2020年6月26日金曜日

アメリカを歩く

注意して歩こう、運動不足時代


 いまは何でしょうか。STAY HOME時代とでも言うのでしょうか。とにかく家に閉じこもって早や、3ヶ月が過ぎます。このままでは本当に筋肉が退化してしまう。いやその前に、皮下脂肪の塊と化してしまいそうです。

 そんな危機感から、先月辺りから、率先して朝、「歩きときどきジョギング」をしています。

 もともと血圧が高い上に、去年医者にコレステロール値の異常を脅されて以来、軽い運動は不可欠となっていた私。コロナであろうがなんだろうが、夏に向けて(ってもう夏ですが)ダイエット作戦を実施せざるを得なかったのです。



 しかしいざ外に出てみると、あまりにも走る事に遠ざかっていたため、いきなり走ると、呼吸困難になるわ、足がつるわで、始めはまともに1キロも走れなかったのです。こりゃいかんということで、早歩きで徐々にスピードを上げていく事にしました。
 ところが、今度は近所を歩き始めてつまづいたのは、アメリカの道路事情です。
 とにかくこちらの道というのは車中心にできてます。基本的に人が安心して歩ける措置に欠けてるのです。

 日本なら路側帯がとられているか、なくても狭い道は車と人が互いに注意し合いながら共存してるじゃないですか。それを前提にアメリカで道を歩くととんでもなく危ない目に遭います。
 こちらはとにかく道は車のものという大前提です。遠慮がちに道の端歩いていても、高速でびゅんびゅん追い抜いていきますし、露骨に大きく人を迂回して、なんでこんなとこ歩いてるんだみたいな目で見られます。
 そんな道でもジョギングする人はけっこういて、走ってはいるのですが、どうにも危なっかしい。あの人達、勇気あるな、とか無謀だな、なんて思っちゃいます。とにかく、ちゃんとコースを決めて走らないと車が怖くてしょっちゅう立ち止まらなきゃなりません。
 うちの近所でも住宅街はともかく、ちょっと家が疎らになるとだれも歩く人など見かけません。たまに南米系の人が重いズタ袋かかえてコインランドリー行くの見かけますが、あれはお国柄でしょうね。彼らはどこへいくにも平気で歩きます。まえ住んでいた町でも早朝1時間以上かけて徒歩で通勤してる若者がいましたが、やはりコスタリカの人でした。
 それに比べアメリカ白人、日常歩かない事といったら世界一じゃないでしょうか。
 歩いて十分もかからないとこ行くのにも車ですからね。
 わたしの大学生の娘も、目と鼻の先にあるバイト先に行くにも車貸してくれだの乗っけていってくれだの、根性のない事甚だし、です。
 うちの家内だってちょっと小雨だと傘代わりに車で出かけますわ。

 そんな中でも、一番不思議なのは、隣のトンプソン一家です。パパ、ママ、小学生の息子、三人ともサイクリングが趣味で、どこへ行くにも自転車です。家族三人なのに五台も自転車持ってるって、日本人以上の自転車乗用派です。朝か夕には毎日サイクリング四十分以上。休日は家族仲良く半日かけてどこかへサイクリング。色違いでおそろいのヘルメットがとても微笑ましい家族。なのに・・・。

 なのに通学は車! それもばかでかくて燃費の悪いピックアップ・トラック! 学校まで5分もかからんでしょうがあなたー! 私はそう言いたい。

 まさに「なンでやねん!」です。

 日本じゃ通学は自転車だぞーと言ってやりたい。

 ああ、もうこの不思議! いやいや、まあ人のことは置いときやしょう。

 とにかくアメリカは車ありきの社会。人が道を歩くという、日本でごく当たり前の事なのですが、アメリカではエクストラ注意が必要。そういうはなしです。

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