2022年3月6日日曜日

最も効率的な学習法とは

サムズアップ・アメリカ!
見直される統合学習法:ブレンデッド・ラーニング




  最も成功し、効果的な英語学習方法とは?  


英語を学ぶことを目標にする理由はたくさんあります。
いくつか挙げてみましょう。

● 世界中の人々とのコミュニケーションを円滑にするため。

●志望校を受験するため。

ビジネスに活かしたり、就職を有利にするため。

●英語圏の大学、高校留学のため。


でも意外にも、日本人の英語熱は海外と比べて、漠然とした目的の人が多いそうです。
海外の人が英語を学ぶ理由は、文字通り「生きるため」であり真剣そのものです。そのあたりが語学習熟のスピードや深さに関わっていることは間違いありません。
とはいえ、英語を学ぶことは本来楽しいことでもあり、決して苦悩の連続である必要はありません。日本人は日本人なりに英語を楽しんで学ぶ方法を探すべきでしょう。
文学、音楽、映画などの作品に触れ、異文化への扉を開くのも素晴らしいことです。

しかし、これらの目標を達成するために、最も効果的な方法は誰もが望むところでしょう。
この問いは、「英語を学ぶのに最適な方法は何か」という問いと同じで、その答えは簡単ではありません。
なぜか?
それは学術的な研究により、すべての学習者にとって最適な方法は1つだけではないことが証明されているからです。
学習者はそれぞれ異なる目的を持ち、多様な環境で生活し、特別な学習ニーズを持ち、そして何よりも学習スタイルが異なります。





  語学学習に万人に向いた王道はない  

英語を学ぶオプションとして、私たちはいくつかの選択肢があります。


1. 書物、英語の歌、ビデオ、映画、テレビ番組、ニュース、英語で交流できるSNS、などのツールを使って独学で勉強する。

2. 学校・教育機関に通う。学校または研究所に通う。
(この場合、選んだ学校がどのような教授法や技術を開発しているかを理解することが重要です)

自分のニーズに合ったもので、できるだけ楽しく、有益に学べるものであるべきです。
また、学習スタイルは、情報の理解や問題解決の方法に影響を与えるため、決断する上で非常に重要なポイントになります。


第二言語の学習が、その言語で書かれた文学作品を理解するために用いられ、その教育が、読み、書き、文法、分析に焦点を当てた構造的なルールの伝達を意味していた時代から、言語教育方法は大きく進歩しました。
この伝統的な方法は今でも使われており、本を読んで学ぶのが好きな視覚的学習者や、話すよりも書くことを好む教師にとっては最適な方法です。

これまで最も一般的な方法は、日常的な文章や構造を使って、文法中心にどのように考え、どのように言葉を使うかをセオリーで教えるものでした。
しかしこれは生徒が対話することはできても、教師中心で、数年間勉強してもきちんと正確に言葉を話すことができないため、学習の効率はよくなかったのです。
日本の学校での英語教育の欠陥はまさにこの範疇の学習法に留まっていたからです。





変化する語学学習法

実は世界の英語教育の現場は、20世紀最後の数十年間、大きな変化が起こっていました。
以下のような特徴を持つコミュニカティブ言語教育アプローチが開発されたのです。

目標:
コミュニケーションを上手にとることを重点的に学ぶ

基本的なアプローチ:
教師がコミュニケーションを促進し、生徒は英語を使って交流しようと努力する。

学習者が理解できるメッセージの交換:
実際に使われている生き生きしたコミュニケーション、生徒間や他の英語話者との交流(ペアワークやグループワークを多く行うことに重点を置く。)
そして学習プロセスの中心は、生徒が個人の創造性を発揮できるようにすることです。


他にも様々な方法やテクニックがありますが、ここでは、現在ブレンデッドラーニングとして知られているものを挙げずにこの記事を終えるわけにはいきません。

これは英語のみならず、あらゆる学習スタイル、状況、ニーズ、需要に対応出来うるものです。


  "Blended Learning"とは何でしょうか?  

端的にいうと、対面式(教室)学習とeラーニング(オンライン)を組み合わせたものです。
でもそんな単純なものではありません。
教室にコンピュータを追加するだけのものではありません。
従来の授業の壁を取り払い、あらゆるタイプの学生に役立つ最新のテクノロジーやリソースへのアクセスを提供することで、言語学習へのアプローチを変えます。

ブレンデッドラーニングは、特にビデオやオーディオコンテンツなど、より刺激的なさまざまなタイプのコンテンツにアクセスできるため、学生の興味を高め、集中力を長く持続させることができます。

リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングのすべてのスキルを自分の好きな時間に練習でき、従来の教室のような時間の制限もなく、すぐにフィードバックを得ることができます。

学習が楽しくなる 学習は一方的で真面目なものであってはなりません。
教材にエンターテインメント性を持たせることで、学習者のエンゲージメントを高めることができます。

このようにより効果的に設計された教育プログラムは、あらゆるタイプの学習者に均等に届けられるものです。
テクノロジーと教室での活動を統合することで、学習者の定着率、関与、責任感、そして楽しさを高めることができます。





ブレンデッドラーニングの概念

ブレンデッド・ラーニングとは、オフライン(対面式、従来型学習)とオンライン学習を、一方が他方を補完する形で組み合わせた学習方法です。

このメソッドはオフライン、オンラインの両者の良いところを享受することができます。
例えば、現実の教室で授業を受けた後、オンラインのマルチメディアコースで授業内容を補うことができます。
このように、学生は週に一度だけ物理的に授業に出席すればよく、自分のペースで(そしてスケジュールの問題を気にすることなく)自由に授業を受けることができるのです。


ブレンデッド・ラーニングは、しばしば「ハイブリッド」ラーニングとも呼ばれ、オンライン教育環境では様々な形態で行われます。
ブレンデッド・ラーニングの手法をごくまれにしか使わない組織もあれば、カリキュラムの中で主要な教授法として活用する組織もあります。


ブレンデッド・ラーニングには、一般的に2つの重要な原則(これが成功の秘訣)があります。
情報を共有し、他の学生と直接協力できる学生は、より豊かな学習体験をすることができます。グループ活動がオンラインのリソースやレッスンから集めた情報ならば、みんなで内容を共有でき、学生間のコラボレーションが改善されるのです。
また、オンラインのコースワークの後にインタラクティブな対面式のクラス活動を行うことで、より豊かな教育体験が得られると言われています。

ブレンデッドラーニングを補完するツールやプラットフォームとしては、LMSやタブレット端末、スマートフォンなどのモバイルデバイスも有用です。


ブレンデッド・ラーニングの可能性が見えてきたでしょうか?
次回は、英語学習において、このブレンデッドラーニングをどのように活用できるかを考えていきましょう。






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