2020年6月1日月曜日

アメリカでやっちゃいけない事

この国でココは気をつけたい!

 アメリカに初めてきた人、久しぶりの方のために、気をつけなくてはいけないことがいくつかあります。欧米の人が日本にきて、よくやっちゃうミスありますよね。土足で畳の間に上がるとか、旅館で床の間にバッグを山積みする人います。同じように、日本人がアメリカに来た時、マナーや常識を知らずにやってしまうミステイクがあります。恥ずかしいでは済まされず、とんでもないことになりかねない事例もありますので、ぜひご参考にしてください。
 注意事項として読んでいただき、お役に立てれば幸いです。
 中には、「当たり前だろ、バカにすんな」と言われそうなジョーク的なものもあるかもしれませんが、以下はすべて私が見聞きした実際の事例でsu.





「アメリカでやっちゃいけない事」集


1 混雑する地下鉄ホームでの乗り降りで、人を押してはいけない。
 
 とくにマンハッタンの地下鉄は混雑しがち。東京のラッシュアワーに慣れている人は要注意です。あの勢いでグイグイ背中を押して乗り込むとえらい目に会います。「なにすんだ!」振り向きざま殴られても仕方ない状況です。
 アメリカでは混雑した電車で人との接触を嫌います。無理して割り込んではいけません。次の電車を待ちましょう。
 お恥ずかしい話ですが、私はニューヨークに来て間もない頃、これをやっちゃいました。しかも押した相手が知らぬこととはいえ、妊娠中のご婦人。「押さないで!私、妊娠してるの!」そう叫んで睨めつけられました。周囲の人からも鬼のような視線を浴び、ホームに押し返されました。本来なら警察を呼ばれても仕方ない状況。ホントに冷や汗モノでした。ニューヨークの地下鉄に乗る際は、混雑は避けおとなしく次の電車を待ちましょう。


2 運転中、踏切で一旦停止してはいけない。
 
 これは交通ルールの違いによるものです。日本人だと線路を横切る際、反射的に一時停止してします。でもアメリは違います。「徐行して進め」なのです。決して止まってはいけません。警察がいたら違反行為でチケット切られます。何より危険です。レンタカー借りて国際免許で旅行していた人が、うっかり止まって後続車に追突された話を聞きました。
 ゆっくりでもいいので止まらず通過しましょう。アメリカは遮断器のない交差路も多いので素通りはちょっと勇気がいりますが。


3 他人の家を勝手に撮影しない
 
 これも警察沙汰になった話を聞きます。アメリカの家は大きくて絵になる家が多い。しかも庭が広く、民家でも美しい庭園をよく見かけます。でも旅行者がついうっかりと柵越しに他人の家や庭を撮ったりすると、プライバシーの侵害でトラブルになりかねません。
 訴えられたりすることは少ないでしょうが、私の知り合いの場合、とある豪邸を外から三脚つけて撮影していたら、セキュリーティーと称する男がやってきて、写真の消去を求められたそうです。そのさい、家側の監視カメラを指差し、「あなたの行為は映像によって証明されてるぞ」と念を押されたとのこと。いまや自衛のために監視カメラはどこにでもあるので、公の場でのビデオや写真撮影には気をつけましょう。


4 子供が転んでも笑うな

 状況を想像してください。公園などで赤ちゃんや幼児を連れた家族がいるとします。
 そばでそれを見ていた時、なにかの拍子に子供が転んで泣き出したとします。たいした事態ではありません。すぐ泣き止むことが想定される場面で、日本人ならよく、ニコニコほほ笑みますよね。「だいじょうぶだよ」そんな優しさ、いたわりを込めてのスマイルです。アメリカでそれ、やっちゃダメです!
 この国でそんな笑みは禁物。逆に他人に我が子の失敗を嘲られたと取られかねません。「うちの子が泣いてるのに、なんで笑うのよ」そんな目で見られること必定です。
 逆もしかり。我が子が些細なことで公園で泣き出した時は一緒に困った顔しましょう。「平気よ、泣かないの」って笑顔や澄まし顔でいたら、他人からなんて薄情な親、と取られかねません。
 これは文化習慣の違いで、この場合日本の「慈悲」は通じず、西欧式のシンパシー(同情)のほうが優先されるのです。当のお母さんだって大したことないのがわかっていて、
”Oh, my sweet. Are you All right?” などと眉を八の字にして両手を広げているはず。
 他人の我々も同調して、すごく困った顔をしてあげるのがベスト・リアクションです。
 そのさい、アメリカ式に口をおちょぼ口にしてあげるとなお効果的です。


5 所かまわず充電しない

 これは特に若い日本人がやりがちなのですが、公共の場で、スマホの充電には気をつけてください。ホテルなどの宿泊施設や駅の充電スポットを利用するのは問題ないのですが、しばしば 日本人はレストランやカフェ、その他店鋪内のコンセント使って充電しています。サービスで充電許可の表示があればいいのですが、ない時は必ず許可を得ましょう。充電場所によっては、客や従業員の邪魔になることもあります。トイレの化粧室でやるもの手洗いの邪魔になるのでマナー違反。ニュースで見たのですが、コインランドリーに充電目的で長居して、オーナーに訴えられた人もいます。「電気の窃盗」で起訴されたのです。訴訟大国アメリカ恐るべしです。


6 よそ様の家のキッチンで手を洗わない


 アメリカ人のお宅にお邪魔した際、キッチンの洗い場で手を洗うと、変な顔されます。うがいなどしようものなら「「ぎゃーっ」叫ばれかねません。他人の家でなんて不潔なことするんだって事ですね。
 欧米では、キッチンはあくまで食べ物だけを扱う場所。それ以外はバスルームでというのが常識です。住んでいる本人がその習慣で暮らしているのですから、他人がそれを破ると極めて不作法、非常識になります。私の場合は、初めて訪れた家内の親戚の家でやっちゃいました。それも夏の暑い時期、キッチンで手洗いついでに顔も軽く洗い、さらに勝手にペーパータオルで顔拭いてしまいました。ものすごく異様で不躾に映ったらしく、みんな凍りついてました。とほほ。


まとめと追記:


 やっちゃいけないことの逆に「やるべき」こともあります。
 アメリカ人はハグや握手など、積極的、好意的なフィジカル・コミュニケーションは好んでやります。でも逆に意図しない肉体の接触には極めて敏感です。
 たとえば日本では、人混みですれ違う時、肩が触れた程度ではいちいち反応しません。
 でもアメリカでは、人混みの中などで極力他人との接触を避けたがります。期せずして当たったら殆どと言っていいほど、「ソーリー」と声を交わし合います。これはマナーの範疇ですが、できるだけ言ったほうが賢明。黙っていると何だこいつって思われます。かするぐらいならまだいいのですが、ちょこっと軽く当たった程度でも礼儀は示すべき。相手が悪いと追っかけてきて因縁をつけられることにもなりかねません。ノーリアクションはそれほど無礼なことだと思っておいてください。
 同様に、混んだ電車の席に座る際も、ケツでぎゅうぎゅう押し入る日本式は有りえません。極力くっつかず、圧迫感のない程度の接触スペースが必要。あとから座る場合は「エクスキューズ・ミー」を必ず付け加えてください。スマイルがあればなお結構ですね。


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