射的に母に従い草むらに消えました。
おっと、もう一匹のベイビーちゃんはそれに気づかず、まだ草むらを漁っています。一瞬後、異変に気づき、いなくなった母親を求めて右往左往し始めます。ちょっとパニック気味なのか私のことさえ構わず、通り過ぎます。
「キィー?」(ママどこいったの?)とでも言いたげな声を発して、ヨタヨタと草むらに逃げていきます。
このちっちゃいグラウンドホッグの可愛いことと言ったら・・・。
ごめんね、怖がらせて。
グラウンドホッグたちは緩やで適度に距離を置いた群れで生息するらしく、この辺りには十数箇所の住処となる穴が点在しているそうです。春先に生まれたベイビーたちが今もたくさんこの界隈で母親と暮らしてるのでしょうね。
地元の人たちが散歩で賑わうこの自然公園にも、平和に暮らすグラウンドホッグたちがいることを心に留めておきたいものです。
補足:グラウンドホッグの地理と生息地
アメリカ中東部、アラスカ、カナダの一部地域に生息しています。
森林と草地が交わる場所を好み、「エッジ」種と呼ばれています。グラウンドホッグはほとんどの時間を地下で過ごし、水はけの良い乾燥した土壌に複雑な穴を掘ります。
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