2022年6月24日金曜日

写真スタジオの始め方 その1

サムズアップ・アメリカ!
個人で始める写真スタジオ





あなたは写真を撮るのが得意な起業家志望ですか?
趣味の写真を収益性の高いビジネスへと発展させるために、写真スタジオを始めましょう。このページでは、写真スタジオの開業と経営について、その概要とステップバイステップのガイドを提供します。


  -- 写真スタジオを自分で始めることの利点と欠点 --  

自分のビジネスを運営することは、大きな自由を提供する一方で、それなりの課題も伴います。プロの写真家になることとフォトスタジオを経営することの長所と短所をいくつか見てみましょう。


長所

- あなたが好きなことをやってお金を稼げる

- 柔軟なスケジュール

- ロケ撮影のための移動に費やす時間や経費などがない

- クライアントはあなたのところに来る(あなたは待つだけ)

- 撮影のために重いカメラ機材を持ち運ぶ必要がない

- 一時的なスタジオスペースやカメラ・照明器具の高額なレンタル料がかからない

- プロフェッショナルなフォトスタジオは、実績が着実に積み上げられる




短所

- カメラ機材、照明、写真編集ソフト、貸しスタジオには大きな初期投資がかかる

- よほど運が良くない限り、レンタル料の他にフォトスタジオを改装する費用がかかるでしょう。

- サービス業であるため、気難しいクライアントや要求の多いクライアントを相手にすることがある。

- 写真から安定した収入を得るには、ある程度の時間がかかる。



このようにいい事づくめではありませんが、写真撮影が好きで、得意な分野であれば、作業自体が楽しくなり、スタジオをコントロールできた暁には、とてもやり甲斐を感じられる仕事となるでしょう。




  -- フォトスタジオビジネスの始め方  --  

新しいビジネスと同様に、写真スタジオを運営するためには、ビジネス規模に応じてそれなりの選択肢と投資が必要です。
このステップバイステップガイドでは、スタジオの立ち上げ前の準備を中心に、初めて個人で事業を立ち上げる人のための、基礎知識をご紹介しています。



提供するサービスを選択する

写真スタジオビジネスを始める前に、仲間や第三者とブレーンストーミングを行い、フォトスタジオで提供する写真サービスの種類を決めておくとよいでしょう。
写真撮影には、卒業やお誕生日、ご結婚などの各記念日撮影からポートレート写真、より想像力豊かでコンセプチュアルな商品撮影まで、実にさまざまな種類があります。

もし、あなたがすでに特定の写真撮影を決めて
いるなら、そこに重点を絞った方が良いでしょう。近頃ではペット専用の撮影や、赤ちゃん中心の子供撮影をウリにする写真館ももてはやされています。何でも屋はビギナーにとっては負担が大きすぎます。まずは得意分野から入りましょう。

あなたがどのような写真撮影をしたいかを知ることは、あなたの写真スタジオの行く末(ゴール)を決定します。どのような写真を撮りたいかを知ることで、ターゲットとする顧客を特定することができ、誰にどのように売り込めばいいかがわかります。

しかし、商品写真を撮りたいのか人物写真を撮りたいのかよくわからない場合や、最も経済的に実行可能なニッチを探している場合は、自分の地域で最も求められている写真の種類を市場調査することが必要です。隣町の同業者などを訪ねて下調べすることも参考になります。

一方で、伝統的なポートレート写真撮影や個人のクライアントに販売する家族写真の枠を超えて考えることを忘れないでください。的は絞っても、段階的に柔軟性のある事業展開を準備したいものです。

フォトスタジオ事業には、ソーシャルメディア用、パッケージ用、広告用の写真を必要とするあらゆる種類のビジネスチャンスがあります。
写真を必要とする地元企業のマーケティングを始めると、いろいろアイデアが浮かんできます。例えば、不動産業者は、市場に出ている家を撮影するためにカメラマンを雇います。
スキンケアブランドでは、ポートレート写真と製品写真の両方が必要かもしれません。
あなたの周りに潜在的なクライアントの例は無限にあるので、視野を広く見開いていれば、いかに写真が世の中で必要とされているかに気付くでしょう。





準備すべきこと

初めての場合、写真スタジオをどのように設置すればよいのか、当然ながら悩むことになります。多くの都市には設備の整った広いレンタルスペースがあり、上を見上げればキリがありません。
経済的な理由でレンタルから始めるのが通常ですが、自分専用のスタジオを持つ方が便利な場合があります。
最初のスタジオスペースは
、自宅の空き部屋かガレージという選択肢があります。理想は、機材をセットアップしたままにしておくことですが、撮影の合間に機材を分解して他のことに使用する必要がある場合は、そのことを承知で最適な機材を購入することです。

場所探しは個人差があるのでこれくらいにしましょう。

とりあえず、場所があると仮定して、ここからスタジオの準備を始めます。
そのスペースにある窓の数を考えてみてください。もし、自然光で撮影したいのであれば、窓の近くに背景を設置する必要があります。しかし、外光源を排除し、ストロボや連続照明だけで撮影したい場合は、すべての窓に遮光カーテンを投資する必要があります。

また、部屋の色にも気を配りましょう。壁は白い方が光をきれいに反射します。壁に色があると、照明の色に影響します。また、被写体や機材が入る十分な広さが必要です。撮影スタジオは、機材があるとすぐに狭くなってしまうので、計画的に設置しましょう。



光ありきのスタジオ作り

自然光は、どのスタジオにも欲しいものです。しかし、本当の意味でのスタジオを体験するには、自分でコントロールできる照明も必要です。
スタジオ照明には、ストロボとコンティニュアスライトの2つのカテゴリーがあります。
連続光は使いやすく、撮影のセットアップの際に見たままを再現できます。
しかし、ストロボほどの光量はありません。商品撮影をするのであれば、良い選択だと思います。人物を撮影する場合は、ストロボを使うのが理想的です。

ストロボは高価なものもありますが、初心者の方でも安心して使える安価なモデルも数社から発売されています。
ストロボの場合、ライトモディファイアも必要です。ストロボの周りに装着したり、かぶせたりして、ストロボの性能を変化させるのがモディファイヤーです。
例えば、ソフトボックスは、光を広範囲に拡散し、ハイライトからシャドーへの移行を非常に緩やかにします。これは、ポートレートに最適なクラシックなセッティングです。

またバーンドアやビューティーディッシュなどのモディファイア(光を制御する機材類)は、光をあまり穏やかに拡散させないので、ポートレートをより印象的にすることができます。
時間をかけて、ライトのモディファイアーのオプションをいくつか用意し、最良の効果を得るために組み合わせを試すとよいでしょう。



レンズの選択

写真スタジオをどのようにセットアップするか考える際に、もう一つ考慮すべきことは、カメラでどのレンズを使うかということです。
もし、そのスペースで使用する良いレンズがない場合は、スタジオのセットアップに投資する必要はありません。
例えば、ポートレートは通常85mmレンジのレンズで撮影されます。しかし、そのような長い焦点距離を使用する十分なスペースがない場合、50mmに近いものを使用する必要があるかもしれません。

ポートレートレンズはF値が広く、被写体と背景の分離が良いものが理想的です。F1.4のレンズは高価ですが、多少光量が落ちてもいいのであれば、開放F1.8でも十分ですし、価格もかなり安くなります。

商品撮影の場合は、F8からF10の範囲で撮影することが多いので、最後に気になるのはボケ味です。商品の大きさによっては、より広角のレンズが必要になるので、35mmや24mmの単焦点レンズを検討してみてください。
また、腕時計やジュエリーなど、小さな製品を扱う場合は、マクロレンズが必要です。小さなアイテムのディテールをきれいに撮影できます。



今回はここまでです。次回はより突っ込んだ機材のことや、仕事の進め方をご紹介します。







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