2020年6月6日土曜日

北米の美しい自然

アメリカの生き物を撮影

 

 ニューヨーク州を含む、アメリカ北東部は美しい大自然の宝庫です。日本同様、四季を通じてそれぞれ違った風景が楽しめます。今回は、アメリカで見られる野生動物などをご紹介いたします。




 常日頃、私はどこへ行くときでも、デジカメを持ち歩いています。ポケットに入るコンデジがほとんどです。スマホのカメラでもいいのですが、私が撮りたいものは大抵、遠くにあるのでズームが必須です。デジタルズームはどうしても解像感が良くないので、スマホはあまり使いません。

 一眼レフも以前は持ち歩いていましたが、400ミリ超のバズーカみたいなズームレンズは、でかくて重たくて日常のスナップ撮影には不向きです。

 せめて1インチ・センサーのコンデジで20倍ほどズームがあって、コンパクトだったらベストですが、そういう特殊用途のカメラは極めて少ないです。  なので散歩はもっぱらポケットに入る30倍程のズームのコンデジを常用。これなら夜景や暗い室内以外は、そこそこ納得できる写真が撮れます。

 

 散歩中は視界に入って気になったものは何でも撮ります。一番よく撮るのは野生の動植物。 

 私の散歩コースでは、様々な野生動物や美しい草花が見られるので、撮りたいものはたくさんあります。

 身近なところでは、よく鹿を撮ります。ちょっとした林にもいますが、彼らは一匹またはグループでときどき山から町に降りてきます。高速道路沿いの道を渡ろうとする鹿も多いので、いたるところに「鹿注意」の看板を見かけます。
 深夜に帰宅のさい、背後でぱかぱか蹄の音がするので振り返ると、親子の鹿が住宅街を徘徊している、なんて光景も見ました。警戒心は強い方ですが、なかには物怖じしないやつもいます。

 リスはマンハッタンでも公園などで見かけるように、わが町にも日常至るところにいます。ハイイロリスには天敵がいないせいか、あまりに多すぎて写真に撮るのは私ぐらいでしょうか。

 夜中、住宅街に出没するのは、ラクーン、スカンク、オポッサム。彼らはしばしばゴミ箱をひっくり返して食べ散らかすので、人々の評判は芳しくありません。たまに彼らを撮るチャンスが訪れるのですが、夜行性ゆえあまり上手く撮影できたためしがないです。



 ときおり見かけるのがキツネ、野うさぎ、シマリス、グランドホッグなど。これらもシャッターチャンスは少ないですね。たまにクマが民家まで山から降りてくることもあり、これはコワい。なのでこの辺の町にもハンターはおります。

 野鳥も日本では珍しいものがいろいろいます。 

 このあたりでは真っ赤なカーディナルが有名ですし、よく見かけるのはブルージェイ、鴨、ガチョウ、キツツキ、カモメ、ロビンなど。川べりでサギや川鵜もいますし、大は七面鳥から小はハチドリまで野鳥はとても豊富です。

 

 この写真は町から程遠くない川に飛来したアオサギ。体長1メートルほどありました。


 

 
 北米で一番美しい鳥と言われる、赤フウキンチョウ(Scarlet Taneger)も見られます。この鳥は本当にきれいで可愛い。羽毛の赤がなんとも言いがたい色合いです。

 それから去年はかつて絶滅危惧種といわれた幻の蝶も撮ることができました。記念切手にもなった「シャウスアゲハ」という蝶です。生息地はフロリダですが、この蝶は渡ってきたものと思われます。

 かつて年間目撃報告が4件まで減ったこともある貴重種ですが、今は野生生物保全団体らの努力により個体数は増加中とのことです。

 

 20世紀後半くらいまで北米は、土地開発や乱獲で野生生態系が、かなり脅かされた時代がありました。でもいまは保全意識も高まり、土壌や河川の汚染も年々抑えられつつあります。かつては生活排水で魚もいなくなったブロンクス・リバーに、ちかごろ魚はおろか、数十年ぶりにビーバーが戻ってきたということで、市民を大喜びさせたニュースもありました。

 これからも美しい自然が人と共存していけるよう、切に願うばかりです。


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