2022年3月17日木曜日

米国で写真家になるには

サムズアップ・アメリカ!
フォトグラファーへの道筋




写真は急成長している分野


米国労働統計局(BLS)は、2030年までに17%成長すると予測しています。(全職業平均がわずか4%成長であることと比較するとこれは凄いことです)。
写真は高い技術が要求される職業なので、写真家になることを希望する人は、この業界に挑む前に必要なトレーニングを検討する必要があります。
このガイドでは、アメリカで一般的な写真家がどのような経路を経て、職業写真家となっていくのか、順を追ってご説明します。







カメラマンの仕事とは?

写真家のキャリアの基本

当然ですがカメラマンは、カメラを使って画像を撮影することが最も基本的な仕事です。
しかし、写真には科学写真や航空写真などさまざまな種類があり、写真スタジオから新聞社まで、さまざまな場所で働いています。現場で働く写真家もいれば、スタジオで働く写真家もいます。フルタイムで働くカメラマンもいますが、パートタイムで働くカメラマンも多く、季節によって仕事量が変わることもあります。


フォトグラファーのキャリアを深く知る

フォトグラファーへの階段は、写真家のアシスタントからスタートする人が多いようです。中には、写真に関する証明書や、高校卒業資格を持っている人もいるかもしれません。

写真家としてどこかの組織で働く場合、多くの雇用者は、経験を最重要視します。では写真家としてのキャリアがない場合はどうすればいいのでしょう?

雇用者が経歴の次に重視するのが、訓練経験があるかないかです。正式な写真技術のトレーニングを受けた証明ができれば、就職は有利に働きます。
従って長い目で見れば、写真の基礎を然るべきところで履修する方が得策です。

またフォトジャーナリズムや科学・工業写真家として働くカメラマンには、一般的に学位が必要です。
米国写真家協会(Professional Photographers of America)の認定を受けたプロフェッショナル・フォトグラファーには仕事が入りやすいです。

では具体的に、アメリカではどのような段階を踏んでプロ写真家になっていくのか見ていきましょう。






写真家になるためのステップ


ステップ1
教育プログラムを選択する


プロの写真家になるための第一歩は、自分の目標に合った教育プログラムを見つけることです。写真教育プログラムは、それぞれの学生のキャリア目標や教育へのコミットメントのレベルに合わせて設計されています。
写真プログラムには、サーティフィケートから修士レベルまであります。費用は、資格取得のための200ドル程度から、大学のプログラムのための数万ドルまで、さまざまです。


写真を学ぶにはどれくらいの時間がかかるか

写真家認定プログラムは学校によって異なり、6~10クラスを必要とする入門レベルのプログラムや、4年制のプログラムもあります。
写真学の準学士号は通常2年間で、約90単位を取得します。
サーティフィケート・プログラムよりも、より強力な写真と芸術の背景を提供し、より技術的な授業内容となっています。

学士号は4年かかりますが、より深い知識を提供し、求職者に市場での競争力を与えることができます。
修士号プログラムは通常、36 単位時間を含む 2 年間のプログラムです。
アートディレクターやシニアフォトグラファーなどの管理職を目指すことができる高度なプログラムです。



ステップ2
目標ジャンルの選択


フォトグラファーになるには、いくつかの専門分野の中から選ぶ必要があります。
学生は通常、次のようなものの中から、1つの分野に集中することを選択します。
注目株は「科学・工業写真」の分野です。ここ数年、医療現場や製品開発、建築分野などで様々な雇用チャンスが急増しており、仕事と割り切って写真を扱うなら、ここからビジネスチャンスも広がるので将来性抜群です。


ポートレート写真

商業写真

科学・工業写真

航空写真

ファインアート写真





ステップ3
インターンシップ


インターンシップは、写真ワークショップやフィールドワークに参加し、スタジオとロケ地の両方で写真撮影の技術的、創造的、およびロジスティックな側面を探求する機会を提供します。有給または無給で、通常、数ヶ月間行われます。
これらに積極的に参加することで、写真仲間が増え、刺激になるし情報交換もできるので、得るものは多いです。




ステップ4
修了証書取得のための試験を受ける


フォトグラファーの資格は数多くあり、プロフェッショナル・フォトグラファーズ・アソシエーションが提供している優良な資格もあります。これらの資格は、就職志望者のライバルに差をつける有力なお墨付きみたいなものです。なかなか容易に取得できるものはないのですが、挑んでみる価値はあります。
申請料は通常、数百ドル程度です。資格の例としては、以下のようなものがあります。


認定プロフェッショナルフォトグラファー

認定鑑識写真家

認可登録
生物写真家


ステップ5
エントリーレベルの仕事に就く


ほとんどの学校にはキャリアセンターがあり、面接のコツや効果的な履歴書やカバーレターの書き方をサポートしています。学生はこのサポートを活用して、仕事を見つけるチャンスがあります。
一方で趣味として撮り続けてきた写真をまとめてポートフォリオを作ります。
広いアメリカでは一次面接がオンラインというところも多いので、ネットで見栄えのする写真集を作成しましょう。



ステップ6
師となるプロ写真家に師事する

仕事現場である程度の経験を積んだ人は、その経験を武器にキャリアアップを目指します。
一つはより大規模な仕事のある場所に転職すること。
さらに先を目指すなら、自分の手本となるような写真家の元で下働きから始める人もいます。日本ほどの徒弟制度はありませんが、同じ職場環境で鍛えられることほど、有益なキャリアアップの道はありません。





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