2022年6月15日水曜日

お金は世界を救えるか?

サムズアップ・アメリカ!
寄付の意義とは:アメリカ人の善意に通ずるもの




21世紀に入って、世の中はますます混沌としてきました。
世界中で紛争は続き、目に見えない国際間の緊張も高まっています。貧富の差はますます広がり、平等を叫びながら様々な偏見が蔓延っています。
そのような世の中でも、人々のドネーション(献金)の意識は足踏み状態です。統計での献金額自体は高額化してるように見えますが、それは経済形態の変化に伴うみかけの成果です。実情は、「本当に助けが必要なところにドネーションが配布されていない」ということです。

世界はなぜ寄付を必要とするのでしょうか?
毎年、何十万人もの人々が、自分の時間やお金を非営利団体に寄付しています。それは貴重な事実です。アメリカにおける寄付の精神には学ぶべきものがあります。いや日本だって災害基金や赤い羽根募金とか盛んだよ、と思われるかもしれません。その通りです。ただアメリカに住んでいて、ドネーション活動というものを見ていると、日本のそれとは少し違う趣を感じたりするのです。やはりキリスト教精神と言いますか、与える愛、無償の善意、慈しみなどを感じるのです。


突き詰めて考えると、なぜ私が寄付をしなければならないのか、ということに思いが至るのです。


ここでは、アメリカ人がなぜ慈善団体や政府主導の基金に寄付をするのか、5つの理由を紹介します。





1. 人を助けるため

まず第一に、あなたが寄付をすることは、世界をより良い場所にすることです。
あなたが時間、お金、専門知識のいずれを寄付するにしても、それによって恩恵を受ける人がいます。
あなたが資金を提供した奨学金によって人々が学校に通えるようになるかもしれません。
あなたが寄付をした団体によって動物が救われるかもしれませんし、あなたの研究と努力の結果、社会の二酸化炭素排出量が減少するかもしれません。
最終的には、寄付をすることは優しさの表れであり、周りの人々もそれを理解するのです。

公共部門はお金がどこに行くのか疑問視されることもありますが、実はそこにいる全員が、一人でできることよりも大きなことをやろうとしているのです。
チャリティーに寄付をすることは、世界でよいことをすることなのです。



2. 心が平穏になる

世界をより良くしたいという意識は、何につながるのでしょうか。
それは、良い気分になることです。人を助けること、チャリティーに寄付すること、ボランティアに参加することは、あなたに幸福感を与えてくれます。
あなたが時間やお金を犠牲にして、困っている人を助けたり、世界に前向きな変化をもたらしたりしたことを知ることは、とても素晴らしいことです。
自分の寄付が地域社会に役立ったという知らせや、里子からの手紙を受け取ると、本当に心が温かくなるものです。
チャリティーに寄付することで、自己の価値や内面の充実とともに、人生の目的意識を持つことができるのです。
時に、セレブや富豪と呼ばれる人がとんでもない額の寄付をすることがあります。でも我々がその金額を気にすることはありません。彼らにはそれだけの余裕があるのです。それよりもことわざに「長者の万灯より貧者の一灯」とあるように、経済的に余裕のない我々が身を削って差し上げる僅かな献金の方が、価値があるのです。






3. 社会貢献に参加できる

寄付をしようと思ったとき、自分がどのような目的で寄付をしたいのか、それを実現するのに最適な組織はどこか、その組織の仕組みや使命は何か、などを調べたいと思うことでしょう。
その結果、世界中の社会的不公正についてより深く知ることができます。
さらに、これまで知らなかったテーマについて、新しい視点や意見に触れることができます。
これは、世界や自分の住む地域への理解を深めるなど、さまざまな意味で重要なことです。また、さまざまなテーマに触れることで、人生の目的意識を高め、解決策やより大きな世界に貢献することができます。



4. 自分の情熱を燃やすことができる

自分の時間やお金を身近な活動に寄付することは、自分の情熱を燃やし、好きなことに時間を費やす機会を与えることになります。
あなたは動物が好きですか? 動物保護施設でボランティア活動をすれば、自分が必要とされ、目的を持ち、活力が湧いてくるのを感じることができます。
あなたは教育が最高の贈り物だと信じていますか?
奨学金をサポートすることで、夢を持つ学生に、未来の門戸を開いてあげることができます。我が子を少しても良い学校に行かせるためにお金を費やすことは親なら当然です。
しかしそれを見ず知らずの子供に差し出すことで、あなたはより高い次元で優れた未来の人材を育てることになるのです。
そのような第三者のために貢献する意識は、あなた自身の生きる士気を高め、生き甲斐として熱く情熱を燃やす根拠になるのです。






5. 社会的、身体的、精神的、そして霊的な恩恵を受けることができる


慈善事業に時間を割くことで、同じ志を持つ人たちと一緒に働き、社会的な輪を広げる機会を得ることができます。
また、何か体を動かすことで、より健康で幸せになる機会を得ることができるかもしれません。
さらに、自分の好きなことに貢献することで、精神的・霊的なメリットも得られます。
スピリチュアルな事に言及することを嫌う人もいますが、人と人との繋がりは、過去から未来、時空や生死を超えた心の世界に及ぶものです。
寛大な精神で、世界共通の「救い」というものを考える場合、科学も宗教も関係ありません。あなたが信じる内的良心に従って献金活動をすれば良いのです。

これは蛇足かもしれませんが、もう一つついでに言うと、寄付をすると税金が控除されるという特典もあります。

(*慈善団体に寄付をすると、その金額が税金控除の対象になることをご存知ですか? 寄付したお金だけでなく、チャリティに関連する旅行、駐車場、コンベンション、イベント費用にかかったお金もです!)


寄付することは、様々な思惑も含みますが、動機はどうであれ、その結果は目に見えない形で、必ず自分に返ってきます。直接的な見返りではなく、あなたの人生のとってプラスになることはたくさんあるはずです。
また直接寄附できなくとも、ボランティア活動など、何らかの形で社会貢献することは、あなたの人生に間違いなくプラスとなるものです。
常に世界の平和を願い、相互扶助の精神で活動すれば、世の中はきっといい方に向かっていくでしょう。



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