2022年6月2日木曜日

職場で人間関係に悩む人へ

サムズアップ・アメリカ!
煩わしい同僚に対処する方法




職場での人間関係に悩んでいるのはあなただけではありません。一見うまくやっているように見える上司や同僚の中にも、さまざまな問題を抱えて、表に出せない人たちはいっぱいいるものです。
よくある例は、
「気難しい性格の同僚がいて、何をするにもいちいち注文をつけてくる」
「仕事への情熱がなく、上司のいないところで手を抜く無気力社員」
「モラルに反する言動が多く、対処に苦慮する相手」
「陰で他人の悪口を言いふらす陰湿な同僚」
「ただソリが合わないだけなのだが、どうしても譲れない人」
「常にピリピリして、プレッシャーを与え続ける上司」
「内輪だけの仲良しグループを作って排他的な環境に気づかない人」
「愚痴や不満ばかり言って実力が伴わない人」
「グイグイ仕事を引っ張り過ぎて、空気が読めない人」

あるあるでしょう?

まず最初にあなたにアドバイスしたいのはこのこと。
「苦しい思いをしているのはあなただけではないですよ」と言うことです。
これを前提に、以下の記事は「職場での人間関係に困ったときの対処法」として役に立つアイデア集です。できるだけ深刻に悩まず、世間ではどこにでもあることと受け止めた上で、お読みください。


こんな奴は許せん !?「地獄の同僚」

迷惑な人はどこにでもいますが、どうしても避けられないのが「地獄の同僚」です。
彼(彼女)は人を見下し、対立し、あなたの血を沸騰させます。
しかし、仕事で成功したいなら、気難しい同僚に対処することも仕事の一部。できる社員になるには「あるある」な第一関門と思ってください。

仕事のストレスは、職場の政治的な問題を解決したり、厳しすぎる締め切りに対応したりと、さまざまな形で発生します。しかし、気難しい同僚を相手にしていると、日々のイライラがどんどん溜まっていきます。

週に40時間も一緒に過ごす同僚から逃れることはできません。転職するか、同僚の仕事を妨害しようとしない限りは。また、職場での対立は、キャリアだけでなく、体にも不健康です。

『Toxic Coworkers』(New Harbinger Publications)の著者であり、ニュージャージー州ウエストロングブランチにあるモンマス大学心理カウンセリング学科の教授であるAlan A. Cavaiola博士は、「職場の気難しい人たちが引き起こす問題は、私たちの生活に大きな乱れと混乱をもたらします」と書いています。
彼らと日常的に接することは、仕事の中でも「最もストレスのかかる部分」であると彼は指摘しています。

幸いなことに、このような状況を回避する方法があります。ネガティブな感情や理不尽な要求に対して、自分を守る術を身につけることができます。気難しい同僚を扱いやすく、好感の持てる同僚に変えるためにできることは驚くほど多い、と教授は言います。

我慢できない相手と争って貴重なエネルギーを無駄にすることはありません。以下の5つのコツを実践して、地獄のような同僚がいても、仕事を乗り切りましょう。






気難しい同僚に対処するヒント1:衝突に備えておく

問題を回避する最善の方法は、自分の部屋に侵入してくる前に問題を察知することです。

議論好きな同僚に定期的に対応しなければならない場合は、その状況にどう対処するかを事前に計画しておきましょう。

準備ができていないと、怒りや腹立たしさに本能的に反応し、何の成果も得られない衝動的な行動をとってしまいがちです。これでは、悪い状況をさらに悪化させるだけです。

時には、実際に起こる前に討論の練習をすることも有効です。頭の中で対立しそうな場面を想定し、さまざまなシナリオを考えてみましょう。


まず、自分が未熟なふりをして、自分がどれほど愚かに聞こえるかを聞いてみましょう。

感情的になり罵倒したり、同僚のパフォーマンスを非難したりすることで、自分がより良い人間になれるでしょうか? そうじゃないですよね。もっと賢くスマートにいきましょう。

次に、プロとしての役割を果たします。相手の悪口に気の利いた返答をするのではなく、大人のように振る舞い、対立を解決することを目指しましょう。

そして、ディベートの「やるべきこと」と「やってはいけないこと」を学びましょう。
(アメリカ人は学校でディベートを学びますから、議論には慣れています)
注意すべきは以下の項目です。


状況に流されてはいけない。
自分のモラルや価値観を守りましょう。
横柄にならないこと。
自信を持とう。
過度に頑固にならないこと。
積極的に妥協すること。


さらに付け加えるなら、相手の土俵に上がってはいけない
それこそ相手の思うツボです。安易な攻撃を見極めましょう。




気難しい同僚に対処するヒント2:火をつけないこと

敵対的な同僚には、同じように低俗な言葉を浴びせて、報復したいという誘惑に駆られるでしょう。
しかし、これは一番やってはいけないことです。
対立を煽り、緊張感を与える人は、論争を好むものです。
否定的な言葉のやりとりは、彼らの悪意を煽り、力を感じさせます。
あなたが彼らのレベルに合わせてしまうと、彼らがあなたを悪者に仕立て上げるための扉を開いてしまうことになります。

代わりに、欧米で昔から言われている、最も古いトリックを使いましょう。
優しさで相手の敵意を殺すのです。冷静に、動揺せずに、丁寧に。
これこそ緊張を断ち切る最良の方法です。それにはあなたの度量の大きさも試されます。
状況によってはあなたが折れて負けたような形に見えるかもしれません。
でもそんな勝ち負けは下らないこだわりです。あなたがより大きな心で接してあげれば、相手を包み込んで丸く納めることができるのです。

これは、理不尽な人に対抗するための究極の武器です。彼らは、イライラするか、退屈するかのどちらかで、最終的にはあなたとの議論に疲れてしまいます。

これで相手が手を引いてくれれば、あなたは自分の仕事に集中できますからね。






気難しい同僚に対処するヒント3:助けの手を差し伸べる

気難しい人は、単に味方を探している困った心の持ち主であることがあります。

残念ながら、この同僚は必要な社会的スキルを持っていないため、友達ではなく敵を作ってしまいます。あるいは、心の中の傷つきやすい部分を守るための盾として、他人をいじめているのかもしれません。

多くの場合、「困った社員」自体、周りには知られていない私的な問題を抱えています。家庭の事情や育った環境だったり、社外での人間関係で揉めてる場合もあります。
彼(彼女)の態度の悪さは正当化できないかもしれませんが、あなたの手の届かない問題を抱えている可能性があるのです。
相手を一方的に「迷惑さん」だと断定する前に、「ああこの人も可哀そうな問題抱えているのかも」と推し測ってあげるくらいの度量は持っていたいものです。

相手の中の見えない壁。その壁を壊せば、立場が反転して、助け合う友人にさえなれる可能性があります。
敵対関係を超えて仲間になれば、その人は自分の欠点に気づき、あなたにアドバイスを求めてくるほど良好な関係にかもしれません。

それでも同僚が不安定な場合は、やはり自分の身を守る必要があります。その場合は別の同僚や上司と話し合って、彼(彼女)への対処に共通の見解を持てるよう心がけましょう。少なくともそれだけで、あなただけに風当たりが強い、といったリスクは減らせるはずです。




気難しい同僚に対処するヒント4:第三者を巻き込む

ヒント3の結論にもつながりますが、とにかく一人で悩まないことです。
あなたがどんなに有能で素晴らしい人であっても、すべての人とうまくやっていくのは至難の業です。

状況を打開しようとしても気難しい同僚が受け入れてくれない場合は、中立的な第三者に協力してもらいましょう。中立的な立場の人は、双方の不満の相談相手となり、あなたと一緒に共通点を探してくれます。

その人は、他の同僚、上司、人事担当者などです。自分の職場がどのように運営されているかを一番よく知っているのは自分自身です。
その人が問題を知っていることで自分のキャリアに悪影響を及ぼす可能性がある場合は、その人に相談してはいけません。

また、相手が自動的に自分の味方になってくれると思って、議論に巻き込むのもやめましょう。立場によっては敵対者を擁護し、逆にあなたが窮地に立たされる場合もあります。第三者が常に中立となるとは限らないのです。

ここで注意しなければならないのは、自分は正しいと思っていても、第三者から見るとあなたにも不備がある、と指摘される可能性です。
もしかしたら、気難しいのは毒舌家の同僚だけではなく、あなたもそうなのかもしれません。そこんとこ、はなっから否定しないでください。誰にでもありうることです。


オープンマインドで臨み、妥協する準備をし、常にゴールを念頭に置いて、仲良くなることを心がけましょう。職場は同じゴールを共有するチームと思ってください。チームワークを脇に置いてあなたが成功するはずがありません。







気難しい同僚に対処するヒント5:前に進もう

仲良くしようとしたけど、うまくいかなかった。残念ながらそう言う結果もあり得ます。

状況が解決できないことを認めなければならないときがあります。

最善の努力をしたにもかかわらず、破壊的な同僚に悩まされているとしたら、喧嘩の絶えない環境で毎日働くことはストレスに値しません。

そのため、相手かあなたのどちらが異動するにせよ、誰かがその状況から抜け出す必要があります。

特に、その人のせいで自分の仕事に支障が出ている場合はなおさらです。

あなたには4つの選択肢があります。

別の部署に移る
彼女に別の部署に移るように要求する
新しい仕事を見つける
彼女を解雇する(あなたにそのような権限がある場合)

気難しい人がいると、あなただけでなく、みんなが大変な思いをすることになり、全体の生産性が低下することがあります。うまく運営されている会社であれば、それは十分に解雇の理由になります。

覚えておいてほしいのは、悪い同僚関係を無視してはいけないということです。
いつまでも際限なくそういった悪環境で働くことは、会社としても健全でないし、個人として精神衛生上もよくありません。

どこかで断ち切らなければいけない限界があります。
あなたが日々、気持ちよく仕事をこなすか、憂鬱な日々をダラダラ続けるか。
それを決めるのはあなた次第。
この記事を読んだ今、ボールはあなたの手に委ねられたのです。



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