2020年6月13日土曜日

アメリカ暮らし Q&A

 

 

 日本人にとってアメリカは住みやすい国でしょうか?

 何が違い、どこに気をつければよいのでしょう?

 将来アメリカへ移住予定の方、仕事で赴任する方、または来て間もない方へ、生活の参考になればとQ&A方式でいくつかの項目をまとめてみました。

 気軽にヒントとして活用していただければ幸いです。




Q1 生活費はどれくらいかかるの?

A1 アメリカは国土が広いので、州によって必要な生活費に差があります。物価はニューヨークやロスアンジェルスは東京並と考えていいでしょう。買い物にかかる税金も大都市ほど高くなり、住居税や光熱費、教育費、ガソリン代も日本と同等と思えば間違いありません。地方へ行くと、農産物や現地で製造販売するものが、驚くほど安い場合があります。国土が広いだけに、流通にコストがより多くかかるので、販売価格に如実に現れるのです。実際の生活費は日本と比べ遥かに格差があります。ニューヨーク州ひとつとってもマンハッタン周辺と地方では大きく差が出ますので、指針となる数字を出すことはとても難しいのです。


Q2 英語があまりできないけど大丈夫?

A2 問題ない、といえば無責任になりますが、結構なんとかなるものです。私が渡米した頃と違って、翻訳環境も飛躍的に向上しました。スマホの翻訳アプリで日常生活は事足ります。気をつけなくてはいけないのが、法律絡みの案件と医療関係。どちらもあやふやな理解で済ませると、とんでもなく厄介なことに陥る場合があります。なので英語がわからない場合は、英語のしっかりできる日本人に助けを求めましょう。大抵の在米日本人の先輩方は似たような苦労をしてきているので、的確なアドバイスを貰えるはずです。


Q3 住む場所はどう選べばいいの?

A3 初めての場合、まったく日本人がいない場所は避けたほうが無難です。地方に行くと半径百キロ圏内に日本人皆無なんてところもザラにあります。いざというときに同邦人は頼りになります。都市圏ならばたいてい日本人はいます。特定の民族、人種が多数派を占める地域もあるので、事前に調べましょう。マイノリティーに不寛容な場所もたまに存在します。お子さんがいる場合は学校環境が最優先です。ネットで調べれば、学校の安全性や知的水準、人種の比率までわかります。日本人生徒の有無も把握しましょう。


Q4 日本食は手に入る?

A4 大都市圏にはアジア系の食料品店がたくさんあります。中国系、韓国系が多いのですが、日本食品も基本的なものは置いています。お米、醤油、味噌、だし関連のほか、カップ麺、うどん、カレー粉なども揃っています。日本食料専門店は数が少なく、ニューヨークやボストン、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルなど大きな街でも数えるほどです。そのため遠方から車で来て、まとめ買いする日本人もよく見かけます。


Q5 チップって必要なの? 

A5 アメリカでチップが必要な場所は限られています。例外もありますが、ほぼすべてのレストラン、飲食店では10%から20%のチップが必要です。基本、任意なのですが、慣例となっているので忘れないように。うっかり忘れると、店の外まで追いかけてこられる場合もあるので要注意。業種によりますが、従業員の中には給料よりチップのほうが主な収入という人もいます。タクシーやホテルの従業員、カー・ウォッシュなどサービス業には必須です。


Q6 日本のテレビ番組は観れるの?

A6 NHKは当地のケーブル会社等と契約していれば、有料で見られます。地域によって視聴可能な場所とそうでないところがありますが、大きな街ではかなりカバーされています。Netflix、Hulu、Amazon Primeでも日本の民放番組や映画を扱っています。リアルタイムで日本のテレビを見られるサービスを謳っている業者もありますが、すべて非合法なのでご注意ください。


Q7 アメリカ人は日本人をどう見てる?

A7 アメリカの人は、ざっくり言って日本人に好印象を持っています。昔ほどではありませんが、勤勉というイメージはいまだ健在。日本製品の信頼性が、日本人観に反映していることも確かでしょう。裕福な国という概念も強くあり、いささか過大評価な面もあります。また過去に素行不良や大きな犯罪者も極めて少なく、物静かで問題を起こさない民族と捉えられる傾向があります。

 アジア系の中でも評価は高い方なのは間違いありません。日本人とわかると、とたんにフレンドリーになるアメリカ人とよく出会います。富士山、京都、温泉、新幹線・・・、などと自分の知る日本の情報を、一生懸命引き出して話しかける人が多いです。日本人はアメリカで胸を張って暮らして大丈夫だと思います。


今回はここまでです。アメリカの中の日本人について、まだ沢山の疑問、回答を用意していますので、次回をお楽しみに。


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