2020年6月23日火曜日

アイスクリーム・ベスト7

マイベスト・アイスクリーム・ブランド




 今年もはや暑い季節になってきました。

 夏といえば、アイスクリームです。

 夏は例年、エアコンをできるだけ低稼働にして、コストを抑えるつもりが、我が家は家族揃ってアイスクリーム好き。毎年電気代を上回るほどアイスで消費してしまいます。

ていうか、我が家の冷凍庫には四季を問わず、年中アイス系のものを、何かしらストックしているので、実は夏だからといって、アイス類の消費量は変わらなかったりします。

 そんな我が家で人気のアイスクリームはどういったものでしょう? 

 今日は世間の評判とうちの嗜好とを較べながら、どこのどんなアイスクリームが、アメリカで好まれているのか、これから食べるアイスはどんなものがいいのか、検討してみました。一口にアイスのランキングと言っても比べる観点によって結果も違ってくるでしょう。 今回はアメリカのスーパーで一番売れ線と言われる、15QT級に絞って比較することにしました。このサイズ、日本では大きすぎて買う人も少ないでしょうが、アメリカのスーパーではアイス類の売り場面積の半分以上を占めています。ガタイのでかいアメリカのボーイズはひとりでけろっとこれくらい食べきることも多々あります。スケールが違いすぎです。




 というわけで、米国アイスクリーム選手権"!


 私は基本的に、バニラ・アイスをブランド評価の基準にしています。

 バニラ・アイスこそアイスクリームの基本中の基本です。バニラで下手な味だとしたら、アイスクリーム・メーカーとして、これはもう論外です。

 すべてのアイスはバニラに通ず。

 この根本姿勢に立って、厳正に査定したのが以下の順位です。

 ただしこれはブランドとしての総合評価です。メーカーの中には、一種だけ、あるいはこの数種だけ突出して美味しい、というものがままあります。その時は総合評価が底上げされます。しかしながら、結果を見ると、総合評価はやはりバニラ・アイスの優秀さに比例します。バニラ味が美味しいブランドは、総合的にどのフレイバーでも高得点を得るのだ。とわかりました。それは逆に言って、私の「バニラ・アイス原理」が証明されたということです。

 その前に、サイズの相違によって、ランク入りできなかった番外というか、格違いの実力派をご紹介しておきましょう。


Ben & Jerry’s

 私は知りませんでした。うちの子どもたちが異口同音に絶賛するベンジェリの凄さを。

 なんや知らん子供っぽいパッケージ・デザインでやたらと目新しい素材の組み合わせが、どうにも子供向けに見えて、購買意欲をそそられませんでした。

 それでも子どもたちは友人の家ででも食べてきたのでしょうか、ベンジェリ最高という主張を曲げようとはしませんでした。

 それでしぶしぶ試しに子どもたちの推薦するベンジェリを数種類買って食べてみました。 最初の一撃は「Cold Brew Caramel Latte」でした。正直、ガツンときました。「これ、こどもの味とちゃう、大人の味やん!」そう思いました。ラテ風味のアイスはいまやどこにでも売っていますが、これはかなり本格的なコーヒー・ラテの風味をアイスに封じ込めてると感じました。これはやばいかも、と思い、翌日ショップライトに行き、「Coffee Coffee BuzzBuzzBuzz!」という妙ちきりんなタイトルのベンジェリ・アイスを買ってきました。

 これはもうガツン!を通り越して、ぐがぎょっ! と全身で衝撃を受け止めたような感覚でした。「ほ、本物のコーヒーの味がする!」という驚きです。しかも私好みの濃厚なコーヒー豆のほろ苦風味が詰まっているのです。

 これにはやられました。いままでのコーヒーアイスはなんだったんだと言うことです。自分が大変なお宝を、毎日素通りしてきたことを大いに恥じたものです。

 そこからはもうベンジェリの魅力にまんまとハマってしまいました。よく見るとココのアイスは実にユニークな数種類の異なるフレーバーを合体させています。遊び心が満載で、へんてこな名前のアイスが多いのですが、中身はみんな本気モード丸出しです。

 他社とは違う16オンスのカップは微妙なサイズだと思いましたが、これもまたよく計算された大きさだと気づきます。私は食べすぎないよう、このカップを4日かけてしみじみ頂いています。それは健康のためにもよし。また飽きのこない分量でもあります。ベンジェリ恐るべし。これからもアイスの新時代を築く革命児として躍進することを期待しています。


 Haagen-Dazs

 数年前まで、私は長い間、「ハーゲンダッツ最強論者」でした。この事実はもう、永世、宇宙が滅びようと変わらぬものだと信じていたのです。そしてバニラ味に限って言えば、スーパーに市販されているアイスの中でも、ダントツいや異次元の風格を漂わせています。 いや、まさにアイスの王様。そしてわたしの大好きなバニラとの最強タッグ、ラムレーズンの金字塔も未だ不滅です。

 日本では抹茶味が大好評なのですよね。アメリカにもその噂は伝わってきています。早くこちらのスーパーでも販売してほしいものです。ちなみに抹茶味はアメリカでもかなり好評で迎えられており、抹茶味のキットカットなど飛ぶように売れております。

 それにしても、初めてここのバニラアイスを食べたときの衝撃は今も忘れられません。それはもう、この世のものとは思えない完成度の高さ。というか自分の持つバニラアイスの概念、限界を軽々と超える異次元の美味しさだったのです。

 だから、私の中でハーゲンダッツはずーっと特別な存在だったのです。しかし、私の舌がハーゲンダッツ神話にあぐらをかいてるうちに時代は流れました。ハーゲンっちの牙城を脅かす新しいメーカーが、次々と勃興していたのです。もちろんハーゲンダッツの芳醇としたクリームの味わいは格別ですが、追う立場のメーカーはさまざまな切り口でアイスの裾野を広げています。王者とてまったく油断できない「アイス下剋上時代」が到来しているのです。

 ああ、この流れで行くと、「talenti」や「Greater's」などのニューウェーヴ系のアイスにも言及せねばならないところですね。ですがまだそれほど賞味してはいないメーカーに関しては、この場で余談を語るべきではないでしょう。ただしこれらもまた、明らかにハーゲンの玉座を脅かす猛者たちであることは認めます。


 おっと、Ben&JerryとHaagen-Dazを熱く語りすぎて書く時間が限られてきました。

 コメント等はまたの機会ということにして、ベスト・アイス・ランキング 1.5 QT編、今回は結果だけ発表しておきます。


我が家のアメリカン・アイスクリーム・ブランド、ベスト7 1.5 QT クラス編


1  Friendlys

2 Edys

3 Breyers

4 Turkey Hill

5 Perry’s Ice Cream

6 Blue Bunny

7 pics


 こういう結果になりました。興味のない人にはなんのこっちゃわかりますまい。

 でもしかし、これからの夏場、しのぎを削るアイス販売競争の火蓋は切られました。今後の動向とともに、また日を改めてアイスクリームの素晴らしさをお伝えさせていただこうと存じます。


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