2022年5月1日日曜日

ミラーレスカメラと一眼レフカメラの違い

サムズアップ・アメリカ!
どちらのカメラを選べば良いのか?




長年写真家として活躍している人も、今まさに写真に夢中になっている人も、ミラーレス一眼カメラに関する話題を避けて通ることはできません。
ミラーレスはカメラの未来型なのか? ミラーレスカメラは通常のデジタル一眼レフカメラより、本当に優れているのか?


その答えは、聞く人によって様々でしょう。ここではその違いを説明しますが、優劣を競うことが目的ではありません。ミラーレスカメラの仕組み、従来の一眼レフカメラとの違い、そして両者の長所と短所をご紹介します。



ミラーレス一眼と一眼レフの違いとは?

ミラーレス一眼カメラと一眼レフカメラの違いは、ミラーがないことが最も分かりやすい点ですが、その他にも、この2つのカメラシステムには検討すべきいくつかの相違点があります。



ミラーボックス/ペンタプリズムがない

デジタル一眼レフカメラは、カメラのレンズを通して入ってきた光を、カメラのデジタルセンサー上に配置されたミラーを使って目に映します。
デジタル一眼レフの光学ファインダーを覗くと、レンズから入ってきた映像がミラーで反射され、ファインダーのプリズムに入り、目に飛び込んできます。
シャッターを押すと、ミラーが反転してカメラのセンサーに光が当たり、目に見える映像が記録されます。

ミラーレス一眼は、このミラーをなくし、電子ビューファインダー(EVF)を搭載しているため、レンズを通して映し出される映像はありません。
つまり、レンズを通して映し出される画像ではなく、カメラが見ているものを電子的にプレビューしているのです。
ファインダーを覗きながらカメラの設定を変えることで、露出の変化をリアルタイムで確認できるため、この方式を好む人もいます。
シャッターを押すと、シャッターが開いてカメラのセンサーに光が当たり、画像が記録されるだけです。




小さなフランジ距離

ミラーレスカメラは、一眼レフカメラに比べてフランジバックからの距離も小さくなっています。フランジディスタンスとも言いますが、これはカメラに装着したレンズの裏側とセンサーとの間の距離のことです。
デジタル一眼レフはミラーボックスのスペースを確保する必要があるため、レンズとセンサーの間にボディ内のスペースが広くなっています。
フランジバランスが小さいほどシャープな写真が撮れますが、通常のデジタル一眼レフカメラでも十分にシャープな写真を撮ることができます。






小型化されたボディ

ミラーレスカメラは、デジタル一眼レフカメラのような機械的な部品をすべて内蔵する必要がありません。
ミラーやペンタプリズムがないため、ボディはより小さくコンパクトになる傾向があります。その分、ボディに搭載される電子部品は多くなります。

以前は、ミラーレスカメラのボディに内蔵されるボタンや操作系は、一眼レフカメラに比べて少なかったのですが、現在はほぼそれに追いついています。
ミラーレスカメラもデジタル一眼レフカメラも、内蔵されている操作系やボタンの選択肢はほぼ同じです。

また、ミラーレスカメラは小型化されているため、一眼レフカメラよりも軽量化されているのが一般的です。このことは、カメラを選ぶ際に重量が問題となる場合、重要なポイントになります。




バッテリーの寿命が短い

ミラーレスカメラは、基本的に常に光学ファインダーに画像を送っているため、通常の一眼レフカメラよりも電池の消費量が多くなります。
そのため、一般的に一眼レフカメラよりもバッテリー駆動時間が短く、ミラーレスカメラを使うということは、一眼レフの電源を入れたらいつでも動画撮影モードやライブビューにしているようなものなのです。

特に2015年・2016年のミラーレス初期はそうでした。しかし今日、ミラーレスはバッテリー自体の改良も含め、徐々に電池消費を抑えられるようになってきました。以前は1時間ほどで充電が切れていたのが、最近のミラーレスカメラでは1回の充電で約1,000枚の画像を撮影でき、動画も長く録画できるようになってきました。




オートフォーカス

ミラーレスカメラは、受け取った視覚情報を常に電子的に表示するため、画像でも動画でも同じオートフォーカスモードを使用することができます。
そのため、瞳のオートフォーカスのように、どちらのモードでも被写体をロックして追従することが可能です。最新のミラーレスカメラは、非常に高速で高精度なオートフォーカスシステムを搭載している傾向があります。

しかし、オートフォーカスに関しては、デジタル一眼レフカメラが依然として非常に優れています。
特に静止画を撮影する場合、後発のデジタル一眼レフカメラには、フレームの大部分をカバーする信じられないほど高度なオートフォーカスを搭載しているものがあります。
しかし、動画撮影と静止画撮影ではオートフォーカスモードを使い分けなければならず、それが弱点になることもあります。
動画撮影の場合、デジタル一眼レフのオートフォーカスはそれほど高度ではありませんが、確実に仕事をこなします。







双方のの長所と短所

デジタル一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラには、それぞれ長所と短所があります。技術の進歩により、どちらの陣営も悪いカメラを見つけるのは難しいのですが、いくつか注意したい点があります。




一眼レフカメラの良い点

デジタル一眼レフは、レンズが見ているものをそのまま映し出すように作られています。
電子画面を見ているのではなく、ガラスを通して見ているのです。
そのため、一眼レフのファインダーは、ミラーレス一眼のEVFよりも明るく、様々な照明条件下でも見やすくなっています。

値段もかなり違います。デジタル一眼レフカメラのボディは、歴史が長い分、中古市場が大きく、ミラーレス一眼カメラの中古品よりも入手しやすいと言えます。
初登場時から時間が経って、新品でも値下がりが著しいいものも多くあります。
レンズも同様で、大手カメラメーカーの純正レンズやサードパーティ製レンズが非常に豊富で、一眼レフカメラと組み合わせることで、素晴らしい写真を撮ることができます。



一眼レフカメラの悪い点

デジタル一眼レフは、ミラーレスカメラ、特に古いモデルよりも機械的に複雑です。部品が多いということは、ミラーレス一眼よりもサイズが大きく、重量も増えるということです。

デジタル一眼レフは長年の改善改良により、技術的に可能な限り進化してきました。それは良いことなのですが、一方で、もはやこれ以上の革新があまり見られないかもしれないということでもあります。

デジタル一眼レフカメラは、動画撮影のためにスチルとは異なるフォーカスシステムを使用しなければならず、ミラーレスカメラに比べて記録するのが少し複雑になっています。
4K動画なども記録することはできますが、動画においては技術的な進歩によりミラーレスの方が有利になっています。



ミラーレスの良い点

ミラーレスカメラは一眼レフカメラよりも小型軽量でありながら、同等のポテンシャルを備えています。
特に最近のミラーレス機は、ほとんどの主要ブランドで、一眼レフと同じ操作性と頑丈な構造を、より小さなボディで実現しています。
そのため、旅行や撮影の際に一日中持ち歩くことも容易です。

ミラーレス一眼は、ミラー機構がないため、完全な無音撮影が可能です。
結婚式やフォトジャーナリズム、ストリートフォトなど、シャッター音が気になる撮影では、非常に便利な機能です。

EVFは光学ファインダーと違い、露出やホワイトバランスの変化をリアルタイムに確認しながら撮影することができます。そのため、撮影後の作業を最小限に抑えることができます。

一般的に、ミラーレスカメラはオートフォーカスや画質が優れているため、動画撮影に適していると言われています。
現在ではほとんどのモデルが4K動画を撮影することができ、中には8Kまで可能なモデルもあります。



ミラーレスの悪い点

ミラーレスカメラの長所は、短所にもなり得ます。
例えば、EVFは明るい日光の下では見づらく、ミラーレス一眼カメラの背面にある液晶画面も見づらい傾向があります。ビューファインダーを省いたモデルもありますが、日中ではないと困る場合があります。

また、ミラーレスの下位機種では、サイレントモードで撮影すると、「ジェロリング」と呼ばれる画像の歪みが発生することがあります。動画撮影時のローリングシャッターのように、動いている画像の一部がゆがんで見えたり、曲がって見えたりすることがあります。
上位機種のミラーレスカメラでは補正されますが、それでも注意すべき点です。

ミラーレスカメラは一眼レフカメラに比べて歴史が浅いので、中古市場も少ないです。
フルサイズのハイエンド機は高額化が進んでおり、数十万円もするものが普通となっているので、初心者には手を出しにくいのが現状です。




自分に合ったものを選ぶ

ミラーレス一眼は、発売当初からかなり進化しており、今後も進化を続けるでしょう。
ほとんどの場合、プロ用のデジタル一眼レフカメラと同じレベルにあり、いくつかの分野ではそれを上回っています。

とはいえ、旧来の一眼レフもまたおそらく今後も長い間存続すると思われます。
デジタル一眼レフカメラには、確立されたギアエコシステムがあり、ミラーレスカメラよりも手頃で、素晴らしい結果が得られるからです。

次のカメラをミラーレスにするか一眼レフにするかは、その仕事に最適な道具がどちらか、ということになります。
可能であれば、両方を試してみてください。解像度、バッテリー寿命、オートフォーカス、色など、あなたにとって重要な分野で、候補となるモデルがどの程度優れているか、よく調べてみてください。




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