2022年12月2日金曜日

カスタード VS プリン:その違い

サムズアップ・アメリカ!
カスタードとプリン
● 違いと類似点について、アメリカ側の見解



料理に興味のない人や小さな子供には、カスタードとプリンはとてもよく似ているように見えるかもしれません。
特に日本人の場合、あの上にカラメルシロップの乗った富士山みたいなプリンは明々白々な真性のプリンであり、意義を申し立てる人はいないでしょう。ところがこれをアメリカ人に見せたら「あら、可愛らしいカスタード!」と宣うのです。あるいは別の人は「これはフランFlan(スパニッシュ語)だ
」とも言い張ります。

実際、カスタードをプリンと、プリンをカスタードと混同してしまったことは誰でもあります。とはいえ、これらのおいしいデザートの 2 つの違いを知っていることでスッキリすることはあります。
カスタードとプリンの両方をメニューで見たときに、次に何を注文したいかを知るのに役立つだけでなく、これらのお菓子のいずれかを自分で作ることを計画している場合、それはどこから始めればよいのか、どのような材料が必要なのか、良いアイデアにつながるでしょう。ここで覚えておいていただきたい事。それはカスタードとプリンは根本的に違うという事です。
カスタードとプリンの違い、そしてなぜ混同する人が多いのかを知れば、人気の高い2つのデザートの作り方がわかってくるはずです。




カスタードとプリンの大きな違いとは?

2つのデザートの違いの核心は、卵です。カスタードは、卵を使うことで、多くの人に好まれる濃厚で固い食感を得ることができます。一方、プリンは牛乳にコーンスターチを加えてとろみをつけます。シンプルですが、そこに大きな差が生まれるのです。
またプリンとカスタードの中間のような、卵を使ったデザートも世の中にはあります。

しかし、簡単に言うと、カスタードとプリンの違いは、卵を使うか使わないかということです。もう一つの大きな違いは、これらのデザートの調理方法です。

昔ながらの甘いプリンは、鍋に材料を入れてコンロでかき混ぜれば、カスタードほど手間をかけずに調理できます。

カスタードは、焼くか、弱火でゆっくりかき混ぜるか、どちらかの調理法を選択することになります。手間はかかりますが、その分、おいしく仕上がります。
カスタードを自分で調理するつもりなら、ゆっくりと着実に物事を進める覚悟が必要であることを心に留めておくことが重要です。

さて、主な違いがわかったところで、なぜプリンとカスタードを混同する人が多いのか、この2つのデザートのどこがそんなに似ているのかを知ることも重要です。





両者の共通点とは?

カスタードとプリンを混同してしまうのには、それなりの理由があるのです。実は、両者にはかなりの共通点があるのです。

例えば、原材料が同じであること。それが食感を似ている理由かもしれません。
この2つのデザートは牛乳を使い、時には甘みを加えます。カスタードはプリンと違って砂糖を使うとは限りませんが、これも共通する材料です。

また、この2つのデザートは、同じような方法で提供されることもあります。
プディングやカスタードを煮てトライフルにする人もいます。また、トッピングや特別なことをしなくても、そのままでも十分おいしいので、どちらかを食べる人もいます。

どちらも準備にかなりの時間がかかり、一度作るとあまり日持ちしません。運が良ければ、保存方法を知っていれば、1日くらいは持つかもしれません。しかし、賞味期限は作ったその日だけであることが一般的です。

どちらのデザートも食感はよく似ています。重く、クリーミーで、舌触りは滑らかでシルクのようです。もちろん、味は違うのですが、食感が似ているため、混同しやすいのです。

なぜ混同してしまうのか、その理由がわかったところで、それぞれの料理の特徴を理解しましょう。



カスタードの特徴

カスタードの大きな違いは、卵で調理されていること以外に、デンプンや小麦粉をとろみ材として使っていないことです。

その代わりに、卵がとろみ剤として働くのです。そのため、カスタード特有のしっかりとした食感や、濃厚な味わいが生まれます。また、卵は牛乳やコーンスターチよりも重い傾向があるので、カスタードはプリンよりも少し重いデザートとなります。

また、カスタードを使ったデザートは、より多様なスタイルが可能です。クレームブリュレを作ったり、ポトフを作ったり。カスタードは、パンプディングを代表とするパイに焼き上げられることが多いです。

プディングが独立した料理であるのに比べて、カスタードは非常に多くの異なるものに変身することができます。





プリンは何が違うのか?

ここで言う一般的なプリンの概念はわかりますよね。専門的にはデザートプリンのことを「ブランマンジェ」と呼びますが、それとはかなり違うところがあるのです。

とろみ剤として卵を使うのではなく、コーンスターチや小麦粉を使うことで、甘い牛乳を誰もが知っているおいしいお菓子に変身させるのです。牛乳の代わりに生クリームを使うこともあります。

食感としては、プリンは作り方によって、より軽く、空気を含んだような食感になる傾向があります。この軽い食感を、重いカスタードより好きだと思う人もいれば、そうでない人もいます。

また、プリンにはさまざまなフレーバーがあります。チョコレート味やバニラ味は誰もが知っていますが、モカチーノなど、また違った味もあります。カスタードには伝統的に味付けをしないんですね。

プリンはセイボリー(塩味)料理にもなりますが、これは国によってはかなり少なくなっています。セイボリープディングもブランマンジェと呼ばれなくなりました。セイボリープディングは、様々な材料から作ることができます。

最も人気のあるセイボリープディングは、ブラッドプディングとブラックプディングです。これらは、通常のプリンと同じ方法、つまりコンロで調理するため、プリンと呼ばれることが多いです。対してカスタードは甘いデザート料理として保存する人が多いのが特徴と言えます。


プリンには他にも、クリームプリン、シルクプリン、スチームプリン、ボイルプリンなどがあります。カスタードを使った料理が多いかもしれませんが、プリンの種類はもっとたくさんあるので、デザート作りに興味のある方はぜひもっと掘り下げてみてください。


お勧めの参考資料は以下まで。






0 件のコメント:

コメントを投稿